レシピ本やレシピサイトを見ていると、材料の項目に「にんにく一片」という言葉が良く出てきますよね。
このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。
レシピ本には、にんにく一片の量やにんにくの詳しい調理方法が記載されていないので、筆者も料理初心者の時期は、にんにく一片についてネットで検索した記憶があります。
そこで、今回はにんにく一片の量やにんにくの切り方などを詳しく紹介します。この記事を最後まで読むと、にんにく一片についての疑問が全て解消されるでしょう。
目次
にんにく一片の量は?
にんにく一片って何?
まず「にんにく一片」を何と読むかご存知ですか?一般的には、「にんにくひとかけ」と読みます。
にんにく一個の皮をむくと、その中に6片から7片ほどの実が入っており、この一片の実を「にんにく一片」と言います。
つまり、レシピ本の材料に「にんにく一片」と記載があれば、にんにく1個をむいてその中の実を一片用意すれば良いということです。
因みににんにくは、「一房」、「一玉」と数えられる場合があります。この「一房」、「一玉」はどちらも「にんにく一個」を表します。
普段の家庭料理を作る際、「にんにく一個」全てを使う料理は一般的にありません。「にんにく一片」と「にんにく一個」を間違えないようにしましょう。
にんにく一片は何グラム?
にんにく一片は一般的に約5グラムとなっています。
しかし、同じにんにくに入っていた実の一片の大きさは様々で重さにも差があります。大きいにんにくの実は、一片10グラムを超えるモノもあります。
重さがまちまちであるため目安になりますが、にんにくの実の重さを一片ずつ量ると5グラム前後が多いため、料理を作る際に量るのが面倒であれば、グラムを量らずに一片を用意すれば良いでしょう。
レシピを厳密に再現したいという方は、5グラムのにんにくを用意して調理しましょう。自分の好みや料理によって、にんにく一片を使い分けるのも良いですね。
にんにくをみじん切りした場合、一片の量は?
「にんにく一片」の量の目安とされている5グラムは、「にんにくのみじん切り」の小さじ1とほぼ同量になります。
にんにくは一度の料理に使う量が少ないため、みじん切りにして冷凍保存している家庭も多いはず。
そんなときは、「にんにくのみじん切り」を「小さじ1」用意すれば大丈夫です。にんにく一片より、みじん切りしたにんにく小さじ1を料理に使った方が、にんにくの量に差が出ず安定した味になるかもしれません。
にんにくをすりおろした場合、一片の量は?
「にんにく一片」は「すりおろしにんにく」の小さじ1とほぼ同量になります。またチューブタイプのすりおろしにんにくなら、2センチから3センチほど出せば、「にんにく一片」とほぼ同量になります。
すりおろして保存している方は少ないかもしれませんが、市販のチューブタイプのすりおろしにんにくを料理に使用している方は多いでしょう。
筆者もにんにくの処理が面倒で、ついついチューブタイプのすりおろしにんにくを料理に使ってしまいます。チューブタイプのすりおろしにんにくはとても便利ですが、生にんにくの方が風味を強く感じられます。
また、チューブタイプにはにんにくだけではなく添加物が含まれている商品も少なくないため、雑味を感じるという方もいらっしゃるようです。
すりおろしたにんにくは、にんにくの調理方法の中で一番香りが強く出ます。にんにくは、それほど硬くないため、おろし金などを使うと簡単にすりおろすことができます。
純粋なにんにくの香りを楽しむためにも、少し時間等に余裕のあるときには、生にんにくのすりおろしを料理に使ってみてください。
にんにく一片を料理に使うときの切り方は?
にんにくの根の処理方法
にんにくは玉ねぎと同じ繊維根で、10センチから30センチほどの柔らかく細い根が生えます。
スーパーなどで販売されているにんにくは、長く伸びた根は切り落とされた状態で売られています。しかし、根が生えている根元部分は付いたままになっているため、この部分を処理する必要があります。
にんにくの根は、じゃがいもの芽のように毒素が含まれている訳ではないですが、硬く口当たりが良くないため、切り落としましょう。
薄皮をむいたにんにく一片をよく見ると、全体が白濁色なのに比べ、底の部分だけ色が白くなっています。この部分がにんにくの根に当たります。
どこが根か、分かりにくい方は、にんにく一片の底部分を2ミリから3ミリほど切り落とすと根の部分を切ることができるでしょう。
にんにくの潰し方
たまにレシピ本を見ていると、「潰したにんにく一片を入れる」という記載があります。
という疑問をお持ちの方も多いでしょう。実は、にんにくは潰すことでほんのりとした優しい香りが出るのです。
また、にんにくは焦げやすいため、調理過程でオリーブオイルににんにくの香りを付けたいときに、オリーブオイルと潰したにんにくを一度フライパンに入れて火にかけ、香りが付いたらにんにくを取り出すという方法を取ることがあります。
このとき、みじん切りや千切りをしたにんにくは取り出しにくいという点で、潰したにんにくを使うことが多々あります。
にんにく一片を潰す方法は、薄皮をむいたにんにく一片の根を切り、包丁の腹で力強く上から押すようにして潰すだけです。
