そんな疑問に答えます。
わさび菜は、スーパーに通年出回っている野菜ですが、「わさび」という名前から使い勝手が分からず購入に踏み切れない…という方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、味を始めとしたわさび菜の特徴や、おすすめの食べ方などについて解説していきます。
目次
どんな味がする?わさび菜の特徴をご紹介
わさび菜という名前からわさびの仲間と思われるわさび菜ですが、実はこの2つの野菜には大きな違いがあります。
では、一体わさび菜の何がわさびと異なるのでしょうか。似たような食材のからし菜も含め、それぞれの味や特性を比較してみましょう。
からい味がするわさび菜。味もわさびと同じ味?
実はわさび菜は、九州で育てられていた「からし菜」を選抜して育成した野菜のことを指します。
そのため、わさび菜はわさび同様ピリッとした辛味はありますが、わさびとは別物であるためわさびの味は感じません。
わさび菜という名前は、わさびに似た味やツーンとする香りを持つことからその名が付けられたと言われています。わさびの味がする野菜を食べたい場合は、わさびの根茎から伸びてできる葉わさびの方がおすすめです。
※葉わさびは「わさび」の部位の名称です。わさびの種類や特徴については、以下の記事も参考にしてみてください。
わさび菜とからし菜の違いは?
わさび菜とからし菜は葉の形が異なります。わさび菜の葉はギザギザとしており縮れているのが特徴です。下の画像の左上が「わさび菜」、右上が「紫からし菜」です。
このように、見た目が異なる2つの野菜ですが、味に大きな違いはありません。どちらも辛い味を持ち、爽やかな辛さを楽しむことができます。
わさび菜は日頃からよく見かける一方、からし菜を見かけるようになるのは冬から春の間です。味の他、食感も目立った違いはないので、見かけたほうを購入するという選び方でもよいでしょう。
2つとも購入して、実際に味を比較してみても面白いですね。
旬のわさび菜を購入しよう!
わさび菜の旬は9月から3月にかけてです。その中でも購入する時期により味が異なるため、お好みの味のタイミングで購入すると良いでしょう。
暖かい時期のわさび菜はマイルドな辛味が特徴です。強い辛味が苦手な方は、12月頃までに購入すると食べやすいわさび菜が手に入ります。
寒くなるにつれ、辛味成分であるアリルイソチオシアネートという成分が増えるためピリッとした辛味が際立ちます。
辛いものが好きな方は2月にわさび菜を購入することをおすすめします。旬はありますが1年間購入しやすい価格で置いてあり、味の変化が楽しめる野菜です。
わさび菜の味を活かして美味しく食べるコツ
わさび菜は使う機会が少ない野菜であるため、使い方も難しく感じると思います。
しかし、わさび菜の下処理も使い方も簡単で手軽に普段の食事に取り入れられます。わさび菜の特徴が分かればからい味もまるごとおいしく頂けますよ。
茎は食べられるの?
わさび菜の茎は食べられますが、わさび菜の茎は硬く、生で食べるとどうしても食感が気になってしまいます。そのため、わさび菜を生で使う際は、茎から葉を取り外してから、葉だけを使用することをおすすめします。
しかし、茎だけ捨てるのはなんだかもったいないですよね。そんな時は茎を食べやすい大きさに切った後、塩漬けやわさび漬けにしてご飯と一緒に食べると、硬い食感がアクセントになり美味しく頂けます。
わさび菜は茎以外にも外側の葉も硬い食感を持っています。反対に、内側の葉は黄緑色に近くなり食感も柔らかいです。
このことから、内側の葉は生食用に、外側の葉は下茹でしてお浸しや和え物にするのがおすすめです。葉や茎の食感を考慮し、使用する部分を活かして料理を作りましょう。
美味しいわさび菜の選ぶコツ
わさび菜を購入する際は、葉や全体の色、切り口に注目して選びましょう。気を付けるポイントは3つだけです!
・ギザギザの葉がピンとして乾燥していないこと
・全体が緑色のものを選び黄緑色になっているものは避けること
・切り口が変色していないものを選ぶこと
これらの3点に注意することで、新鮮なわさび菜が選べます。わさび菜を生で使用する場合は特に鮮度が重要となってきますので、十分にチェックし美味しく調理しましょう。
生のわさび菜の味を活かした「アレンジレシピ」
わさび菜は工夫次第で特徴的な辛い味をより強く引き出せます。丁寧に下処理をした後は辛い味を活かして料理を作りましょう。
加熱しても美味しいわさび菜ですが、特におすすめの食べ方は生のまま食べることです。わさび菜の美味しさがそのまま堪能できる、生のわさび菜の食べ方をご紹介します。
『下処理』でわさび菜の味が激変!
