みたいなことはありませんか。
健康のために塩分を気にして人もいるかもしれませんが、それでもやっぱり美味しい味噌汁が飲みたいですよね。
ここでは、味噌汁の味が薄い原因や味が薄い時の対処法、味噌汁の味を決めるのに重要な味噌の種類、塩分少なめの美味しい味噌汁の作り方までご紹介します。
目次
味噌汁の味が薄い原因は2つだけ!
いつもと同じように作ったつもりなのに味噌汁の味が薄い時、どうして薄いのかと思ったことはありませんか?
ここでは、味噌汁がうっかり薄くなってしまう原因をご紹介します。健康のために塩分の薄い味噌汁を作りたい!という方も参考にしてみてくださいね。
味噌の量が少ない
いつもと同じ量の味噌を入れたつもりなのに、いつもより薄い味噌汁になってしまうことがありますよね。
単純に、入れる量が少なかったこともありますが、実は、味噌は種類によって2倍以上も塩分量が違うのです。塩分少なめの味噌は、塩分濃度約5%なのに対して、塩分多めの味噌は塩分濃度約13%ほどもあります。
これでは同じ量の味噌を入れても、薄い味噌汁や濃い味噌汁が出来てしまいますよね。
ですから、使う味噌の種類を変える時には、まず、いつもより少なめの量(基本は1人分の味噌汁に味噌大さじ1程度)の味噌を入れてみて味を見ながら調節することが、大切です。
これで、家族から味噌汁が薄いと言われることがぐっと減ると思いますよ。
出汁の量が少ない
不思議に思われるかもしれませんが、出汁がきいてないことも味噌汁が薄いと言われる原因になります。塩分量が少なくても出汁をしっかりとった味噌汁はうまみが際立ち、薄いと感じません。
コーヒーや紅茶を飲むときに、素晴らしい香りで一層美味しく満足感が得られますよね。それどころか香りがたたないコーヒーや紅茶は飲めたものではありません。
それと一緒で、出汁のうまみと香りで満足感が得られ、多少、塩味が薄い味噌汁でも美味しく飲むことが出来ます。
味噌汁の味が薄い時の対処法4選
味噌汁の味が薄い時に、簡単に、おいしく出来る方法をご紹介します。
薄い味噌汁をおいしくしようと、味見をしながら味噌を加えてもなかなか思い通りの味にならないことがありますよね。「時間もないしどうしよう」という時におすすめのとっておきの方法です。
麺つゆを加える
薄い味噌汁って、塩分もうまみもなんだか物足りないですよね。そんな時、一押しなのが麺つゆを少量加えることです。
麺つゆは、醤油と出汁とみりんなどで出来ていますから、塩分とうまみと甘みを加えて美味しい味噌汁に大変身です。
ストレートタイプの麵つゆより、濃縮タイプの麺つゆの方が、加える量が少なくて済むので、味噌が薄くならずに美味しさを補えるのでおすすめです。
入れすぎると塩辛くなってしまうので隠し味程度にいれるとよいですよ。
醤油を加える
醤油は、味噌と同じ大豆を発酵させて作った調味料なので違和感なく濃い味噌汁にすることが出来ます。大急ぎで薄い味噌汁の味の調整をしたいときにおすすめですよ。
それに、醤油なら、どこのご家庭にもだいたい常備していますよね。薄口しょうゆがあれば、色もつかないのでさらにおすすめです。
入れる時には、小さじ1ずつくらいから少しずつ入れてみてくださいね。コクとうまみがアップして美味しい味噌汁になりますよ。
香辛料を加える
例えば、七味唐辛子やゆずごしょう、生姜のすりおろし(パウダーでも)や山椒などがおすすめです。
他にも、ラー油や豆板醤、ブラックペッパーなども。香辛料のぴりっとした刺激と香りで、薄いぼんやりした味の味噌汁が、最後まで美味しく食べられます。
お気に入りの香辛料を何種類か常備しておくのもおすすめです。薄い味噌汁だけでなく、マンネリ化した毎日の味噌汁も具は同じでも、香辛料がアクセントになって楽しめます。
※おすすめ柚子胡椒については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
顆粒出汁を加える
顆粒出汁で味噌汁を作っているときは、具材を煮ている間に出汁の風味も抜けてしまって、なんだか物足りない、味の薄い残念な味噌汁になってしまうことがあります。
こんな時は、最後に顆粒出汁を少量加えると、出汁の風味が際立つ美味しい味噌汁になります。ただ、一般的な顆粒出汁には食塩が約40%も含まれています。塩分を気にしている方は、減塩の顆粒出汁がおすすめです。
塩分控えめでも薄いと感じさせない!絶品味噌汁レシピ
ご飯と味噌汁は私たちの食卓に欠かせないものですよね。
毎日の味噌汁に、塩分を控えても薄いと感じさせない美味しい味噌汁の作り方をご紹介します。たっぷりの具材の栄養もとれる具沢山の健康味噌汁です。ぜひ、作ってみてくださいね。
しっかり味の減塩味噌汁作りのポイント!