このとき、危ないので包丁の刃は奥側に向けましょう。にんにく一片が潰せたら、中ににんにくの芽があるため、取っておきましょう。
※にんにくの芽(にんにくの芯)については、栄養価も高いので、取らずに食べられる方もいらっしゃいます。この点については別記事にまとめていますので、ぜひ、こちらの記事もご覧ください。
にんにくをスライスする方法
にんにくのスライスは丸く中央部に穴が開いた形状が可愛らしく見栄えも良いため、ステーキの上やガーリックライスなどにトッピングされていることが多く、使い道がたくさんあります。
レシピ本の材料欄にも「にんにくスライス一片」と記載があることが多いです。
にんにくのスライス方法は、まず薄皮をむいたにんにく一片の根元を切り落とします。そして、にんにく一片を横に2ミリほどの幅で切っていきます。
このとき、にんにくを縦に切ってしまうと一般的なにんにくスライスと呼ばれる、真ん中に穴の開いた形にならないので注意して下さい。
最後に爪楊枝などで、真ん中部分にあるにんにくの芽を取り除けば、にんにくスライスの完成です。にんにくを切る向きさえ間違わなければ、簡単に出来るので是非、挑戦してみて下さい。
にんにくをみじん切りにする方法
薄皮をむいたにんにく一片を縦半分に切ります。縦半分に切ると中央辺りに緑色のにんにくの芽があるので、包丁のあごで、じゃがいもの芽を取るのと同様にすくい取ります。
にんにくの芽はじゃがいもの芽のように毒素がある訳ではありませんが、焦げやすく苦く感じられる場合もあるため、出来るだけ取り除いておきましょう。
半分に切ったにんにく一片は、玉ねぎのみじん切りと同じ要領でみじん切りしていきます。
まず、根元を切らずに残して置き、残りの部分は縦に5ミリ幅ほどに切り込みを入れます。次に包丁をまな板と水平にして、縦方向に切ったときと同じく、根元は切らずに横方向に3回ほど等間隔で切り込みをいれます。
最後に切らずに残していた根元と逆側から細かく切っていけば、みじん切りの完成です。
もっと細かいみじん切りにするなら、包丁の先端を左手で固定して、包丁を握っている右手を上下に動かし、刻めばより細かいみじん切りになります。
にんにくのみじん切りは、すりおろしたにんにくの次に香りが強く感じられる調理方法です。また、野菜スープや炒め物、煮込み料理など様々な料理に使えるため、レシピ本にもよく出てきます。
にんにくのみじん切りのやり方を覚えて、料理の幅を広げましょう。
にんにく一片の調理に使える便利グッズ
にんにくスライサー
「にんにく一片が小さいので、スライスが難しい」、「にんにくをすり下ろすのに時間がかかる」といった悩みをお持ちの方も多いでしょう。そんなときに役立つのが「にんにくスライサー」です。
使い方はとても簡単で、まず「にんにくスライサー」に薄皮をむいたにんにく一片をセットします。次に蓋をして、持ち手を握るだけで、スライスされたにんにくが出来上がります。
「にんにくスライサー」には、にんにくをセットする場所が二か所あり、「にんにくのスライス」と「にんにくのすり下ろし」を作ることができます。
また、「にんにくスライサー」自体が軽量かつ小型で丸洗いもできるため、扱いやすいキッチングッズです。
にんにく皮むき器
「にんにくの薄皮をむくのに時間がかかる」、「にんにくの薄皮を綺麗にむきたい」という方におすすめなのが「3秒で簡単にんにく皮むき器」です。
使い方は、まず薄皮が付いたままのにんにく一片の根と先端部分を切り落とします。次に皮むき器ににんにくを入れます。
そして、まな板や机など平らな場所ににんにくの皮むき器を置き、手のひらで押し付けながら前後に動かします。後は、皮むき器からにんにくを取り出すだけです。
3秒ほど前後に動かすだけで、にんにくの薄皮が簡単に取れます。皮むき器はシリコン製なので、使い終わったら水洗いするだけで良く、お手入れが簡単です。
また、にんにく皮むき器を使うことで、にんにくに直接触れる時間が短くて済み、手ににんにくの臭いが付きにくいのもおすすめです。
「3秒で簡単にんにく皮むき器」は、400円ほどとリーズナブルな価格なので、にんにくの薄皮を簡単にむきたい方は是非試しに使ってみて下さい。
フードチョッパー
「にんにくのみじん切りが難しい」、「にんにく以外の食材にも使える便利グッズが良い」という方におすすめするのが「フードチョッパー」です。
使い方は薄皮をむいたにんにくの芽と根を取り、刃をセットした容器に入れて、ひもを数回引っ張るだけで、にんにくのみじん切りが完成します。ひもを引っ張る回数でみじん切りの細かさを調整することができます。
この「フードチョッパー」は、にんにくをみじん切りにできるだけでなく、にんじんや玉ねぎなど、他の野菜もみじん切りにすることができます。
また、コンセントや電池も不要なので、お手軽に使えます。「フードチョッパー」は、使い終わったら水で丸洗い出来るため衛生的です。
まとめ:にんにく一片の量を理解すれば調理の幅が広がります
以上、にんにく一片の量とにんにく一片を料理に使う際の調理方法についての解説となります。
にんにくは、潰したり、みじん切りにしたりと料理によって調理方法が様々です。また、にんにくの調理方法によって風味や触感が変わり、にんにくを使うことで料理の幅も広がります。
にんにく一片の正しい量を理解し、料理に合ったにんにくの調理方法を行い、にんにくを使った美味しい料理を完成させましょう。