アイスコーヒーを買った時についてきたガムシロップ、使い残しをそのまま置きっぱなしにしたことありませんか?
お客様用に購入したガムシロップが余ったり、ついお徳用を買ってしまって夏が終わってもまだたくさん残ってるなんてことありますね。
前の年に買ったガムシロップが、次の夏に冷蔵庫の中から見つかることもあるでしょう…。
この記事ではガムシロップの賞味期限や、賞味期限がきれたらどうなるか、おしゃれな保存容器などを詳しくご紹介します。
目次
ガムシロップに賞味期限はあるの?
コンビニやファストフード店で購入したアイスコーヒーのガムシロップを見ると、賞味期限は印刷されていません。そもそもガムシロップに賞味期限はあるのでしょうか。
「食品表示法」によると、包装した食品には賞味期限または消費期限を表示する義務があるとされています。ポーションタイプのガムシロップの場合は、外袋に賞味期限が表示されています。
ではガムシロップの賞味期限について、ポーションタイプやビン入り、手作りのものに関しても詳しく見ていきましょう。
【開封後】ってどのタイミング?
よく賞味期限の注意書きに「開封後はお早めにお召し上がりください」と書かれています。ポーションタイプのガムシロップの「開封」はどのタイミングなのでしょうか?
実はポーションのガムシロップは、外袋を開けた時が開封のタイミングになります。
ポーションは密閉されているわけではないため、外袋から出すと少しずつ中の水分が蒸発していきます。賞味期限の横に「外袋未開封で」の注意書きがある商品もあり、外袋を開封したら早めに使った方が良さそうです。
冷蔵庫で保存した方がいいの?
ガムシロップを買ったら、冷蔵庫で保存しているご家庭が多いのではないでしょうか。実は筆者も冷蔵庫に入れています。
メーカーの注意書きを見ると、ポーションタイプのガムシロップの場合は「直射日光や高温多湿を避け、常温で保存してください」と書かれているガムシロップが多いようです。
ガムシロップを冷蔵庫で保存すると、糖分が結晶化して固まることがあります。また冷蔵庫の中は思ったより乾燥していますので、通常より早く水分が蒸発してしまう可能性があります。
固まったガムシロップは使いにくいため、常温での保存がよさそうですね。
ポーションタイプのガムシロップの賞味期限は?
ポーションで小分けに包装されているガムシロップの賞味期限は、メーカーによって多少の前後はあるものの開封前で約1年が目安のようです。賞味期限が1年なら、かなり長く使えそうですね。
ただし外袋を開けると開封したことになりますので、封を開けたら早めに使い切ってしまいましょう。密閉容器に入れると空気が入りにくくなるため、開封前の状態を保つことができます。
ビン入りや紙パックのガムシロップの賞味期限は?
ビン入りや紙パックのガムシロップも賞味期限は開封前で約1年です。開封後は1~2ヶ月を目安に早めに使いましょう。
紙パックや瓶入りのガムシロップの中には、冷蔵庫で保存することが推奨されている商品があります。パッケージの裏に保存方法が書いてあるので、一度チェックしておいしい状態を長く保てるようにしてくださいね。
手作りのガムシロップに賞味期限はある?
手作りのガムシロップは、砂糖の糖度によって賞味期限が違ってきます。糖度が高いほど保存期間が長く、50%のガムシロップなら1ヶ月程度は保存できると言われています。
糖度の計算方法は、(砂糖の重さ)÷(水の重さ+砂糖の重さ)×100 です。50%の糖度なら水と砂糖を1:1で作ります。
市販のガムシロップは糖度60%のものが多いため、市販のガムシロップの甘さに近づけるなら水7:砂糖10の割合にしましょう。
ガムシロップの作り方
ガムシロップは家庭で簡単に作れます。自分で作れば添加物や甘味料を使わない、安心安全なガムシロップを作れます。今回は市販のガムシロップと同じ、60%の糖度のレシピです。
【材料】
・グラニュー糖(なければどの砂糖でもよい):100g
・水:70ml
・耐熱容器
・保存用のビン
【作り方】
1.保存用のビンは煮沸消毒しておきます。
2.耐熱容器に水とグラニュー糖を入れ、電子レンジで1分~1分半加熱します。
3.一度取り出して透明になるまで混ぜます。
4.再度電子レンジで30秒~1分加熱します。
5.冷めたら保存用のビンに移して完成です。
【ポイント】
あまり加熱し過ぎるとカラメルになってしまうので、砂糖が煮溶けたら取り出しましょう。黒砂糖や三温糖を使えばコクのある味になりますよ。
ガムシロップの賞味期限がきれたらどうなる?
