バターをクリーム状にするには?~お菓子作りの基本を知ろう!
お菓子のレシピ本に「バターをクリーム状になるまで練ってください」って書いてあるけれど、いったいどうやればいいの?難しくてわからない!

そんな疑問に答えます。

お菓子作りには欠かせない材料・バター。お菓子作り初心者にとって、バターの扱いは意外に難しいもの。

それなのにレシピ本では、バターの扱いについては、きっちり説明されていないことがほとんど…困ってしまいますよね!

ここでは「バターを常温に戻す」「そのバターをクリーム状になるまで練る」といった、お菓子作りの基本について、わかりやすく説明していきます。

クリーム状にしたバターを使う主なお菓子

クリーム状にしたバターを使う主なお菓子

クリーム状にしたバターを使う主なお菓子は「パウンドケーキ・マフィン」そして「クッキー・タルト」。これらは作りやすく万人受けするので、手作りする人が多いお菓子です。

これらのお菓子に「クリーム状にしたバター」を使うのには、ちゃんとした理由があるのです。その理由と大まかな作業手順について、お菓子の種類別に以下で説明していきます。

パウンドケーキ・マフィン(空気を含ませて使う)

「ふんわりとした軽い食感」が魅力のパウンドケーキ・マフィン。これらのお菓子を作るときには、クリーム状にしたバターを使います。

「クリーム状にしたバター」に「空気を含ませる」と、ふんわりとした食感が生まれるのです。

クリーム状にしてよく混ぜると細かい気泡をたっぷり含むことができるという、バターの持つ「クリーミング性」という性質を利用したものです。

「クリーム状にしたバター」に砂糖をよく混ぜることで空気が入り、オーブンで焼いたときに気泡が膨張して生地が膨らみ、ふんわりとした食感が生まれるという仕組みです。

クッキー・タルト(空気を含ませずに使う)

「サクサクとした食感」が魅力のクッキー・タルト。これらのお菓子を作るときにも、クリーム状にしたバターを使います。

「クリーム状にしたバター」を「空気を含ませないように混ぜる」と、サクサクとした食感が生まれるのです。

クリーム状にしたバターがグルテンの形成を抑えたり、でんぷんの結着を防いだりする「ショートニング性」という性質を利用したものです。

サクサクとしたクッキー・タルトを作るためには、クリーム状にしたバターに砂糖を入れた後、余分な空気を入れないように注意して混ぜることが重要です。

バターをクリーム状にする手順を2工程で解説!

バターをクリーム状にする手順を2工程で解説!

バターをクリーム状にする手順。お菓子作りの基本となりますので、ぜひ知っておきたいですね。簡単に言うと「バターを常温に戻しておく」「そのバターをクリーム状になるまで練る」2工程です。

ここでは「バターを常温に戻す」作業を中心に、くわしい手順をご紹介していきます。時間がない人のために「すぐにバターを常温に戻す」方法もご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

工程1:バターを常温に戻しておく(時間がある場合)

美味しいクリーム状バターを作るために、まずはバターを常温に戻しましょう!

バターは通常冷蔵庫に保存しているので、取り出した後もしばらくは固いままです。バターを室温で放置しておくと「適度な柔らかさ」になります。

これが「常温に戻したバター」で、「塊のままのバターを指でさわって、少しへこむくらい」が目安です。

バターが常温に戻るのにかかる時間

春や秋(室温20℃程度)12時間程度

夏の時期1時間未満(気温による)

冬の時期34時間程度(寒い場合はもう少しかかる場合も)

レシピ本に忠実に調理して、お菓子作りを成功させたいなら、夏場や冬場はエアコンで室温を20℃程度に保っておくことをおすすめします。お菓子の出来栄えは室温に大きく左右されますよ!

工程1:すぐにバターを常温に戻す(時間がない場合)

時間がなくて「すぐにクリーム状のバターを作りたい」ときもあるでしょう。そんなときにおすすめしたいのが「湯煎をする」「電子レンジを使う」「ドライヤーを使う」といった方法です。

湯煎をする

冬など室温が低い時期には「湯煎でバターを常温に戻す」方法がおすすめです。ただし湯煎に使うお湯の温度には注意!温度が高すぎるとバターが溶けてしまいます。

その点だけ注意すれば、初心者にも簡単にできますので、ぜひやってみてくださいね。

湯煎のやり方

1. 鍋に40℃のお湯を用意します。熱湯2に対して水3の割合で混ぜると、だいたい40℃になります。

2. 鍋よりひと回り小さいボウルを用意して、その中にバターを入れます。

3. 鍋の中に、バターが入ったボウルを入れます。

4. バターがゆるむまで、ヘラや泡立て器で混ぜていきます。

5. バターにヘラや泡立て器がスッと入るようになったら完成です。

【ポイント】

お湯に当たっている部分のバターが溶けやすいので、気をつけて混ぜるようにしてください。

・バターを混ぜている間に、湯煎しているお湯の温度が下がってしまうことがあります。そのときの温度調整用に、鍋のお湯と別に、熱湯を用意しておくといいでしょう

電子レンジを使う

湯煎よりも手軽にできるのが「電子レンジでバターを常温に戻す」方法です。

しかし、うっかり長めの時間レンジにかけてしまうと、バターはあっという間に溶かしバターになってしまい、クリーム状バターに使うことはできなくなります!

