離乳食にカレー粉はいつから?使用開始時期やレシピなどをご紹介!
離乳食中の赤ちゃんに、いつからカレー粉を使っていいの?

そんな疑問にお応えします。

「カレー粉」には多くのスパイスが含まれていますので、離乳食として使っていいものか、赤ちゃんに悪い影響は起きないのか…、気になりますよね。

この記事では、離乳食にカレー粉が使える時期や注意点を詳しく説明していきます。おすすめのカレー粉やレシピも含めてご紹介するので、是非チェックしていましょう!

離乳食にカレー粉を使うなら時期を見定めるのが大切

「カレー粉」以外にも、カレーを作る際には「カレールー」を使われるママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?でも、実はこの2つは似ているようですが原材料も異なるので注意が必要ですよ!

『カレー粉』は離乳食後期・9ヶ月頃から

赤ちゃんにカレー粉を試してみるのは、離乳食後期の9ヶ月頃からにしましょう。

最初は、大人が使う量の半分以下、耳かき1杯分程度の少量からスタートです。味覚の形成時期である生後9ヶ月~2歳の間に、色んな味を経験しておく事で、味覚のトレーニングとなっていきます。

カレー粉には、沢山の香辛料が含まれているので、初めて口にする赤ちゃんにはかなり刺激が強い食べ物です。最初は料理に風味をつける程度から初めてみるのがいいでしょう。

『カレールー』を使ったカレーは3歳前後

カレー粉より体に刺激の強いカレールーは、3歳前後から使用しましょう。市販のカレールーには、固形にするための植物性油脂・化学調味料・小麦粉などが沢山含まれている商品があります。

植物性油脂や化学調味料を含む塩分は、赤ちゃんが気に入って食べたとしても、胃や腸に負担がかかり、下痢などの原因になる事が考えられます。

また、小麦粉はアレルギー体質の場合、アナフィラキシーが心配なる食品の一つです。3歳頃までは、カレー粉や子供向けに作られたカレールーなど、子供の体に優しいカレーを食べさせてあげてくださいね。

カレー粉とカレールーの違いについては、以下の記事で詳しく説明しているので、是非併せてご覧くださいね。

離乳食にカレー粉を使う際の注意点(3つ)

離乳食でカレー粉を使ってみようと思ったら、時期を見定めた上で、この3つのポイントを押さえましょう。赤ちゃんに不向きなスパイスもありますので注意が必要ですよ。

カレー粉に含まれるスパイスをチェック!

カレー粉には、色んな種類のスパイスが調合されています。香りが強いものや辛味が強いものが混ざっているので、赤ちゃんに不向きなものもあります。

カレー粉の原材料に書かれたスパイスを確認してから使うようにしましょう。

赤ちゃんにおすすめのスパイス

・ターメリック・・・漢方薬の香り

・シナモン・・・・・甘くて爽やかな香り

・ナツメグ・・・・・深みのある香り

・カルダモン・・・・清涼感と刺激のある香り

・クミン・・・・・・余韻のある独特の刺激的な香り

・ローレル・・・・・爽やかな香り

・ガーリック・・・・刺激の強い香り

赤ちゃんに不向きなスパイス

・コリアンダー・・・・・刺激のある香りと辛み

・ジンジャー・・・・・・爽やかな香りとすっきりした辛み

・クローブ・・・・・・・甘めで刺激のある香り

・レッドチリペッパー・・強い辛み

・ブラックペッパー・・・ピリッとした辛み

・オールスパイス・・・・シナモン・ナツメグ・シナモンを混ぜたような香り

コリアンダー」は辛みが強い上に独特の香りがあるため、赤ちゃんには刺激が強いでしょう。辛みの強いスパイスは、大人でもお腹を壊す事があるほど刺激が強いものです。

インドやタイなどの辛い料理を主食としている国でも、辛みの強いスパイスを食べ始めるのは子供の消化器官が完成してくる8〜10歳頃となっています。

離乳食の段階で無理に取り入れる必要はなく、子供の成長に合わせて取り入れていきましょう。

カレー粉のスパイスについて、さらに詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみて下さいね。

消化に優しく!野菜や肉は細かく刻む

カレー粉を使って離乳食を作る場合は、入れる具材を細かめにしていきます。野菜はみじん切りで、肉はひき肉を使うといいでしょう。

フードプロセッサーやみじん切り器を使うと、時短でみじん切りができますよ。大人と比べて子供の歯は少なく、噛み砕く力はまだ発達段階です。

具材が大き過ぎたり固すぎたりすると、吐き出してしまう事や誤嚥が起こる可能性があります。子供が美味しく食べられるサイズを考慮して、具材を細かく刻む事で、味わいや風味もしっかり感じて食べられます。

