にんにく注射ってなに?効果やプラセンタ注射との違いを解説
にんにく注射ってなに?どういう症状に効果があるの?プラセンタ注射と似ているみたいだけどどう違うんだろう?

そんな疑問にお答えします。

筆者も最初は、にんにく注射がいったいどんなものか知らず、まさかにんにくの液を注射するのかな…、なんて思っていました。

しかし、実際に注射した人の話を聞くうちに、にんにく注射の人気の秘密がわかってきました。この記事では、にんにく注射の効果と、効果が似ているプラセンタ注射との違いについて解説します。

にんにく注射とは?効果や副作用は?

にんにく注射とは?効果や副作用は?

にんにく注射は、医療機関によっては「ビタミン注射」など別な名前で呼ばれることがあります。主な成分はビタミンB群で、注射をすることにより、疲労回復や美容効果、風邪予防、夏バテなどに効果があります。

「疲れがとれない」「元気がでない」といったとき、健康食品やサプリメントでビタミンをとるよりも、直接血管に注射するため即効性を感じられるのが特徴です。

なぜ「にんにく注射」と呼ばれているの?

にんにく注射は、実際にはにんにくの成分を注射しているわけではありません。

なぜ「にんにく注射」なのかというと、疲れているときの栄養補給に効果があり、にんにくにも多く含まれるビタミンB群が効率よく配合されているためです。

また、注射を打ってすぐにんにくに似た匂いを感じることがあります。これはビタミンB1に含まれる成分が血流に流れて、鼻に到達したときに感じることでおこります。

その匂いもにんにく注射と呼ばれる所以です。しかし、その匂いはほんの一時的なのもので、他の人に匂いでバレるといったことはありません。

にんにく注射はどこで受けても一緒?

にんにく注射の成分は、医療機関によってブレンドが異なりますが、主なものはビタミンB1、B2、B6、B12といったビタミンB群です

医療機関によっては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどもミックスしていることがあります。これらを直接、注射器または点滴で血管内に入れるので、非常に即効性があります。

「ビタミンB群」は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の8種類を指しており、いずれも水溶なので過剰な分は尿として排泄されるため、身体にとって多すぎるということはありません。

にんにく注射はどこで受けられる?副作用はあるの?

にんにく注射をうけられる医療機関は全国にあり、身近なクリニックでも行われていることがあります。

注射器で打つので、投与する時間は5分程度と短時間で済みますが、投与する栄養素の量によっては点滴タイプになり15分ほどを要することもあります。

にんにく注射の値段や名前はまちまちですが、およそ1000~3000円台が多いようです。病気を治療する目的ではないので、保険適用はありません。医師や看護師が見ていてくれるため、安心して接種を受けることができます。

成分はビタミンなので、ほとんど副作用はありません。刺した部分は痛みや、まれに内出血がおこることがあります。水溶性ビタミンは体内で吸収できない分は排出されていくため、定期的に身体に取りこむことが理想です。

注射の回数は、1回だけでもいいですし、毎日打ちたいのであればそれでも構いません。インターネット検索で調べてみると、週に2、3回を勧めている医療機関が多いようです。

にんにく注射の10の効能・効果のまとめ

にんにく注射の10の効能・効果のまとめ

にんにく注射の効能・効果は、疲れやだるさなどからの回復、倦怠感の解消が有名です。

ほかにも腰痛・肩こり・筋肉痛・関節痛・神経痛の改善・冷え症・眼精疲労・貧血・胃腸のはたらきの改善・ダイエット・にきび・肌荒れ・口内炎・口角炎・二日酔いの回復・風邪予防など、にんにく注射にはたくさんの効果があります。

この項では、にんにく注射の主な10の効果について説明します。

疲労感に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射は疲労を回復させる効果があり、スポーツ選手も利用しているといわれています。

身体にビタミンB1が不足すると、新陳代謝が低下し、糖質からエネルギーを生みだせないため、元気がでなくなってしまいます。疲労感は、からだの調子が崩れそうになったとき最初に感じる症状とも言えます。

休養をとり、バランスの良い食事で栄養素をまんべんなく摂っていれば改善していくのですが、なかなか難しいという人は、即効性のあるにんにく注射で代謝機能を高めるという方法も選択肢になるでしょう。

筋肉痛に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射のビタミンB1は新陳代謝を高め、糖質をエネルギーにかえるサポートをする栄養素で、全身疲労、筋肉痛に効果があります。

なかなか取れない疲れやだるさの原因は、疲労物質の「乳酸」の蓄積による場合があります。ビタミンB1は豚肉、うなぎ、たらこなど多く含まれていますが、食品から多量のビタミンB1を吸収することはとても大変です。