「秒単位で加熱」し、レンジから決して目を離さないようにしてくださいね。

電子レンジでバターを常温に戻すやり方

1. バターをサイコロ状にカットします。

2. サイコロ状にカットしたバターをラップに包み、耐熱性の容器に入れます。

3. 電子レンジの200Wで10秒加熱します。

4. ラップの上から指で押してバターの柔らかさを確認し、さらに電子レンジの200Wで10秒加熱します。

5. バターがやや柔らかくなってきたら、電子レンジの200Wで5秒加熱します。

6. ラップの上から押したときに指でスッと押せるくらいの柔らかさになったら完成です。

【ポイント】

電子レンジの200Wがないときは、300Wまたは解凍機能を使ってください。

ドライヤーを使う

少し時間がかかりますが失敗が少ないのが「ドライヤーを使う」方法です。

バターをできるだけ薄く切ってボウルの底に並べ、ボウルにラップをかけます。ラップをした上からドライヤーの温風を当てます。全体に風を当てながら、バターが柔らかくなるまで続けます。

ドライヤーで温めるとゆっくりと温度が上がるため、バターが溶けてしまうという失敗が起こりにくいので、おすすめの方法です。

工程2:ヘラや泡立て器で練る

バターをクリーム状にする工程の2つ目が「練る」作業です。

ここまでで説明してきたやり方で常温に戻したバターを、ヘラや泡立て器で練っていきます。少し固めのマヨネーズくらいのクリーム状になったら完成です。

お菓子に使うバターはスーパーでも購入可能ですが、バターは結構値が張ることが多いので、業務用のバターをストックしておくと何かと便利ですよ。

ちなみに、もしネット通販で購入される場合は、ハピタスのようなサイトに登録しておくとさらにコスパUpです。

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バターがクリーム状にならず溶けてしまった!失敗時の対処法

バターがクリーム状にならず溶けてしまった!失敗時の対処法
バターを常温に戻そうと思ったら、クリーム状にならず溶けてしまった!どうしよう?

お菓子作りでよく起こる失敗です。バターを常温に戻すときに、湯煎したり電子レンジを使ったときに、溶けてしまうことが多いようです。このような失敗時の対処法について、以下で説明していきます。

バターを溶かしてしまったときの対処法

バターを常温に戻すときに、うっかり溶かしすぎてしまったら、その「溶かしバター」をお菓子作りに使うことはできません。冷蔵庫に入れて冷やし固めてもダメです。

いったん液体になってしまったバターは、クリーミング性(ふんわりした食感を生む)ショートニング性(サクサクした食感を生む)が失われており、お菓子作りに不向きな状態になっています。

溶かしバターを無理矢理お菓子作りに使うと、パウンドケーキの場合はきれいに膨らみませんし、クッキーの場合はサクサク感が失われた柔らかいせんべいのような仕上がりになってしまいます。

溶けてしまったバターを使うのはあきらめて、新しいバターでお菓子を作り直してください。もちろん「溶かしバター」を捨ててしまう必要はありません。

「みそバター炒め」「バター風味の照り焼き」など、料理の調味料として活用できますので、ぜひ無駄なく使うようにしてくださいね。

溶かしたバターを冷やし固めても元に戻らない理由は?

溶かしたバターを冷蔵庫で冷やし固めれば元の状態に戻るような気がしますよね。しかし…残念ながら、一度液体になったバターは、冷やし固めても元の状態にはなりません。

バターは温度によって性質が変化します。バターは固体から液体になるときに、中の分子が崩れて不均一になってしまいます。

いったん崩れてしまった分子は、再び冷やし固めても、元の均一な状態に戻ることはないのです。

まとめ:バターをクリーム状にするにはコツが必要!

パウンドケーキ・クッキーなどのお菓子を作るときに「クリーム状にしたバター」を使う必要があります。

バターをクリーム状にするのは、お菓子作り初心者にとっては、結構大変な作業!さまざまなコツが必要です。

ここでは、バターをクリーム状にするために必要な注意点やコツについて、わかりやすく説明してきました。さっそく今週末に、バターを使ったお菓子作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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