そんな疑問に答えます。
パスタやピザを食べるときに欠かせないタバスコ。ピリッとした辛さが食べ物の美味しさを引き立ててくれます。
筆者も好きで、タバスコはよく使うのですが、以前、量をかけすぎたのか(?)下痢になってしまい、ものすごく焦った経験があります。
タバスコは、使い方を誤らなければ、健康面でもプラスの効果を与えてくれます。ぜひ、本記事を読んで、タバスコの効能、健康への影響について理解を深めてください。
目次
タバスコの原料や栄養価は?健康へのメリットは?
タバスコはただピリッと辛いだけの調味料ではありません。たくさんの効能や機能的な使い方があり、私たちの健康にとってメリットが多くあります。
具体的にどのような調味料なのか、原料や栄養成分、さらには効能をご紹介します。
タバスコの原材料と栄養成分(100gあたり)
驚いたことに一番メジャーなタバスコである「タバスコ ペッパーソース」の原料はたった3つです。食酢、唐辛子、食塩。この3つのみでできています。このようにタバスコはとてもシンプルな食材から作られています。
また、栄養成分については、以下のようになっています。
エネルギー:16kcal
たんぱく質:0.95g
脂質:0.64g
炭水化物:1.55g
食塩相当量:1.70g
ただ、タバスコは一度に大量に摂取することはほぼないでしょう。実際に一度に食べる量としては多くても小さじ1程度です。その量で換算してみると、エネルギーは0.8kcal、塩分も0.085gほどの量です。
調味料としては低カロリー、塩分も低めといえます。そのためタバスコの低塩分を利用し、高血圧の方への減塩食として、私たちの健康にも役に立ちそうですね。
タバスコの効能
【発汗作用】
タバスコには発汗を促進する効能があります。これはタバスコの成分であるカプサイシンの効果の一つです。
カプサイシンなどの成分が口の中を刺激することで辛みを感じ、交感神経を刺激しアドレナリンが放出されます。その結果、発汗が起きるのです。
発汗が起きると汗が蒸発することによって体温を一時的に下げる効能もあります。暑い夏に辛いものが食べたくなるのはここからきているのですね。
【脂肪燃焼効果】
タバスコにはダイエットに嬉しい脂肪燃焼効果もあります。タバスコが消化管から吸収され血中に入ると、感覚神経から中枢神経系を介してアドレナリンの分泌を促進します。
このアドレナリンが脂肪代謝などのエネルギー代謝を促進し、脂肪燃焼作用がはたらきます。
【食欲増進作用】
タバスコには食欲を増進させる効能もあります。これはタバスコの成分であるカプサイシンが胃の粘膜を適度に刺激することによって食欲増進作用をもたらしてくれるからです。食欲不振の際に使うのにも有効だということです。
ただし、これはタバスコ少量を適度に摂取した場合で、特に胃腸が弱って食欲が減退してしまっているときには更に症状を悪化させる場合があるので使用を控えるようにしましょう。
タバスコの健康への影響は?困ったときの対処法を解説!
このように私たちの健康のためにも積極的に食生活に取り入れていきたいタバスコですが、唐辛子を原料としているだけあって刺激物ともいえるでしょう。体質によっては体調を崩してしまう方もいるのです。
そしてあってはならないことですが、万が一誤った使い方をしてしまったとき、健康にどのような悪影響があるのでしょうか。またそのような困った状態のときの対処法についてご紹介します。
タバスコの摂取によって下痢になりやすい人に対しての対処法
タバスコなどの香辛料を摂取することで下痢になりやすい人は、生野菜を一緒に食べてみましょう。生野菜には消化酵素が多く含まれており、香辛料の刺激から胃腸を守ってくれます。
その上、食物繊維も含まれているので吸収を緩やかにしてくれます。ほかにもナツメグなど整腸作用を持っているハーブを一緒に食べることもおすすめです。
ハーブティーも良いでしょう。これらは胃腸の調子を整えてくれる効能があり下痢を防いでくれるのです。
タバスコなどの香辛料は、近年日本人も取り入れるようになった食文化です。そのためまだまだ日本人は香辛料の強い刺激にあまり慣れていないといわれています。
タバスコの刺激に敏感な人は量を少なめにしたりこのように食べ方を工夫して摂取したりするようにしましょう。
タバスコが目に入ったときの対処法
目にタバスコが入って激痛が走った!そんな時はオリーブオイルやサラダ油などの油を湿らせた布で目頭や顔に油を塗り付けると症状が和らぎます。
というのも、タバスコの成分であるカプサイシンは脂溶性のため、油分によって分解されるからです。タバスコが手についた状態で目をこすると、当然ながら唐辛子の成分が目の中に入りかなりの痛みを感じるでしょう。
そうなった時ついつい水で洗い流したくなると思いますが、それでは逆効果になってしまうので要注意です。成分が目の中に広がりかえって痛くなってしまうのです。
あまりの痛さに失明するのではと不安になる人もいるでしょうが、手についたタバスコが目に入った程度でしたらまず失明することはありません。心配でしたら眼科医に診てもらうなど、落ち着いて行動しましょう。
タバスコを一気飲みしたときの対処法
タバスコを一気飲みするときは、その前後で乳製品を飲むと良いでしょう。乳成分がタバスコの成分であるカプサイシンを吸着してくれるからです。
タバスコを一度に大量に飲んでしまうと、少し時間が経ってから徐々に健康への影響が出てきます。腹痛が始まるのです。胃から腸へと移動していき、最後に排出される際にも激痛を感じるでしょう。
先述した通り、タバスコには胃の粘膜を刺激する効能があったように、大量に摂取してしまうと胃腸の粘膜を痛めてしまうのです。
できればタバスコを一気飲みする前に乳製品を飲んでおくことが、胃の全体を事前に保護してくれるのでおすすめですが、一気飲みした後に飲んでもある程度の効果はあります。
タバスコの大量摂取によって排尿障害や胃食道逆流症、吐き気、嘔吐、高血圧などの症状が起こることもありますので、悪ノリや罰ゲームでタバスコを一気飲みするのは絶対にやめましょう。
まとめ:タバスコは使い方によっては健康への悪影響も
タバスコには私たちの健康にメリットもデメリットももたらします。もし使い方を間違ってしまったときは上記を参考にし落ち着いて対処しましょう。
そしてタバスコを上手に活用して、健康に気を使いながら美味しく味わいましょう。