にんにく注射は乳酸の代謝に効果があるビタミンB1を、直接血液中に注射することができます。

体をつかう仕事をしている人や、スポーツをしている人にも利用されており、疲れがとれないときや、スポーツの後の筋肉痛や倦怠感を早期に和らげることができます。

冷え症に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射で新陳代謝を改善すると、身体があたたまりやすくなります。

最近は冬だけでなく、夏場でも冷房の効きすぎによる冷えに悩んでいる人が増えていますが、冷えは頭痛、肩こり、めまいなどを引き起こす原因にもなりかねません。

冷え性の人は、にんにく注射で血行を促進し、代謝を良くすることで身体をあたためるとよいでしょう。

同時に、生活リズムの見直しや、湯船につかって全身をあたためる習慣をつけると冷えが改善しやすくなります。

また、ビタミンCが添加されているにんにく注射であれば、血液の成分となる鉄分の吸収を促進する効果があるため、血液の量を増やすことができます。

肩こり、腰痛に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射は、全身の血行を促進させるため、腰痛、肩こりなどの辛い症状を緩和させることができます。

腰痛は、長時間のデスクワークや運転、激しい運動などで肩や腰に疲労物質がたまり、血行不良を起こすことで発症します。一時的な血行不良だとしても、たび重なると慢性的な痛みに変わってしまうことがあります。

医療機関によっては、活性酸素消去が期待できるグルタチオン、血行改善作用が期待できるノイロトロピンなどの薬剤をミックスすることもあります。

にんにく注射で血行を改善させることと同時に、半身浴で腰や全身をあたためたり、温湿布をして肩や腰のまわりをあたためていると徐々に改善しやすくなります。

ダイエットに対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射に含まれるビタミンB群で血行がよくなると、太りにくい体質になると言われています。年齢を重ねると血行がとどこおりやすくなり、老廃物が排出しにくく、脂肪がつきやすくなります。

そのため、にんにく注射で血行を促進し代謝を高めることは、ダイエットに効果的なのです。とくにビタミンB1は糖質を代謝する効果がありますが、不足すると糖質はやがて脂肪になり、肥満につながります。

さらにビタミンB2には脂質を分解しエネルギーに変えるのを助ける効果があるため、体脂肪の蓄積を防ぐために欠かせません。にんにく注射にはこれらのダイエットに必要なビタミンがたくさん含まれているのです。

肌トラブルに対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射は、不足しがちなビタミンを直接体内に吸収させることで、肌トラブルの改善に効果を発揮します。

にんにく注射を打つことで素早く肌の新陳代謝を促進し、シミやくすみを防ぐほか、脂性肌を整える効果もあります。

にんにく注射に含まれるビタミンB2は、肌のターンオーバーにも大きく関わっており、皮膚・粘膜を正常にはたらきやすくします。

ビタミンCは肌の真皮層にあるコラーゲンを生成するために欠かせない栄養素で、しわやたるみの改善に効果があります。また、また強力な抗酸化作用は皮膚の紫外線やダメージをブロックするのでアンチエイジングも期待できます。

風邪予防、風邪のひき始めに対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射を風邪のひき始めに利用する人もいます。栄養成分を総合的に血中に取り込ませるため、風邪の初期症状にも効果があるとされています。

風邪予防で栄養補給を目的としてにんにく注射を打つのはいいのですが、にんにく注射自体は風邪薬ではないので、本当に風邪を引いたときや、こじらせたときは治療を優先するようにします。

どうしても休めない用事のために、事前に風邪予防のにんにく注射を打つという使い方をするという方法もあります。

近ごろ風邪を引きやすくなったとか、風邪が治りづらくなったという人は、免疫力が下がっているのかもしれません。にんにく注射では効率的に栄養素を届け、健康になる手助けをすることができます。

夏バテに対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射に含まれるビタミンB1は夏バテを解消してくれる栄養素といわれます。

夏バテは自律神経の不調によるものであり、身体中のさまざまな機能に影響を及ぼすため、だるさやめまい、胃腸の疲れや食欲不振、倦怠感、集中力の低下、不眠などがおこります。

また、夏場の発汗による水分やミネラルの不足、寝苦しさによる睡眠不足も、夏バテの原因になると考えられます。

特に注目して摂りたい栄養素はビタミンB群。よく夏場はうなぎや豚肉を食べようと言われますが、それらの食品に多く含まれている栄養素です。

にんにく注射では、ビタミンB群を食品よりも効率的に、かつ素早く身体に取りこむことができます

二日酔い、二日酔い予防に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射のビタミンB群は、アルコールで疲れた肝臓にエネルギーを与えます。肝臓にはビタミンを蓄える働きがありますので、肝機能の改善にはビタミンの摂取がよいとされています。

