料理やお菓子のレシピを見ていると、たまに出てくるコーンスターチ。とうもろこしのでん粉のことですよね。
頻繁に使う片栗粉とは違い、あまり買わないという人も多いのではないでしょうか。コーンスターチはどこに行けば売っていて、店のどの売り場を探せばよいのでしょうか?また、店によって値段が高い、安いなどの違いはあるのでしょうか?
この記事では、コーンスターチはどこに売ってるのかをご紹介するとともに、余った時の使い方や、コーンスターチを使った簡単なスイーツのレシピも合わせて伝授します。
目次
コーンスターチはどこに売ってるの?100均やコンビニでも買える?
コーンスターチはどのようなお店に行けば売ってるのでしょうか?確実に買える場所はどこでしょうか?
確実に買えるのは大きめのスーパー!
コーンスターチが間違いなく売っている場所は、スーパーの食品売り場です。小さなスーパーには置いていないこともありますが、中規模以上の食品スーパーなら、かなり高い確率で売っています。
確実に買いたいのであれば大きなスーパーに行きましょう。また、生協(コープ)や業務スーパー、カルディコーヒーファームでもほぼ確実に購入できます。
意外だったのがコストコです。アメリカ生まれの倉庫型店舗なので、大きなコーンスターチが売っていそうですが、探した限りでは見つかりませんでした。
ダイソーなどの100均・コンビニ・ドラッグストアには売っている?
では、100円ショップでコーンスターチは買えるのでしょうか?
基本的に100均でコーンスターチを取り扱っているところは非常に少ないと思っておいた方がよいでしょう。
ダイソーやキャンドゥではほとんど取り扱っていません。一方、セリアはホームメイド(製菓材料)コーナーに置いてある場合もあります。
また、コンビニやドラッグストアでも売っている店はほとんどないと思っておいた方がよいでしょう。食品の取り扱いがかなり多いドラッグストアではまれに置いてあることもありますが、コンビニでの取り扱いは皆無です。
その他では、製菓材料や中国食材の専門店でもコーンスターチを取り扱っています。
【要注意!】商品名が『餅とり粉』というケースもあり!
コーンスターチは、一般的には『コーンスターチ』という商品名で売られていますよね。しかし、なかには、『餅とり粉(もちとり粉)』という商品名で売られているものもあります。
餅とり粉とは、お餅を丸める時に付ける手粉のこと。昔は米粉で作られていましたが、今はほとんどの餅とり粉がコーンスターチを使用しています。
原材料表示を見て、「コーンスターチ」、「とうもろこし」、「とうもろこしでん紛」と書かれていれば、中身はコーンスターチなので、安心して買いましょう!
コーンスターチの売り場はどこ?値段はどれくらい?
では、コーンスターチはスーパーなどのどこの売り場に行けば置いてあるのでしょうか?また、店舗によって値段の違いはあるのでしょうか?
スーパーではこの売り場を探そう!
一般的な市販のコーンスターチの容量は150~200g程度。10cm×20cmくらいのポリ袋に入って売られていることがほとんどです。
食品スーパーや大型スーパーの食料品売り場でコーンスターチが置いてある可能性の高い売り場は主に2箇所あります。
もっとも可能性が高い売り場が、粉売り場です。小麦粉や片栗粉、白玉粉などを置いてあるコーナーですね。片栗粉の近くに置いてあることが多いので、探してみましょう。
もし、粉売り場になかった場合は、製菓材料のコーナーも探してみましょう。ホットケーキミックスや粉糖などが置いてある売り場ですね。
粉売り場にも製菓材料の売り場にもコーンスターチが置いていない場合は、残念ながらそのスーパーでは売っていないので、他のスーパーなどを探しましょう。
コーンスターチの値段はどのくらい?高い安いという差はある?
コーンスターチは、売っているスーパーや商品によって値段が高い、安い、という差はあるのでしょうか?大手ネットスーパーで売っているコーンスターチの値段を調べてみました。(※2022年7月時点)
店舗名 | 商品名 | 価格(税抜き) | 単価(円/1g) |
---|---|---|---|
イオン | トップバリュ コーンスターチ 150g | 90 | 0.6 |
ライフ | 玉三 コーンスターチ 240g | 118 | 0.5 |
イトーヨーカドー | トーカン コーンスターチ 180g | 108 | 0.6 |
イズミヤ | キングフーズ コーンスターチ 200g | 98 | 0.49 |
スーパーによって、取り扱っているコーンスターチに違いはあるものの、1gあたりの値段を見るとだいたい0.5円前後。商品やスーパーによる値段の差はあまりないことがわかりますね。
ちなみに、カルディは50gで80円と割高です。また、業務スーパーの「餅とり粉」は、300gで88円と、こちらはかなりの割安ですね。量を多く使う人にはおすすめです。
添加物無添加のコーンスターチはネット通販で!
