お菓子作りの膨張剤として使うベーキングパウダーのカロリーって気になりませんか?
糖質制限などのダイエット中でも、糖質の低いお菓子を食べたい時に、そのお菓子に使われている食材のカロリー・糖質量が分かっていると安心です。
今回は、そんなベーキングパウダーについて、一緒に使うことの多い製菓材料とあわせて、カロリー・糖質量などをご紹介していきます。
目次
ベーキングパウダーのカロリーや糖質はどのくらい?
まずは、お菓子の膨張剤としてケーキやクッキーに活用するベーキングパウダーのカロリーや糖質は低いのか、高いのかを詳しく確認していきましょう。
ベーキングパウダーのカロリーは?
ベーキングパウダーのカロリーは、100gあたり126.9kcalです。100gで考えると、調味料の中では高カロリーのように感じてしまいますが、実際にベーキングパウダーを使う量はせいぜい4~5gと小さじ1杯程度です。
小さじ1杯4gで5.08kcal、大さじ1杯15gで15calになります。「膨張剤」と言われている事もあり、ベーキングパウダーは一見カロリーが高く見えますが、使用量を減らすほどカロリーが高くありません。
カロリーを気にして、ベーキングパウダーの使用量を減らしてしまうと、生地の膨らむ力が弱くなってしまい、失敗の原因になります。レシピの分量はきちんと守るようにした方がいいでしょう。
ベーキングパウダーの糖質は?
ベーキングパウダーの糖質は、100gあたり29.0gです。実際に使う分量4g~5gで換算すると、小さじ1杯4gで1.2g、大さじ1杯15gで3.9gになります。基本的に、糖質は炭水化物量から食物繊維量を引き算して計算する事ができます。
・炭水化物:29.0g
・水分:4.5g
・たんぱく質:0.0g
・脂質:1.2g
・食物繊維:0.0g
ベーキングパウダーには食物繊維が含まれていないため、炭水化物量がそのまま糖質量となります。ベーキングパウダーを多めに使ったとしても、糖質オーバーになることはないので、ダイエット中でも安心して使えます。
ただ、気をつけないといけないのは、ベーキングパウダーを使っているお菓子はカロリーや糖質が多いという点です。ベーキングパウダーのカロリーではなく、他の材料のカロリーにも注意するようにしましょう。
カロリーや糖質はメーカーによって異なるの?
人気のあるベーキングパウダーのメーカー、アイコク・ラムフォード・富澤商店各社の約100g中の成分重量を比較してみました。
メーカーが細かな成分表までは開示していないようですので、正確なカロリーや糖質は確認できませんでしたが、原材料のコーンスターチの数字が炭水化物(糖質)だと考えられます。
炭酸水素ナトリウム | コーンスターチ | 第一リン酸カルシウム | その他成分 | |
---|---|---|---|---|
アイコク | 25% | 25% | 10% | 40% |
ラムフォード | 30% | 41% | 29% | - |
富澤商店 | 24% | 44.5% | 31.5% | - |
メーカーによってそんなに大差はありませんが、やや富澤商店のコーンスターチの数字が高くなっているようです。ベーキングパウダーを買うときは、コーンスターチの数字にも気をつけて購入するようにしましょう。
ベーキングパウダーと似た食材とのカロリー・糖質量比較
次は、ベーキングパウダーと同じような使い方をする「重曹」と「ドライイースト」のカロリーについて、確認していきましょう。この3つの食材は、使う料理によって使い分けたり、時には代わりに使う事もできます。
重曹のカロリー・糖質量
饅頭やどら焼きなどの濃い色のお菓子の皮に含まれていたり、ベーキングパウダーの主原料にもなっている重曹は、100gあたり0kcal、糖質も0gになります。
ではなぜ、ベーキングパウダーがカロリーや糖質があるのかというと、重曹以外にクエン酸の酸性粉末やでんぷん質の粉末が混ぜられているためです。
重曹を使ったお菓子の方がカロリーが低いと安易に考えてしまいがちですが、一緒に使う食材によってカロリーや糖質が上がるので気をつけましょう。
ドライイーストのカロリー・糖質量
パンや肉まん・ピザ・ドーナツなどを作るのに使われるドライイーストは、100gあたり313kcal、糖質は0.95gです。
ドライイーストも実際使う量は3g程度なので、カロリー9kcal、糖質も0.3gとダイエット中でも、気にせず活用する事ができます。
ただし、ドライイーストもベーキングパウダーと同様に小麦粉や他の具材のカロリー・糖質が高い可能性があるので、食べ過ぎには気をつけましょう。
ベーキングパウダーと併せて使う材料とのカロリー比較
ベーキングパウダーは使用量自体が少なく、カロリーや糖質が低いため、ダイエット中に支障が出ない事がわかりました。
では、ベーキングパウダーと一緒に使う材料のカロリーや糖質は比較的高いので、ダイエット中に控えるべきか検討していきましょう。
ベーキングパウダーを使うお菓子に欠かせない「小麦粉」「砂糖」「バター」などのカロリーを確認していきます。
まず、小麦粉はグルテン量や性質が異なる薄力粉・中力粉・強力粉の3種類の粉があり、ベーキングパウダーとよく混ぜ合わせるのは薄力粉になります。
お菓子作りの際は『小麦粉』のカロリー・糖質にも注意!
