そんな疑問に答えます。
家庭の食卓ではあまり登場することのないにんにく醤油。ですがそのまま食べることはもちろん、実は様々な料理に使える万能調味料だということをご存知でしたか?
この記事では、にんにく醤油の基本的な作り方や保存方法、美味しいアレンジレシピなどについてご紹介していきます。
目次
にんにく醤油の基本の作り方&保存のコツ
にんにく醤油とは、にんにくを醤油に漬け込んだ保存食です。生にんにくは臭いも気になりなかなか食べにくいもの。しかし醤油漬けにすることで臭いもマイルドになり、辛みも抑えられて食べやすくなります。
ここでは、基本の作り方と、長く楽しむための保存のコツについて解説していきます。
にんにく醤油の基本の作り方
にんにく醤油の作り方は実はとっても簡単。基本のにんにく醤油を常備しておけば様々な料理に活用できますし、自分で作ると好みの醤油を使えて風味の調整もできるというメリットもありますよ。
<材料>
にんにく:お好みの量(5片以上使った方が美味しく作れます。)
醤油:適量
お好みで鷹の爪:適量
<作り方>
1.煮沸消毒し、よく乾かした清潔な瓶(耐熱容器)を用意します(コーヒーの空き瓶などでも代用可)
2.にんにくの皮をむき、根元を切って保存容器に入れる。鷹の爪を入れる場合は、種を抜いて一緒に容器に入れる。
3.にんにくがすべてかぶるくらい醤油を入れる
4.容器にふたをして寝かせる。
たったの4工程でにんにく醤油の完成です。2~3日寝かせると食べられますが、1週間~10日間ほど寝かせるとより美味しく食べることができます。
保存は『冷蔵保存』をおすすめ
にんにく醤油はすぐに食べるよりもできるだけ寝かせた方が旨味が増すのはもちろん、にんにくに含まれる栄養価も増してより高い健康効果を得られます。
そのため、常温保存よりも冷蔵庫へ保存し、1か月ほど寝かせてから食べることをおすすめします。また、長期保存している時は時々容器を軽くふってあげると全体に風味が混ざりあい美味しくいただけます。
常温保存する場合、冷蔵保存する場合の賞味期限の違いについては以下のようになります。
常温保存の場合
にんにく醤油を常温で保存する場合は1か月を目安に使い切りましょう。また、にんにく醤油は時間の経過とともに発酵するため、泡が出てくることがあります。
常温保存の場合は冷蔵保存に比べて発酵が早く進むため、少し余裕をもった大きめの容器を使うことをおすすめします。ちなみに発酵しても問題なく食べられますのでご安心ください。
冷蔵保存の場合
にんにく醤油は冷蔵庫で保存すれば6か月ほど保存できます。(ただし、市販のものは商品により異なりますので表示の賞味期限を守りましょう。)
また、冷蔵保存の場合は発酵速度が抑えられますので、小さめの容器を使っても問題ありません。
にんにく醤油を長期保存するコツ(3つ)
にんにく醤油の作り方は非常に簡単ですが、その前にひと手間かけてあげるとより安全に美味しく長期保存をすることができます。
清潔な容器を使う
次の3ステップで煮沸消毒をしておくと、衛生的な保存容器になりますよ。
1.鍋に容器を入れ、全体が隠れるくらいの水を入れる
2.そのまま強火にかけ、沸騰してから5分間ほどそのまま煮立たせる
3.菜箸やトングなどで容器を取り出し、清潔なふきんなどの上に逆さまに置いてしっかり乾燥させる
にんにくを乾燥させてから使う
晴れた日に3日~5日ほど天日干しをして、しっかり乾燥させてからにんにくを入れることでより保存性がアップします。
醤油を煮立たせてから使う
容器に注ぐ前に醤油を煮立たせて殺菌してから使うことで、より長期保存に適した状態で保存することができます。
1.醤油を鍋に入れ火にかける
2.沸騰する手前で火を止めて粗熱をとり、冷ます
3.その後、にんにくと一緒に容器にそそぐ
にんにく醤油は、このひと手間を加えることでより安心して長く味わうことができるので、ぜひ作り方のレシピとあわせて参考にしてみてくださいね。
『にんにく醤油』を使ったアレンジレシピの作り方
メイン料理~副菜まで、にんにく醤油を使ったおすすめ料理の作り方を5つ、ご紹介していきたいと思います。にんにく醤油は本当に万能な和風調味料ですので、ぜひ一度作ってみてくださいね!