味が薄いと感じにくい味噌汁作りのポイントは大きく分けて3つあります。
・具沢山にして、汁の量を減らす
・昆布とかつおの合わせ出汁を使う
・具に、食塩を排出する作用のあるカリウムを多く含むイモ類、海藻類、キノコ類などを使う
塩分は、ほとんど汁の部分に含まれるので、汁の量が減れば使う味噌の量が少なくても薄い味噌汁にはなりません。
また、昆布だしとかつおだしを単体で使うより、合わせるとうまみがなんと7~8倍にもアップするので、この点も意識するとさらに味噌汁の味が薄いと感じにくくなります。
具材の点については、カリウム摂取制限をされている方は量にご注意くださいね。
塩分控えめ具沢山絶品味噌汁レシピ
味噌汁作りの3つのポイントを押さえたお味噌汁レシピをご紹介します。もしこれでも味が薄いを感じてしまう場合は、先ほどの対処法も使ってみてくださいね。
【材料】(2人分)
・さつまいも:小1/2本(約100g)
・乾燥わかめ:小さじ2
・しめじ:1/3パック
・出汁:400CC(顆粒出汁でもOK)
・味噌:大さじ2(使う味噌によって加減してください)
【作り方】
1.さつまいもは皮ごとよく洗い、5~6mmの半月切りにし水にさらしておく。
2.乾燥わかめは水で戻し水気を絞っておく。(そのまま使えるタイプならお椀に入れておく)
3.しめじは、軽く濡れ布巾等で汚れを拭き、石附を切り落とし、適当な大きさに手で割き、子房に分ける
4.鍋に、だし汁とさつまいもを入れ火にかける。
5.さつまいもに火が通ったら、キノコ、豆腐を入れ2分程煮て火を通し、最後にわかめを入れて火を止める。
6.味噌を加え、再び火をつけ沸騰直前まであたためる。
7.お椀につぎ、吸い口を添える。(吸い口には、ねぎ、みょうが、三つ葉などお好みのもので)
【ポイント】
・具沢山にして汁を減らす。
・具には、イモ類、海藻類、キノコ類などがおすすめ。
・出汁は昆布とかつおの合わせだしにする。
・顆粒出汁の場合、3で半分だけ入れて具材を煮込み、出来上がりの直前に残り半分を入れるのがおすすめです。
濃い/薄い味噌汁|味の決め手は『味噌の種類』
味噌汁の味の決め手となるのは、なんといっても「味噌」。ですが、スーパーやデパートに行くと、薄い色の味噌から濃い色の味噌までたくさんの種類の味噌があって、どれを買おうか迷ってしまいますよね。
ここでは、味噌汁の味の調整に必要な主な味噌の種類とそれぞれの味の特徴のご紹介をします。
麹の風味で甘くコクのある『米味噌』
米味噌の代表的なものに、白味噌があります。白味噌は、発酵期間を短くするため麹が多く、塩分は少なくまろやかな風味です。
味噌の色や塩分は薄いですが、麹の風味で甘くコクのあるまろやかな味噌汁を作ることが出来るのです。
しかも、白味噌には、GABA(ギャバ)が多く含まれているためリラックス効果や安眠作用が期待できます。白味噌の味噌汁は、夜食べるようにするとよいですよ。
※味噌には地域性も大きく関係しています。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
甘くて香ばしい『麦味噌』
麦味噌は、大豆に麦麹を入れて発酵させた味噌で、色は薄いもの(淡色)が多いですが、濃い赤褐色のものもあります。
麦味噌(甘口)の特徴は、食物繊維やたんぱく質が多いこと。薄い色でも麦特有の甘くて香ばしい風味で美味しい味噌汁が出来ます。
ただ、味噌汁に入れる時に味噌漉しが必要なので少し面倒ですね。宮崎名物の冷や汁は麦味噌で作られています。
味噌汁以外にも、甘さと香ばしい風味を生かした料理におすすめです。おにぎりに付けて焼くと香ばしい焼きおにぎりができます。
濃い色の味噌代表『豆味噌』
濃い色の味噌の代表的なものに、大豆に豆麹を入れて長期発酵させた豆味噌があります。八丁味噌、名古屋味噌が有名ですね。甘みが少なくしょっぱいです。また、独特の渋みとコクがあり、色も味も濃いです。
他の味噌と違って、煮込むとコクが増すので煮込み料理に使われます。もちろん味噌汁にもよいのですが、豆味噌だけではやや渋いので、米味噌との調合味噌で作るのがおすすめです。
濃い色のしっかりしたコクと渋みのある味噌汁が出来ますよ。味噌の原料や色の濃さと塩分量との関係性については、こちらの表も参考にしてくださいね。
原料による分類 | 味による分類 | 色による分類 | 塩分量 |
---|---|---|---|
米味噌 | 甘味噌 | 白・赤 | 5~7% |
甘口味噌 | 淡色・赤 | 7~13% | |
辛口味噌 | 淡色・赤 | 11~13% | |
麦味噌 | 甘口味噌 | ー | 9~11% |
辛口味噌 | ー | 11~13% | |
豆味噌 | ー | ー | 10~12% |
味噌汁の味が薄い時の対処法まとめ
味噌汁の味が薄い時の対処法をご紹介してきましたが、薄いと感じさせない一番のポイントはしっかり出汁を取って味噌汁を作ることです。
顆粒出汁を使う時には、二度に分けていれるなど香りが飛ばない工夫が必要です。また、味噌汁の風味の違いのポイントは、味噌選びです。
基本的には、薄い色の味噌は、麹の量が多く塩分が少ないので、甘くてまろやかな風味、濃い色の味噌は麹の量が少なく辛いので、きりっとした風味のものが多いです。
どんな味噌でも、ポイントを抑えて調理すればそれぞれの味噌の風味を生かし薄いと言われない美味しい味噌汁が出来ます。塩分控えめでも薄いと感じさせない味噌汁で毎日の元気をアップしましょう!