カレー粉だけで味付けしないこと

離乳食にカレー粉を使う場合は、カレー粉をメインに味付けをしないようにしましょう。違う味をメインにして、カレー粉を少量使うのがベストです。

味付けの工夫ポイント

・和風だし

・ケチャップ

・コンソメ

・オイスターソース

また、味の発達段階にある赤ちゃんの離乳食にカレー粉を取り入れる場合は「まろやかな味付け」もおすすめです。

カレー粉の辛味が和らぎ、赤ちゃんが食べやすい味わいになります。水溶き片栗粉を使ってあんかけ風にしても食べやすいですね。

食べやすくする一工夫!

・トマト缶詰・ジュース

・ヨーグルト

・牛乳・豆乳・ココナッツミルク

・すりおろしりんご

離乳食後期から完了期は、薄味をベースにして様々な料理の味に慣れる事で、食経験が豊かになります。カレー粉も上手に使えば、味わいのある料理に仕上がるので是非活用してみましょう。

離乳食に向いているおすすめのカレー粉

離乳食用のカレー粉選びは、「辛味の少ないこと」「添加物が少ないこと」などいくつかのポイントがあります。ここでは、比較的離乳食に使いやすいカレー粉を厳選してご紹介していきます。

KomorebiGarden こどものカレー粉

自社のカレー粉専用器具で焙煎している、1ヶ月にわずかしか製造できない希少なカレー粉です。カレースパイスの味わいがありながらも辛みゼロなので、初めてカレー粉を口にする赤ちゃんにおすすめです。

また、エビや小麦などのアレルギー27品目不使用、添加物不使用で安心して赤ちゃんに食べさせる事ができますよ。

ターメリックの苦味が気になる場合は、味噌や醤油などの調味料や甘酒・ヨーグルトなどを加えてみると食べやすくなります。

MANGOS チリヌキカレーミックス

マンゴスの「チリヌキカレーミックス」は、名前の通り辛み成分の「チリペッパー」を抜いて作られています。辛みがゼロなので、離乳食中の赤ちゃんにも使いやすいです。

また、コリアンダー・クミンなどの9種類のスパイスは全てオーガニック栽培、添加物も一切不使用と安全面でも嬉しいポイントが沢山あります。大人も子供も健康的に食べられるおすすめのカレー粉です。

プレス・オールターナティブ カレーの壺マイルド

小麦粉・動物性油脂・化学調味料・保存料を一切使用していない第3世界ショップの「カレーの壺マイルド」です。使いやすいペーストタイプで、この1瓶で22皿分作れるコスパの良さも嬉しいポイントです。

原材料の中に、ココナッツオイルが入っているので、離乳食でも食べやすいマイルドなスパイスに仕上がっています。ココナッツミルク・牛乳・トマトを加えて一緒に煮込むと、さらに美味しく食べやすくなります。

S&B 特製エスビーカレー

S&Bの特製エスビーカレーは、カレー粉に少し慣れてきた赤ちゃんにおすすめの商品です。30種類以上の厳選されたスパイスやハーブが、バランス良く調合してある人気の赤缶です。

