そんな疑問に答えます。
こんにちは、筆者の私は6年懐石料理屋で板前修業をし、現在も料理について勉強しながらWEBライターをしているケイと申します。
この記事では、にんにくを電子レンジで簡単に料理できる方法や気を付けるべきポイントなどなど、板前の知識や経験を生かしてご紹介したいと思います。
ぜひ、普段の料理の際の参考にしてみてください!
目次
にんにくはレンジ調理がおススメ!
肉料理やスパイスを効かせた料理に欠かせないにんにくですが、臭いを気にして量を少なくしたりするなどの経験はないでしょうか?
にんにくには「アリイン」と「アリナーゼ」という臭い成分が含まれていますが、実はそのままの状態では強い臭いはありません。
にんにくをみじん切りにしたりすりおろしたり、にんにくが傷つくことにより、刺激臭と辛味を持った成分が生成されてしまうのです。
ですが、この成分は熱に弱いので、にんにくに傷をつける前に熱を入れることが出来れば、臭いの元は生まれません。そこで電子レンジの出番です!
にんにくをレンジで加熱すれば臭いを抑えることもできますし、その他にもいくつもの利点がありますよ。
ここでは、にんにくをレンジで調理する主なメリットを2つご紹介します。料理人の世界でも使われている技も解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
レンジを使えばにんにくの皮むきも簡単!
にんにくの皮はしっかり身にくっついているので剥きにくいうえに、手がにんにく臭くなりますよね…しかしこのやり方さえ覚えれば、面倒くさいにんにくの皮むきから卒業できますよ。
1.にんにくの底の硬い部分(芯)を切り取る。
2.丸々1個なら500wで30~40秒 1片であれば10~15秒ほどチンします。
3.丸々1個なら頭をつまんで身を引っこ抜くとつるんと剥けます。1片も同様につるんと剥けます。
筆者も板前時代、大量のにんにくの皮むきが苦痛でしたが、この方法を知ってからはつるんと剥ける快感で好きな仕込みになりました。数分で綺麗に剥けますので、ぜひ一度試してみてください。
レンジだと「にんにくチップ」も簡単!
レンジを使えば火を使わずに『にんにくチップ』も作れます。簡単でしかも5分程度の短い時間で出来ますので、鍋で作るのが面倒な時はこの方法を使ってみてください!
【作り方】
1.にんにくを半分に切り芯を取り除きます。5㎜幅くらいにスライスします。
2.耐熱容器ににんにくをいれて、にんにくがギリギリ浸かるくらい油を入れます。
3.500wで3~4分ほど(にんにくがきつね色になるくらい)チンをしたら完成です。
少量~大量でも手間が変わらないのでにんにくチップを作りたいときはこの方法がおすすめですよ。にんにくチップの活用レシピ等については、別記事で詳しく解説をしていますので、ぜひ本記事と併せてご覧ください。
にんにくをレンジで調理する際の注意点
レンジ加熱は爆発の危険がある
にんにくをレンジ調理すると爆発する可能性があることをご存じでしょうか?
にんにくだけではなく、イモ類やカボチャなどのあまり水分を多く含んでいないものやソーセージや卵類など、膜や皮などで覆われた食材はレンジで火を入れようとすると、爆発する恐れがあります。
爆発する理由は、電子レンジの性能にあります。
そもそも電子レンジは温めるとき、電磁波で温める物の中心から温める性能があります。それによって食材内の水分が膨張し、温まるごとに水分の逃げ場がなくなり結果的に爆発してしまいます。
こういった食材を電子レンジで加熱する際には、コツを押さえる必要があります。
にんにくをレンジ調理で爆発しないようにするには?
レンジ調理の際に、にんにくを爆発させない方法は2つ程あります。
1.にんにくにあらかじめ穴を開ける
1つ目の方法は、にんにくをレンジで調理する前に、爪楊枝などであらかじめ穴を数か所開けておくことです。穴を開けておけば先ほどお伝えした水分の逃げ場ができますので、かなりの確率で爆発を防げます。
穴を開ける際は必ず、食材の全体的に開けるように注意してください。1か所のみだと水分の逃げ場が足りない場合があり、爆発の可能性が残ってしまうためです。
2.調理中に目を離さない
2つ目の方法は、加熱中は付きっきりで見守ることです。少し面倒かもしれませんが筆者はこの方法を推奨します。
理由はやはり穴を開けるなどすると水分が逃げてしまい、せっかくのにんにくのホクホク感が少し薄れてしまうためです。
レンジで加熱中付きっきりで見ていると爆発する前に、膨張して膨らんでくる様子がわかると思いますので、その手前で加熱を止めることができれば爆発を防くことができ、なおかつ最高の加熱状態のにんにくが出来上がります。
以上がにんにくを電子レンジで調理する際の爆発を防ぐ方法です。レンジで調理すると簡単で時短にもなりますが、爆発のリスクがありますので紹介した方法を使って爆発の可能性を未然に防ぎましょう!
