主婦の皆様初めまして!6年板前をやっていました。カクタと申します。
と主婦の日々悩むものの一つが毎日の献立ですよね。私は板前になってまかないを作る日々でお母さんのありがたさが痛いほど分かるようになりました…。
そんな主婦の方にむけて今回は、「体も温まる」「臭みけしになる」「食感が良い」など万能で便利な生姜ですが、意外と奥が深くて知っておいてほしい生姜の切り方と料理について解説していきたいと思います!
この記事を見て献立のストレスが少しでも解消していただければ幸いです。
目次
生姜の主な切り方を解説
生姜の皮むきと繊維について
まず生姜は個体差で形が全然違いますしドロや汚れがこびりついてますから使う分だけを切って水洗いをしてから利用してください!
生姜の皮は薄いので皮むきについては基本はスプーンでこそいで剝くことを私はおススメします。
ですが、勘違いされがちですが生姜の皮は食べれますし、香りや辛味が強いので気にならない方はよく洗ってそのまま使うのもおススメですよ!
繊維に関しては生姜をよく見ると線が入っていますのでそれと平行に切ると柔らかい食感に、逆らって切ると歯ごたえのある食感になりますので、用途によって使い分けてくださいね!
生姜の切り方「薄切り編」
生姜の形がいびつで切りづらいときはどの方向でもいいのでまっすぐ切り、そこを下にしてから切ると安定してきりやすいですよ!薄切りに関してはそこだけ注意すればあとはお好みの薄さで切ってください!
生姜の切り方「千切り編」
千切りをするには、先ほどの薄切りにしたものを使います。薄切りにしたものを少し重ねて横に並べて切ると千切りにしやすいですので試してみてください。
そのまま縦に重ねても、切ることはできますが、ずれたりして切りづらい場合がありますのでやりやすい方法でやってみましょう!
生姜の切り方「みじん切り編」
みじん切りは千切りにしたものを使いましょう!千切りで棒状になったものを横にして切るのですが、バラバラになって切りづらいと思いますので、ぬらしたキッチンペーパーなどで押さえて切るとやりやすいですよ!
様々な切り方の生姜を使った献立を紹介!
生姜の薄切り・千切り・みじん切り、それぞれに合ったおすすめレシピを紹介していきます!
生姜料理レシピ「サバの味噌煮」(切り方:薄切り)
一般的に、魚料理で使う生姜は香りづけで使いますので粗めの薄切りか千切りを使うと良いと思います。
【材料】
サバ切り身…300g程度のサバ (あらかじめ血合いなどは取り除きましょう)
生姜…15~20g(薄切りしてください。)
長ネギ…1本 (鍋などに入れるような斜め切りにしてください。*青い部分は少し薄く切ってください)
梅干し…1個(無くても大丈夫です。煮崩れ防止と香りが良くなります!)
~合わせ調味料~
日本酒…200g(料理酒だと塩分が入っているので、日本酒を使ってください!*無ければ白ワインでも大丈夫です!)
みりん…200g
味噌…100g(味噌の種類はなんでも大丈夫です。)
【作り方】
1.サバを霜降りします沸かした熱湯と氷水を用意してください。
2.おたまにサバを乗せて熱湯に3秒入れたら氷水に入れます。氷水の中で取り切れてない血合いや、うろこ、皮目についたぬめりをしっかり取り除いてください。
3.合わせ調味料を鍋に入れて火にかけます(鍋はフライパンなど底が浅めで広い鍋を利用します。)
4.一度沸いたら火を止めてサバを並べ入れます。そのあと生姜と長ネギ、梅干しも入れます。
5.落しブタをして煮ていきます。(火力は弱火から中火程度、落しブタに汁がゆっくりと回るくらいの強さです)
6.煮ていくと汁が減ってきますので落しブタを外して鍋を傾けお玉で汁をサバにかけながら煮てください。(5分程度)
7.サバを取り出して、汁を煮詰めますトロトロになったら、サバと合わせて完成です。
【ポイント】
魚の煮つけで一番重要なのが、魚の下処理です。これが出来ていれば臭くはならないのでしっかりやりましょう!
お好みですが生姜を千切りにして、完成したサバの味噌煮に入れるとシャキシャキの歯ごたえがプラスされてさらにおいしくなるので、おススメですよ!
生姜料理レシピ:「生姜焼き」(切り方:千切り)
一般的な生姜焼きはすりおろした生姜を使いますが、僕が先輩から教わった生姜焼きは千切りした生姜を使うレシピなのでご紹介します!
【材料】
豚パラ肉…300g
玉ねぎ…1個(少し厚めにスライスしてください)
キャベツ…1/2玉(千切りにしてください)
サラダ油…大さじ2
~合わせ調味料~
醤油…大さじ2
酒…大さじ1
砂糖…大さじ2(はちみつで代用してもおいしいです!)
