おいしくて、ヘルシーなドライフルーツ。
という経験はありませんか?ドライフルーツはお値段が安くはないので、捨ててしまうのはもったいないですよね。
今回は、ドライフルーツの賞味期限と長く保存するための方法について解説します。
目次
ドライフルーツの賞味期限はどのくらい?
ドライフルーツはもともと保存を目的として、フルーツを乾燥・加工して作られた保存食です。そのため、長期保存が可能です。
販売されているドライフルーツの賞味期限はどのくらい?また、種類による賞味期限の違いについて知っておきましょう。
ドライフルーツの賞味期限が意味するもの
市販されているほとんどのドライフルーツのパッケージには、賞味期限が記載されています。食品の期限表示には賞味期限と消費期限の2つがあり、一方のみが記載されます。
- 賞味期限:食品がおいしく食べられる期間。カップ麺や缶詰など保存期間の長い食品に表示される。
- 消費期限:食品が安全に食べられる期限。生ものやお弁当など保存期間が短い食品に表示される。
消費期限を過ぎた食品は、食中毒など体への影響が心配されますが、賞味期限の方は、賞味期限切れでもすぐに食べられなくなるわけではない、ということですね。
未開封のドライフルーツ(市販品)の賞味期限
ドライフルーツは賞味期限を記載している商品が多いようです。ドライフルーツの賞味期限は1ヶ月から数年と商品やメーカーによって大きく違いがあります。
ですので、ドライフルーツの賞味期限はこのくらいと一概には言えないのです。パッケージには必ず賞味期限が記載されていますので、購入時や開封時には必ず確認するようにしましょう。
開封済みのドライフルーツ(市販品)の賞味期限
未開封のドライフルーツは、常温で長期保存ができるということはわかりましたが、開封後はどうでしょうか?
ドライフルーツのパッケージには、お決まりの「開封後はお早めにお召し上がりください」と書かれていることが多く、判断に迷うかもしれません。これは、各家庭の保存方法によって、食べられる期間が違うので決められていません。
つまり、保存方法によって、開封後の保存期限が決まるということです。食べられなくなってしまったら、もったいない!開封後のドライフルーツもできるだけ長持ちさせたいですよね。
手作りドライフルーツの賞味期限
手作りドライフルーツは、賞味期限と決められたものはありません。また、販売されているドライフルーツと同様、原材料の果物の種類や加工方法、乾燥状態によって保存できる期間は違います。
さらに、手作りドライフルーツは保存料が入っていないので、市販のドライフルーツより保存できる期間は短くなります。保存に少し気を使いますが、無添加の手作りドライフルーツは魅力的ですね。
ドライフルーツの賞味期限を長持ちさせる保存方法とは?
ドライフルーツの大敵は、湿気と酸化です。では、湿気と酸化を防いでドライフルーツを長持ちさせるには、どのような保存方法がよいのでしょうか?
保存場所は冷蔵庫がベスト!
開封後のドライフルーツの保存は、常温に放置せず、冷蔵庫がおすすめです。
ドライフルーツが果物だからと言って、野菜室は厳禁です。野菜室は、生の野菜や果物を新鮮に保つため、やや湿度を高めに保つようにできています。そのため、湿気を嫌うドライフルーツの保存には向いていません。
冷凍庫も禁止です。ドライフルーツの食感が悪くなってしまいます。
保存容器は真空パックにできるものがおすすめ
さらに、真空パックにして冷蔵庫にしまえば完璧です。
家庭でも、簡単に真空パックにできる商品が販売されています。最近では、大きさも小さくなり、お値段も手ごろなものがあります。
ドライフルーツだけでなく、乾物やお肉などいろいろな食品に使えるので家庭に1つあると便利ですよ。
乾燥剤と脱酸素剤を入れておく
真空パックにできなければ、しっかりと口が閉じる保存容器に入れ、さらに乾燥剤と脱酸素剤を入れておくとよいでしょう。
ドライフルーツのパッケージに入っている小袋は、乾燥剤か脱酸素剤です。ドライフルーツを開封後も、効果は残っています。そのまま保存容器の中に入れたままにすれば、湿気と酸化を防止できます。
いずれも10個・20個と入って数百円くらいのものですので、コスパはすごくいいですよ。
メーカー毎にドライフルーツの賞味期限が違う理由って?
