そんな疑問にお答えします。
健康から美容効果まで優れた効果の高い酒粕を、スープに入れて味わってみませんか?
ここでは、そんな万能食材である酒粕入りのスープレシピを、和風・洋風・中華風に分けてご紹介していきましょう。
目次
美味しい酒粕スープを作るには?押さえておきたい2つのポイント
悪玉コレステロールの低下や、便通改善作用、美肌・美白効果まである万能食材の酒粕。
粕汁や甘酒などに昔から活躍してきましたが、実際のところ酒粕をどう扱っていいかわからない!という人も多いはず…ここでは、酒粕スープを作る際のコツをご紹介していきます。
前準備しておこう!酒粕の溶かし方
酒粕には、形状や製法が異なる種類があります。代表的な板粕は薄くて平ら、バラ粕はバラバラになっており、練り粕はペースト状。
どれを使ってもいいのですが、スープに入れるまえに酒粕を下準備しておくと使いやすいですよ。
まずはほぐしていこう
スープに入れるまえに酒粕は柔らかくほぐしておくと使いやすくなります。
薄くて平らな板粕を使う場合は、2cm角ほどにちぎって細かくしていきます。細かくちぎっておくことで、ふやかす時にまぜやすくなりますよ。
バラ粕は、板粕にならなかったものを集めたもの。重なり合っている部分があるので、しっかりとほぐしておいてくださいね。
お湯で溶かす場合
ボウルに酒粕を入れて、40℃程度に温めたお湯を回しかけていきます。湯量は酒粕がかぶる程度。熱湯をかけてしまうと溶けにくかったり、栄養素が壊れたりする可能性があります。
お湯が注げたら、フォークなどで軽く混ぜて全体的に馴染ませていきます。お湯を捨て、柔らかくなるまでかき混ぜていきます。酒粕がまだ硬い場合は、もう少しお湯を足して馴染ませましょう。
電子レンジで溶かす場合
耐熱容器に小さくちぎった酒粕をのせ、水をひたひたに入れたら、電子レンジ(600W)で3分加熱していきます。レンジから取り出し、酒粕を混ぜてみて、柔らかくなってきたら完成です。
まだ硬い場合は、30秒、1分と小刻みで温めて様子を見てくださいね。加熱しすぎると、溶けにくくなるので注意が必要ですよ。
泡立て器やハンドミキサーで混ぜる場合
酒粕を柔らかくするのに、泡立て器やハンドミキサーを使うのもありですよ。
お湯や電子レンジで温めたあとに使ってみましょう。フォークを併用すると、より"だま"が残りにくくなるのでおすすめです。
また、酒粕を柔らかくするのには、100均のミルククリーマーもおすすめ!手軽に使えて、ほどよく柔らかくなります。
また、あらかじめペースト状になってる「練り粕」を使うと、お湯や電子レンジでふやかす手間がなく、スープにそのまま入れられるのでとっても便利ですよ!
酒粕を入れるタイミングは?