二日酔い専用のにんにく注射や点滴を行っている医療機関もあり、肝臓をたすけるためにブドウ糖、水分も補充します。

これは大きな点滴なのでやや時間がかかるようですが、アルコールで水分不足になった身体のつらい症状を早く和らげるのに効果的です。

医療機関によっては、肝臓の機能の回復を促進するグリチルリチンと、体内から有害物質を解毒するグルタチオンといった成分をミックスすることもあります。

精神不安や集中力低下に対するにんにく注射の効果・効能

にんにく注射には、脳のエネルギーをつくり出すことで神経を落ちつかせ、イライラ感やストレスを和らげる効果があります。

ビタミンB1は、不足することで情緒が不安定になったり、記憶の低下を招いたり、気力が減退したり、慢性疲労などの症状になってあらわれます。

またビタミンCはストレスがあるとより多く消費してしまうため、多めに身体に取り入れたい栄養素でもあります。

強いストレスや、長引くストレス、さらに疲労や睡眠不足などが加わると、自律神経が乱れ情緒不安定になりがちです。

にんにく注射で栄養補給をし、こころを安定させるために生活リズムを整え、夜はリラックスできる時間を作るようにするとよいでしょう。

にんにく注射とプラセンタ注射との成分や効果の違い

にんにく注射とプラセンタ注射との成分や効果の違い

にんにく注射はビタミン剤を注射しますが、プラセンタ治療では厚生労働省が認可した医薬品をつかいます。

美容や疲労回復、自律神経失調症などの症状につかえる点でにんにく注射と似ていますが、更年期症状、乳汁分泌不全、慢性肝疾患による肝機能障害に対しては医師の診断のもと保険適応での治療で用いられています。

プラセンタとは、胎盤から抽出したエキスのことです。日本でつかわれている医療用のプラセンタは、国内の産婦人科で健康な母親から正常分娩で生まれた胎盤をつかって抽出してつくられています。

プラセンタには多くの疾患や不快症状に対する効果があることがわかっていますが、人間本来の機能を再生し正常化するのでリスク・副作用の心配がほとんどないのが特徴です。

プラセンタ注射はどこで受けられる?副作用と注意点は?にんにく注射との違いは?

プラセンタ注射は、にんにく注射のように一般のクリニックで行っていることもありますが、産婦人科の医療機関で多くつかわれている印象があります。

にんにく注射はビタミン剤を血管内に注射(静脈内注射)しますが、プラセンタ注射は皮下注射、または筋肉内注射をします。プラセンタ注射はにんにく注射と違い、即効性を感じることはほとんどありません。

また、にんにく注射は自由に毎日でも注射して問題ないのですが、プラセンタ注射の場合は何度もたくさん打てばいいというわけではなく、医師や、自分の予定を考慮した上で回数や期間を決めていきます。

人によって、毎日または隔日に注射することもあれば、週に1回のペースになることがあります。

副作用はほとんどおこりませんが、注射した部分の痛み、発疹、かゆみ、頭痛、肝機能障害、まれにアナフィラキシーショックを起こすことがあります。

プラセンタ注射の安全性は確立されていますが、プラセンタ注射を一度でも接種すると献血が出来なくなるので、献血の予定のある人は注意しましょう。輸血を受けることに問題はありません。

プラセンタ注射の有効成分と効果・効能は?にんにく注射との違いはある?

プラセンタ注射の効能は、にんにく注射に少し似ています。基礎代謝を向上させることで冷え症や疲労回復、美白効果、アンチエイジング、ニキビや乾燥肌などの肌トラブルの改善をします。

ほかにも、自律神経失調症、不眠、精神不安、便秘、血行促進による腰痛、肩こり、関節痛など。また、ホルモンバランスを整えるため、生理痛、生理不順、更年期症状にも効果があります。

にんにく注射とプラセンタ注射の効果は、即効性の点で大きく異なります。にんにく注射が血管内に直接注射するため、すぐに効能を感じられるのと違い、プラセンタ注射は皮下か筋肉に注射します。皮下注射に比べると、筋肉内注射のほうが効果が早く出ます

にんにく注射がビタミンの補給目的なのに対し、プラセンタはその人本来の力を引き出したうえで、新陳代謝を促し、老廃物の排泄や、細胞を活性化する効果があるので、少量ずつでも継続すれば十分な効果があらわれます。

プラセンタ注射はにんにく注射と異なり保険適応もあり、「メルスモン皮下注射」と呼ばれているものが使われています。

対象となる診断は更年期障害、乳汁分泌不全、慢性肝疾患による肝機能障害(繊維化した肝細胞を修復など)で、医師の診断のもと保険適応での治療となります。

にんにく注射は美容と健康に効果的

にんにく注射にはたくさんの効果があり、もっと元気に過ごしたいとき、夏バテで食欲のない時、ダイエットや肌が気になるときなどにつかうと良いでしょう。

医療機関で行われているので安心・安全に注射を受けることができます。成分は水溶性ビタミンなので、副作用の心配はほとんどなく、即効性にも期待がもてます。にんにく注射が気になる方は医師に相談してみましょう。

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