万が一に備えて、多くのご家庭に眠っているであろう乾パン。賞味期限のたびに、どうしようと悩む方も多いのではないでしょうか。
乾パンは見た目はクッキーのようですが、食べてみるとかなり薄味です。「有事の際、数日間食べ続けても飽きないように」との配慮がされているとはいえ、そのまま食べると少し物足りないとうのが正直なところ。
この記事では、そんな薄味を活かした、乾パンの美味しい食べ方・レシピをご紹介していきます。どれもとても簡単ですので、ぜひ食卓に取り入れてみてください。
目次
朝ごはんで乾パンの美味しい食べ方3選
軽くておやつのイメージが強い乾パンですが、実は朝ごはんからフル活用することができるんです。できるだけ手間はかけたくない朝に、取り入れたい美味しい食べ方を3つご紹介していきます。
ささっと食べられる乾パンシリアル
乾パンシリアルは名前から想像できる通り、市販の他のシリアルと同じようにミルクをかけて食べるだけ。とても簡単ですが、そのまま食べるときの「ぼそぼそ感」が気にならなくなる、美味しい食べ方なんです。
乾パンだけだと見た目、栄養バランス共に物足りない朝ごはんになってしまうので、お好みに合わせてカットフルーツを追加したり、グラノーラやナッツを入れたりと、アレンジをして楽しんでみてください。
少し飽きてきたら、ミルクではなくてヨーグルトをかけるというのも一案です。
乾パンで手軽にスープをグレードアップ
寒い朝や食欲のない朝には、スープがお勧めです。まとめて作っておくと温めるだけなので簡単です。少し大変…という方は、カップスープの素などを活用しても良いと思います。
そんな朝スープをボリュームアップさせるのに、乾パンが大活躍。そのままスープに放り込んで少し待つだけで、スープを吸ってパンのようになってくれます。
もしくは乾パンを砕くという一手間を加えると、クルトンに早変わりします。癖のない味なので、スープそのものの味を邪魔することなく、歯ごたえが楽しく味も美味しい食べ方ですよ。
オシャレな朝ごはんに乾パンパンケーキ
硬い乾パンがパンケーキ!?と驚く方もいるかもしれませんが、実は簡単に変身させることができるんです。
ビニール袋に乾パンを入れて、棒などで叩いて粉々にします。フードプロセッサーがある方は、もっと簡単にできます。
この粉を小麦粉として使っていきましょう。あとは普通のパンケーキの要領で牛乳・卵・砂糖を加えて、フライパンで焼くだけです。はちみつやバター、ジャムなどお好きなトッピングを添えて、オシャレ朝ごはんをお楽しみください。
昼ごはんで乾パンの美味しい食べ方3選
地味な印象のある乾パンですが、オシャレランチとしても楽しめる美味しい食べ方もあります。おもてなし料理として出しても、誰も気づかないかもしれません!
毎日のサラダを乾パンでボリュームUP
普段のサラダは、野菜をカットしただけというシンプルなものが多いかもしれませんが、週末などのんびりお昼を食べれる時は、カフェのようなボリューミーサラダがお勧め。
色どりを意識して、赤いトマト・緑のアボカド・黄色のパプリカなどを準備します。ゆで卵があると更に華やかになりますね。
そこに、乾パンが登場。粗目に砕いてから、黒コショウと一緒に混ぜるだけ。オリーブオイル、ビネガーと一緒に、サラダの上に散らしましょう。
ちょっとだけオシャレで、ボリューム満点のサラダに仕上がります。たくさんの野菜が摂れるだけでなく、見た目もカラフルで楽しいランチになりますよ。
子供と一緒に作りたい乾パンピザ
ぼそぼそした乾パンは、お子さんには少し食べにくいものかもしれません。そんな時に挑戦したいピザレシピをご紹介します。お子さんも喜ぶ(?)美味しい食べ方です。
手順はいたって普通のピザと同じ。小麦粉の代わりに、細かく砕いた乾パンを使います。ビニール袋に入れて棒で叩くところから、子供と一緒に楽しく作業が出来ます。
砕いた乾パン・牛乳・卵を混ぜ合わせ、まとめられるほどの硬さになったら準備OKです。棒で平らに広げてから、お好きなトッピングを乗せて、オーブンで焼くだけです。
大人も子供も大好きな乾パングラタン
乾パンのリメイクレシピで1番人気と言っても過言ではないのが、このお手軽グラタンです。大人も子供も大好きなホワイトソースと、もちもち乾パン食感がたまらなく美味しいんです。
まずは、乾パンを牛乳に20分ほど浸しましょう。その間に、ホワイトソースを作っていきます。バターでお好きな具材を炒めて、小麦粉をまぶしながら、牛乳を追加していきます。
あとは、耐熱皿にひたひたになった乾パンを並べて、上からホワイトソースとチーズをかけてオーブンに入れるだけ。すごく簡単だけど、もっちり乾パンでボリューム満点のグラタンです。
筆者もイチオシの、乾パンの美味しい食べ方ですよ!