酒粕をスープに入れるタイミングは、酒粕の香りや味を味わいたいか、栄養をしっかり摂取したいかで異なります。
酒粕の栄養効果を高めたい場合は、だし汁や牛乳などのスープのベースを作る段階で入れましょう。
酒粕の香りや味を優先したい場合は、仕上げに味噌や調味料を入れるタイミングがベスト。酒粕のコクをしっかりと感じられますよ。ただし、注意してほしいのが子供にスープを飲ませる場合です。
香りや味はいいものの、酒粕には5~8%程度のアルコールが残っています。しっかり火にかけて、アルコールを飛ばして仕上げてくださいね。
出汁の味わいでほっこり♪和風の酒粕入りスープ
出汁がきいた和風の酒粕入りスープレシピです。酒粕のコクが染み渡ります。
※酒粕はペースト状に準備しておいたものを使っています。
野菜たっぷり!豚汁ベースの酒粕入りスープ
野菜がたっぷり入った、豚汁ベースの酒粕スープのレシピです。具沢山なので、晩ごはんの一品にもおすすめですよ。
<材料4~6人分>
・豚バラ肉:100g
・里芋:130g(3個程度)
・厚揚げ:1枚
・大根:100g
・人参:70g
・ごぼう:1/2本
・長ねぎ:1/2本
・酒粕:50~60g
・味噌:大さじ3と1/2
・だし汁または水:800ml
・ごま油:適量
<作り方>
1.豚バラ肉は3cmに、里芋は一口大に、大根・人参は皮をむいて4mmの銀杏切りにしていく
2.長ねぎは小口切りに、ごぼうは乱切りにして10分程度水につける
3.厚揚げは2cm角に切り、熱湯をかけて湯抜きする
4.鍋にごま油を熱し、豚肉を炒めていく
5.色が変わったら具材を入れて全体に油がまわるまで炒める
6.だし汁(水)を注ぎ、沸騰したら弱火にして火が通るまで煮込む
7.煮込んでいる間に、ボウルにペースト状の酒粕・だし汁を入れて馴染ませる
8.7を鍋に入れ、再び一煮立ちさせたら、味噌を溶き入れ、完成
<ポイント>
・酒粕を入れる前に、灰汁取りをしておきましょう。
さっぱりした味わい!白菜と鮭のレモン酒粕スープ
濃厚な酒粕を、レモンでさっぱり仕上げた白菜と鮭のレモン酒粕スープです。
<材料4人分>
・塩鮭(甘塩):3切れ(300g)
・白菜:約1/4株(500g)
・レモン(国産):1/2個
・だし汁:5カップ
・酒粕:150g
・酒:1/2カップ
・西京みそ:大さじ2
<作り方>
1.鮭は骨を除いて、1切れを3~4等分に、白菜は一口大に切る
2.レモンは皮の黄色い部分をそぎとり千切りにし、果汁を大さじ1程度しぼる
3.耐熱ボウルにペースト状にした酒粕・酒・西京みそを入れて混ぜる
4.鍋にだし汁と白菜を入れ、ふたをして火にかける
5.煮立ったら、さらに弱火で5分ほど煮る
6.白菜が柔らかくなってきたら、鮭と2を入れてふたなしで5分煮る
7.レモン汁を加えて、火を止める
8.器に盛り付け、レモンの皮を散らしたら、完成
<ポイント>
・味が足りない場合は、西京みそ大さじ1(分量外)を足してみてくださいね。
まったりとして温まる!酒粕入りかぶの和風ポタージュ
白味噌と酒粕でまったり美味しい、かぶの和風ポタージュレシピです。
<材料2人分>
・かぶ:500g
・玉ねぎ:1/2個
・水:300g
・出汁パック:1袋
・酒粕:30g
・白味噌:45g
・生クリーム:30g
・ココナッツオイル:大さじ2
<作り方>
1.かぶは皮をむき2~3mmに、玉ねぎも薄めにスライスしていく
2.鍋にココナッツオイルを入れて熱し、玉ねぎを入れて2分ぐらい炒める
3.かぶを加えてさらに炒め、水・出汁パックを加え15分煮る
4.ふたをして、10分間放置していく
5.ボウルに、ペースト状の酒粕・白味噌を入れて4の出汁で混ぜておく
6.鍋の出汁パックを取り、ブレンダーで滑らかにしていく
