赤ちゃんの食事には気を遣いますよね。どの時期に、どんな食材を、どんな形で与えるか、アレルギーは大丈夫かなど、いろいろ悩んだり、心配したり。
では、ポン酢はいつから使えるのでしょうか?そもそもポン酢は離乳食に使えるのでしょうか?
この記事では、赤ちゃんはポン酢をいつから食べられるか、与えるタイミングやポン酢を離乳食に使うことについてお話しします。
目次
赤ちゃんにポン酢はいつから使える?
離乳食を開始したばかりのころは、塩や醤油などの調味料は必要ありません。調味料は、離乳食が順調に進み、月齢が上がってから少しずつ使用していきます。
では、調味料のひとつであるポン酢は、いつから使えるのでしょうか。
ポン酢はこんな調味料
ポン酢とは、レモンや柚子、すだちなどの柑橘系の果汁に酢を足したものを指しますが、醤油の入ったポン酢醤油のことも、一般的にポン酢と呼びます。
温かい鍋物やサラダのドレッシング、餃子につけるなど、ポン酢の用途は広く、冷ややっこや卵かけご飯にもよく合うので、常備している方も多い調味料です。
一方で、さっぱりして美味しいからとポン酢を使い過ぎれば、塩分過多や糖質過多になることも。
市販されているポン酢の成分(100mlあたり)
エネルギー | 炭水化物 | たんぱく質 | ナトリウム | 脂質 | 食塩相当量 |
---|---|---|---|---|---|
63kcal | 12.0g | 4.2g | 3280mg | 0.0g | 8.3g |
健康を考えるなら、ポン酢の使い過ぎには注意が必要です。
赤ちゃんにポン酢はカミカミ期~1歳以降
生後5ヶ月を過ぎると、離乳食が始まる子が多いですね。離乳食は一口の重湯から始まり、ジャガイモやニンジンをすりつぶしたもの、豆腐、などと段階を踏んで進めていきます。
5ヶ月~6ヶ月ごろ…離乳食初期(ゴックン期)
7ヶ月~8ヶ月ごろ…離乳食中期(モグモグ期)
9ヶ月~11ヶ月ごろ…離乳食後期(カミカミ期)
1歳~1歳6ヶ月ごろ…離乳食完了期(パクパク期)
ゴックン期~モグモグ期の間に調味料はほぼ必要なく、ポン酢の出番もありません。赤ちゃんに、素材そのものの味を覚えてもらうことが大切です。
カミカミ期に入ったら、徐々に調味料を使っていきますが、量はごく少量。このころになれば、ポン酢も使えるようになります。
しかし、大人にとっては魅力的なポン酢の酸味も、赤ちゃんにはあまり好まれない傾向にあるため、必要がないと感じたら、無理に使わなくてもよいでしょう。
離乳食にポン酢を使うなら、カミカミ期から離乳食完了期の1歳以降がよいですね。
離乳食にポン酢を使うのはどんな時?
ゴックン期から始まり、順調に進んでいたはずの離乳食。ある日を境に、あまり食べてくれなくなっちゃった。そんな風に悩んでいるママも多いはず。体調もよく健康なはずなのに、どうして?と心配になりますよね。
実は、赤ちゃんが素材の味だけでは物足りなく感じて、離乳食に飽きてしまうことが原因のひとつなんです。
そんな時こそ、ポン酢の出番です。塩や醤油の代わりに、ほんの少し、ポン酢を足してみて。そうすると、ポン酢の爽やかな酸味でパクパク食べてくれることも。
ただし、ポン酢を使うなら、塩分過多にならないようにほんの少しにしてくださいね。
ポン酢を使う時期(いつから)よりも気を付けたい注意点
赤ちゃんにポン酢をいつから与えるかという点は、もちろん重要です。しかし、いつから与えるかということよりも、気を付けなくてはいけないポイントをご存じですか?
ここでは、離乳食にポン酢を使うときの注意点についてお話しします。
乳児は気を付けたいアレルギー
ポン酢は、本来アレルギーが出にくい調味料ではありますが、全く安心できるというわけではありません。ポン酢に含まれる材料のひとつ、醤油。この醤油の主な原材料は『大豆・小麦・塩』です。
醤油の製造過程でアレルギー成分は分解されるため、小麦や大豆のアレルギーであっても醤油を除去する必要はないと言われています。ですが、ごくまれにアレルギー反応を起こす方もいるようです。
また、ポン酢の原料である柚子やレモンなど柑橘系の果汁や、穀物が原料の酢にも、アレルギーを起こす可能性がありますので、注意が必要です。
赤ちゃんや、何かのアレルギーを持っている子どもに初めてポン酢を与えるときは、他の食材と同様、病院の診察時間内にするとよいでしょう。
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塩分過多にならないようにする
ポン酢は果実系の酸味でさっぱりとしていますが、実は塩分もしっかり入っています。「ポン酢だから大丈夫だろう」と、使い過ぎればすぐ塩分の摂り過ぎになってしまいます。
赤ちゃんに多くの塩分は必要ありません。離乳食にポン酢を使うなら、ほんの少しだけにしてください。大人の食事からのとりわけの時なども、ポン酢を出汁で薄めるなどして濃い味にならないようにしましょう。
また、ポン酢には砂糖などの甘味も含まれているので、虫歯にも気を付けてくださいね。
食品添加物に気を付けよう
市販されているポン酢の多くには、食品添加物が含まれています。ポン酢に主に含まれる食品添加物は、調味料(アミノ酸等)・酸味料・香料など。
いずれもポン酢の味をよくするために使われていますが、赤ちゃんの食べ物には、できるだけ添加物が含まれていない、無添加のものを選びたいですよね。
さらに、食品添加物ではありませんが、砂糖の代わりに人工甘味料の果糖ぶどう糖液糖を使っているポン酢もあります。ポン酢を購入する時は、食品表示を確認してみてください。
赤ちゃんには、ポン酢などの調味料も、できるだけ自然のままの味わいを感じてもらいたいですね。
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赤ちゃんにポン酢、いつから使いますか?
ポン酢は、カミカミ期~1歳ごろになれば、赤ちゃんにも食べられることがわかりました。
ですが、大人にとって爽やかな酸味も、赤ちゃんには好まれないことも。離乳食にポン酢を使うなら、味に変化をつけたい時などにするとよいですね。
また、塩分や食品添加物、アレルギーにも注意が必要。この記事を参考に、ポン酢をいつから使うか、考えてみてくださいね。