市販のコーンスターチの原材料を見ると、ほとんどの商品は次のように書かれています。
原材料 とうもろこし澱粉/酸化防止剤(無水亜硫酸)
ほとんどのコーンスターチには、添加物として無水亜硫酸が含まれています。表示は「酸化防止剤」となっていますが、とうもろこしから澱粉を工業的に抽出する工程で使われる添加物です。
添加物が気になる人や有機材料にこだわりたい場合は、ネット通販を利用して購入と便利で確実です。ネット通販では次の有機コーンスターチが入手できます。
アリサン 有機コーンスターチ
『Alishan(アリサン)』は、オーガニック食材やベジタリアン食材を広く取り扱っているブランドです。
有機コーンスターチは、農林水産省の有機JAS認証を受けたオーガニック食品で、オーストリア産の有機とうもろこし100%のコーンスターチです。
もちろん、添加物も使用されていません。オーガニックや無添加にこだわりたい人におすすめの商品です。
コーンスターチが余った時の対処法!大量消費レシピもご紹介
特定のお菓子や料理を作るためにコーンスターチを買ったけれども、他に使い道がなくて困っている、コーンスターチがたくさん余っていて使い切れない、というような人もいるのではないでしょうか?
ここからは、余ったコーンスターチの便利な使い方をご紹介します。
賞味期限はどれくらい?保管方法は?
コーンスターチの未開封の賞味期限を調べてみると、12ヶ月~36ヶ月と商品によってマチマチですが、かなり長く保存が効くことがわかります。
他の粉類と同様に湿気や虫の害を受けることがあるため、開封後は密閉して湿気の少ない場所で保存する必要があります。
賞味期限を切れたコーンスターチや開封後のコーンスターチは、変色していないか、虫が混入していないか、変な匂いがついていないかどうかを確認してから使うようにしましょう。
余ったコーンスターチの使い道は?
コーンスターチは、お菓子作りや料理などさまざまな使い道があります。主な使い道をいくつかご紹介しましょう。
片栗粉の代わりに!
コーンスターチのいちばんわかりやすい使い道は、片栗粉と同じように使う方法です。
片栗粉を料理に使う場合は、とろみを付けたり、揚げ物の衣、ソテーや中華料理の炒め物をする際に材料にまぶしたりするなどの使い方がありますよね。コーンスターチも片栗粉と同じように使うことが可能です。
ただし、コーンスターチと片栗粉では性質が少し異なるので、でき上がりに多少違いが出ることがあります。
例えば、コーンスターチでとろみを付けると片栗粉よりも緩いとろみになるので、片栗粉よりも少し多めに入れる必要があるかもしれませんね。
から揚げに使うと軽い仕上がりに!
片栗粉を使ったから揚げは、ザクザクとした歯ごたえのある食感に仕上がることが特徴ですよね。ただし、時間がたつとベタつきやすいのが難点です。
コーンスターチは粒子が片栗粉よりも細かいので、片栗粉よりも薄付きの衣になります。そのため、サクサクカリカリとした硬めの食感で、あっさりと軽めのから揚げになりやすいことが特徴です。
コーンスターチは片栗粉よりも油切れが良いので、時間が経っても油っぽくなりにくいメリットもあります。また、薄くて硬めの衣になるので、タレやソースを絡ませても、カリカリの食感がキープされやすい特徴もあります。
薄力粉とコーンスターチを1:1の割合で混ぜると、冷めてもおいしさがキープされるので、お弁当にもおすすめです。
天ぷらの衣に混ぜるとカラッと揚がりやすい!
天ぷらをおいしく作るには、油の温度や揚げ方もとても大切ですが、衣の作り方も重要なポイントになりますよね。コーンスターチがあれば、市販の天ぷら粉を使わなくても、カラッとした天ぷらが作りやすくなります。
天ぷらがベタッとする大きな原因のひとつが、小麦粉と水を混ぜた時にできるグルテンという物質。グルテンは粘り気があるので、グルテンが増えれば増えるほど天ぷらがベタッとしやすくなります。
そこで、小麦粉を減らして、とうもろこしのでん粉であるコーンスターチを入れるとグルテンができにくくなり、天ぷらがカラッと揚がりやすくなります。小麦粉とコーンスターチは8:2の割合で混ぜるとよいでしょう。
ケーキやクッキーに混ぜて失敗なし!