7.5と生クリームを加え、弱火で温めたら、完成
<ポイント>
・かぶが十分柔らかくなってから、ブレンダーをかけてくださいね。
・お好みで青のりを入れると彩りが良くなります。
スープジャーで作る♪酒粕入りきのこスープ
スープジャーを使って、ランチタイムに食べられるほかほかの酒粕入りきのこスープです。
<材料300g分>
・ペースト状の酒粕:20g
・熱湯:200g
・ごま油:小さじ1
・椎茸:10g
・しめじ:10g
・舞茸:10g
・なめこ:15g
・ほんだし:小さじ1~2
<作り方>
1.スープジャーに沸騰したお湯(分量外)を注ぎ、ふたをしておく
2.鍋に、千切りにした椎茸・ほぐした舞茸・しめじ・熱湯を入れて火にかける
3.香りが出てきたら、酒粕・ほんだしを加えて沸騰させる
4.スープジャーのお湯を捨て、3を入れてふたをして1分置く
5.中身を鍋に取り出し、なめこを加えて沸騰させていく
6.再度、5をスープジャーに入れて、ふたをして1~4時間放置します
7.飲む前によくかき混ぜれば、完成
<ポイント>
・塩気が足りない場合は、醤油などで補ってくださいね。
ふんわりとした甘みが決め手!洋風の酒粕入りスープ
牛乳やトマトスープをベースにした、洋風の酒粕入りスープレシピです。朝食のパンに合わせたり、昼食のパスタのお供など色んなバリエーションが楽しめますよ。
※酒粕はペースト状に準備しておいたものを使っています。
電子レンジでチンするだけ!簡単な酒粕とコーンのミルクスープ
耐熱容器に入れて、電子レンジで温めるだけ!手間をかけずに作れる酒粕とコーンのミルクスープです。
<材料>
・酒粕:10g
・コーンクリーム缶:1/2缶(約200g)
・バター:5g
・牛乳:300g
・塩:小さじ1/2
・こしょう:適量
<作り方>
1.耐熱容器に全ての具材を入れ、電子レンジで1分~2分半温める
2.カップに注ぎ、こしょうをふったら完成
濃厚で味わい深い!酒粕入り白菜のトマトスープ
トマトの酸味と酒粕のコクが相性抜群!酒粕入りトマトスープです。
<材料5~6人分>
・白菜:1/4個
・玉ねぎ:1個
・水:100g
・トマトジュース:500g
・固形コンソメ:2個
・ケチャップ:2回し
・酒粕:60g
<作り方>
1.白菜は食べやすい大きさにざく切り、玉ねぎはみじん切りにする
2.野菜と水を鍋に入れて火にかけ、白菜がしんなりしたらトマトジュースを入れる
3.ぐつぐつ煮てきたら、コンソメ、ペースト状の酒粕を入れる
4.仕上げにケチャップを回しかけ、弱火で2分煮込んだら、完成
<ポイント>
・お好みで胡椒やオリーブオイルを入れると美味しいですよ。
コクがあって美味しい!酒粕入りかぼちゃのポタージュ
かぼちゃのポタージュに酒粕をプラスしたレシピです。酒粕が苦手な方でも飲みやすくなっています。
<材料4人分>
・かぼちゃ:1/4個
・玉ねぎ:1個
・にんにく:1片
・牛乳:200g
・塩麹:大さじ2
・酒粕:大さじ1と1/2
・オリーブオイル:大さじ1
・水:適量
・塩こしょう:適量
<作り方>
1.玉ねぎは粗みじん切り、にんにくはみじん切り、かぼちゃを2~3cm角に切る
2.鍋にオリーブオイルを熱し、にんにく・玉ねぎを炒める
3.玉ねぎがやや茶色になってきたら、かぼちゃを入れて炒めていく
4.具材がかぶる程度の水と酒粕を入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る
5.4に塩麹を入れ、ミキサーのかける
6.なめらかになったら牛乳を入れて温めていく
7.仕上げに塩こしょうで味を整えたら、完成
<ポイント>
・圧力鍋を使うとより簡単に仕上げられますよ!
