そんな疑問に答えます。
値段が安く栄養満点、家にストックしてある人も多い、ツナ缶。
この記事では、ツナ缶を生後何ヶ月から離乳食に使えるのか、離乳食に使うときには何に注意すればいいのか、くわしく解説していきます。
簡単レシピと下ごしらえのコツもご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね!
目次
ツナ缶はいつから離乳食に使える?知っておきたい基礎知識
赤ちゃんがいるご家庭では、もうすぐ始まる離乳食について、知りたいこと・不安なことがたくさんあることと思います。
まずは、ツナ缶と離乳食に関する基礎知識をご紹介していきます。離乳食におすすめのツナ缶も紹介しますので、参考にしてみてくださいね!
ツナ缶は生後何ヶ月から離乳食に使える?
ツナ缶は、離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から、離乳食に使うことができます。
まず、豆腐や白身魚(たら、鮭など)を食べさせてみて、問題がなさそうだったら、ツナ缶を使った離乳食を食べさせるようにしてください。
新しい食品を初めて与えるときには、アレルギーが心配ですね。
ツナ缶の原材料であるまぐろやかつおは、アレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」には含まれませんが、ごくまれにアレルギーを起こすことがあります。
与えるときは少量から始めてください。子供用スプーンのひとさじから始めるといいでしょう。
離乳食におすすめしたいツナ缶はコレ!
ツナ缶には、油漬けと水煮(ノンオイル)の2種類があります。離乳食におすすめしたいのは、水煮缶です。
離乳食の時期は、胃腸に負担がかかる刺激物を避ける必要があります。油漬けのツナ缶に含まれる油は、離乳食の時期の胃腸には負担が大きいので、摂らないようにしましょう。
また、水煮缶には、食塩使用と食塩不使用の2種類があります。離乳食の時期は薄味を心がける必要があるため、食塩不使用の水煮缶を使うことをおすすめします。
材料や缶の素材にまでこだわった商品もありますよ。
ツナ缶を離乳食に使うときの下ごしらえ&保存のコツ
ツナ缶を離乳食に使うときには、下ごしらえが必要です。そして、使いきれずに余ってしまったツナは、冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめ。
冷蔵だと2~4日程度ですが、冷凍保存をすれば、2週間~1ヶ月ほど保存することが可能です。
下ごしらえの手順も簡単。食塩が含まれるツナの水煮缶の場合は、ざるなどでツナの汁気をよく切り、熱湯を回しかけて塩抜きをしてください。
食塩不使用の水煮缶の場合は、汁気を切るだけで大丈夫です。ただ、ツナ缶のすりつぶし方は、離乳食期ごとに若干変える必要があります。
離乳食中期(7~8ヶ月)
・すり鉢等で軽くすりつぶした状態にする
離乳食後期(9~11ヶ月)
・細かくほぐした状態にする
離乳食完了期(1歳~1歳半)
・粗ほぐしの状態でOK
下ごしらえを終えたら、ラップに包むか、ジッパー付き袋に入れて冷凍してください。
【離乳食中期(7~8ヶ月)】ツナ缶のおすすめ離乳食レシピ
離乳食中期(7~8ヶ月)は、親がスプーンなどを使って食事を全部食べさせてあげる必要があります。非常に手がかかる時期。
一品でたんぱく質とビタミンが摂れるメニューを知っておくと、とっても助かりますよ!
ツナとかぼちゃのサラダ
たんぱく質とビタミンを同時に摂取できる、簡単で美味しい離乳食。マヨネーズを混ぜると大人のサラダにもなりますよ。火を使わないお手軽メニュー!
【材料】
かぼちゃ:30グラム
ツナ缶(水煮、食塩不使用):10グラム
お湯かだし汁:大さじ1
【作り方】
1. 耐熱容器にかぼちゃを入れ、ふんわりとラップをかけます。電子レンジ600Wで2分ほど加熱し、柔らかくなっていたら、皮をむいてつぶします。固い場合は、様子を見ながら30秒ほど追加で加熱してください。
2. ツナは茶こしなどに入れ、お湯を回しかけたあと、すり鉢等で軽めにすりつぶしてください。
3.1と2、お湯かだし汁を合わせ、よく混ぜたら完成です!