こしょうや赤唐辛子などのスパイスも入っているので、離乳食に使う場合は、使用量は少なめにしましょう。牛乳や豆乳などで薄めてみると、辛味が和らぎ食べやすくなります。

GABAN カレー粉セット

20種類のスパイスが小分けに入っている、GABANの人気のカレー粉セットです。混ぜて炒めて熟成させる事で本格的な味わいが楽しめます。

オールスパイスやブラックペッパーなどの辛みスパイスや、ジンジャー・セイジ・タイムなどの香りの強いハーブを取り除いて、離乳食用のカレー粉を調合する事もできますよ。

赤ちゃんも喜ぶ!カレー風味のおすすめ離乳食レシピ

赤ちゃんも喜ぶ!カレー風味のおすすめ離乳食レシピ

赤ちゃんが、カレーの風味に慣れてくれるような、食べやすく美味しいおすすめの離乳食レシピを3つご紹介していきますね。

カレー粉を使った「カレーおやき」

おやき」は長野県を代表する郷土料理。おやつ感覚で食べられるものになりますので、カレー粉にチャレンジしてみたい!というお子さんにはぴったりの料理です。

カレーおやきのレシピ

<材料(1人分)>

・小麦粉:大さじ1強

・牛乳:大さじ3

・ひき肉:適量

・好みの野菜:適量

・カレー粉:2振り

・粉チーズ:適量

・サラダ油:適量

<作り方>

1.野菜は食べやすい大きさにカットし、電子レンジで温めます。

2.ボールに小麦粉と牛乳を入れて混ぜ、野菜とひき肉も入れ、カレー粉と粉チーズで味付けしましょう。

3.フライパンに油を熱し、2の生地をスプーンですくって置いていきます。

4.両面がこんがり焼けて、お皿に盛り付けたら完成です。

野菜は、キャベツや玉ねぎなど歯応えがあるものがおすすめです。カレー粉の味付けは子供によって調整してみましょう。

ツナとカレー粉のお好み焼き

先ほどのおやきと同じ感覚で食べられるお手軽なお好み焼きはいかがですか?入れる具材も色々とアレンジができますので、食べていて飽きないおすすめレシピです♪

ツナとカレー粉のお好み焼きレシピ
ツナとカレー粉のお好み焼き

<材料(1人分)>

・お好み焼き粉:25g

・ツナ缶(オイル入り):20g

・キャベツ:20g

・カレー粉:1g

・卵:12g

・水:40ml

・サラダ油:適量

<作り方>

1.キャベツは1cm角にカットし、ツナは軽くほぐします。

2.ボールにお好み焼き粉・水・カレー粉・キャベツ・ツナを入れ、混ぜ合わせます。

3.フライパンに油を熱し、2の生地を流し入れ、両面に火が通るまで焼いていきます。

4.食べやすい大きさにカットしてお皿に盛り付けたら完成です。

つかみ食べもできる便利なレシピです。ツナ缶の代わりにサバ缶・ひじき・サクラエビなどを入れても美味しく食べられますよ。

栄養満点!野菜たっぷりカレー

成長盛りのお子さんには、しっかりと野菜も摂らせたい!という方にはこちらのレシピをおすすめ。カレー粉の風味が野菜を美味しく食べさせてくれますので、野菜嫌いの子にもチャレンジしてもらいたいレシピです。

野菜たっぷりカレーのレシピ
栄養満点!野菜たっぷりカレー

<材料(1人分)>

・ひき肉:90〜100g

・人参:1/2本

・玉ねぎ:1/2個

・かぼちゃ(皮なし):70〜80g

・好みの野菜:適量

・カレー粉:小さじ1/2

・醤油:小さじ1〜2

・塩:ひとつまみ

<作り方>

1.野菜を食べやすいサイズにカットします。(かぼちゃは後ほど潰すので、大きめでも大丈夫です

2.鍋にカットした野菜を入れ、ひたひたになるぐらい水を入れて茹でていきます。

3.フライパンに油を引かず、ひき肉を炒めていき、油が出たらキッチンペーパーで吸い取りましょう。

4.ひき肉に火が通ったら、カレー粉をまぶして軽く炒めていきます。

5.4に野菜の茹で汁50ccとかぼちゃを入れて、かぼちゃをヘラで潰してながら滑らかにしていきます。

6.残りの野菜を入れて、野菜と茹で汁を入れながら、とろみを調整していきます。

7.醤油と塩で味を整えて、ご飯を入れたお皿に盛り付けたら完成です。

ほうれん草やブロッコリーを入れる場合は、別の鍋で茹でましょう。また、パプリカやピーマンを入れる場合はひき肉と一緒に炒めるのがおすすめです。

少し大人の味に近づけたい場合は、コンソメ・ソース・ケチャップを足してみましょう。

まとめ:離乳食にカレー粉を使って味のバリエーションを増やそう!

赤ちゃんの離乳食には、是非カレー粉を使ってみませんか?カレー粉を使う際の注意を確認しておくと、スムーズに色んな料理に使えます。

赤ちゃんのこれからの食文化を豊かにするためにも、少しずつ色んな味を試してあげましょう。

おすすめの記事