ベーキングパウダーとよく使う小麦粉の100g当たりのカロリー・糖質量は以下のとおりです。ご飯1膳普通盛り235kcalよりもカロリー・糖質量は高くなっています。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
薄力粉 | 367kcal | 73g |
中力粉 | 368kcal | 72g |
強力粉 | 366kcal | 69g |
小麦粉はカロリーが高いので、ダイエット中は控えるのがベストです。どうしても小麦粉を使うお菓子を食べたい場合は、別の粉を代用してみるのもいいでしょう。※いずれも100g当たりのカロリー・糖質量となります。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
大豆粉 | 440kcal | 19.3g |
おから粉 | 421kcal | 8.7g |
米粉 | 362kcal | 81.3g |
大豆粉やおから粉はカロリーは小麦粉より高いですが、糖質が低めです。糖質制限のダイエットをしている方にはおすすめです。米粉は思っているよりもカロリーや糖質が高いので、ダイエット中は不向きでしょう。
ダイエットの天敵!?種類別の砂糖のカロリー・糖質量
ベーキングパウダーとあわせて、お菓子作りには欠かせない砂糖。ダイエットを意識されている方は、砂糖のカロリー・糖質量にも気を付けた方がいいですよ。種類別の100g当たりのカロリー・糖質量は以下のとおりとなります。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
グラニュー糖 | 387kcal | 100g |
黒砂糖 | 356kcal | 90g |
上白糖 | 384kcal | 99.3g |
三温糖 | 383kcal | 99g |
てんさい糖 | 390kcal | 88.6g |
この中では、てんさい糖がカロリーは高いですが糖質が低めなので、ダイエット中にベーキングパウダーと一緒に使うには最適です。
また、てんさい糖は、血糖値の上昇も抑えてくれるので、基礎疾患がある方でも使いやすいですね。ただし、砂糖であることにはかわりないので、摂取量は控えめにしましょう。
バターのカロリー・糖質量!糖質制限中に「発酵バター」はNG
お菓子を作るのに欠かせない材料の一つであるバターも、有塩バター、無塩バター、発酵バターによってそれぞれカロリーや糖質量が異なります。※いずれも100gあたりの数値です。
カロリー | 糖質量 | |
---|---|---|
有塩バター | 745kcal | 0.2g |
無塩バター | 763kcal | 0.2g |
発酵バター | 752kcal | 4.4g |
バターを使う量はせいぜい10g~20g程度なので、10gで75kcal、糖質は0gになります。
発酵バターを使うよりは、無塩バターや有塩バターをベーキングパウダーと一緒に使う方が糖質が抑えられる事が分かりました。バターは使う量も少ないので、ダイエット中に過剰摂取しなければ問題なく活用できますね。
まとめ:ベーキングパウダーのカロリーは低いが他の食材には要注意!
ベーキングパウダーのカロリーや糖質自体は低く、一回に使う量も少ないため、ダイエット中や糖質制限中でも特に問題なく活用する事ができます。
ただし、一緒に使う食材はカロリーや糖質が高めなので、食べ過ぎには気をつけましょう!