ドライフルーツの賞味期限の違いは、どうして起こるのでしょうか?それにはいくつか理由があります。
原材料の種類と水分量の違い
ドライフルーツは、果物を天日干しや機械干しなどの方法で乾燥させた食品です。食品中の水分量を少なくすることによって、カビや細菌の繁殖を抑えて長期保存を可能にしているのです。
ドライフルーツ中の水分量は、原料となる果物の種類や加工法によって変わってきます。例えば、乾燥りんごやドライマンゴー、バナナチップなど薄切りにしてから、乾燥させているものは、水分がよく抜けます。
そのため水分量が少なくなり、保存期間は比較的長く、半年から1年以上の保存が可能です。その反対に、丸のまま乾燥させるドライいちじくやレーズンは保存性が劣るため、3ヶ月程度の賞味期限としていることが多いです。
保存料 亜硫酸塩の有無の違い
ドライフルーツの賞味期限は、保存料の有無によっても変わってきます。ドライフルーツの保存をよくするために使われているのは亜硫酸塩です。亜硫酸塩は漂白剤・保存料を目的とした添加物として使用されています。
添加物なので、体への影響を心配されるかもしれませんが、安全性が確認されており、とても一般的な添加物です。ワインをはじめ、世界中で広く使用されています。保存料は、すべてのドライフルーツに入っているわけではありません。
もちろん、無添加のドライフルーツもたくさん販売されています。無添加のドライフルーツは、賞味期限が短くなるので、しっかりチェックしてくださいね。
パッケージの違い
また、パッケージや販売方法によっても賞味期限が異なってきます。ドライフルーツのパッケージもいろいろです。
- 中身が見える透明の袋を使っているのか、またはアルミなどで光や酸素を通さない袋をつかっているのか。
- 口がしっかりシーリングされ閉じられているか、またはホチキスなどで簡易的に閉じられているのか。
- 乾燥剤のシリカゲルや脱酸素剤の有無。
これらによっても、賞味期限が変わってきます。さらに、ばら売りや量り売りの場合は、賞味期限の記載が義務付けられていません。賞味期限が気になる場合は、お店の人に確認してください。
賞味期限切れのドライフルーツも食べられるって本当?
賞味期限切れの食品を食べることは自己責任となります。しかし、まだ食べられるドライフルーツを捨ててしまうのはもったいないですよね。
賞味期限はメーカーでもある程度余裕をもって決められるため、実際の賞味期限より保存できる期間は長いと考えても大丈夫です。食べられそうかは、これから紹介することを参考に、判断してみてください。
変色している/賞味期限が大幅に過ぎている
未開封でも、賞味期限から何ヶ月も離れている場合は食べるのをあきらめた方がよいでしょう。直ちに食べられない訳ではありませんが、長いものでも、3ヶ月過ぎていたら味は落ちてしまっています。
また、変色は見た目の問題なので、すぐに食べられないと判断できるわけではありませんが、保存状態が悪い可能性や時間がたっている恐れもありますので、できるだけ食べるのは控えた方がよいでしょう。
カビが生えている/パッケージ・保存容器が結露している
食品の表面に、フワフワっと白いものがついていれば、それはカビです。また、湿気は乾燥食品であるドライフルーツの大敵です。結露がみられるのは、保存状態が悪かったと考えられます。
ドライフルーツには、表面に砂糖をまぶしてあるものや、干し柿のように表面の糖分が白く見えるものもあるので、よく観察してみてください。
また、カビは見えている箇所を切り落としたとしても、食品内部まで菌糸が伸びている場合も多いです。カビを発見した場合には食べるのを控えるようにしましょう。
まとめ:ドライフルーツの賞味期限はさまざま。保存方法が重要
市販のドライフルーツは、原材料の果物、加工法、パッケージなどによって、賞味期限が違います。ただ、賞味期限切れでも食べられることもあるので、すぐにあきらめなくても大丈夫。
また、開封後は、しっかり密閉し冷蔵庫で保存しておけばより長持ちします。保存方法に気を付けて、安全にドライフルーツを楽しんでくださいね。