優しい味わい!ひよこ豆と鶏肉の豆乳酒粕スープ
豆乳と酒粕も相性ぴったり!優しい味わいのスープなので、パンのお供におすすめのレシピです。
<材料2人分>
・鶏もも肉:1枚(250g)
・玉ねぎ:1/4個(50g)
・しめじ:1/2パック(50g)
・酒粕:40g
・ひよこ豆水煮:55g
・だし汁:水200gに顆粒だし小さじ1
・無調整豆乳:小さじ1
・味噌:小さじ1と1/2
・塩:小さじ1/2
・バター:10g
・レモン果汁:小さじ1
・オリーブ油:大さじ1
<作り方>
1.鶏もも肉は一口大に切り、塩こしょうをまぶして下味をつける
2.玉ねぎは一口大に、しめじは石づきを取り除きほぐしておく
3.鍋にオリーブ油を熱し、鶏肉を入れて両面色がつくまで焼いていく
4.だし汁・酒粕・玉ねぎを入れ、一煮立ちさせていく
5.しめじ・ひよこ豆を入れて、弱火で5分煮込む
6.火を止めて、豆乳・塩・味噌・バター・レモン汁を入れたら、完成
<ポイント>
・お好みでパセリを入れると彩りが良くなりますよ。
・豆乳は熱しすぎると分離しやすいので、沸騰しないよう温めてくださいね。
パンチの効いた味わいも!中華風の酒粕入りスープ
中華風のスープとも、酒粕は相性良く味が決まりますよ!晩ごはんの献立にもなる、ボリューム感のあるレシピです。
※酒粕はペースト状に準備しておいたものを使っています。
酒粕の旨味が効く!チンゲン菜とトマトの酒粕入り中華スープ
酒粕の香りと旨味が美味しい、チンゲン菜とトマトの中華スープです。
<材料2~3人分>
・チンゲン菜:2株
・トマト:1個
・卵:2個
・中華だし:大さじ1/2
・水:650g
・酒粕:40g
・塩こしょう:適量
<作り方>
1.トマトとチンゲン菜の葉の部分はざく切り、茎は縦長2つに切る
2.鍋に水・中華だし・チンゲン菜の茎を入れて火にかける
3.沸騰したら、チンゲン菜の葉・トマト・酒粕を入れる
4.溶いた卵を回し入れ、火を止める
5.塩こしょうで味を整えたら、完成
<ポイント>
・冷蔵庫に残っている野菜を入れても美味しいですよ。
発酵パワーが染み渡る!酒粕入りキムチ豚汁スープ
酒粕・味噌・キムチの発酵パワーたっぷりの酒粕入りキムチ豚汁スープです。
<材料4~6人分>
・豚こま肉:150g
・キムチ:200g
・大根:5cm
・にんじん:1/3本
・長ねぎ:1本
・ごぼう:1/3本
・油揚げ:1枚
・しめじ:1/2袋
・味噌:大さじ3
・酒粕:大さじ3
・だし汁:5カップ
・サラダ油:大さじ1/2
<作り方>
1.大根・にんじんは皮をむいて銀杏切りに、長ねぎは斜め切りにする
2.ごぼうはこすり洗いし、ささがきにして水にさらす
3.油揚げは1cm幅に切り、しめじは石づきを切りほぐしておく
4.鍋にサラダ油を熱し、豚こまを入れて炒め、キムチを入れていく
5.大根・にんじん・長ねぎ・ごぼうも入れて炒めていく
6.だし汁を入れて、沸騰したらアクを取り、油揚げ・しめじを入れる
7.野菜が柔らかくなってきたら。酒粕・味噌を入れて、完成
<ポイント>
・豚こま肉は大きかったら一口大に切ってくださいね。
・豆腐・厚揚げ・里芋・じゃがいもなどを入れても美味しくなりますよ。
まとめ:バリエーション豊富な酒粕スープを作ってみよう♪
酒粕は、粕汁や甘酒に使うイメージが強いですが、スープに入れてもコクが出て美味しくなります!
また、和風・洋風・中華風のどの出汁とも相性がよく、栄養&美肌効果もあるので、ぜひ活用してみましょう!