とうもろこしの赤ちゃん、ヤングコーンの旬は5月~6月ごろ。フレッシュなヤングコーンはこの時期にしか味わえません。せっかく旬のヤングコーンが手に入ったのなら、その美味しさをまるごと味わいたいですよね。
今回は、生のヤングコーンだからこそ味わえる、食感や風味を活かした食べ方をご紹介します。
目次
【ヤングコーンの食べ方】基本の下ごしらえ
採れたて新鮮なヤングコーンはとうもろこしとは違い、皮やひげまで美味しく食べられるんですよ。まずは基本の下ごしらえをご紹介します。
皮付きヤングコーンの下ごしらえ
ヤングコーンは外側の厚い皮だけを剥き、薄い皮は残します。その理由は、皮も美味しく食べられるから。
残した薄皮には、食べやすいように薄皮に切れ目を入れておきます。その際、実まで切らないように注意してください。ひげも食べられるので、切らないでくださいね。
皮を全部剥く場合は、切り目を入れた薄皮から実を取り出します。とても折れやすいので、力加減に注意しましょう。
ヤングコーンの茹で方
ヤングコーンは皮付きのままで茹でると旨味を逃しません。美味しい茹で方で、ヤングコーンを味わいましょう。
用意するもの
- ヤングコーン…5本
- お湯…1リットル(目安)
- 塩…5g
皮付きの茹で方
1.沸騰したお湯に塩を入れる
2.皮付きのヤングコーンを入れ、5分ほど茹でる
3.ざるに上げ、自然に冷ます
皮なしの場合は、茹で時間を3分程度にしましょう。サッと茹でるのが、シャキシャキの食感を保つ秘訣です。
ヤングコーンは生でも食べられる
新鮮なヤングコーンは生で食べる食べ方もおすすめ。生のヤングコーンはシャキシャキで甘くてとっても美味しいんですよ。
採れたてのヤングコーンに軽く塩を振って、そのままポリポリ食べると自然のままの味を味わえるのではないでしょうか。もちろん、サラダに入れてもいいですね。
ただ、ヤングコーンは鮮度が落ちやすいので、生食するならスーパーなどで買ったものよりも採れたてのヤングコーンがおすすめ。
ヤングコーンを栽培している、朝採れのヤングコーンをもらった、という時に食べてみてくださいね。
ヤングコーンの栽培にチャレンジしませんか↓
ヤングコーンの鮮度の見分け方
新鮮なヤングコーンを見分けるコツは3つ。艶・色・みずみずしさです。
新鮮なヤングコーンは、みずみずしく張りのある皮で、青々としています。そして、ひげは絹糸のように艶があり、なめらか。また、皮付きではないヤングコーンは、艶があってみずみずしい薄いクリーム色です。
逆に鮮度が落ちているヤングコーンはひげや皮が茶色く変色しています。みずみずしさもなく、しおれていることも。鮮度を上手に見分けて、新鮮なヤングコーンを手に入れましょう。
皮付きのまま楽しめるヤングコーンの食べ方
新鮮なヤングコーンだからこそ味わえる皮やひげは、ヤングコーンの醍醐味とも言えますね。皮もひげもまるごと食べられるレシピ、皮付きのヤングコーンが手に入ったら、是非試してみてください。
【まるごと味わう】グリル
ヤングコーンを皮ごとグリルすると、甘味や旨味をギュッと濃縮したような、深い味わいになりますよ。
材料(2~3人分)
・ヤングコーン(皮付き・生)…6本
作り方
1.下ごしらえしたヤングコーンをグリルに並べる
2.グリルで10分程度加熱する
3.串がスッと通るくらいになったら焼き上がり
ポイント
- 食べる時に表面の焦げた皮ははがしましょう
- バーベキューなど、炭火で焼いても美味しいです
- 調味料はお好みで。どんなソースにもよく合います
おすすめの調味料は、味噌マヨネーズや七味マヨネーズ。シンプルに味わいたいなら、軽く塩を振るだけでもOKです。
【ホクホク食感】蒸し焼き
ヤングコーンを蒸し焼きにすると、グリルと違ったホクホク感が味わえるんですよ。フライパンひとつで手軽にパパっと調理できます。
材料(2~3人分)
・ヤングコーン…6本
作り方
1.フライパンに下ごしらえしたヤングコーンを並べる
2.蓋をして中火にかける
3.途中で裏返して様子を見ながら10分~15分加熱する
4.好きな調味料で食べる
ポイント
- 中までしっかり火を通しましょう
- フライパンに少量のお湯を入れて蒸すのもおすすめです
ひげまで美味しいヤングコーンの食べ方
皮を剥いたヤングコーン、ひげはどうする?捨てちゃうなんてもったいない! 絹糸のように艶やかなひげを、心行くまで味わいましょう。
【さくふわ】ひげの天ぷら
ヤングコーンのひげを天ぷらにすると、サクサクした食感を楽しめます。おつまみにもピッタリですよ。
材料(2~3人前)
- ヤングコーンのひげ…6本分
- 天ぷら粉…60g
- 水…適量
- 油(揚げ用)…適量
- 塩…適量
作り方
1.ひげを切り取り、水洗いして軽く水気を切る
2.天ぷら粉を既定の水分で溶く
3.2を3に入れ、軽く混ぜる
4.油を180度に熱する
5.一口サイズくらいにまとめたひげを揚げる
