バルサミコ酢は大手スーパーなどでも取り扱われるようになり、身近な存在になってきました。バルサミコ酢はそのまま使ってもおいしいのですが、煮詰めてソースにするとお店で出て来るようなプロの味になります。
この記事では少し敷居が高そうに見えるバルサミコソースを自宅で簡単に作る作り方やアレンジレシピや、すぐに使える市販のおすすめのバルサミコソースをご紹介します。
目次
プロの料理人も使う『バルサミコソース』ってどんなもの?
バルサミコ酢はブドウを原料にして、発酵させて作られたイタリアの酢です。そのままオリーブオイルと混ぜてサラダのドレッシングに使ったり、醤油と混ぜて万能調味料になったりと様々な使い方があります。
イタリアンのプロのお店などでは、濃厚なバルサミコソースを使った料理が出て来ることがありますね。あのソースは自宅でも作れるのでしょうか。
バルサミコソースとはいったい何なのか、自宅で簡単に作ることが出来るのかなど見ていきましょう。
バルサミコソースとは?
バルサミコソースはバルサミコ酢にはちみつや赤ワイン、バターなどを入れて煮詰めたどろっとしたソースです。甘酸っぱい濃厚な味で、肉料理はもちろん魚料理にかけても絶妙のおいしさと人気が出ています。
バルサミコソースは煮詰めることで酸味が飛び、プロが作ったようなおいしさになるのが特徴。脂っこい料理との相性が良く、揚げ物にもよく合います。
バルサミコ酢を買ったけど使い道に困ったなら、一度煮詰めてソースにしてみましょう。いろいろな料理にそのまま使えますよ。
レンジを使った簡単なバルサミコソースの作り方
バルサミコソースを簡単に作りたいなら、レンジを使うのがおすすめです。材料もシンプルですので、バルサミコ酢があれば家にあるもので作れます。
【材料】1人分
・バルサミコ酢:大さじ2杯
・はちみつ(砂糖でもOK):大さじ1杯
【作り方】
1.耐熱容器にバルサミコ酢とはちみつを入れて混ぜます。
2.ラップをしないでレンジで1~2分加熱します。とろみが付いたら完成です。
【ポイント】
お好みでバターやオリーブオイルを最後に入れるとコクが出ます。
本格的なバルサミコソースの作り方
お店で出て来るような本格的なバルサミコソースにするには、じっくりと一手間かけて作りましょう。煮詰めることでバルサミコ酢の酸味が飛ぶので、酸味が苦手な人にも食べやすくなりますよ。
【材料】1人分
・バルサミコ酢:大さじ2杯
・赤ワイン(100%ぶどうジュースでもOK):大さじ1杯
・はちみつ(砂糖でもOK):大さじ1杯
・バター:1かけ
・塩または醤油:小さじ1/2
【作り方】
1.バター以外の材料を小さめのフライパンや鍋に入れて弱火にかけます。
2.焦げないように時々混ぜながら、半分くらいの量になるまで煮詰めます。
3.バターを入れてよく混ぜたら火を止めて完成です。
【ポイント】
煮詰めすぎると固くなってしまうので、半量くらいになったら煮詰めるのをやめましょう。多めに作ってビンに入れれば、冷蔵庫で1か月程度日持ちします。
【プロならこう使う!】バルサミコソースのアレンジレシピ
とろりと濃厚で甘酸っぱいバルサミコソースは、肉料理や魚料理、サラダにもよく合います。バルサミコソースをかけるだけで、簡単にプロの作る料理のような味わいになると評判です。
ここからはバルサミコソースを使ったアレンジレシピ2種をご紹介します。
【やっぱり鉄板】ステーキのバルサミコソースがけ
バルサミコソースは、肉料理に相性が抜群です。いつもの牛肉のステーキが、本格料理に早変わりしますよ。
【材料】1人分
・ステーキ用牛肉:1枚
・塩:適量
・こしょう:適量
・油:大さじ1
・バルサミコソース:大さじ2杯
【作り方】
1.牛肉に筋があれば切って、ステーキ用のハンマーや包丁の背で叩きます。
2.牛肉に塩と胡椒を振ります。