【ポイント】
完成したサラダはアレンジ可能!サラダにご飯80グラムと小麦粉小さじ1を入れて混ぜ、成形して焼くと、おやきになります。離乳食後期以降になれば、ぜひ試していただきたいメニューです。
ツナと野菜ミックス
野菜たっぷりの主菜のレシピをご紹介します。子供に人気がある甘みのある野菜を使っているのが特徴。
【材料(5~7食分)】
ツナ缶(水煮、食塩不使用):70グラム(1缶)
にんじん:70グラム
玉ねぎ:20グラム
水:150ml
【作り方】
1. 野菜はすべて皮をむき、にんじんと玉ねぎは5mm角に切ります。
2. 小鍋に、水150mlと野菜を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にしてふたをし、10~15分煮ます。
3.ほぐしたツナ缶を汁ごと加えてひと煮立ちさせます。水溶き片栗粉(分量外:片栗粉小さじ1と水小さじ2)で、ゆるくとろみをつけます。
【ポイント】
・野菜は柔らかくなるまでしっかりと煮てください。
・5~7食分の分量となっています。食べた残りは、小分けにして冷凍してください。7~10日で使い切りましょう。
【離乳食後期(9~11ヶ月)】ツナ缶のおすすめ離乳食レシピ
離乳食後期(9~11ヶ月)は、手づかみ食べが始まる時期です。手づかみ食べしても手が汚れない、栄養満点のメニューのレパートリーを増やしておきたいですね!
ここでは、おやきとお好み焼きのレシピをご紹介していきます。
ツナと小松菜のおやき
手づかみ食べを始めた頃におすすめの簡単メニュー。手早く食べさせたい朝ご飯やお出かけ前に最適の一品。手が汚れないので、とても便利!
子供が喜ぶ味つけ・食感なので、分量をちょっと多めに作ってもいいかもしれません。
【材料】
ツナ缶(水煮、食塩不使用):15グラム
小松菜:20グラム
ご飯:80グラム
小麦粉:小さじ1
【作り方】
1. 小松菜の葉の部分をよく洗ったらラップで包み、電子レンジ600Wで1分加熱します。あら熱がとれたら、ぎゅっと絞って水気を切り、細かく刻んでおきます。
2. ボウルに1・ほぐしたツナ・ご飯・小麦粉を入れ、よく混ぜます。
3. フライパンに薄く油をひき、2をスプーンで厚さ1cmくらいに広げて、両面をこんがり焼きます。
4. あら熱がとれたら、キッチンバサミで食べやすい大きさに切って完成です!
【ポイント】
小松菜がない場合は、ほうれん草で代用可能です。柔らかくゆでたにんじんのみじん切りを加えてもいいでしょう。
ツナとキャベツのお好み焼き
だしと青のりの風味がしっかり効いた、美味しく身体に優しいお好み焼きのレシピです。
手づかみ食べをしても手が汚れないのが嬉しいポイント。食事の一品としてもおやつとしてもおすすめですよ!
【材料(10個分)】
ツナ缶(水煮、食塩不使用):20グラム
キャベツ:100グラム
薄力粉:大さじ5
青のり:小さじ1/2
粉末だし:小さじ1/4
粉ミルク(溶かしたもの):80ml分
オリーブオイル:小さじ1
【作り方】
1. キャベツは芯を除き、下茹でし、水気をしっかり絞り、粗めのみじん切りにします。
2. ボウルに、ほぐしたツナ・キャベツ・薄力粉・青のり・粉末だし・粉ミルク(溶かしたもの)を入れ、均一になるまで混ぜます。
3. フライパンにオリーブオイルを熱し、2の生地をスプーンですくいフライパンに落とします。両面に焼き色をつけます。
4. ふたをして蒸し焼きにします。
5. 器に盛りつけたら完成です!
