梅味噌ってどんな風に活用すると美味しく食べられるのかな?
そんな疑問にお答えします。
梅の爽やかな香りと酸味、味噌のコクが美味しい梅味噌。そのまま食材に付けても美味しいし、アレンジ活用も豊富にできる万能調味料です。
材料を用意してポイントを押さえれば、自宅でも簡単に梅味噌が作れます!今回は、梅味噌の作り方から、おすすめの活用レシピまでご紹介していきます。
目次
梅味噌の作り方のコツ&素材の選び方
梅の風味が美味しい梅味噌は、手作りして常備しておくと色んな料理に活用できます。
さらに梅や味噌には体にいい効果が期待できるので、養生食として健康面でもおすすめ。ここでは、そんな梅味噌の作り方についてや、効能・素材の選び方などをご紹介します。
梅味噌の作り方は2種類ある!
梅味噌は、「漬け込む」・「煮る」の2種類の作り方があります。
漬け込む作り方の梅味噌は、2ヶ月以上もの時間をかけて、じわじわと梅を味噌自体に染み込ませていくため、梅のフルーティな香りや爽やかな風味が特徴的です。
主に、野菜のディップソースやドレッシング、刺身、炒め物などに活用すると美味しく仕上がります。
一方、煮る作り方の梅味噌は、火を入れることでねっとりとした食感になり、梅の香りもほのかに残ります。作った後は、すぐに料理に使えるので、時短したい人に便利です。
主に、魚や肉を漬け込んだり、野菜の和物に使ったり、おにぎりの具材としてもアレンジできます。
梅味噌は栄養素・効能面でも優秀!
梅には、リン・カリウム・鉄などのミネラルが豊富で、クエン酸やりんご酸などの「有機酸」が多く含まれています。
そのため、疲労回復や整腸作用、食欲増進などに効果的と言われています。特に、青梅は強力な抗菌力もあるとか。
また、味噌にも整腸作用・美白・コレステロール抑制・アンチエイジング・動脈硬化・ガン予防などの効能があります。
梅と味噌を掛け合わせた作り方をすることで、身体に溜まった毒素のデトックスや免疫力アップに繋がる最強食材となるわけです。
梅や味噌の選ぶポイントは?
梅味噌の上手な作り方のポイントは、梅や味噌の選び方にも注意することです。
梅は、大きめの梅でも小さめの梅でも構いませんが、漬け込む場合は小さい梅の方が早くしわしわになり、梅のエキスが出やすくなります。また、漬け込むのは青梅、煮るのは潰しやすい完熟梅や冷凍梅が使いやすいでしょう。
梅味噌に使う味噌は、原材料がシンプルな無添加の味噌がおすすめです。ダシ入り味噌や調整味噌などの加工味噌は不向きです。また、減塩味噌や西京味噌などの塩分が低いものも避けた方がいいでしょう。
スーパーではあまり見かけませんが、通販だと大容量のコスパのいい無添加味噌も販売されていますよ。
2種類の梅味噌の作り方&保存のコツ
「漬け込む」「煮る」2種類の梅味噌の作り方や、保存する際のコツについてご紹介します。
2種類とも違った味わいが楽しめるので、両方作り置きしておくのもおすすめですよ。梅味噌をどんな料理に活用しようかと、イメージしながら作ってみてくださいね。
漬け込むタイプの梅味噌の作り方
青梅を使って2ヶ月漬け込んでいく、フレッシュな梅の香りがたまらない梅味噌の作り方です。
<材料1人分>
・青梅:250g(8~10個)
・味噌:250g
・砂糖:125g
<作り方>
1.梅を流水で水洗いし、竹串でヘタを取る
2.キッチンペーパーで、梅の水分をしっかり拭き取る
3.保存袋に梅を入れてから、味噌と砂糖を加える
4.全体が馴染むように揉んで、袋の空気を抜き、口を閉じる
5.漬けた状態で、冷蔵庫に2ヶ月以上保存
6.最後に袋から梅を取り出して、完成
<ポイント>
青梅のヘタは竹串の先をヘタと実の境目に軽く押し込むと、楽に外せますよ。漬け込んでから2ヶ月経つと、梅の風味が味わえるようになります。
味見をしながら、好みのタイミングで梅を引き上げるか、梅の種を取って果肉をフードプロセッサーやミキサーなどにかけて混ぜるのもおすすめです。
煮るタイプの梅味噌の作り方
完熟梅を使うため濃厚ですぐ食べられる、とろとろっとした食感が美味しい梅味噌の作り方です。
<材料>
・完熟黄梅:500g
・味噌:500g
・砂糖:500g
<作り方>
1.梅は洗って、ヘタを取る
2.鍋に、梅・味噌・砂糖を入れて弱火でコトコト煮る
3.梅に火が通り、柔らかくなってきたら、果肉を潰しながら煮続ける
4.梅から出た水分が飛んで、お好みの固さになってきたら火を止める
5.保存容器に入れて、完成
<ポイント>
長い時間煮る場合は、ホットプレートを使うと便利ですよ。最後にお好みでかつおぶしを入れるのもおすすめです。種は、煮ている最中に取り外すか、そのままでも問題なく使えます。
手作り梅味噌の賞味期限&長持ちさせるコツ
自宅で作った梅味噌は、冷蔵庫に入れて保存すると1年程度保存できます。
ただし、入れる保存袋や容器は、煮沸消毒またはアルコール消毒を行い、水分をしっかり拭き取った状態で、梅味噌を入れるようにしてくださいね。
開閉の頻度を少なめにし、密閉させて空気に触れさせないようにしておくと、カビや雑菌の発生を抑制することができます。
ちなみに、長期保存するならガラス容器をおすすめします。タッパーもいいですが、煮沸消毒しやすく匂いがつきにくいので、保存管理がしやすいですよ。
こんな状態の梅味噌には要注意!
