お菓子作りに欠かせない生クリーム。デコレーションケーキのように主役級に活躍することもあれば、お料理の味をまろやかに整える縁の下の力持ちになることも。
今回は、そんな生クリームを豆乳で代用できるレシピや、豆乳で代用したときのメリットなどをご紹介します。
目次
ヘルシーで絶品!豆乳クリームは生クリームの代用にピッタリ
豆乳クリームとは、豆乳を生クリームのように使えるよう加工したもの。泡立てればケーキのデコレーションもできるんです。
「生クリーム・ホイップクリーム・豆乳クリーム」の違いは?
生クリーム・ホイップクリーム・豆乳クリーム。何となく理解しているつもりだけど、実際はどう違うのでしょうか。
生クリーム
原料:生乳
生乳を遠心分離し、取り出した乳脂肪分を濃縮したもの。100%動物性脂肪で、色は心持ち黄味がかっています。コクが深くなめらかで、濃厚な味わいが特徴
ホイップクリーム
原料:乳等を主要原料とする食品
乳脂肪分の一部を植物性脂肪に置き換えたもの。または植物性脂肪のみで作られたもの。色は白く、生クリームよりあっさりしています。
豆乳クリームの原料は豆乳(大豆)と植物性油脂が主です。なので、豆乳クリームはホイップクリームの一種なんですね。
動物性脂肪が一切入っていないため、一般のホイップクリームよりさらにさっぱりしています。
豆乳クリームでも生クリームと変わらない使用感!
豆乳クリームと生クリームは原料こそ違うものの、生クリームと同じように使用できます。クリームパスタやポタージュなど、生クリームを使う料理は豆乳クリームで代用できます。
また、豆乳クリームを泡立てることで生クリームと同じようにケーキにデコレーションすることも可能。ホイップした豆乳クリームを冷凍庫で冷やせば、豆乳アイスも作れますよ。
豆乳クリームと生クリームの使用感はほとんど変わりませんが、風味は若干変わります。ですが、好みによっては豆乳クリームの方がいいと思う方もいるでしょう。
豆乳クリームならカロリーダウンできる
生クリームは生乳から乳脂肪分を取り出したもの。コクもあり、料理の味を格段にアップしてくれますが、カロリーは高めです。
豆乳クリームと生クリームのカロリーを比較してみましょう。
生クリーム100ml…433kcal
豆乳入りホイップクリーム100ml…386kcal
豆乳クリームの方がカロリーはグンとダウンできますね。商品によっては生クリームの半分程度の豆乳クリームもあります。
美味しい料理やスイーツを楽しみたいけれど、カロリーが気になる方は、生クリームを豆乳クリームで代用してみてはいかがでしょうか。
離乳食期の赤ちゃんにも食べられる
離乳食期の赤ちゃんに、牛乳や生クリームを与えるのは控えた方がよいですね。でも豆乳なら、離乳食初期から食べられます。
無調整豆乳を加熱して、少しずつ与えるようにしましょう。豆乳のクリーミーなコクが離乳食のマンネリ化を防いでくれます。
豆乳グラタンや豆乳シチューは離乳食完了期の人気メニュー。たんぱく質が豊富で脂質の少ない豆乳は、離乳食にピッタリです。
豆乳のホイップクリームを使ったケーキなら、赤ちゃんの1歳の誕生日に合わせ、一緒にケーキを食べることもできますね。
乳アレルギーやヴィーガンの方にも
乳製品にアレルギーがある方は、生クリームを使った料理やお菓子は食べられません。だけど、生クリームを使ったお菓子やクリームたっぷりの料理も食べたいですよね。
原料が大豆の豆乳クリームなら、乳アレルギーの方も安心してスイーツや料理を楽しめます。
また、肉・魚・卵・乳製品など、動物に由来するものを口にしないヴィーガンの方も、豆乳のホイップクリームならクリームたっぷりのお菓子を食べられますよ。
手作りなら無添加豆乳がおすすめ
生クリームと同じように使える豆乳クリームは、豆乳から手作りできるんです。もちろん、液体としてだけじゃなく、泡立ててデコレーションもできちゃいますよ。
豆乳クリームを手作りするときは、味付けなどをしていない無調整豆乳を使います。せっかくなら無添加の豆乳で手作りしてみませんか。
無農薬で育てられた大豆から作られた無添加の豆乳なら、より健康的でヘルシーな美味しい豆乳クリームに仕上がるでしょう。
まるで生クリーム!豆乳クリームレシピ&失敗しないコツ
ここで、豆乳クリームのレシピをご紹介します。しっかり泡立てて作るタイプと、混ぜるだけのレシピ。お好きな方で手作りしてみてくださいね。合わせて失敗しないコツも紹介するので、参考にしてください。
豆乳ホイップクリームのレシピ
豆乳クリームを冷やすときにしっかりホイップすることで、デコレーションしやすいなめらかなホイップクリームに仕上がります。
材料
- 無調整豆乳…200ml
- 甜菜糖…15g~20g
- 粉寒天…3g
- なたね油…15ml
作り方
1.すべての材料を鍋に入れ、よく混ぜた後火にかけます
2.温まってきたら弱火にし、混ぜながら軽く沸騰させます
3.1分程度加熱したら火からおろします
4.鍋ごと氷水で冷やしながら、泡だて器でホイップします
5.ピンとツノが立つまで泡立てたら完成です
ポイント
- オイルはクセの少ないものを選びましょう
- 絞り袋に入れてケーキなどのデコレーションもできます
ホイップしない豆乳クリームのレシピ
泡だて器がなくても作れる豆乳クリームのレシピです。固さは材料の米粉で調整してください。ヘラでしっかり混ぜ、しっかり冷やしましょう。
材料
- 無調整豆乳…200ml
- 米粉…30g
- 甜菜糖…20g~30g
作り方
1.鍋に材料を入れよく混ぜます
2.弱火にかけ、ヘラでよく混ぜながら加熱します
3.とろみがついたら火からおろし、よく冷やします
ポイント
- デコレーションに使用する場合は、米粉の量を40gにしてください
- お好みでバニラエッセンスを少々入れると香りがよくなります
失敗しない豆乳クリームのコツ
豆乳クリームを作る際によく『しっかり固まらない』や『きちんと泡立たない』という失敗を耳にします。この『固まらない』『泡立たない』という失敗を防ぐコツは二つ。
- オイルを入れる
- 手早く冷やす
オイルを入れることで豆乳が固まりやすくなります。また、味にコクが生まれ、なめらかな舌触りになるんです。
オイルはなたね油やこめ油など、クセの少ないものがおすすめ。例外として、ココナッツオイルならココナッツの風味を楽しめる豆乳ホイップクリームになるでしょう。
また、しっかり冷やすことも、豆乳クリームが固まらないという問題を回避するコツです。氷水を入れたボウルを用意し、鍋ごとしっかり冷やしてくださいね。
この二つのポイントを押さえて、固まらない・泡立たないという失敗を防ぎましょう。
生クリームのように美味しい豆乳ホイップクリーム
美味しい上にヘルシー、赤ちゃんも乳アレルギーの方も一緒に楽しめるのが豆乳ホイップクリームです。
豆乳はクセがあるから苦手という方もいるでしょう。しかし、調理の仕方によって苦手な部分を感じにくくなり、生クリームのように美味しくなります。
泡立ててケーキのデコレーションをしたり、パンケーキに添えたり。また、スープのコクだしに、ホワイトソースになど、生クリームの代わりに使用してみてくださいね。