ラカントは、サラヤが販売している100%天然由来の甘味料です。体に優しい甘味料でローカロリーなため、健康志向の方にも人気なんですよ。
今回は、中でもラカントシロップに着目し、その活用法やレシピをご紹介します。顆粒とシロップ、どちらを使ったらいいかわからないという方にも、おすすめですよ。
目次
ラカントシロップとラカント顆粒の違いは?
サラヤから販売されているラカントには、シロップタイプと顆粒タイプがあります。同じラカントではあるけれど、それぞれどのように違うのでしょうか。
ラカントを使うメリットは?
ラカントは砂糖と同じ甘味料ではありますが、砂糖との違いは低カロリーであるということ。砂糖が5g、小さじ1杯で20kcalなのに対し、ラカントはなんと1kcal。20倍もの差があるんですね。
さらに、使う分量を細かく計算する必要がありません。砂糖15g使うなら、ラカントも15g。砂糖と同等の甘さを得られます。
天然由来の優しい甘さを持つラカントは、低カロリーで糖質も少ない、ヘルシーな甘味料なので、ダイエット中や糖質制限をしている方におすすめです。
ラカント顆粒に合う使い方は?
- 煮込み料理
- 焼き菓子
- ホットコーヒー
ラカント顆粒は、料理やお菓子作りなど幅広く利用できるのがポイント。熱にも強いので、煮込み料理などにも使え、味を損ないません。
どんな料理にも使える万能な甘味料ですが、冷えると結晶化することも。また、シロップとは違い冷たい料理に使うと溶け残る場合があります。
ラカントシロップに合う使い方は?
- 手作り野菜ジュース
- ヨーグルト
- マリネ
液状のラカントシロップは、顆粒と同じように様々な料理に使えますが、顆粒とは違い冷たい料理に使っても溶け残りにくいのが特徴。
ヨーグルトに混ぜる、スムージーや手作り野菜ジュースの甘味付けなどに大活躍しますよ。また、加熱せず作るドレッシングやマリネ液の甘味付けにもぴったりです。
ラカントに向かない料理もある
どんな料理にも使える万能感たっぷりのラカントですが、残念ながらイースト菌との相性はあまりよくありません。保水力が足りず、生地が膨らみにくいのです。
パンや焼き菓子を作るときは、ラカントのみではなく砂糖も使うとよいでしょう。
また、ラカントはメイラード反応を起こさないため、プリンに使うカラメルなどは作れません。また、照りも出ないため、照り焼きなどにも向きません。仕上げにみりんを使うなどの工夫が必要です。
ラカントシロップで作る美味しいレシピ
実際に、ラカントシロップを使ったレシピをご紹介します。溶け残りにくいため、加熱せずに作れるレシピもありますよ。
ラカントシロップで作るコーヒーゼリー
コーヒーゼリーはコーヒーの豊かな香りとほろ苦さを残した大人のおやつ。ラカントシロップを使えば、カロリーを抑えられるのでヘルシーに楽しめます。
材料(2~3人前)
- お好みのコーヒー…500ml
- ラカントシロップ…30ml
- 粉ゼラチン…10g
- 生クリーム…お好みで
作り方
1.ぬるま湯(分量外)に粉ゼラチンを入れてふやかす
2.コーヒー(少量)に1を加え溶かす
3.2に残りのコーヒーとラカントシロップをよく混ぜる
4.カップに流し込み、粗熱が取れたら冷蔵庫へ
5.3時間ほど冷やし固めたら生クリームをかけて完成
ポイント
- 粉ゼラチンを入れた後は軽く温める程度でOKです(沸騰はさせない)
- 生クリームにラカントシロップを入れてホイップするのもおすすめ
ラカントシロップで作るかき氷
シャクシャクとした軽い食感のかき氷。ラカントシロップを使ったかき氷シロップなら、ぐっとカロリーを抑えられ、罪悪感なく食べられますよ。
材料(2人分)
- お好みのフルーツ…70g~100g
- ラカントシロップ…20ml
作り方
1.お好みのフルーツをミキサーにかける
2.ラカントシロップを1に入れ混ぜる
3.削った氷に2をかけて完成
ポイント
- ラカントシロップの量はフルーツの糖度によって調整してください。
アーモンドミルクとヨーグルトにラカントシロップで甘みを付けて凍らせた氷を使うと、台湾名物のかき氷、雪花氷のようになります。手作りかき氷シロップとの相性も抜群ですよ。
ラカントシロップで作るジャム
季節のフルーツで作るジャムは美味しいけれど、糖分が気になるところ。だけど、ラカントシロップなら糖分もカロリーも心配いりません。
材料(作りやすい分量)
- いちご…200g
- ラカント顆粒…15g
- ラカントシロップ…15ml
- レモン汁…少々
作り方
1.いちごにラカント顆粒をまぶして15分~20分置く
2.1を火にかけ煮詰めていく
3.煮詰まったらラカントシロップを追加する
4.仕上げにレモン汁を入れる
5.煮沸消毒した瓶に詰める
ポイント
- 酸味のあるイチゴを使うのがおすすめです
- レモンの皮をプラスするとほろ苦さのあるジャムになります
- 保存には向かないので、早めに使い切るようにしましょう
ラカントシロップで作るコーディアル
コーディアルとは、フルーツやハーブをシロップに漬け込んで、炭酸などで割って楽しむドリンクのこと。イギリスの伝統的なドリンクの一つです。
今回はカレーにも欠かせない、ショウガ科の多年草であるカルダモンを使ったコーディアルをご紹介します。エキゾチックで清涼感のある香りを楽しめますよ。
材料(10杯分)
- ラカントシロップ…80ml
- 水…150ml
- レモンスライス…5~6枚
- カルダモン…5粒ほど
- レモングラス…1g
作り方
1.カルダモンを種とさやに分ける
2.水とラカントシロップを火にかけて沸騰させる
3.レモンスライス、カルダモン、レモングラスを入れる
4.1分ほど煮立てたら火を止める
5.4に蓋をして半日程度置いたらザルで濾す
6.便を煮沸消毒し、7を入れる
ポイント
- 飲むときはコーディアル15mlを炭酸水200mlで割ってください
- 寒いときはお湯で割るのもおすすめです
コーディアルは使う材料によって全く違った味わいになります。エルダーフラワーを使ったコーディアルやシナモンやクローブを使ったコーディアルも人気ですよ。
ラカントシロップで梅シロップはできる?
梅の時期には必ず梅シロップを手作りするという方もいるのではないでしょうか。通常、梅シロップには氷砂糖を使いますが、ラカントでの代用も可能。
とはいえ、ラカント顆粒では溶け残る、結晶化するなどの事例も見られます。液状のラカントシロップであれば、溶け残りの心配はありません。
しかし、梅のエキスをじっくり引き出す氷砂糖に比べると、パワー不足は否めないところ。代用はできるけど失敗したり満足いく味に仕上がらなかったりする可能性があるようです。
ラカントシロップを使って低糖質なスイーツを
ラカントシロップは低糖質でローカロリー、健康志向の方にぴったりな甘味料。様々な料理に使えますが、とりわけ、スイーツづくりに活躍します。
スイーツは、どうしても糖質やカロリーが高くなってしまいがちですが、ラカントシロップなら、その問題も解決できるのではないでしょうか。
ぜひ、ラカントシロップを使ったヘルシーで美味しいスイーツを手作りしてみてくださいね。