そんな疑問に答えます。
乾パンは賞味期限が長いこともあり、ついつい放置していたら賞味期限が切れていた…ということがあるのではないでしょうか。
この記事では、乾パンの賞味期限や乾パンを長持ちさせる保存方法、乾パンを使ったひと味違ったアレンジレシピなどをご紹介していきます。
目次
乾パンが美味しく食べられる賞味期限は?
乾パンは缶や袋に入って販売されていますが、同じ商品でも賞味期限が全く違うのはご存知でしょうか。さらに、未開封のものと開封後のものの賞味期限も異なるため、比較してみましょう。
缶詰と袋入りで乾パンの賞味期限は異なる?
2つを比べると、乾パンは缶詰のほうが長く保存ができます。缶詰の乾パンの賞味期限は製造日からおよそ5年である一方、袋入りの乾パンの賞味期限は製造日からおよそ1年と短めです。
しかし、袋入りの乾パンでもメーカーのより1年以上の保存が効くものもあります。例えばカニヤの袋入り乾パンは、アルミでパックされているため密封性が高く、保存期間が3年と通常の袋入り乾パンよりも長めとなっています。
乾パンの賞味期限が長いのは何故?
乾パンは保存食として作られているため、水分量が少なく雑菌の繁殖による腐敗を抑えることができます。
長時間じっくりと焼き上げることで香ばしい味わいにするだけでなく、水分を減らし長く保存が出来るようにしていたのですね。
さらに、乾パンを密閉された缶詰に入れることで、菌が入り込んだり繁殖したりするのを防ぎます。また、缶は遮光性の材質であるため中身が劣化しにくく、乾パンの保存性をより高めます。
缶詰の乾パンほうが賞味期限が長いのはこのためです。
開封後の乾パンはどの程度日持ちするの?
長い賞味期限を持つ乾パンですが、開封後は賞味期限に関わらず早めに食べ切りましょう。というのも、賞味期限は開封前の食品を適切な方法で保存した場合に美味しく食べられる期限を示しています。
そのため、開封後の安全性は保証されていないからです。開封することにより、雑菌が容器に入りやすくなったり空気に触れたりするので、どうしても劣化が早くなってしまいます。
開封後一度に食べ切れなかった場合は、密閉できる袋や容器に入れ冷蔵庫で保管をするとよいですよ。
賞味期限切れの乾パンを発見!まだ食べられる?
乾パンは保存が効く食べ物ですが、賞味期限が切れていると食べても大丈夫か不安になりますよね。こちらでは、本来の賞味期限を調べる方法や、まだ食べられる乾パンの見分け方をまとめました。
賞味期限切れの乾パンは食べられる?
賞味期限は「品質が変わらず美味しく食べられる期限」を示すため、未開封であれば賞味期限が切れたらといってすぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、何年先でも食べられるわけではなく期限には限度があります。その限度は、安全係数という値を使うことで判断することが可能です。
賞味期限は、最大の日持ち期間に安全係数という0.8の数値を掛けることで設定されています。つまり、パッケージに記載された賞味期限は本来の期限よりも短くなっているということです。
本来の賞味期限は、記載されている賞味期限を安全係数である0.8で割ることで求められます。
例えば、賞味期限が5年である乾パンの本来の賞味期限を知りたい場合、5年を0.8で割ることで本来の期限は6.25年であると求められます。
したがって賞味期限が5年のものであれば、期限が過ぎてしまっても1年と2ヶ月は猶予があることが分かります。
しかし、これはあくまで目安であるため、体調が優れない方や免疫力が低い子供や高齢者が食べる場合は注意が必要です。中身や外装をしっかりと確認してから食べる判断をしてください。
食べられる乾パンの見分け方は?
賞味期限が切れていた乾パンを発見した場合は、見た目や臭いで判断を行います。缶詰の場合は、はじめに缶がサビていたり日に焼けていないかを確認します。
また、缶に穴が空いていないか、缶が膨らんでいないかを確認することも重要です。開封後は、次に変色した部分や脂っぽい臭いはないか、カビが生えていないかを念入りにチェックします。
最後に乾パンが柔らかくなってないか、酸味など変な味はしないかを確かめます。外装や中身に少しでも違和感があれば腐敗している可能性が高いため、食べずに適切な方法で処分を行いましょう。
乾パンの賞味期限を長持ちさせる保存方法
長期保存が可能な乾パンですが、保存場所が適切でないと賞味期限を迎える前に中身が劣化してしまいます。保存方法のポイントを押さえることで無駄なく保管することができます。
保存場所・温度に注意!
