わさび漬けって食べたことはありますか?
わさびの産地以外では、わさび漬けは普段の食卓に上がることは少ないかもしれませんね。実はわさび漬けは健康や美容にとても良い効能があるんですよ。食べないなんてもったいない!
この記事ではわさび漬けの成分や食べ方のポイント、健康や美容への影響についてくわしく解説します。
目次
わさび漬けの効能は?体に良いの?
わさび漬けは、わさびの根や葉、茎を刻んで酒粕(さけかす)に漬けて作られたものです。江戸時代に静岡県で発祥し、現在では長野県や岩手県でも生産が盛んに行われています。
食べ方はそのまま食べるのはもちろん、かまぼこやお刺身などの海産物と一緒に食べるのがおすすめです。ツナとマヨネーズをわさび漬けに混ぜるとパンにも合いますし、意外なところでは同じ発酵食品のチーズに付けても合います。
ではまずわさび漬けの成分や効果効能、食べ方の工夫や注意について見ていきましょう。
栄養やカロリーの点から見てどう?
わさび漬けにはわさびの健康パワーと酒粕の栄養効果の、ダブルの効能が期待できます。わさびには血流を良くしたり、体の中を殺菌・解毒したり、消化吸収の力をアップする作用があります。
酒粕はビタミンB群や食物繊維のほか、アミノ酸や葉酸なども含まれている栄養価の高い食品です。また麹(こうじ)菌や酵母に体の免疫力を上げる効果があることがわかり、最近注目されています。
わさびの健康成分は酒粕と一緒に摂ることで、吸収率がアップすることが近年分かってきました。食べる適量は毎日15g~20gずつくらいと言われています。小皿に少し盛り付けたくらいの量ですので、無理なく毎日の食事に取り入れられそうですね。
塩分は血圧に影響ある?
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、わさび漬けのナトリウム含有量は100g当たり1000mgです。
これを食塩相当量に換算すると、2.54gになります。わさび漬け1食あたりの平均量は16gですので、食塩相当量は約0.4gです。
わさび漬けは酒粕につける前に一度わさびを塩漬けにするため、思ったよりも塩分は多めになっています。
たくさん食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになる可能性もありますので、良い効能をより多く摂るためには毎日少しずつ適量を食べるようにしましょう。
わさび漬けのアルコールで酔うことはあるの
わさび漬けには酒粕が使われているため、アルコールが含まれています。JAS規格では「わさび漬けには2.5%以上のアルコールを含む」と決められています。
市販の酒粕のアルコール度数はおよそ8%です。わさびを混ぜることでアルコール度数は下がるものの、わさび漬けには3~5%程度のアルコールが含まれているようです。
缶チューハイのアルコール度数は4~6%、ビールのアルコール度数は3~8%程度と言われています。わさび漬けをあまりたくさん食べ過ぎると、お酒の弱い人は酔っぱらう可能性もありそうですね。
とはいえ通常は小皿に少し盛って食べる程度ですので、酔うほどのことはないでしょう。
妊娠中の人は大量でなければわさび漬けを食べても影響はなさそうですが、お酒の弱い人は控えた方がいいかもしれません。
わさび漬けの美容面の効能って?
わさび漬けは新幹線や観光地で売っている、お土産のイメージが強いですね。中高年の人やお酒が好きな人が食べるもの、と思っていませんか。
実はわさび漬けには想像以上に、美容やダイエットにも役立つ効能がいっぱいなんです。ここからはわさび漬けの美容面へ期待できる効果について見ていきましょう。
糖質で太ることはある?
わさび漬けのカロリーは100g当たり150~180kcal程度と言われています。一食16g当たりでは25kcal前後ですので、カロリーは低めではないでしょうか。
わさび漬けの糖質はほぼ酒粕に含まれており一食16g当たりでは4g程度で、糖質も気にするほどではないようです。
わさび漬けには血流アップの効果や消化吸収を良くする効果があるので、低めのカロリーで新陳代謝アップの効能が期待できますよ。
乳酸菌が含まれているって本当?
近年わさび漬けに乳酸菌が含まれていることが分かり、注目されています。乳酸菌と言えばヨーグルトなどのイメージが強いでしょう。
動物性の食品から作られる乳酸菌と違い、漬物などに含まれる植物由来の乳酸菌は「植物性乳酸菌」とも呼ばれています。植物性乳酸菌は胃酸によって殺菌されることなく、生きたまま腸に達することが分かっています。
わさび漬けに含まれる乳酸菌も植物由来のもので、市販のわさび漬けにも含まれていることがわかりました。毎日食べることで、腸内環境が改善されることが期待できます。
お肌はきれいになる?
わさび漬けには、美肌効果の高い成分が含まれています。特に酒粕には美肌効果が期待でき、有名なのは酒蔵で働く職人さんの手がきれいなこと。酒粕に含まれる美肌成分で、職人さんの手肌が守られているそうです。
酒粕の麹菌にはシミの原因となる、メラニンの生成を抑える効能があると言われています。酒粕に含まれる「グルコシルセラミド」は、肌の潤いを保つ保湿機能と肌を守るバリア機能があります。
その他ビタミンB群やミネラルも豊富に含まれ、わさびの抗菌作用とプラスになってお肌に良い影響が期待できますよ。
無添加のわさび漬け
わさび漬けを毎日食べるなら、できるだけ添加物を使っていないものを選びたいですね。ネットでも気軽に取り寄せが出来ますので、試してみてはいかがでしょうか。
依田農園のわさび漬けは静岡県安部川上流のきれいな水で育てられた、無農薬のわさびを使っています。原材料はわさびと無添加の酒粕、砂糖、食塩だけです。1パック80gで4パックと10パックの2種類のセットがあります。
まとめ~わさび漬けは効能いっぱいのすぐれもの
わさび漬けはご飯やお酒のお供として、毎日少しずつ食べたい食品です。殺菌作用のあるわさびと栄養豊富な酒粕は一緒になることで、1+1=2ではなく3にも4にも効果が上がることが分かってきました。
様々な健康や美容への効能が期待されるわさび漬け。味が苦手と敬遠せずぜひ毎日の食事に取り入れて、わさび&酒粕パワーを余すところなく体に取り入れてくださいね。