そんな疑問にお応えします。
グリーンペッパーソースとは、グリーンペッパーをベースにした肉や魚料理と相性が抜群の万能ソースです。フレンチ料理を中心によく使われていますが、自宅でも簡単に作る事ができます。
今回は、グリーンペッパーについて、ソースの作り方やレシピなどを詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
フレンチのソースに使えるグリーンペッパーとは?
まずは、グリーンペッパーについて詳しく確認していきましょう。ブラックペッパーやホワイトペッパーと同じく、「コショウの実」を原料としています。
未熟なコショウの実
グリーンペッパーは、コショウの未熟果を収穫し、機械乾燥やフリーズドライ・塩漬けしたものです。加工によって見た目が異なりますが、緑色の直径5~6mm大の球状をしています。
紀元前の時代から、世界中の料理に使われているので「スパイスの王様」と呼ばれています。タイやカンボジアなどの東南アジアでは、ホールの状態で食材として使用される事もあります。
英語圏ではしばし「ピーマン」と訳される事もあるので気をつけましょう。
製造方法や味が違う
同じコショウの実を原料としているブラックペッパー・ホワイトペッパーなどの胡椒とは、製造方法や味に違いがあります。ブラックペッパーは、未熟果を収穫する工程までは同じで、その後「天日乾燥」を行なっていきます。
ホワイトペッパーは、完全に熟した実を収穫し、水に浸して外皮を剥いてから天日乾燥したものです。製造方法が違うと、同じコショウの実を使っていても味にも違いがでてきます。
グリーンペッパーは爽やかな香りと強すぎない風味が特徴です。一方、ブラックペッパーは風味が強く刺激的、ホワイトペッパーはマイルドでおだやかな風味と3種類とも様々な味覚となっています。
使い方も違う
グリーンペッパーは、ブラックペッパーやホワイトペッパーとは料理の使い方も異なってきます。ブラックペッパーは風味が強いため、料理のスパイスや肉・魚の臭み消しなど幅広く活用されています。
ホワイトペッパーは、マイルドで色味が白い事もあり、ホワイトシチューやグラタンなどのホワイト系の料理に使いやすいですね。
一方、グリーンペッパーは魚の香草焼きやステーキなどの彩りや、ソース・ドレッシングとして使われることが多いため、料理の活用方法も様々です。
マイルドな味わいが特徴のホワイトペッパーについて詳しく知りたい方は、以下の記事にまとめてありますので、ぜひ参照してみてくださいね。
グリーンペッパーソースの作り方
ブラックペッパーやホワイトペッパーとは違う魅力を持つグリーンペッパーは、他の具材と混ぜ合わせソースとして使うと美味しいです。
肉や魚との相性抜群
ブラックペッパーに比べると刺激が少ないグリーンペッパーは、主に牛肉・豚肉・鶏肉・鴨肉など肉類や魚のソースに使うと、独特の辛みと香りが絶妙に美味しく仕上がります。
特に生クリームととても相性が良く、球状のまま使ったり刻んだりして合わせると、クリーミーなソースとして使う事ができます。消費期限の短い生クリームを使うことが多いので、作り置きはせず、その都度作る方がいいでしょう。
グリーンペッパーソースの作り方
ここでは、グリーンペッパーの水煮を使い、ステーキと相性がいい濃厚な味のグリーンペッパーソースを作っていきます。
<材料>
・グリーンペッパー:10g
・ブランデー:50ml
・フォンドボー:200ml
・生クリーム(動物性):50ml
・バター:5g
・小麦粉:5g
・塩:適量
<作り方>
1.グリーンペッパーをみじん切りにして、小麦粉とバターを混ぜておきます。
2.鍋にグリーンペッパーを入れ、ブランデーを加えてアルコールを飛ばしていきます。
3.さらにフォンドボーを加え、中火で5分程度煮詰めていきましょう。
4.生クリームと小麦粉・バターを混ぜたものを加え、ホイッパーでかき混ぜながら沸騰させ、とろみをつけていきます。
5.味見をしてみて、必要であれば塩を加えたら、完成です。
※グリーンペッパーの水煮やフォンドボーは通販サイトでも購入可能です。
グリーンペッパーソースを使ったおすすめレシピ
それでは、グリーンペッパーソースを上手に活用したおすすめレシピをご紹介していきましょう。
グリーンペッパーソースは、食材によって濃厚な味やあっさり味に仕上げることができます。その時の料理によって使い分けると、色んな味が楽しめますよ。
1.牛フィレ肉のグリーンペッパーソース
グリーンペッパーソースのアクセントがきいた牛フィレ肉のステーキです。
<材料1人分>