乾パンを保存する時は、温度差が少なく直射日光の当たらない場所に置いておきましょう。いくら密閉されたものであっても、温度差が激しいと内部に結露が発生しそこから腐敗に繋がってしまいます。
湿気も出来る限り少ない風通しの良い場所で保存できるといいですね。直射日光は缶の温度を急激に上げるだけでなく、缶を腐食させる原因にもなります。
腐食した部分から缶に穴が空いてしまう場合もあるので、日光が当たりやすい窓際は避けて保管しておきましょう。
定期的な賞味期限チェックも大切
最適な保管場所が決まった後は、最低でも1年に1度賞味期限をチェックする習慣をつけましょう。
いざという時に、賞味期限切れで食べられないという事態を防げます。こまめに賞味期限を確認できれば、古くなった乾パンはすぐ新しいものと取り替えられるため安心に繋がります。
ちなみに、賞味期限の古くなってきたものは食べて、新しいものに買い替えて効率よく備蓄することを『ローリングストック』と言います。
ローリングストックのコツ等については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。
賞味期限間近の乾パンはこうやってアレンジ!
乾パンのアレンジというと難しいイメージがありますが、乾パンはパン料理と似た調理法で活用が可能です。ここでは、手軽に作れる、乾パンのアレンジレシピを5つ、ご紹介していきます!
乾パンを使ったパングラタン
乾パンを使い、いつもとは違うグラタンを作ってみてはいかがですか。乾パンを牛乳に浸すことで、もちもちとした食感をグラタンにプラスします。
玉ねぎやしめじなどの具材をバターで炒めた後に、薄力粉と牛乳でホワイトソースを作りましょう。その後は、耐熱容器に乾パンとホワイトソース、チーズをのせてオーブンで焼き上げます。
濃厚なホワイトソースと素朴な味わいの乾パンは相性抜群で、子供にも喜ばれるメニューです。
ボリュームたっぷりのミネストローネ
具だくさんなミネストローネに乾パンを加えることで、さらにボリュームがアップします。
玉ねぎやキャベツなどをオリーブオイルで炒めた後は、水を加え、トマト缶やコンソメ、そして乾パンやソーセージを加え一緒に煮込みます。
旨味のあるトマトスープが乾パンに染み込み、噛めば噛むほどジューシーな味わいを堪能できます。多めに作って翌朝のご飯に食べてもよいですよ。スープがより染み込み満足感のあるひと品に変わります。
サラダ×乾パンクルトン
乾パンはクルトンとして、サラダに活用する方法もあります。好きな野菜を用意したら、クルトンをそのままのせてドレッシングをかければ完成です。
乾パンは、シャキシャキとした野菜やシーザードレッシングといった濃厚なドレッシングと組み合わせるのがおすすめ。乾パンのサクサクとした食感が加わり、サラダをよりおいしくします。
クルトンよりも1つ1つの大きさが大きいため、食べごたえがあるのも嬉しいですね。
乾パンを使った冷たいスイーツ
砕いた乾パンに、加熱したマシュマロとドライフルーツ和えて冷やしたスイーツです。乾パンの素朴な甘みに、マシュマロの優しい甘みとドライフルーツの爽やかな酸味が加わります。
そして、砕いた乾パンのザクザクとした食感が楽しめます。マシュマロはレンジで加熱をするため、火を使わず短時間で簡単に作れるのでお手軽です。
乾パンをスポンジケーキにアレンジ「ティラミス」
スポンジを用意しなくても乾パンを土台にし、ティラミスが作れます。
乾パンにコーヒーシロップを塗り、その上から生クリーム、卵黄、マスカルポーネを泡立てて作ったクリームを乗せて、2つを層になるように重ねていきます。
まろやかでとろける口当たりのマスカルポーネクリームと、程よい硬さの乾パンの組み合わせは病みつきになるおいしさです。
乾パンの賞味期限は長い!防災食にも日常食にも活用できます。
乾パンの賞味期限は長めに設定がされており、賞味期限が切れても一定の期間内であれば食べられる場合があることが分かりました。
とはいえ、絶対に安全と言いきれないので、まずはこまめにチェックを行い賞味期限切れを防ぐことが大切です。品質を保つための保管場所についても見直せるといいですね。
また、賞味期限切れの乾パンを食べる際は、念入りな安全確認を忘れないようにしましょう。賞味期限間近の乾パンは日常食としてもおいしく食べられます。幅広く使える乾パンを上手に活用してみてくださいね。