※レシピの中の「にんにく醤油」は、にんにくと醤油それぞれをどの分量で使うか、目安となる作り方を記載しています。
醤油香る和風ペペロンチーノ
にんにく醤油を使うことで、いつものペペロンチーノが和風に変身!おすすめの作り方をご紹介します。
<材料(1人分)>
にんにく醤油(にんにく:お好み量、醤油:小さじ2)
スパゲティ:100g
ベーコン:20g
万能ねぎ:適量
鷹の爪:1本
酒:大さじ1
塩コショウ:適量
和風だしの素:小さじ1/4
オリーブオイル:大さじ1
<作り方>
1.にんにくを包丁の腹で軽くつぶす。
2.ベーコンを薄切りし、万能ねぎ・鷹の爪を小口切りにする。
3.スパゲティを指定時間茹ではじめる
4.フライパンにオリーブオイルを入れて弱火で熱し、にんにくとベーコンを炒める
5.鷹の爪を入れる場合は焦げないように途中で加える
6.にんにく醤油の醤油、酒、和風だしの素とスパゲティのゆで汁(お玉の半分)をフライパンに加え、手早く混ぜる
7.茹でたスパゲティをフライパンに加え、ソースを絡める
8.お好みで塩コショウで味を整えて完成!
食感も楽しみたい場合は、にんにくはスライスやみじん切りでもOK。にんにく醤油の香りが食欲をそそる一品です!
にんにく醤油で作るガーリックチャーハン
食べ応えバッチリ!にんにく醤油がガツンと香る、ガーリックチャーハンの作り方です。
<材料(1人分)>
にんにく醤油(にんにく:1片、醤油:小さじ5)
豚肉のこま切れ:70g
ニラ:5本
卵:1個
ごま油:大さじ1
塩コショウ:適量
ごはん:茶碗1杯分
<作り方>
1.にんにくを薄くスライスし、ニラを5mm幅に切る
2.豚肉に塩コショウをふり、まぶす
3.フライパンにごま油を入れて熱し、豚肉を炒める
4.豚肉に火が通ったらにんにくを加えサッと炒める
5.溶いた卵を加え炒める
6.ごはんとニラを加え混ぜあわせながら強火で炒める
7.ごはんがパラパラとしてきたら、にんにく醤油の醤油をフライパンの鍋肌に加えて全体に絡めて完成!
お好みで小口ネギをふりかけてもおいしいですよ。にんにく感を強く感じたい方は、使うにんにくの個数を調整してみてくださいね!
半熟卵のにんにく醤油漬け
ビールのおつまみやラーメンのトッピング、熱々ごはんのお供にピッタリの半熟卵の作り方になります。
<材料(6個分)>
にんにく醤油(醤油:50cc ※にんにくはお好みでお使いください)
卵:6個
みりん:50cc
水:300cc
<作り方>
1.鍋にお湯を沸かし、沸騰したら卵をそっと入れる
2.6分茹でて水にとり粗熱をとってから殻をむく
3.容器(タッパーなど)に卵を入れ、醤油、みりん、水を加え、ラップをして冷蔵庫に入れる
4.1日置いたら完成!
卵は茹でる前にお尻側(平らな方の底部分)に爪楊枝などで2~3箇所ほど穴をあけておくと、剥きやすくなりますよ。
きのこのにんにく醤油炒め
副菜なのにごはんが進む、主役級の美味しさ!きのこのにんにく醤油炒めの作り方です。
<材料>
にんにく醤油(にんにく:1片、醤油:小さじ1)
しめじ、エリンギ、舞茸などお好きなきのこ:100g
オリーブオイル:大さじ1
<作り方>
1.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火で熱する。香りがしてきたら中火にしてきのこをすべて加える
2.1分ほど炒めたら醤油をふりかけサッと絡めて完成!