・牛フィレ肉:150g
・白ワイン:60ml
・生クリーム:60ml
・ルッコラ:2枝ほど
・グリーンペッパー:大さじ1
・塩:適量
・コショウ:適量
・パルメザンチーズ:大さじ2
・オリーブオイル:適量
<作り方>
1.牛フィレ肉に塩コショウし、オリーブオイルを適量入れたフライパンを熱し、両面焼いていきます。
2.両面焼けたら、白ワインを注いでアルコールを飛ばしていきます。
3.白ワインが半量以下に煮詰まったら、グリーンペッパーを入れていきましょう。
4.生クリームを入れて3分程煮詰め、肉を取り出してカットしていきます。
5.フライパンに残ったソースに、パルメザンチーズを入れてよくなじませます。
6.カットした肉をお皿に盛り付け、ソースをかけ、ルッコラを添えてから、適量のオリーブオイルを回しかけたら、完成です。
厚みのある肉を使う場合は、調理する前に常温に戻しておきましょう。表面に火が通っていても、中が冷たいままの場合があります。
2.チキンのグリーンペッパーソース
鶏もも肉とグリーンペッパーソースの辛みと香りが相性抜群です。
<材料2人分>
・鶏もも肉:1枚
・玉ねぎ:1/4個
・にんにく:1片
・塩:適量
・ホワイトペッパー:適量
・白ワイン:50cc
・無塩バター:30g
・醤油:適量
・油:適量
<作り方>
1.鶏もも肉は余分な脂肪と皮を取り除いて、塩・ホワイトペッパーで下味を付けます。
2.玉ねぎとにんにくはみじん切りにし、グリーンペッパーはすり鉢などで粗めにすり潰していきましょう。
3.フライパンに油を熱し、鶏肉を皮の面から焼いていき、焼き目がついたら、180℃のオーブンで6~7分再度焼いていきます。
4.鶏肉をオーブンから取り出したら、数分休ませ、出てきた肉汁を取っておきます。
5.同じフライパンにバター10gを入れ、玉ねぎ・にんにくと炒め、粗めのグリーンペッパーを加えて混ぜていきましょう。
6.さらに白ワインを入れて煮詰め、醤油と残りのバターを加えて混ぜたら火を止め、取っておいた肉汁と混ぜてソースの出来上がりです。
7.焼いた鶏肉をお皿に盛り付け、ソースをかけたら完成です。
白ごはんと一緒に食べる時はこってりした醤油が相性がよく、パンの場合は塩に置き換えて薄味にしてみると、味のバリエーションを楽しむことができますよ。
3.サーモンのソテー
フレンチな味が楽しめるサーモンのソテーです。
<材料2人分>
・サーモン:2切れ
・玉ねぎ:1/2個
・にんにく:1片
・グリーンペッパー:小さじ2
・梅酒:50cc
・生クリーム:50cc
・塩:適量
・こしょう:適量
・オリーブオイル:大さじ2
<作り方>
1.サーモンは塩を振っておき、玉ねぎ・にんにくはみじん切りにしておきましょう。
2.フライパンでオリーブオイルを熱し、玉ねぎ・にんにくを炒めていきます。
3.香りづいたらサーモンを皮の面から加えて両面焼いていき、グリーンペッパーと梅酒を加えて煮詰めていきましょう。
4.生クリームを加えて、塩・こしょうで味を整えます。
5.お皿にサーモンを盛り付け、ソースをかけたら、完成です。
フランスワインとの相性がいいので、ゆっくり飲みながら食事を楽しみたい時におすすめです。
4.季節の海鮮サラダ
爽やかなグリーンペッパーとレモンの風味でドレッシングとして楽しめる、海鮮サラダレシピです。
<材料2人分>
・季節の海鮮(刺身用):180g
・葉野菜(サニーレタスやベビーリーフなど):適量
<グリーンペッパーソース>
・グリーンペッパー:10g
・レモン汁:40g
・エシャロット:20g
・オリーブオイル:60g
・サラダ油:30g
・あさつき:適量
・赤芽じそ:適量
・塩:適量
・こしょう:適量
<作り方>
1.グリーンペッパー・エシャロットはみじん切りに、あさつきは小口切りにしていきます。
2.ボウルに具材とソースの調味料を入れて混ぜ合わせましょう。
3.海鮮類は食べやすい大きさにカットし、葉野菜は食べやすくちぎり水気を切っていきます。
4.お皿に葉野菜を盛って海鮮をのせ、グリーンペッパーソースをかけて、あさつき・赤芽じそをふりかけたら、完成です。
海鮮は、帆立て貝柱などの貝類・赤身・白身・たこ・いかなどの刺身であれば何でも相性がいいです。グリーンペッパーソースは、多めに作り置きすると冷蔵庫で1週間保存可能です。
まとめ:グリーンペッパーソースを使って料理の幅を広げてみよう!
肉や魚と相性のいいグリーンペッパーソースは、具材があれば自宅でも簡単に作れます。記念日や特別な日に作ると、ゴージャスな気分を味わえるので、是非チャレンジしてみましょう!