梅の果実に存在している酵母は熟していると糖度が高くなり、発酵しやすくなります。丁度良い糖分と、適温があると活発になるため、青梅・黄梅でも発酵する時は発酵します。
・一気にどろどろに液状になる
・妙に味噌のかさが増してきた
・ボコボコと泡立っている
・味噌と梅の香りが充満している
手作りして保管している梅味噌が、上記のような状態になっていたら発酵していると考えられます。
発酵することで、美味しくなり栄養成分も増えるのですが、発酵しすぎには要注意です。発酵が進むと、強いアルコール臭がしたり味の風味の劣化が進むことも。
日に一回保存袋や瓶を少々揺らしたり、火を入れて冷蔵保存したりして、発酵を食い止めるようにしてみましょう。
また、発酵によって味噌のかさが増してくる事を踏まえて、少し余裕のある保存袋や容器に入れておくのもおすすめです。
自家製梅味噌を使った『絶品』活用レシピの作り方
梅の風味と味噌のコクが美味しい手作り梅味噌は、幅広い料理に活用できます。素材そのものの味を引き立ててくれるので、塗ったり漬けたりするだけでも十分美味しくなりますよ。
使う梅味噌は、漬けたもの・煮たものかお好みで選んでみましょう。ここでは、そんな美味しい梅味噌を使った活用レシピの作り方をご紹介します。
きゅうりの梅味噌漬け
梅味噌で漬けるだけで美味しい、きゅうりの梅味噌漬けです。
<材料3~4人分>
・梅味噌:大さじ3
・きゅうり:2本
・塩:小さじ1/4
<作り方>
1.きゅうりはヘタを取り、乱切りにする
2.上からきゅうりに塩を振り、出た水気を切る
3.ボウルにきゅうりと梅味噌を合わせ、冷蔵庫で30分置く
4.お皿に盛り付けたら、完成
<ポイント>
30分以上漬け込むと、さらに梅味噌の味わいが染み込んで美味しくなります。お好みでかつおぶしを加えても風味が豊かになりますよ。
油揚げの梅味噌焼き
油揚げのジューシーさと、梅味噌のさっぱり感がたまらない簡単梅味噌焼きです。
<材料2人分>
・梅味噌:大さじ2~3
・油揚げ:1枚
<作り方>
1.油揚げをフライパンで両面焼き色がつくまで焼く
2.パリッと焼き上がったら取り出し、梅味噌を塗る
3.オーブントースターで4~5分焼く
4.お皿に盛ったら、完成
<ポイント>
お好みで、梅味噌にごまを入れ込んでも美味しくなるのでおすすめです。パリパリした食感がよく、お酒のつまみにもなる料理です。
ゴーヤとささみの梅味噌和え
塩揉みして食べやすくしたゴーヤと、ささみを使った簡単な梅味噌和えです。
<材料2人分>
・梅味噌:大さじ2~3
・ゴーヤ:1本
・鶏のささみ:150g
・ごま:大さじ1
・ごま油:小さじ1
・塩:少々
・料理酒:少々
<作り方>
1.ゴーヤはワタを取り、塩揉みする
2.熱湯で2分茹でて、水にとって水気をしっかり搾る
3.鶏は筋を取って、一口大に切る
4.料理酒を入れた鍋にささみを入れ、2分茹でる
5.冷水に取って、水気を搾り、手でほぐす
6.ボウルにゴーヤ・ささみ・梅味噌・ごま油を入れて混ぜ、最後にごまをかける
7.冷蔵庫で10分ほど冷やして、お皿に盛ったら完成
<ポイント>
材料を和えた後に、冷蔵庫でよく冷やしておくと、梅味噌の味わいが馴染みやすいですよ。ゴーヤは、塩揉みして茹でることで苦味がなくなり、子供でも食べやすい味になります。
豚肉の梅味噌炒め
梅味噌に使った梅を利用した、さっぱりとした豚肉炒めです。
<材料2人分>
・豚バラ薄切り肉:250g
・にんにく:1片
・サラダ油:大さじ1
・小ねぎ:少々
(梅味噌ダレ:A)
・梅味噌:大さじ1~2
・梅味噌の梅肉:12g(2個程度)
・醤油:小さじ1/2
<作り方>
1.豚肉を食べやすい大きさに切り、にんにくは薄切りにする
2.梅味噌の梅肉をみじん切りにし、梅味噌・醤油と混ぜ合わせる
3.フライパンに油とにんにくを入れて、弱火で香りを立たせる
4.豚肉を加えて中火で炒め、火が通ったらAを加えて炒め合わせる
5.お皿に盛って、上から小ねぎを振ったら、完成
<ポイント>
漬け込むタイプの梅味噌で、取り出した梅を使った炒め物です。肉の臭みやしつこさが和らぎ、さっぱりとした味わいになりますよ。
まとめ:梅味噌の作り方をマスターして色んな料理に!
爽やかな風味と香りが美味しい梅味噌は、健康にもいい万能な健康食でもあります。材料準備と作り方さえマスターすれば、自宅で簡単に作れます。手作りも梅味噌を作り置きして、料理の幅を広げてみましょう!