わさび菜の葉はフリル状で泥が付きやすい形状をしているため、手を使いくぼんでいるところをよく洗いましょう。
ボウルに水をためて洗う場合も、水で流しながら洗う場合も、最後は水を溜めて水に葉っぱを叩きつけることで泥がよく落とせます。
洗った後は水気を軽く切り、柔らかい葉と硬い葉に分けて使います。硬い部分を使う際は、塩を加えた沸騰させたお湯の中に入れ1~2分ほど茹でることがポイントです。
短く茹でることで程よく食感が残り、程よい柔らかさになることで使いやすくなります。
わさび菜のチョレギサラダ
わさび菜の味を楽しむなら、まずは"サラダ"がおすすめです。海苔とごま油の香りでわさび菜の辛味がマイルドになり、すごく食べやすいサラダです。
【材料】
・わさび菜 100g
・きゅうり 1本
タレ
・ごま油 大さじ1
・白いりごま 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・酢 小さじ1
・すりおろしにんにく 小さじ1/4
トッピング
・韓国のり 3枚
【作り方】
1.わさび菜は葉と茎に分けます。葉は食べやすい大きさに、茎は斜め薄切りにします。
2.きゅうりを縦半分に切り、5mm幅の斜め薄切りにします。
3.切った野菜に混ぜ合わせたタレを和え、お皿に盛った後、韓国のりを散らします。
『コンビーフ×わさび菜』のタルタルサンド
サンドイッチに挟むレタスの代わりにわさび菜を使うのもおすすめです!わさび菜が辛子代わりにピリッとした辛味を与えてくれるので、引き締まった美味しいサンドイッチになりますよ。
【材料】
・わさび菜 1枚
・食パン6枚切り 2枚
・バター 10g(常温のもの)
A
・マヨネーズ 大さじ1
・ゆで卵 1個
・玉ねぎ 20g
・塩こしょう 適量
B
・コンビーフ 40g
・粒マスタード 小さじ1
【作り方】
1.わさび菜を縦半分に切り、玉ねぎはみじん切りにした後水にさらしておきます。
2.潰したゆで卵に玉ねぎとAを混ぜ合わせます。
3.Bを混ぜ合わせておきます。
4.パンにバターを塗りB、Aの順に乗せ、さらにわさび菜を乗せます。
5.ラップでしっかりと巻き10分休ませた後、半分に切ります。
お好みでパンをトーストにすると、カリッとした食感も加わり美味しいですよ!
わさび菜の辛味を出す方法は?
わさび菜の辛い味をもっと感じたい!という方には、こちらの方法をおすすめします。使うのは塩と砂糖の2つだけです。
【材料】
わさび菜 2束
(A)
・塩:小さじ1
・砂糖:大さじ1
(B)
・塩:小さじ1
・砂糖:大さじ1
【やり方】
1.予めお湯を沸かし、氷を用意しておきます。
2.わさび菜を食べやすい大きさに切り、ボウルに加えます。
3.ボウルにAを加え、わさび菜の繊維を潰さないように手で混ぜます。
4.しっとりとしてきたら、わさび菜が浸るくらいの熱湯を加えます。
5.5秒間箸でお湯を混ぜ、ざるを使いすぐにお湯を切ります。
6.Bを加え箸で混ぜた後、熱湯を注ぎさらに5秒間混ぜます。
7.下にボウルを置いてお湯を切ります。この時の汁は捨てずに冷やしておきます。
8.耐熱性のあるビニール袋にわさび菜を入れ、氷水の中で冷やします。
9.わさび菜が冷えたらタッパーに移し、最低6時間以上冷蔵庫で冷やします。
わさび菜は6時間以上冷やさないと辛味が出ないため、しっかりと冷やしておきましょう。4日ほど持たせたい時は、冷やしておいた汁に漬けておくと保存が効きます。
わさび菜は特徴的な辛い味を活用しよう!
わさび菜は、スッキリとするからい味とサクサクの食感に加え、葉と茎でそれぞれ異なる調理方法が楽しめるのも魅力的な野菜です。
加熱でも美味しいわさび菜ですが、瑞々しさを含めその美味しさを堪能するには生のまま食べる食べ方が一番。新鮮なわさび菜が手に入った時は、是非そのまま食べてみましょう。
使ってみたいけどわさび菜のからさの度合いがどのくらいか気になる…という方は、まず秋から冬にかけて置いてあるわさび菜を使ってみると良いですよ。
いつもと違った生野菜を使いたい時は、わさび菜を活用してみてくださいね。