生姜…30g(千切りにしてください)
【作り方】
1.まずは、合わせ調味料を作り玉ねぎと豚肉を10分漬け込みます。(この時、袋にいれて空気を抜いて全体に漬かるようにします)
2.フライパンにサラダ油を入れ火にかけます。(火力は強火にしてください)
3.油が温まったら漬けたものをすべて入れ炒めていきます。(強火のまま焼き目が付くとグッドです!)
4.お皿に生姜焼きと、キャベツの千切りを盛りつけたら完成です。
【ポイント】
手早く作ることが重要です。特に気にしたいところは炒めるときに強火で一気に炒めてあげることで焼き色が付き肉が硬くならずに済みます。
このレシピは生姜も一緒に食べることができるので通常の生姜焼きより生姜の香りを強く楽しめますよ(^^)
生姜料理レシピ:「餃子」(切り方:粗みじん切り)
こちらのレシピは賄いを作るときに先輩の要望で美味い餃子が食べたいといわれて考えたレシピです。
【材料】
牛豚合いびき肉…300g
白菜…1/4玉
にら…1束
生姜…20g
にんにく…5g
長ネギ…1/2本
*野菜はすべて粗みじんに切ります。(歯ごたえが残るくらい)
仕上げのごま油…少々(仕上げで使います)
餃子の皮…50枚くらい
サラダ油…少々
~合わせ調味料~
塩コショウ…少々
醤油…大さじ1
酒…大さじ1
ごま油…大さじ1
~差し水~
水100g小麦粉10gで合わせます。(水10対1小麦粉で混ぜて作ります)
【作り方】
1.まずは餃子のタネを作っていきます。
2.合いびき肉と野菜、合わせ調味料を合わせよく混ぜてください(粘り気が感じられるくらい)
3.皮に餃子のタネを入れていきましょう!
4.鍋(フタができるもの)に餃子を並べていき、油を入れ火にかけます。
5.ジリジリ音が出てきたら差し水を入れてフタをします。中火で5~6分程度焼きます。
6.フタを開けて差し水がなくなり羽が出来ていると思いますので、仕上げのごま油をいれて完成です。
【ポイント】
野菜のカットは必ず歯ごたえが残るくらいの粗みじんにすることです。(これが出来ていればひとあじ違う餃子になりますにので是非お試しあれ!)
生姜料理レシピ「炊き込みご飯」(切り方:細目の千切り)
こちらのレシピは私が働いていた料亭で実際作っていたレシピです。
【材料】
お米…3合
生姜…20g(千切りの生姜を使います。できるだけ細かく切ってください。)
万能ねぎ…1/4束(きざんでおきます)
*万能ねぎは食べるときにお好みでかけてください。
タイの身…200g(他の魚でも代用できますが出来れば白身魚を使います。)
*魚の下処理は必ずしっかりとおこないましょう。サバの味噌煮で紹介した、やり方と同様です。魚は釜めしに入れる前に、焼いて入れるか揚げて入れましょう。
~釜めしの合わせだし~
基本は出汁13 酒1 薄口醤油1 塩少々 の割合で作ります。(出汁は本だしで代用します。お米1合に対して本だしを小さじ1杯の割合で合わせます)
*釜めしを作るときの水加減はお米の1~2割増し入れると丁度良い水加減になります。
炊飯器に釜めしを炊くときのメモリがあるのでそちらに合わせて作っても大丈夫です。炊飯器で作る場合は、具材をいれてスイッチオンで炊けますが、土鍋などで炊く場合はコツがありますので紹介します。
【作り方】
1.具材を土鍋に入れて火にかけます。(強火)沸騰してフタがカタカタとしてきますので、火を弱めます(弱火)
*この時出汁がもれてくると思いますのでフタを開け閉めしたりして様子を見てあげます)
2.10分~12分で炊けますので、火をとめ蒸らします。(5分)
3.炊けたご飯にお好みで万能ねぎをかけたら完成です!
【ポイント】
紹介した出汁で炊いたご飯にから揚げを混ぜて作る、から揚げご飯などもおススメなので、から揚げを作りすぎた次の日などの献立にぜひ作ってみてください!
お子様のいる家庭は人気メニューになると思います!おこげを作りたいときは、蒸らす前に火を強火でかけて(5秒ほど)止めてから蒸らすと丁度いい具合でおこげができますよ。
まとめ:生姜は切り方で風味や味が変化する!
生姜は献立の主役になることが少ないですが、生姜を入れるかどうかで料理のはばが変わる食材だと私は思います。
さらに生姜の切り方で、風味や食感が大きく変わります。まさに生姜は食材界のスーパーサポーターですね!
今回の記事を通して食材の生かし方を正しく理解していただければ、料理が美味しくなり楽しくなると思います!毎日、家事をしている主婦の皆様を尊敬していますし、毎日本当にお疲れ様です!
今回の記事がお役に立てれば、そう生姜のように少しでも皆様のサポートが出来ていればいいなと思います!