ヤングコーンの旬は5月~6月ですが、缶詰やパウチ包装の水煮ならオールシーズン楽しめます。でも、ヤングコーンの水煮は、実は好き嫌いの分かれる食材でもあります。それは、なぜでしょう?
今回は、離乳食や幼児食にも使われる、ヤングコーンの水煮に迫ります。より美味しく食べる方法もご紹介しますね。
目次
ヤングコーンの水煮はそのまま食べられる?
ヤングコーンの水煮は、缶詰やパウチ包装で売られていることがほとんどです。すでに水煮になっているので、開封後はそのまま食べられます。
開封したら、軽く水気を切ってそのまま、もしくはお好みのサイズにカットしてお料理に使ってください。
離乳食や幼児食に使う場合は、もう一度軽く茹でてから、食べやすいサイズにカットして使用するとよいでしょう。
ヤングコーンは水煮にすると栄養が半減する?
ヤングコーンの栄養の多くは体のエネルギーになる炭水化物ですが、皮膚の健康を保つビタミンB2や抗酸化作用のあるビタミンE、高血圧の予防やむくみの解消に役立つカリウムが含まれています。
ヤングコーン(生)/1本あたり
カロリー | 3kcal |
---|---|
炭水化物 | 0.6g |
脂質 | 0.02g |
ビタミンB1 | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.01mg |
ビタミンE | 0.04mg |
葉酸 | 11µg |
カリウム | 23mg |
マンガン | 0.06mg |
栄養豊富なヤングコーンですが、ヤングコーンの栄養は水や熱に弱いものが多く、水煮にはそれほど残らないようです。
とはいえ、生のヤングコーンを味わえる時期は短く、ほとんどが水煮なので栄養はそれほど気にせず、ポリポリした食感や味を楽しむとよいですね。
ヤングコーンの水煮の臭いが気になるときは
ヤングコーンの缶詰やパウチパックには、ヤングコーンと食塩の他に、酸化防止のクエン酸や酸味料が入っています。
そのため、人によってはヤングコーンの水煮は臭いと感じる方もいるようです。この臭いが、好き嫌いが分かれる原因の一つなんですね。
1.軽く水洗いする
ヤングコーンの水煮の臭いが気になるときは、軽く水洗いしましょう。クエン酸を含んだ保存液を洗い流すことで、水煮缶にありがちな臭いが軽減し、味もすっきりします。
2.湯通しする
どうしても臭いが気になるときや離乳食・幼児食に使いたいときは、サッと湯通ししましょう。
臭いを軽減し、クエン酸による独特の酸味も気にならなくなります。ただし、長く茹ですぎると食感が悪くなるので注意してください。
ヤングコーンの水煮の賞味期限!保存するには?
ヤングコーンの水煮の消費期限は長くありません。できるだけ早く食べてしまうのがおすすめですが、どうしても余ってしまったときは、冷蔵庫で保存しましょう。
自家製の水煮の場合
1~2日で食べきれるときは、水気をしっかり切ってラップに包むか密閉容器に入れ、必ず冷蔵庫で保存してください。常温保存はできません。
それ以上保存しておきたい場合は、冷凍しましょう。水気をしっかり切ってから1回分量ずつラップに包み、ジップロックなどに入れて保存すると、霜がつきにくく味が保てます。
解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、スープなどに入れる場合は凍ったままお鍋に入れるだけでいいので手軽ですよ。
パウチ・缶詰の場合
缶詰やパウチタイプのヤングコーンは、直射日光を避けて適切に保管していれば、常温で保存ができます。また、賞味期限も長めに設定されているので、買い置きもしやすいですね。
ですが、開封後は自家製の水煮と同じく日持ちしません。できるだけ早く使いきる必要があります。
もし、使いきれずに保存するときは、清潔な容器に新しい水とヤングコーンを入れ、蓋をして冷蔵庫で保存します。水はこまめに替えるようにしてください。
1~2日で食べきれないときは、自家製の水煮と同じように冷凍保存しましょう。ある程度調理してからの冷凍保存もできますよ。解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、凍ったまま調理してもOKです。
ヤングコーンの水煮はこう食べる!幼児食にもおすすめ!
ヤングコーンの水煮はポリポリした食感やキュートな見た目で、お料理の彩りなどに重宝しますよね。
何にでも使えるからこそ、どうやって使っていいのか迷ってしまいませんか?ヤングコーンの水煮の、おすすめの調理方法をご紹介します。
栄養を逃さない!ヤングコーンのスープ
ヤングコーンに含まれるビタミンやミネラルは、水に流れ出やすい栄養素です。自家製であっても、水煮にした段階で少なからず栄養は流れ出ています。
ならば、残った栄養は少しでも多く摂取したいですよね。スープにすれば、汁に流れ出た栄養もまるごと摂取できちゃいますよ。
水煮はそのままでも食べられるので、お好きな野菜を煮込んだら、最後にヤングコーンの水煮を投入、温まれば完成です。
食べるときは、スープまでまるごと飲んでくださいね。
手づかみ食べレッスン♪まるごとヤングコーン
離乳食後期~完了期にかけて、手づかみ食べをするのは赤ちゃんの成長に大切なことです。手づかみ食べの定番といえば、野菜スティックですね。
スティック状にカットした野菜を柔らかく煮た野菜スティック。人参や大根が一般的ですが、ヤングコーンの水煮も使えます。
沸騰したお湯で軽く茹で臭みを落としたら、縦半分にカットしましょう。柔らかい方がいい場合は、様子を見ながら長めに茹でるといいですね。
適度な歯ごたえがあるヤングコーンは、カミカミの練習にもなるのでおすすめですよ。
おつまみにも♪ヤングコーンのフライ
ヤングコーンの水煮は、フライにして旨味や栄養を閉じ込めちゃいましょう。お肉との相性もバッチリなので、おつまみやお弁当のおかずにもピッタリですよ。
材料(2~3人分)
- ヤングコーンの水煮…6本
- 豚肉(しゃぶしゃぶ用)…6枚
- 塩こしょう…少々
- ★小麦粉…20g
- ★溶き卵…1/2個分
- ★水…10g
- パン粉…適量
- 揚げ油…適量
- ドライパセリ…お好みで
作り方
1.ヤングコーンの水煮を洗い、水気をふき取っておく
2.豚肉で1を巻く
3.2に塩こしょうをする
4.★マークでバッター液を作る
5.3にバッター液、パン粉の順につける
6.フライパンに油を入れ、揚げ焼きする
7.揚げあがったら熱いうちにドライパセリを散らす
ポイント
- バッター液の溶き卵は、液のゆるさを見ながら量を調整してください
- 豚肉が大きすぎる場合は、適切にカットしてください
- 半分にカットすると見た目もかわいくなります
ヤングコーンの食べ方は他にもいろいろ!↓
栄養満点!ヤングコーンの水煮はひと手間でより美味しく♪
ヤングコーンの水煮は、そのままでも食べられますが軽く洗う、茹でるだけで苦手な臭いは軽減できます。ちょっとしたひと手間で美味しく食べられるから、どんどん使いたくなっちゃいますね。
今日の食卓に、離乳食に、お弁当に、ヤングコーンの水煮を使ってみてください。