レンジで簡単にんにくレシピ
簡単で美味しい板前直伝のガーリックハンバーグ
このガーリックハンバーグは、にんにくをしっかり効かせたハンバーグで、ソースの味付けも醤油とにんにくのみなのでシンプルかつパンチの効いた簡単レシピです。
【材料】
牛豚合いびき肉…200g
玉ねぎ…20g(みじん切り)
にんにくチップ…15g(レンジで作ったもの)
ブロッコリー…適量
~調味料~
(ハンバーグの調味料)
(1)塩胡椒…少々
(1)ナツメグ…少々
(2)パン粉…大さじ2杯(牛乳に漬けておきます)
(2)牛乳…大さじ3杯
(2)溶き卵…1個分
サラダ油…適量
醤油…小さじ2杯
マヨネーズ…お好みで
【作り方】
1.ボウルにひき肉と炒めた玉ねぎをいれてよく混ぜたら、ハンバーグの調味料を順番に入れてしっかりこねます(粘り気が出るまで)
2.手に油をつけて両手で軽くキャッチボールをするようにして空気を抜きながら丸く形作ります。(形が出来たら表面を撫でて滑らかにします)
3.鍋に油を少々入れてタネを両面強火で焼いていきます。(焼き色をしっかりと付けます)
4.焼き色が付いたらフタをして、5分ほど弱火で蒸し焼きにします。
5.くしなどで真ん中をさして、透明の液体が出てくれば火が通っているので中火にして、にんにくチップと醤油を入れて味つけをして完成です。(この時ブロコッリーもいれて火を入れます。)
【ポイント】
ハンバーグのタネを作る際に氷水をいれたボウルを重ねながらこねてあげることで、肉同士がくっつきあい粘り気が強くなり、ひび割れしづらいハンバーグになります。
この方法を使えば、簡単にプロのハンバーグのような形のきれいなハンバーグを作ることができますよ。
にんにく風味が決め手!トンテキ
こちらで紹介するトンテキは賄いでよく作っていたレシピです。にんにくの風味をしっかり生かしているので、豚ロースともマッチしています。
【材料】
ニンニク…1片+少々(みじん切り)
豚ロース…1枚(脂身部分に1cm感覚で切り込み)
キャベツ…1/6玉(千切りにします)
サラダ油…適量
~調味料~
塩コショウ…少々
小麦粉…少々
(合わせ調味料)
ソース…小さじ2
ケチャップ…小さじ1
酒…少々
砂糖…小さじ1
しょうゆ…小さじ1
【作り方】
1.豚ロースに塩コショウをして、下味をつけたら小麦粉をつける(全体につけたら、余分な小麦粉をはたく)
2.鍋にサラダ油とにんにくを入れて、弱火でにんにくを炒める。香りが出てきたら豚ロースを入れて中火で両面を焼きます。(この際、豚ロースの両面にしっかり焼き色を付けてあげます)
3.火が通ったら豚ロースを取出し2~3㎝幅にカットします。
4.上記3の鍋に合わせ調味料を入れて、火にかけます。少し煮詰めて、味身をして大丈夫であればさらに盛り付けて、仕上げににんにくチップを適量盛りつけて完成です。
【ポイント】
焼く前に豚ロースの脂身に切り込みを入れてあげることで、火が入りやすくなる・カットしやすくなります。肉が縮みにくくなるといったメリットがありますので、忘れずに切り込みは入れてくださいね。
実はにんにくと豚肉の成分は相性がいいため、疲労回復効果がアップします。疲れたなと感じたらこちらのレシピを作って体の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
火入れはレンジで完結!にんにくサラダチキン
シーザーサラダに近い感覚で食べられる、にんにくを生かしたサラダになります。
【材料】
鶏むね肉…1枚
にんにく…3片
ミニトマト…3個分
レタス…1/6玉
レッドオニオン…1/4玉
※ドレッシングはシーザードレッシングを用意します
【作り方】
1.鶏むね肉はレンジで火入れをして、適度な大きさに手でちぎります。
2.にんにくは、1片を十字に切り、少し分厚いにんにくチップをレンジで作ります
3.それぞれの野菜を食べやすいサイズ(トマト:半分にカット、レタス:一口大にちぎる、レッドオニオン:スライスして水にさらす)にカットします。
4.1~3をお皿に盛りつけたら完成です!
【ポイント】
シーザーサラダには通常、クルトンというカリカリしたパンを加工したものを利用しますが、その代用で厚めにしたにんにくチップを使いました。
にんにくはサラダに合わないのではないかと思われる方もいるかもしれませんがにんにくの風味が意外とマッチします。特に、にんにくが好きな方は病みつきになるかもしれませんので、一度作ってみてください!
まとめ:にんにくのレンジ調理の知識を役立てよう
いかがだったでしょうか。
今回解説した爆発を防ぐ方法を知っておけば、爆発のリスクは下がりますので、にんにくを普段の料理でよく使われる方はどんどん活用してください!
今回紹介したレシピ以外にも、にんにくのレシピを過去にあげているので気になる記事がありましたら是非見てください。