おやつで乾パンの美味しい食べ方3選
乾パン=ビスケットというイメージが強いので、おやつに食べる人は多いかもしれません。ただポリポリと食べるのもおいしい食べ方ではありますが、少しの手間でビックリするくらい美味しく変化させることができちゃいます。
子供でも簡単!キャラメル乾パンお菓子
このレシピは、子供と一緒に作りたい簡単なキャラメル乾パンです。作って楽しい&食べて美味しいおすすめの食べ方ですよ。
キャラメルってすごく難しいイメージがありませんか?でも実は「砂糖水を煮るだけ」と、すっごく簡単なんです。
フライパンで砂糖水を煮詰めていき、良い色合いになったところで火を止めます。その後に乾パンを投入するだけ。焦がさないように注意しながら、砂糖がキャラメルに変わっていくのを楽しんでみてはいかがでしょうか。
素朴な味わいの乾パンが、キャラメルコーティングされた、甘いビスケットに大変身です。
あんこと一緒に乾パンお汁粉
ぼそぼそ感が印象的な乾パンですが、実はお湯などでふやかしていくと、もっちりとした食感に変化します。そんな特徴を活かしたのが、このお汁粉レシピです。
今回は簡単レシピのご紹介なので、あずき缶を使いましょう。既に甘く煮てあるので、同量のお湯と一緒に鍋で軽く温めるだけ。甘さを引き立てる為に、一つまみの塩を追加するのがポイントです。
そこに乾パンを入れて、20分ほど煮ていきます。少し時間はかかりますが、ゆっくりをふやかすことで、お餅のようなもっちり感に繋がります。
少し手をかけて乾パンティラミス
少し本格的なお菓子作りレシピですが、乾パンアレンジレシピとして大人気のティラミス。本来、ティラミスを作るときにはフィンガービスケットを土台にしますが、それを乾パンで代用するレシピです。
粗目に砕いた乾パンをタッパーに入れ、熱々のコーヒーを注ぎ込んで浸していきます。濃い目にコーヒーを淹れることが、美味しいティラミスにするコツです。
卵・砂糖・マスカルポーネを混ぜ合わせてクリーム部分を作っていき、先ほどの乾パンの入ったタッパーに入れて、冷蔵庫に入れるだけ。
ぼそぼそした渋い味の乾パンが、こんなオシャレで美味しいおやつになるとは!言われなければ誰も気づかない乾パンの食べ方かもしれません。
夜ご飯で乾パンの美味しい食べ方3選
軽い食感とビスケットのような雰囲気から、まさか乾パンは夜ご飯のおかずにはならないだろう…と思いませんか。実は、アレンジ次第では食卓に並べることが出来るんです。そんなビックリな美味しい食べ方をご紹介していきます。
家族にバレない乾パン入りハンバーグ
ハンバーグを作るとき、パンやパン粉をつなぎとしてつかいますよね。そこを乾パンで代用するというレシピです。
使い方はいたって簡単。乾パンをビニール袋に入れて棒で叩き、粉々にします。この時点ですでに見た目はパン粉になっています!これをハンバーグのタネに混ぜていくだけ。
入れすぎるとぼそぼそになってしまうので、あくまでも「つなぎ」としてお使いください。乾パンがしっかりと肉汁をキャッチしてくれ、ジューシーなハンバーグに仕上がります。
乾パンタルトを使って簡単キッシュ
乾パンを使って、美味しいタルト生地を焼いてみるのはいかがでしょうか。
まず、乾パンを砕いて粉々にしていき、そこに溶かしバターを入れて固めていきます。タルト型に押し付けるようにして形を作り、冷蔵庫で1時間ほど寝かします。
その間に、お好きな具材を炒めておきましょう。その横で、牛乳・卵・クリームを混ぜてキッシュ液を作ります。
タルト台に具材・キッシュ液を流し込んで、オーブンで表面に色がつくまで焼きましょう。お手軽に、デパ地下のデリのようなメニューが仕上がります。一手間かかってしまいますが、女子会にもピッタリ!?のおしゃれで美味しい食べ方です。
まさかのうますぎ乾パン煮物
信じられないかもしれませんが、乾パンは煮物に入ることもできるんです。イメージとしては「お麩」に近い感じです。作り方はいたってシンプル。普段の煮物を作る要領で、お好みの野菜を煮込みましょう。
硬かった野菜に火が通って、最後の葉物を入れる頃に、一緒に乾パンも追加します。そこから15-20分ほど煮込むのがポイントです。
乾パンがじっくりを水分を吸い込んでいくことで、もっちりとしたお麩状態になり、腹持ちの良いおかずになります。こちらも、食べただけでは乾パン…とは分からないようなおもしろ美味しい食べ方です。
まとめ:実はアレンジ自在。乾パンの美味しい食べ方!
今回は、乾パンの美味しい食べ方について、色々なレシピをご紹介してきました。
なんとなく「ビスケットとして食べるしかないのかな」と思いがちな乾パンですが、ほんの少しのアレンジでとっても美味しいメニューに変身するんです。
・パンケーキやピザ生地のように、粉々にして小麦粉の代わりに使う
・スープやサラダのように、軽く砕いて歯ごたえのあるトッピングとして使う
・お汁粉や煮物のように、水分を吸わせてもちもち感を楽しんで使う
こんな使い方があったんだ!と目からうろこのレシピもあったのではないでしょうか。
長い間保存ができる乾パンですが、実際のところ賞味期限は5年ほどで切れてしまいます。定期的に備蓄を確認をして、期限が切れてそうなものは、美味しくアレンジして食べてみてください。