3.フライパンに油をひき、中火で牛肉を2~3分ずつ両面焼きます。
4.火を止めて皿に肉を盛り付け、バルサミコソースをかければ完成です。
【ポイント】
お好みの野菜を添えてどうぞ。バルサミコソースが冷たいのが気になる時は、お肉を取り出した後のフライパンにバルサミコソースを入れて温めてください。
ローストビーフ バルサミコソース添え
クリスマスのメニューやお客様へのおもてなしに、ローストビーフはいかがでしょうか。バルサミコソースを添えれば、みんなに喜ばれますね。
【材料】4人分
・牛かたまり肉:400g
・塩:小さじ1杯
・コショウ:少々
・オリーブオイル(サラダ油でもOK):小さじ1杯
・バルサミコソース:100ml
【作り方】
1.牛肉を冷蔵庫から出し、1時間くらい室温に置いておきます。
2.オーブンは180度に温めておきます。
3.牛肉に塩・こしょうをまぶしてよくすりこみます。
4.フライパンにオリーブオイルをひいて、牛肉を中火で全面軽く焦げ目がつくくらい焼きます。
5.天板にアルミホイルをひき、牛肉を乗せて180度のオーブンで15分~20分焼きます。
6.火を止めたらホイルで肉を包み、3分くらい余熱で温めます。
7.オーブンから肉を取り出し、粗熱が取れたら薄く切って器に盛り付け、バルサミコソースを添えて完成です。
【ポイント】
バルサミコソースは別な器に入れて、お好みで肉に付けてもらっても良いかもしれません。
プロの料理人もおすすめする市販のバルサミコソース3選
バルサミコソースはバルサミコ酢を買ってきて自分で作れば、手軽にプロの味を作れることがわかりました。市販のバルサミコソースを使えば、煮詰める手間がかからず簡単にお店の味を再現できます。
ここからはネットで人気の高い市販のバルサミコソース3種をご紹介します。
アチェートゥム社【ブレイズ】
アチェートゥム社は1992年にイタリアで創業し、現在ではバルサミコ酢の本場モデナを代表する大手メーカーです。
アチェートゥム社の「ブレイズ」は伝統的なモデナのバルサミコ酢に、砂糖などを加えて煮詰めた商品です。注ぎ口の付いたやわらかいスクイーズボトルなので、ぎゅっと握ってバルサミコソースを押し出すことが出来ます。
価格は1本380mlで2,000円前後です。
カーサ・リナルディ【クレマ・ディ・バルサミコ】
カーサ・リナルディは1979年に設立されたイタリアモデナの食品会社で、バルサミコ酢でも有名なメーカーです。
「クレマ・ディ・バルサミコ」は本物のバルサミコ酢の証明であるIGPを取得したバルサミコ酢を使い、ブドウ果汁やでんぷんを入れて煮詰めて作られています。甘めでトロっとした濃厚なソースはそのまま料理に使えます。
価格は1本500mlで1,500円~2,000円程度で販売されています。
メニュー社【グラッサ・ディ・バルサミコ】
メニュー社は1932年にイタリアモデナで設立された、イタリア最大手の食品メーカーです。
メニュー社の「グラッサ・ディ・バルサミコ」は、モデナ地区で作られたバルサミコ酢に、水あめやブドウ果汁などを混ぜて煮詰めたバルサミコソースです。
珍しい逆置きタイプで、残り少なくなっても使いやすい形になっています。容器はチューブタイプで、とろみのあるバルサミコソースを絞り出すことができます。
価格は1本600mlで3,300円~3,500円程度で販売されています。
まとめ~バルサミコソースはプロ御用達の味
ブドウを原料にじっくりと発酵させてつくられる、甘酸っぱいフルーティな果実酢バルサミコ酢。
バルサミコ酢を煮詰めて作られるバルサミコソースは、濃厚な甘みと酸味が特徴のどんな料理にも合う万能調味料として人気が出ています。
イタリアンレストランなどで出されるプロの味は、バルサミコ酢を使って自宅でも作ることができます。様々な料理に応用できますので、ぜひ一度使ってみてくださいね。