そういった疑問に答えます。
まったり濃厚なマヨネーズはそのまま食材に付けたり、料理の調味料として使ったりと、使い方の幅が広い調味料です。今回は失敗しないマヨネーズの作り方から、失敗してしまったときときの対処法までまとめてご紹介していきます。
コツさえ掴めば意外と簡単にマヨネーズが作れるので、ポテトサラダを作りたいのにマヨネーズを買い忘れてしまったという場合などでも、対応できるようになりますよ。
お家でマヨネーズ作りに挑戦して、自分好みのマヨネーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。
目次
失敗知らずのマヨネーズの作り方
基本のマヨネーズの作り方
失敗をしないための手作りマヨネーズの作り方をご紹介します。材料4つで出来る簡単なレシピなので、初めてマヨネーズ作りをするという方にもおすすめの作り方です。ポイントさえおさえれば、失敗せずに手作りマヨネーズが作れるのでぜひ挑戦してみて下さいね。
材料(作りやすい分量)
・卵黄……1個分
・塩……小さじ1/4
・お酢(穀物酢)……大さじ1
・サラダ油……150ml
作り方
1.卵黄をほぐす
ボウルに卵黄、塩、お酢を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせておきます。この時に使うボウルは、油を入れても少し余裕のある大きなのサイズのボウルを選んでおくと、後の行程で混ぜやすくなるのでおすすめです。
2.サラダ油を入れて混ぜる
サラダ油を線状に少しずつ入れていき、その都度よく混ぜ合わせます。油を一気に入れてしまうと、卵と油が上手く乳化せずに失敗しやすくなるので注意して下さい。
3.もったりしてきたら出来上がり
よく混ぜ合わせていき、液体が白っぽい色合いになり、もったりとした硬さが出てきたら出来上がりです。
塩加減などはお好みで調整してみて下さいね。自家製マヨネーズは市販のマヨネーズほど日持ちしないので、冷蔵庫に入れてなるべく早めに使い切るのがおすすめです。
手作りマヨネーズのちょい足しおすすめ食材
手作りマヨネーズの基本の作り方をご紹介しましたが、食材を少し足すだけで売っているようなマヨネーズの味わいになるものをいくつかあわせてご紹介します。
・辛子
辛子を少し足すとマヨネーズの味わいが全体的に引き締まり、市販で売られているマヨネーズのような味に近づきます。分量は卵黄1個あたりに、ねり辛子小さじ1程度で、最初の卵黄をほぐす時に一緒に混ぜ合わせてみて下さい。
・ハーブ
バジルやパセリなどお好みのハーブを手作りマヨネーズにちょい足しすると、香り豊かなマヨネーズに仕上がります。マヨネーズがもったりしてきたところで、お好みの量を入れてみて下さいね。
・レモン汁
マヨネーズの酸味づけはお酢を使うことが一般的ですが、お好みで全部や一部をレモン汁に置き換えると爽やかな風味の手作りマヨネーズになります。お好みに合わせて風味をアレンジできるのは手作りマヨネーズの嬉しいポイントの一つです。
・スパイス
胡椒などのスパイスを加えると、ピリッと辛い手作りマヨネーズになります。スパイスを加えることで、風味のアクセントにもなり、味がぼやけてしまうことを防ぐこともできますよ。
失敗しないマヨネーズの作り方のQ&A
マヨネーズの作り方の原理は?
マヨネーズは卵の乳化性を利用して作られている食品です。
乳化とは、水と油のように本来では混じり合わないものが、混じり合う現象の事をいいます。卵の特に卵黄に多く含まれている「レシチン」という成分が水と油を結びつけています。
卵に含まれるレシチンはお酢や塩が入ったものでも、安定した乳化性を示すためマヨネーズが一度完成すれば、時間が経ってもお酢と油に分離してしまうということはあまりありません。
マヨネーズが固まらない原因は?
マヨネーズは乳化させることで作る食品なので、乳化がうまくいかないとシャバシャバとした状態になってしまい、固まらないという問題が起こることがあります。もったりとした固さのマヨネーズにならない時は以下の点を意識してみて下さい。
・材料の温度
本来ならば混じり合わないものを結びつける乳化では、材料の温度がそれぞれ違うと上手く混じり合わないことがあります。卵のレシチンは冷えた状態より、常温の方が乳化作用を発揮するため、材料は全て常温に戻しておくのがおすすめです。
卵を常温にしておくのが気になるという方は、逆に全ての材料を冷蔵庫でしっかり冷やしておいても、よく混合すれば乳化するので大丈夫ですよ。
・油の入れ方
油を一度に大量に入れて混ぜるのことも、マヨネーズが固まらない原因となることがあります。マヨネーズ作りで油を入れるときは少しずつ加えていき、その都度よく混ぜ合わせていくと失敗しにくいですよ。
・混ぜ方
マヨネーズを手作りするときは、手動で泡立て器でよく混ぜる方法もありますが、あれば電動ミキサーやブレンダーを使うのがおすすめです。なるべくパワーが強い方法で混ぜ合わせることで、油の粒がより細かい状態でお酢などの水分系の中に分散し綺麗に乳化します。
粒が細かければ細かいほど、なめらかで口溶けの良いマヨネーズになるので電動ミキサー等を使うのが、滑らかでもったりとしたマヨネーズを作るときにおすすめです。
マヨネーズがサラサラになってしまった時はどうする?
マヨネーズを作ってみたが、固まらずサラサラのマヨネーズになってしまったという時におすすめの対処法をご紹介します。サラサラの状態のマヨネーズをもったりさせたいときは、卵黄をさらに1個分追加してさらによく混ぜ合わせます。
卵黄に含まれるレシチンを追加することで、乳化しやすくなるためマヨネーズがどうしても固まらないという時は、卵黄を追加してみるのがおすすめです。
美味しいマヨネーズを作るための食材選びのポイントは?
マヨネーズは少ない材料で作れるため、食材の味がダイレクトに反映されます。そのため、なるべく新鮮な卵を使用することがおすすめです。
また、使用する油は酸化が進んでいないものを使うことで、マヨネーズから嫌な香りがするということを防ぐことにもつながります。
マヨネーズの味がしまらない時は?
手作りのマヨネーズを作ってみたが、なんだか味がぼやけてしまっていてあまり酸っぱくない。…そんなご経験をお持ちの方もいるかもしれません。
マヨネーズの味がしまらないという場合は、お酢の量を増やしてみると酸味が増します。液体のお酢を増やすと、乳化しにくくなるというデメリットもあるので、そんな場合は粉末酢を使うのがおすすめです。
粉末酢とはその名の通り、液体であるお酢を粉末状に加工したものです。食品の水分量を変えることなく、酸味をプラスできるのでマヨネーズ作りにも便利ですよ。
まとめ:マヨネーズの作り方のポイントをおさえて失敗ゼロに
いかがだったでしょうか。失敗せずにマヨネーズを作る方法や、ポイントについてまとめてご紹介していきました。
新鮮な卵を使用して作った手作りマヨネーズは市販品とはまた違った美味しさです。そのままだけでなく料理に使うのもおすすめですよ。
マヨネーズは卵の乳化性を利用して、もったりとした状態にしているのでポイントをおさえれば失敗することが少なくなります。
万が一失敗してもリカバリー出来るので、意外と少ない材料で簡単に作れるマヨネーズをお家で挑戦してみてはいかがでしょうか。