みなさん燻製醤油ってご存知ですか?
燻製と言うと、おしゃれなバーで出てくる一品料理だったり、コース料理なんかで出てくる鮮魚のスモークだったり、あるいは最近流行っているキャンプ料理で作るもの、というイメージを持つ方多いのではないかと思います。
しかし、今回ご紹介するのは、既に燻製されているお醤油、燻製醤油です。グルメ好きな方には大好評の調味料ですが、いったいどういうものなのでしょうか!?
目次
燻製醤油って何?燻製醤油の活用方法は?
実は何年も前から、テレビでも取り上げられている燻製醤油ですが、まだまだ知名度は低いように感じます。燻製した醤油と言われても、いったいどうやって使ったら美味しいのでしょうか?
燻製醤油の起源~kazusa-smoke醤油のお話~
燻製醤油は、いまや様々なメーカーから販売されている調味料ですが、そのパイオニアとなったのが千葉県木更津市に製造工場を持つ、kazusa-smokeです。
元々は飲食店を経営しており、燻製メニューを提供していました。そこである日、鰹節を漬け込んだ醤油を口にした際に、燻製した醤油の味だ!と勘違いしたのだそうです。
それがきっかけとなり、液体を燻製する方法を確立して生まれたのが燻製醤油です。実は醤油より先に燻製することに成功していたのがオリーブオイルで、2011年には液体の燻製方法と装置で特許を取得しています。
その翌年に燻製醤油の製造を始め、今では燻製醤油の他に燻製マヨネーズ、燻製ピクルスの素などを販売しています。
おすすめの燻製醤油の活用方法
燻製醤油と聞くだけで、美味しそう!と興味がわいてきますが、どうやって食べれば良いのでしょうか?
まずおすすめしたいのが、たまごかけご飯です。とてもシンプルですが、だからこそ燻製醤油の味が良く活きる一品です。ゆで卵を燻製にすることもありますので、たまごとの相性の良さは間違いありません。
次に試したいのがお刺身やお寿司です。サーモン、イカ、タイ、ホタテ…ぜひ色んなネタで試してみてください!もちろんマグロとの相性も良いので、ハワイアン料理で人気のアヒポキを燻製醤油で作るのもおすすめですよ!
他にも、冷奴、チャーハン、炊き込みご飯、磯辺焼き、ソテー、唐揚げの下味、パスタ等々、様々なお料理に使えます。主役の調味料として使うも良し、風味づけや隠し味として少量加えるも良し。
いつものお料理も、醤油を変えるだけでスモーキーでおしゃれな一品に仕上がるでしょう!
人気の燻製醤油3選!
燻製醤油のパイオニア、kazusa-smokeが燻製醤油を製造するようになってからまだ10年と経っておらず、まだまだ歴史の浅い新しい醤油ですが、市場にはどんな商品が売られているのでしょうか?
やすもと醤油の燻製醤油
やすもと醤油は、明治18年から続く、島根県の醤油の製造会社です。
食卓を楽しくする「面白い調味料」を開発し続ける、がやすもと醤油のモットーの一つだそうで、燻製醤油も自慢の商品です。スコッチに使われるピート(泥炭)と、国内産のヤマザクラを使用し、煙を冷やす冷燻法で燻しているそうです。
たまごかけご飯専門店にも卸している人気の商品です!普段のお料理にはもちろん、チーズなどのおつまみにもとてもおすすめですよ!
軽井沢いぶるの燻製醤油
軽井沢いぶるは、名前の通り軽井沢に工房を構える燻製製品の製造メーカーです。
冷たい煙で燻す手法を用いているため、1年を通して気温が低く、良い風の吹く軽井沢が、いぶるの燻製づくりに最適な土地なのだそうです。
こちらの燻製醤油は、国産の原料と天然水を杉樽で醸造した醤油を燻製にしています。今の時代に、樽を使って昔ながらの手法で醸造されている醤油は多くはありません。
そんなこだわりの燻製醤油は、加熱調理するよりも、仕上げとして使うことがおすすめされています。あるいは、ドレッシングにアレンジするのも美味しいですよ!
軽井沢いぶるでは、燻製醤油の他にも、オリーブオイル、だし、岩塩、胡椒、白ごまなど、多数の燻製調味料の他、燻製した肉類、ナッツなども販売されています。
永谷園 業務用燻製の素
最後にご紹介する燻製の素は、即席食品の大手メーカー、永谷園が生産している業務用の商品です。テレビ朝日の番組「マツコ&有吉 かりそめ天国」でも紹介されたことがあります。
こちらは上記2つの商品とは違い、お好きな食材を簡単に燻製にするための調味料として売られています。使い方は、水で2倍に希釈した燻製の素に、お好きな食材を5~10分漬け込むだけです。
本来燻製を作るには、燻製用の道具が必要ですし、それなりの手間暇がかかります。それがわずか10分程度で出来るなんて、さすがは即席食品メーカーの商品です。
仕事から帰ったあとでも、この燻製の素さえあれば簡単に燻製のおつまみが作れてしまうなんて、画期的ですよね!
実際に木を燻して作ったくん液を使用し、マイルドなスモーク感に仕上がっており、他の燻製醤油と比べるとコスパも良いので、燻製初心者にもおすすめですよ!
もちろん、原液のままであれば燻製醤油としても使うことが出来ますので、たまごかけご飯や冷奴、刺身、ステーキなどに使ってみてください。
ただし、業務用であるため、小売店では販売されておらず、欲しい場合はネットから購入することになります。
キャンプや自宅でも!?燻製醤油の作り方!
普段からキャンプなどで燻製を作っている方や、お料理が好きな方なら、自分で燻製醤油を作ってみたいと思いませんか?そんな方のために、専用の燻製器を使わない燻製醤油の作り方をご紹介します。
レシピ:燻製器を使わずに作る、燻製醤油
■必要なもの:
・醤油:100ml
・スモークチップ:一握り
・中華鍋
・アルミホイル
・焼き網
・耐熱皿(浅く、広いお皿がおすすめです)
■作り方
1.中華鍋のそこにアルミホイルを敷き、スモークチップを出来るだけ平らになるように置く
2.その上に焼き網を置き(チップと網の間に空間が出来るようにする)、醤油を入れた皿を乗せる
3.蓋をして中火にかける
4.煙が出てきたら弱火で15分ほど燻す
5.火を止め、蓋をしたまま冷ます
6.完成(出来れば一晩置く)
ポイントは、煙が中華鍋の中に広まるように、空間を作ることです。また、使用する蓋に空気穴がある場合は、せっかくの煙が逃げるので塞いでおきましょう。
完成後すぐに使うことが出来ますが、一晩寝かせると味がなじんでより美味しく頂けますよ。
まとめ:燻製醤油を使って、いつもより高級感ある一品を楽しもう!
燻製された食品は日常的に目にすることも多く、コンビニなどでも手軽にスモークサラダチキンのような商品が手に入るようになりました。
しかし、今は調味料をも燻製する時代に突入しているようです。チーズなどもそうですが、醤油も燻製することによりワンランク上の味に変わります。
あのたまごかけご飯ですら、燻製醤油を使えばご馳走に変えることが出来るのです!
近くのスーパーなどではまだ簡単に手に入るものではないかも知れませんが、ネットで購入できる商品もあります。あるいは、燻製器がなくても自宅で作る方法もあります。
ぜひ、燻製醤油でちょっぴり高級なお料理を味わってみてくださいね!