6.塩を振って完成
ポイント
- フライパンに1センチ程度の油を入れ、揚げ焼きにしてもOK
- 揚げあがったら、しっかり油を切りましょう
【香ばしい】とうもろこしのひげ茶
ヤングコーンやとうもろこしのひげは、お茶にもできるんですよ。香ばしさの中に甘さを感じる、独特の風味を味わえます。
材料(カップ10杯分)
・ヤングコーンのひげ…10本分
作り方
1.ひげの綺麗な部分を丸1日天日干しする
2.ひげを3センチ程度にカットする
3.フライパンに入れ、乾煎りする
4.きつね色より少し色づくまで混ぜながら煎る
5.袋に入れて揉み、崩す
6.お茶パックに入れる
7.6をポットにパックを入れお湯を注ぎ、15分ほどおく
ポイント
- 焦げの味が強く出るので、焦がさないようにしましょう
- 天日干しが難しい場合は、2~3日風通しの良いところに置くだけでもOK
バラエティに富んだヤングコーンの食べ方
美味しい食べ方はシンプルなものばかりではありません。ちょっと手を加えると、ヤングコーンの新しい味に出会えますよ。
【後味さっぱり!】ヤングコーンのピクルス
メイン料理の付け合わせや、お酒のおつまみにもなるヤングコーンのピクルスは、きゅうりやパプリカも一緒に漬けると彩りがよくなります。
材料(2~3人分)
- ヤングコーン…6本
- きゅうり…1/2本
- パプリカ…1/4個
- カンタン酢…150ml
- 鷹の爪…1本
作り方
1.ヤングコーンは皮とひげを取り、3分程度茹でておく
2.きゅうりは縦8等分、パプリカは縦に食べやすくカットする
3.鷹の爪は種を抜いておく
4.1~3をジップロックに入れ、カンタン酢を入れる
5.軽く揉んだら空気を抜いて冷蔵庫で30分~半日程度漬けておく
ポイント
- 漬け時間はお好みで調整してください
- 翌日をめどに食べきるようにしましょう
- ちなみに、お酢は普通のお酢でも代用可能ですが、若干砂糖・塩等で味の調節が必要になります。ミツカンのカンタン酢は何かと応用が利くので、常備しておくと便利ですよ。
【まるで屋台?】ヤングコーンのバター醤油焼き
屋台で食べる焼きとうもろこしのような、香ばしくてバターの香る深い味わいを楽しみましょう。ビールにもよく合います♪
材料(2人分)
- ヤングコーン…6本
- 酒…5ml
- バター…10g
- 醤油…適量
作り方
1.ヤングコーンの皮とひげを取り除く
2.フライパンにバターを熱し、ヤングコーンを入れる
3.バターをヤングコーンに絡めたら酒を入れ、3分~5分蒸し焼きする
4.蓋を外し、焼き目を付ける
5.醤油を回しかけて完成
ポイント
- 3で使用するバターを半量にし、4の時に残りを追加するとよりバターの風味を楽しめます
- 焦げやすいので、醤油を入れたら加熱し過ぎないようにしましょう
【プチプチ食感!】ヤングコーンのスープ
まるごとのヤングコーンとは違ったプチプチ食感を楽しめるスープは、朝食にもピッタリです。
材料(2~3人分)
- ヤングコーン…6本
- ジャガイモ…1個
- 玉ねぎ…1/2個
- コンソメ…1個
- 豆乳…200ml~250ml
- 塩こしょう…少々
作り方
1.玉ねぎは薄切りに、ジャガイモは一口大にカットする
2.鍋に1を入れ、ひたひたの水を入れたら加熱する
3.煮立ったらヤングコーンを加え、火が通るまで煮る
4.3をミキサーかブレンダーで攪拌する
5.5に豆乳を入れ、沸騰しない程度に加熱したら塩こしょうで味を調える
ポイント
- 分量はお好みで調整してください
- 豆乳の代わりに牛乳でもOK。最後に生クリームを加えるとコクがアップします
【お弁当にも♪】ヤングコーンの肉巻き
お弁当の隙間に、かわいいヤングコーンの肉巻きはいかがですか?甘辛い味付けは、ご飯にもよく合いますよ。
材料(2~3人分)
- ヤングコーン…6本
- 豚バラ肉(薄切り)…6枚
- ★水…40ml
- ★醤油…20ml~25ml
- ★砂糖…10g
- ★みりん…10cc
- 片栗粉…適量
- サラダ油…適量
作り方
1.皮・ひげを取ったヤングコーンを豚肉で巻く
2.1に薄く片栗粉をまぶす
3.フライパンにサラダ油を入れ中火にかける
4.2を巻き終わりが下になるように入れ、軽く焼き色を付ける
5.10mlの水(分量外)を入れ、蓋をして火が通るまで蒸し焼きにする
6.★の材料を合わせたものを回し入れ、照りが出るまで加熱する
ポイント
- しゃぶしゃぶ用の薄切り肉を使うと、火の通りが早いです
- サラダ油の代わりにごま油を使うと、より香ばしく仕上がります
お気に入りのヤングコーンの食べ方はありましたか?
皮付き・ひげ付きの生のヤングコーンは、旬にしか味わえない貴重な味。ヤングコーンの美味しさをまるごと楽しめる食べ方で、旬の味を味わい尽くしましょう。
お酒のおつまみに、お弁当にと楽しみ方はいろいろ。ご紹介したレシピから、お気に入り食べ方を見つけてくださいね。