どのご家庭の冷蔵庫にも必ずといって良いほど入っているマヨネーズ。そのマヨネーズ、いつ開封したものか覚えていますか?
スーパーで安売りをしていたりするとストックも買っておいたり、数種類のマヨネーズを常備しているという方もいらっしゃると思います。
なんとなく腐りにくいイメージもあり、あまり厳しく賞味期限を気にする必要がないような気もしますが、実際の賞味期限はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、マヨネーズの未開封と開封後の賞味期限をはじめ、賞味期限が切れたり傷んでしまった時の特徴や見分け方などをご紹介します。
目次
マヨネーズの賞味期限はいつまで?
賞味期限は「美味しく食べられる」期限であり、消費期限とは違います。ここではマヨネーズの賞味期限についてご紹介いたします。
未開封の賞味期限
マヨネーズの賞味期限は、未開封、かつ正しい方法で保存されていることを前提に設定された期限です。※正しい保存方法とは、直射日光を避けて涼しい場所で保存されていることを言います。
市販されている一般的なマヨネーズの多くは、10か月~12か月という期間で賞味期限が設定されています。
チューブ入りや瓶入りなど、マヨネーズの容器の材質や容量などによっても若干期間は変わるようですが、基本的には1年以内と覚えておくと良いでしょう。
開封後の賞味期限
マヨネーズの賞味期限は、開封後のものですと1か月以内を目安に食べきることが推奨されています。
開封後1か月というのはかなり短いですよね。筆者も実はこれだけ短いとは知りませんでした…。多くのご家庭では、開封後も1か月以上使っているという場合がほとんどではないでしょうか?
日本では決められた原料以外で作られたものを「マヨネーズ」として販売することができないという規定があります。そしてその規定によって、マヨネーズとして販売する商品に保存料や防腐剤といったものを入れることも禁止されています。
そのため、マヨネーズは原料であるお酢や食塩が持つ強力な殺菌効果を利用して、細菌の繁殖をおさえて品質を保っているのです。そういう訳で、開封後は空気に触れて劣化が進み、長くはもたないのですね。
また、この1か月というのはしっかりとマヨネーズの蓋を閉めて冷蔵庫保存をした場合です。常温で置いておいたりしっかり密閉がされていないとそれ以上に早く傷む場合がありますので注意しましょう。
手作りマヨネーズの賞味期限
手作りマヨネーズの場合、基本的に市販のマヨネーズと比べて賞味期限は短くなると思って下さい。
最初から開封後と同じ状況であること、市販のマヨネーズとはお酢や油、食塩などの成分量が違うため、殺菌効果が市販のものより劣る可能性が高いこと、そして手作りでは油とその他の成分がうまく乳化できずに分離しやすいという理由があるためです。
そのため、作ってから劣化するスピードが早いことが想定されますので、賞味期限は当日中から遅くても1週間以内に食べきることをおすすめします。
手作りでマヨネーズを作る場合は”食べる分だけ作る”というのが良さそうですね。
賞味期限が切れたマヨネーズの状態とは?
賞味期限が切れたあとのマヨネーズというのはどのような状態になるのでしょうか?腐ったマヨネーズを食べると体に非常に危険な場合もあるため油断は禁物です。
食べてはいけない状態の特徴と見分け方についてご紹介していきますので、食べる前にぜひチェックしてくださいね。
変色している
マヨネーズの賞味期限が切れたり傷んで劣化してしまった場合の特徴一つ目は変色です。
最初の色とは違って黄色が強くなっていたり、ところどころ色が違うなどといった場合は傷んでいるため食べてはいけません。
また、マヨネーズには全卵が使用されて作られたものと卵黄のみ使用されて作られたものがありそれぞれ色が違うため、ご自身が使っているマヨネーズの色が他の商品と違うからといって傷んでいるという訳ではありません。
あくまでも購入した商品の最初の色と比べて変色しているかどうか確認してくださいね。
※マヨネーズの素材の違い(全卵/卵黄のみ)等の種類については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ本記事と併せてご覧ください。
油が分離している
賞味期限に関係なく、マヨネーズは0度以下の低温の中で保存をしていたり、温度差の激しい環境にさらしていたり、激しく振動を受けたりすると乳化力が弱まり、油分と他の成分が分離します。
一度分離するといくら攪拌しても元には戻りません。温度差によって分離した場合はマヨネーズ自体が傷んでしまったわけではないので食べられないことはないのですが、油と分離していては美味しく食べることは出来ないのでおすすめしません。
また、元々マヨネーズは腐りにくい食品ですが、このように分離してしまうと一気に劣化が早まり腐りますので破棄するようにしましょう。
酸味が強く味が変わっている
マヨネーズの賞味期限が切れるとどのような味になるかと言うと、酸味が強くなります。
ただ、元々マヨネーズはお酢が含まれており酸味がありますので、傷みによって酸味が少々強くなったところで気づきにくいという問題もあります。
「酸っぱくなった食べ物は危ない」という判断基準はよく言われていますが、マヨネーズも食べてみて普段と違うなと少しでも違和感を感じたら食べるのをやめましょう。
酸っぱいにおいがする
味の変化と同様、マヨネーズの賞味期限が切れるとにおいにも酸っぱさが出てきます。
これもなかなか気づきにくい場合がありますが、酸っぱさが強くにおったり、その他生臭さやいつもと違うにおいがすると感じたら傷んでいる可能性がかなり高いため、食べないように注意してください。
傷んだマヨネーズを食べてしまった場合
賞味期限が切れたマヨネーズを食べたからといって必ず何か起こるわけではありません。特に未開封の状態で正しい保存環境にあったもの、そして上記のような傷んだ特徴がなければ、賞味期限が切れていても数か月間くらいは美味しさこそ落ちますが食べられる可能性は高いです。
また、市販のマヨネーズは先に記載した通り殺菌効果が高いため細菌の繁殖リスクも少ないのですが、手作りマヨネーズの場合はサルモネラ菌が繁殖する可能性があるため食中毒にかかってしまうことがあります。
下痢や腹痛、嘔吐、発熱といった激しい症状を伴うこともありますから、すぐに病院を受診することをおすすめします。
まとめ:マヨネーズの賞味期限は意外と短いので早めに食べ切ろう!
いかがでしたでしょうか?
マヨネーズの賞味期限は未開封でも1年以内、開封後は1か月以内と意外と短いことが分かりました。腐りにくいため賞味期限が過ぎても保管方法が良ければ数か月は食べても問題ありませんが、美味しく食べるためには設定されている期限内に使い切りましょう。
また、味や臭いで傷みが分かりにくいこともあるので、賞味期限が過ぎたマヨネーズを使う際にはご紹介した特徴がないかどうか確認をしてから食べることをおすすめします。