できれば賞味期限内に使ってしまいたいガムシロップですが、ついつい使い残してしまいがちな食材ですね。去年の夏に使ったガムシロップが出てきたとき、使うかどうか迷うこともあるでしょう。
メーカーでは賞味期限がきれたガムシロップは、使わないように注意しています。けれど食べられるのなら、捨ててしまうのはもったいないですね。
ここからは賞味期限のきれたガムシロップがどのようになるか、どの状態なら食べられるのかを詳しく見ていきましょう。
見た目の違いは?
ポーションタイプのガムシロップは半透明の容器に入っていることが多いので、フタを開けなくても中の様子を確認することができます。
使わない方がいいガムシロップの見た目は、中身が減っている場合や黄色や緑に変色している場合です。
ガムシロップは水分が蒸発してだんだん中身がどろどろになり、変質して色が変わって行きます。中にはカビが生えることもありますので、こうなったら使わずに廃棄しましょう。
匂いや味はどうなる?
見た目はそれほど変化していない場合でも、フタを開けた時に臭いや味をまず確認しましょう。使わない方がいいガムシロップは、すっぱい臭いがします。
臭いがしなければ大丈夫な可能性が高いですが、心配な人は少しスプーンなどですくって味見してから使うと安心です。酸っぱい味がしたり、妙な苦みがあったら使わずに捨てましょう。
【賞味期限が伸びる?】ガムシロップのおしゃれな保存容器
ガムシロップを保存するなら、おしゃれな容器を使いたいですね。お客様に出す時にも、かわいい容器に入っていれば喜ばれます。普段使いでもおしゃれな容器を使っていれば、気分も上がって楽しく過ごせそうです。
ここからはSNSなどで話題になっているおしゃれで機能の高い保存容器をご紹介します。
ポーションを保存するなら密閉容器【ANKOMN エバーロック】
ANKOMN(アンコムン)は2016年に設立された台湾のブランドです。スタイリッシュな見た目と、機能の高さから世界中で人気が出ています。
エバーロックはダイアルを45度にひねるだけで密閉でき、空気や水分、虫の侵入を防ぎます。ドッグフードやコーヒー豆の保存容器に使われることが多いようですが、ガムシロップを入れておしゃれに保存するのもおすすめです。
ネットでの評判は「開け閉めが簡単で使いやすい」「オシャレな見た目」など良い意見が多いようでした。
色は非遮光(白系)とUVカット(黒系)から選べ、サイズは0.3L・0.6L・1.2L・1.5L・2.4Lの5種類があります。
ワンタッチで便利【TAKEYA フレッシュロック】
TAKEYA(タケヤ化学工業)は大阪で1961年に創業した、プラスチック製品メーカーです。TAKEYAのフレッシュロックは様々なブログで紹介され、大人気のプラスチック製の密閉容器です。
フレッシュロックは本体もフタも透明なため、どの位置に置いても中身が見えるのが特徴です。プラスチックなので軽くて持ちやすく、ワンタッチでフタが開けられるため手早く扱えます。日本製なのも安心な点ですね。
ネットでの評判は「密封がちゃんとできて開けるのが簡単」「台所周りがすっきりした」など好評な意見がほとんどでした。
色はホワイト、グリーン、チャコールブラウンの3種類で、サイズは300mlから2.7Lまで11種類あります。買いやすい価格なので、ガムシロップの保存も気楽にできますね。
おしゃれな保存容器【SALUS ハニーディスペンサー】
SALUS(佐藤金属興業)は新潟県で1976年に創業した、家庭雑貨を取り扱う会社です。SALUSのハニーディスペンサーは形のかわいらしさから、SNS映えすると人気が高い商品です。