【ポイント】
薄力粉とその他の材料を混ぜるときは、菜箸などでさっくりと混ぜましょう。そうすることにより柔らかな食感に仕上がり、間違って飲み込むことを防げます。
【離乳食完了期(1歳~1歳半)】ツナ缶のおすすめ離乳食レシピ
離乳食完了期(1歳~1歳半)になると、栄養のほとんどを離乳食で摂る必要があります。栄養満点で子供の食欲をそそるメニューのレパートリーを増やしておきたいですね!
ここでは、子供に人気のスープとカレーのレシピをご紹介していきます。
ツナと根菜のスープ
にんじんと大根の甘みを生かしたスープです。取り分けた後コンソメを足せば、大人用メニューになりますよ。家族で同じメニューにしたい方におすすめの一品!
【材料】
ツナ缶(水煮、食塩不使用):50~60グラム
にんじん:1本
大根:120グラム
無塩バター:10グラム
コンソメ:小さじ1/2
水:300 ml
【作り方】
1. にんじんと大根の皮をむき、サイコロ状に切ります。
2. 鍋を熱して、バターを入れて溶かし、にんじんを入れて、バターをからめるようにして炒めます。
3. 大根とコンソメを入れて全体になじませたら、100mlの水を入れて、ふたをして弱火で10分加熱します。
4. にんじんと大根に火が通ったら、200mlの水を加え、再度沸騰するまで加熱します。
5. 沸騰したらツナを加え、ひと煮立ちさせたら完成です!
【ポイント】
にんじんと大根がない場合は、かぼちゃやさつまいもで代用可能です。ピーマンなどの苦みがある野菜は使わないようにしましょう。
ツナとさつまいものカレー
カレーライスは、一品で、炭水化物・たんぱく質・ビタミンが摂取できる、栄養とボリューム満点のメニューです。子供用カレールウを使えば、味つけも簡単!
ここでは、おすすめのカレーライスのレシピをご紹介していきます。
【材料(6食分)】
ツナ缶(水煮、食塩不使用):140グラム(2缶)
玉ねぎ:1個
にんじん:1本
さつまいも:1/2本
れんこん:50~60グラム
りんご:1/4個
バター:20グラム
水:500ml
ローリエ:2枚
コンソメ:小さじ1
子供用カレールウ:1/2量(パッケージ裏のレシピで水150mlに対して使用する量)
コーン:50グラム
【作り方】
1. 野菜の下準備をします。玉ねぎはみじん切りに、にんじんはさいの目切りにします。さつまいもは皮をむいてさいの目切りにし、水にさらします。れんこんとりんごは、皮をむいてすりおろします。
2. 厚手の鍋にバターを溶かします。
3. 玉ねぎを入れてバターをからめ、にんじん・ツナ・200mlの水を入れて、ふたをして弱火で10分ほど煮ます。
4. すりおろしたれんこんとりんご、水300mlを加えます。
5. ローリエ・コンソメを加えてふたをし、弱火で15分ほど煮込みます。
6. さつまいもを加えてさらに煮ます。一度火を止めて子供用カレールウを加え、しっかり混ぜたらさらにふたをして、弱火で10分ほど煮込みます。とろみがついたら完成です。
7. ご飯と一緒に器によそい、コーンをトッピングします。
【ポイント】
・カレールウを通常の半量にしてれんこんでとろみをつけることで、塩分控えめの仕上がりとなります。
・子供用のカレールウは、手に入りやすいものでOKです。ただし、添加物が気になる場合は、化学調味料不使用のカレールウをお使いください。
まとめ:ツナ缶を活用してもっと気軽に離乳食を作ってみよう♪
量はほんの少しなのに、手間がかかり、材料集めが大変な離乳食づくり。家にストックしてある食材で離乳食が作れたら、手間が省けて、嬉しいですね。そんなときの強い味方が、ツナ缶!
ここで紹介したレシピを参考にして、ツナ缶を使った離乳食のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか?