海外での、醤油に対する反応は?海外で醤油はどう使われている?

醤油と言えば、日本の食卓では欠かせないほど、口にする頻度の高い調味料ですよね。しかし、醤油は日本発祥のものではありません

海外から伝わってきて、和食に取り入れられ、発展してきた日本の醤油は、今や世界中で口にされる調味料となっています。

今回の記事では、海外での醤油に対しての反応、海外で醤油を手に入れる方法などを解説していきます。

醤油の海外での反応:フランス

フランスで醤油は買える?

海外(フランス)でもスーパーに行けば、調味料のコーナーに醤油も当たり前に並べられているそうです。また、フランスの多くの日本食レストランでは、甘い醤油と塩辛い醤油の2種類がテーブルに用意されています。

特に甘い醤油は、白米にかけて醤油ご飯にして食べるという方が多く、焼き鳥のたれのような甘辛い味がフランス人にも好まれているようです。

パリの老舗日本食材店では、オリジナルの醤油ご飯専用醤油が売られているほどです。

フランス人の醤油の使い方は?

かつては、海外で醤油と言えばお寿司をつけて食べる以外の用途が知られていませんでしたが、今では一般家庭でも様々な使われ方をしています。

サラダのドレッシングや、照り焼き風味の味付けに、あるいは香りづけとして煮物に加えるなど、和食として使われるだけでなく、フランスの一般家庭の料理の中にも溶け込んでいるようです。

一方で海外(特に欧州)のミシュランシェフたちは、隠し味として、驚くような醤油の使い方をしています。マカロンの生地にうっすら塗るなど、スイーツに使うパティシエもおり、お客さんに好評だそうです。

そんな海外のミシュランシェフ達はやはり食材にとてもこだわっているため、わざわざ日本の醸造所に見学に来る人もおり、品質の良い醤油には値段を惜しまず、大量に購入していくんだそうです。

国内では伸び悩んでいる醤油産業の中でも、老舗中小メーカーが、海外からはそのような高評価を得て重宝されていると聞くと、日本人としても改めて興味がわいてきませんか?

醤油の海外での反応:アメリカ

アメリカで醤油は買える?

アメリカは、日本からの醤油の海外輸出先の4分の1を占める大きなマーケットです。

それに加えて、アメリカ国内でも日本の企業や国内企業が醤油を製造しており、日本の食料品店に行かずとも、スーパーで簡単に醤油を買うことが出来ます

ある程度の規模のスーパーであれば、醤油の他にテリヤキソースやポン酢なども置いてあります。

最初にアメリカに醤油を広めたキッコーマンの名はやはり広く浸透しており、「キッコーマン」と言えばソイソースのことだと通じるのだそうです。アメリカの一般家庭の6割は醤油を常備しているとも言われています。

アメリカ人の醤油の使い方は?

海外の中でも特段アメリカは多民族国家であり、その分食文化も多彩です。醤油はその様々なジャンルの料理にしっかりと溶け込んでいます

中華などのアジア系料理にはもちろん、お肉料理の味付けや、ソースに使われたり、サラダのドレッシングやマリネに使われたり、あるいはスープの隠し味に使われたり…。

和食ブームの昨今では、「旨み」という言葉も浸透しつつあり、濃い味付けを好む海外(欧米)でも、隠し味的に醤油を使うこともあるようです。

また、フランス同様、白米をおかずと共に口に運ぶ文化のないアメリカでも、白米に醤油をかける食べ方は珍しくありません。

キッコーマンがアメリカでの販売を始めた当初、万能調味料とうたって売り出した通り、なんにでも使える調味料として浸透しているようですね。

醤油の海外での反応:中国・アジア圏

中国・アジア圏での醤油の使い方は?

海外の中でもアジア圏、特に中国では日本に醤油を伝えてくれた国なだけあって、様々な種類の醤油的な調味料が存在しています


※詳しくは以下の記事をご参照ください。

中国のシェンチョウやラオチョウ、韓国のカンジャン、タイのシーユー、インドネシアのケチャップ(日本のトマトケチャップとは異なります)など、全て大豆を使った調味料です。

日本ではよほどの料理好きでなければ、料理ごとに醤油を何種類も使い分けるということはしないのではないかと思いますが、アジア圏のこの類の調味料は本当に種類が多く、どんな料理を作るかによって調味料を変えるようです。

中国・アジア圏での日本の醤油の評判

海外(アジア圏)で、日本の醤油は人気があるのでしょうか?九州のとあるスーパーの話によると、クルーズ船で中国から観光客が来ると刺身醤油が大量に売れるそうです。

九州で好まれている濃厚で甘みのある刺身醤油、それも値段が高めの醤油がよく売れているのだとか。

中国と九州は温暖な気候が似ているため、醤油を作る環境も似ており、現地でも好まれる甘みのある味が受け入れられているのでしょう。

中国製醤油と日本製醤油の違いって?

中国では短期間で製造出来る手法で作っているのに対し、日本では大手メーカーでも半年、伝統的な木樽で醸造している老舗メーカーなら数年の時間をかけて製造しているという違いがあります。

他にも大きな違いとして、水の品質があります。日本の水は中国と比べてとてもきれいです。そして中国産の醤油には大量の食品添加物が加えられていることも、大きな違いと言えるでしょう。

効率だけでなく、品質の良さにこだわる日本人の職人気質が、現在の海外での醤油人気を高めてきたのかもしれません。とても誇らしいですね!

醤油を海外で購入する際の注意点!

日本で生まれ育った人なら、日本の醤油の味は小さな頃から何年も味わってきていると思います。そういう意味で舌の肥えた私たちが海外の醤油を買う際は、少し注意が必要なようです。

海外製品には食べにくい醤油も…

醤油は英語でソイソースと言われることは多くの方がご存知かと思いますが、海外各国の醤油的な調味料が総じてソイソースとして売られています。

キッコーマンのように、日本企業が海外に工場を持ち、現地の従業員が現地の原材料を使って作っているソイソースもありますが、もちろん現地の食文化に合いやすいように作られているソイソースもあるわけです。

日本産でないソイソースは、例えば甘みが強かったり、旨みが薄かったりします。

味の違いを楽しむ意識が必要!

日本の醤油は酵母菌を用いて発酵させて作るのが当然ですが、その分時間がかかります

海外ではその味を短期間で作るために発酵させず、発酵したものと似た味付けをして作っているケミカルソイソースという商品もあるようです。

ただし、やはり日本人の口には日本の作り方で作られた醤油の方が口に合います。

このように、海外ではそれぞれの食文化やビジネス的な思考の基に、様々な工夫を凝らされたソイソースが出回っていますので、どんな味がするのか食べ比べてみるのも良いかもしれません。

ただ、ソイソースと書いてあるものが全て日本の醤油の味がすると思ってはいけません。失敗するリスクを減らしたい場合は、購入前にラベルをよく見て、原材料などを確認してみましょう

海外で日本の醤油を手に入れる方法

海外現地で日本からの輸入品を買う

今は海外の多くのスーパーで、アジア系食品コーナーや、日本食料品店に行けば、簡単に醤油を購入する事ができます。特にキッコーマンやヤマサの醤油は海外でも多く取り扱われています。

品ぞろえの豊富なスーパーなら、たまり醤油やポン酢などを置いてくれているところもあります。

海外産の、見たこともない醤油を使う勇気がないという方は、やはり日本から輸入された、馴染みの醤油を買うのが一番かも知れませんね。

日本の醤油を海外に持ち込む

日本から海外に醤油を持って行きたい場合は、スーツケースに入れて持って行くのが良いでしょう。手荷物で液体を持ち込むことは可能ですが、量が限られます

100ml以下の容器に入れ、それを1リットル以下の容量のジップロック等に入れて持ち込む必要があります。

しかも持ち込める袋の数は1つまでですので、化粧品等も持ち込むことを考えると、そこに醤油をねじ込むメリットはあまりないように思われます。


※100ml以下の容器に入った醤油も販売されています。

預け荷物であれば、荷物の重量さえクリアしていれば量の制限はありませんので安心です。

ただ、万が一スーツケース内で醤油が漏れてしまっては大変なことになりますので、割れやすい瓶のものは緩衝材で包んだり、持って行くものは未開封のものに限定したり、ジップロックやビニール袋で何重かにくるんだりと、工夫しておくと安心です。

もしくは、最近では粉末醤油といった商品も多く発売されていますので、これらを持ち込むのもいいかもしれません。


粉末醤油については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ本記事と併せてご覧ください。

まとめ:日本の醤油は、海外に誇れる調味料!

醤油の歴史はとても古く、何百年もの間、我々日本人の食生活を豊かにしてきました。しかし残念なことに、少子化や食の欧米化が進む現代では、国内での醤油の消費量は減少し続けています

そんな状況の中で、世界に和食ブームが起こり、日本の醤油が世界中に広まっていることは大変誇らしく、嬉しいことです。

世界には様々なソイソースが売られていますが、欧米の一流シェフたちは日本の老舗醤油蔵の醤油にお金を惜しまないと聞くと、逆に我々日本人の方が醤油に対して興味がわいてくるというものです。

日本の食卓とは切っても切り離せない醤油。せっかく日本に住んでいるのですから、「いつもの醤油」以外にも、様々な醤油を試してみたいですね!

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