ネットの評判は「テーブルに置いてあるだけでもかわいい」「下から出るので残り少なくなっても出やすい」など見た目だけでなく使い勝手の良さも評価されているようです。
本来ははちみつを入れる容器ですが、ガムシロップでも同じように使えます。手作りシロップを作った時や、ビンや紙パックのガムシロップの入れ替え容器として利用できるでしょう。
シンプルな機能美【WMF ハニーディスペンサー】
WMF(ヴェーエムエフ)はドイツで1853年(嘉永6年)に創業した、キッチンウエアとテーブルウエアのメーカーです。WMFのハニーディスペンサーは、ドイツらしい無駄のないシンプルなデザインで、安定的な人気を誇っています。
ネットでの評判は「おしゃれで高級感がある」「液だれがなく使いやすい」など良い意見が多く、悪い意見は見当たりませんでした。
手作りガムシロップを入れても高級感があって、毎日使うのが楽しくなりそうですね。お客様に出しても喜ばれそうです。
北欧風だけど日本製【ZERO JAPAN ハニーポット】
有限会社 ZERO JAPANは岐阜県で1992年に創業した、陶磁器のキッチン&テーブル用品のメーカーです。美濃焼で有名な岐阜県で一つ一つ職人の手で焼かれた商品は、アメリカを中心に世界中に販売されています。
ハニーポットは本体が陶磁器のため、中身が固まったときにそのまま湯煎したり電子レンジに入れられます。フタだけが割れるとの意見から、割れやすいフタはポリプロピレン製です。
ネットの評価は、「シンプルでかわいい」「おしゃれなカフェのようだ」と良い意見が多いようです。
色は日本での販売は7色。海外向けの色のラインナップは100色以上と、日本の職人のこだわりを感じさせます。
ガムシロップの賞味期限を伸ばす100均保存容器
おしゃれな保存容器もいいですが、ガムシロップを保存するのにそんなに費用をかけられないかもしれません。最近の100均には、安くておしゃれで機能的な商品が増えています。
ここからはSNSなどで評価の高い、100均で購入できるガムシロップの保存容器をご紹介します。
アノ商品にそっくり!【ワンプッシュで開閉できる保存容器】
ダイソーではTAKEYAの「フレッシュロック」にそっくりな密閉容器「ワンプッシュで開閉できる保存容器」を扱っています。本家との違いは本家はフタを引いて開けるのに対し、フタを押して開けることです。
サイズは350ml、500ml、1.4L、4Lの4種類。価格はサイズの大きなものは200円や300円で、地域によって取り扱っていない店舗もあるそうです。
瓶入りや手作りのガムシロップにおすすめの容器
かわいい形のハニーディスペンサーは100均でも取り扱っている店舗があります。100均の場合は売れ筋の商品以外はどんどん入れ替えされてしまうため、見つけるのは難しいかもしれません。
セリアやダイソーでハニーディスペンサーが売られていた、との情報があります。近くの店舗で探してみてはいかがでしょうか。
まとめ~ガムシロップの賞味期限は自分の目と鼻を信じよう
砂糖は賞味期限がないため、ガムシロップにも賞味期限がないイメージがあります。
残念ながらやはりガムシロップにも賞味期限が存在しました。ほかの食品と比べると1年と長い賞味期限ですが、保存状態によっては早めに悪くなることもあるので注意が必要です。
賞味期限がきれたガムシロップは、色や臭い、味など最後は自分の感覚を信じて使うかどうか見極めましょう。密閉容器を使えば長持ちさせることができますよ。