ケーキやクッキーを手作りしたら硬くなった!という経験をしたことはありませんか?
ケーキやクッキーが硬くなってしまうのも、天ぷらの衣と同じでグルテンが膨らむ邪魔をしていることが原因です。そこで、フワフワのケーキやサクサクのクッキーを失敗なく作りたい時にも、コーンスターチが役立ちます。
ケーキやクッキーを作る場合も、天ぷらの衣と同じように小麦粉の2割程度をコーンスターチに置き換えるだけ。生地を混ぜる時にグルテンができにくくなるので、お菓子作りに慣れていない人でも失敗が少なくなります。
コーンスターチ消費におすすめ!簡単に作れるスイーツのレシピをご紹介!
では、コーンスターチを使って簡単に作れるスイーツのレシピを2品ご紹介しますね。
コーンスターチと牛乳で作る簡単ブラマンジェ
ブラマンジェ(ブランマンジェ)はフランス語でblanc(白い) manger(お菓子)という意味。
本来は、アーモンドの香りを移した牛乳に生クリームを混ぜてゼラチンで固めて作りますが、コーンスターチを使うと生クリームとゼラチンなしでもブラマンジェ風のスイーツを簡単に作れます。
【材料】(4人分)
牛乳 400cc
コーンスターチ 大さじ4(約25g)
砂糖 大さじ4 (約35g)
アーモンドエッセンス 少々
【作り方】
1.小鍋にコーンスターチと砂糖を入れてよく混ぜ、牛乳を少しずつ加えてダマにならないようにペースト状に伸ばしていく。
2.ペースト状になったら残りの牛乳をすべて入れて中火にかける。
3.沸騰し始めたら弱火にし、ヘラで混ぜながらとろみがつくまで3~4分程度加熱をする。
4.火を止めてアーモンドエッセンスを加えてよく混ぜ、熱いうちに水に濡らした型に入れる。
5.粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やし固める。
【ポイント】
・牛乳の量を変えて硬さを調整できます。型抜きをせずにそのまま食べる場合は、牛乳を50ccくらい増やすとやわらかい口当たりになります。
混ぜて焼くだけ!簡単濃厚チーズケーキ
材料を混ぜてオーブンで焼くだけで、濃厚な本格チーズケーキを簡単に作れます。薄力粉ではなくコーンスターチを使うことで、口当たりがなめらかで重すぎない食感のチーズケーキになります。
【材料】(15~18cmの丸型1個分)
クリームチーズ 200g
生クリーム 200g
砂糖 70~80g
コーンスターチ 20g
レモン汁 大さじ1
★土台★
クラッカーまたはビスケット 80g
バター 40g
【下準備:土台作り】
1.バターは電子レンジで溶かしておく
2.フリーザーバックなどにクラッカーを入れて麺棒などを使って粉々になるまで潰し、溶かしバターを入れてよく混ぜる。
3.2をクッキングシートを敷いたケーキ型の底に敷き、上にラップを載せて手でしっかりと押しつけて固める。
4.生地ができるまで冷蔵庫で冷やしておく。
【作り方】
1.ボウルに室温に戻してやわらかくしたクリームチーズと砂糖を入れて、ホイッパーでよく混ぜる。
2.卵を1つずつ加えてその都度よく混ぜ、さらに生クリーム、コーンスターチ、レモン汁の順に加えてその都度良く混ぜる。
3.ビスケットの土台を敷いたケーキ型に2を流し入れる。
4.オーブンの天板に3を置き、天板に熱湯を入れて湯煎にする。
5.170℃のオーブンで40~45分くらい焼き、粗熱が取れるまでオーブンの中に放置しておく。
6.冷めたら型から外す。
【ポイント】
・焼き上がったらすぐにオーブンから取り出さず、予熱でじっくりと熱を通すことでしっとりとした仕上がりになります。
まとめ:意外に買いやすいコーンスターチ!常備しておくのもおすすめ!
コーンスターチは中規模程度のスーパーに行けば、かなりの確率で入手できます。小麦粉などが売っている粉売り場や、ホットケーキミックスなどが売っている製菓材料コーナーを探してみましょう。
目的のお菓子などを作って余ったコーンスターチは、いろいろなお菓子作りや料理に活用できます。特に、揚げ物やお菓子作りに使うと、失敗なくおいしく作れるのでおすすめです。
片栗粉と同じように長期間の保存も効き、値段も安めなので家にストックしておいてもよいかもしれませんね。