バターがお好きな方は、お好みでオリーブオイルを「バター」に変えてもおいしいですよ!にんにくは丸ごとは食べにくい、という方はスライスすれば食べやすくなります。
豚肉のにんにく醤油焼き
豚肉の生姜焼きをにんにく醤油焼きにアレンジした作り方です。ぜひ、ご飯にオンしてみてください!おかわり間違いなしの絶品レシピです。
<材料(1人分)>
にんにく醤油(にんにく:お好み量、醤油:大さじ1)
豚ロース(生姜焼き用):100g
塩コショウ:適量
酒:大さじ1
みりん:大さじ1
砂糖: 少々
サラダ油:適量
<作り方>
1.豚肉に塩コショウをして下味をつける
2.にんにくをお好みでみじん切りにするかすりおろす
3.フライパンに油を入れ熱し、豚肉を1枚ずつ広げて焼く
4.両面に焼き色がついたら、にんにく、酒、みりん、醤油、砂糖を入れて炒める
5.強火にし、水分が煮詰まってお肉と絡めたら完成!千切りキャベツやレタスなどお好みの野菜と一緒にどうぞ!
カロリーを気にされる方は、「4」のところで、フライパンの油をキッチンペーパーで拭き取っておくと、ヘルシーになりますよ。
自作は面倒…という方にオススメのにんにく醤油の市販品
という方向けに、コレを押さえておけば間違いない、というにんにく醤油のおすすめ商品を5つご紹介いたします。調味料オタクの筆者が実際に使ってみた商品ばかりです。参考になりましたら幸いです!
信光 『にんにくスタミナ漬』
市販のにんにく醤油をお手頃な価格で購入でき、保存にも便利な瓶入りタイプのにんにく醤油です。日本国内で加工されおり、においも少なく安心して食べられるのでお子様にもおすすめです。
あまりの美味しさにリピーターが多いのもうなずけます。健康維持のために毎日そのまま食べたり、パスタに入れても美味しいですよ。
しろや『国産にんにく たまり醤油漬』
こちらは国産のにんにくを使用し、たまり醤油に漬け込んだこだわりのにんにく醤油です。におい控えめですので、外出前の朝食にも食べられます。
また、こちらの商品は醤油の他に梅肉や薬膳、キムチといったバラエティ豊かなにんにく漬けがありますので、味や風味が気に入れば、ぜひチャレンジしてみてください!
丸ごとにんにく醤油漬
にんにくを丸ごと(皮ごと)漬け込んだにんにく醤油です!かなり見た目のインパクトがすごい商品です。
韓国の伝統製法に基づいて作り上げられたにんにく醤油ですが、国産のにんにくを使用し、製造も日本で行われている自家製品。醤油だけではなくお酢も使われているため、にんにく特有の辛みや臭みが感じにくいです。
味は美味しいのですが、使う際に皮を剥く必要がありますので、少し手が汚れるのが玉に瑕。
通常のにんにく醤油と同様の食べ方はもちろん、にんにくを使用することの多い韓国料理にも相性バッチリの商品です。
生姜農園『生姜×にんにく醤油漬』
岡山県総社市の生姜農園が丹精込めて作ったにんにく醤油。吉備路産の温羅生姜も使用されています。
筆者は「おかず生姜(生姜の醤油漬け)」も好きでよく常備しているのですが、この商品は、にんにく醤油漬けとおかず生姜のいいとこどりの商品です。
そのまま食べる以外にも、刻んで料理に加えたり、漬け醤油を野菜炒めやチャーハンにプラスするのもおすすめです。生姜好き、という方なら、間違いなく気に入ると思います!
行者にんにくの醤油漬
こちらは、行者にんにくの醤油漬けです。行者にんにくとは、味や香りはにんにくにそっくりなのですが実際は山菜なんです。
「幻の山菜」と呼ばれており、行者にんにくが育つには5年程の期間を要するとか。その多くは北海道で収穫されており、こちらの商品ももちろん北海道産の行者にんにくを使用しています。
にんにくの実はありませんが、代わりに漬け込んでもシャキシャキの食感が楽しめる行者にんにくがたっぷり。ごはんのお供や北海道名物であるジンギスカンと一緒に炒めたり、卵かけごはんに混ぜるのも美味しいです。
まとめ:にんにく醤油は簡単に作れる万能調味料!
いかがでしたでしょうか。
にんにく醤油は必要な材料も工程も少なく、作り方もとても簡単な万能調味料です。普段食べている料理のアクセントに、ぜひにんにく醤油を加えてみてはいかがでしょうか?