ブイヨンはスープにするだけではなく、いろんな料理に使えます。野菜・お肉・魚介、それぞれの風味を凝縮したブイヨンだからこそ、料理の味をアップさせてくれるんですね。
今回は旨味の宝庫であるブイヨンをふんだんに使ったレシピを集めました。野菜・お肉・魚介のブイヨンだけでなく、市販のブイヨンだからこそできる簡単レシピもご紹介します。"
目次
野菜のブイヨンを使ったレシピ2選
滋味あふれる味わいは、野菜のブイヨンだからこそ。スッキリしているのにコクがあり、奥深さを感じるのも特徴ですね。どれも野菜の旨味を生かしたレシピです。
ほっこり温まるポトフ
野菜たっぷり、食べ応えも十分なポトフ。野菜の旨味がぎゅーっと詰まったブイヨンをじっくり味わえるのも魅力の一つです。
ソーセージの代わりに鶏肉や豚肉を使うのもおすすめ。野菜の旨味に肉の旨味がミックスされて、より深い味わいになります。
材料(2人分)
- キャベツ…1/4個
- ジャガイモ…2個
- 人参…1/3本
- 玉ねぎ…1個
- ソーセージ…4本
- 野菜のブイヨン…450ml
- 塩こしょう…適量
作り方
1.野菜を大ぶりにカットする
2.鍋に1とブイヨンを入れて20分煮る
3.ソーセージを入れて5分煮る
4.塩こしょうで味を調える
ポイント
- 野菜は大ぶりの方が食べ応えがあります
- 野菜の大きさによってブイヨンの量や煮込み時間を調整してください
- ブロッコリーを入れると彩りがよくなります
まるごとトマトのスープ
完熟トマトを惜しみなく丸ごと使うトマトのスープ。温かいまま粉チーズを振りかけて食べてもいいし、冷蔵庫で冷やして食べても美味しいですよ。
材料(2人分)
- トマト…2個
- 野菜のブイヨン…300ml
- 塩…少々
- パセリのみじん切り…適量
- 粉チーズ…お好みで
作り方
1.トマトはヘタを取り、お尻に十字の切り込みを入れる
2.お湯を沸かし、トマトを入れてから冷水にとり皮を剥く
3.別の鍋に野菜のブイヨンを入れ沸騰させる
4.2を鍋に戻し、サッと煮、塩で味を調える
5.皿に盛ってパセリ、お好みで粉チーズをかける
ポイント
- トマトの皮はブイヨンで煮ながら剥いてもOK
- トマトが崩れない程度にサッと煮てください
- トマトを玉ねぎに替えて、じっくり煮込むのもおすすめです
離乳食にも役立つ野菜のブイヨン
余分なものが入っていない野菜のブイヨンは、離乳食にも役立ちます。おかゆを煮込む時、野菜を煮込む時に使えば、旨味と栄養を補給できます。
使用する野菜にアレルギーなどがなければ離乳食初期~中期でも使用できるのは、手作りだからこそ。多めに作って製氷皿で冷凍しておけばすぐ使えるので便利です。
手作りが大変という場合は、ベビーフードでもOK。5か月ごろから使えるものもありますが、塩分を含んだものもありますので表示をよく確認してから購入しましょう。
お肉のブイヨンを使ったレシピ3選
力強いコク深さを感じるお肉のブイヨン。料理に複雑な味わいを与えるので重宝しますね。栄養満点なメニューを取り揃えました。
プロ顔負け!ひんやりビシソワーズ
ビシソワーズはジャガイモの冷製ポタージュのこと。暑い夏でもスッと飲めて栄養たっぷりなのが嬉しいですね。
材料(2人分)
- ジャガイモ…1個
- 玉ねぎ…1/4個
- 白ねぎ…50g
- チキンブイヨン…300ml
- 生クリーム…40ml
- 牛乳…100ml
- バター…20g
- 塩こしょう…少々
- あらびきこしょう…お好みで
作り方
1.玉ねぎと白ネギは薄切りにする
2.ジャガイモは皮を剥いて薄切りにする
3.バターで1をしんなりするまで炒める
4.2を加えてさらに炒め、ブイヨンを加える
5.灰汁を取りながらジャガイモが柔らかくなるまで煮る
6.5をミキサーにかける
7.氷水に当てて粗熱を取るように冷やす
8.7に牛乳、生クリームを加える
9.塩こしょうで味を調え、冷蔵庫で冷やす
10.食べる時にあらびきこしょうを振りかける
ポイント
- ミキサーにかけた後濾すと滑らかに仕上がります
- 仕上げにシェリー酒を加えると香りがよくなります
とろりコク旨のクリームリゾット
食事としてはもちろん、お酒を飲んだ後の〆にもよく合うリゾット。チキンブイヨンで米を煮込むことで、深い味わいになります。
材料(2人分)
- 米…150g
- 鶏肉…100g
- 玉ねぎ…1/4個
- チキンブイヨン…500ml
- 白ワイン…70ml
- 生クリーム…45ml
- パルメザンチーズ…50g
- オリーブオイル…適量
- 塩こしょう…適量
作り方
1.玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームは4分割程度にする
2.鶏肉は2cmを目安に小さめに切る
3.生クリームと粉チーズを合わせておく
4.オリーブオイルを熱して2を炒める
5.1を加えてざっと炒めたら米を加えて炒める
6.米が透き通ってきたら白ワインを入れて混ぜる
7.水分が少なくなったら塩こしょうする
8.チキンブイヨンを少し注ぎ水分がなくなったらまた注ぐ
9.8を繰り返す
10.米がお好みの固さになったら3を加える
ポイント
- 米は洗わなくても大丈夫ですが、口当たりを軽くしたい時は洗ってください
- チーズが好きな方はチーズの分量を増やしてください
牛肉ブイヨンでコク深カレー
いつものカレーをより美味しくするなら、ブイヨンを使うのがおすすめ。失敗なくカレーの味を複雑にコク深くしてくれます。豚肉や鶏肉を使っても美味しいですよ。
材料(2人分)
- 牛肉…100g~120g
- ジャガイモ…2個
- 人参…1/2本
- 玉ねぎ…1個
- 牛肉のブイヨン…450ml
- カレールウ…2個
- 塩こしょう…少々
作り方
1.野菜をお好みのサイズにカットする
2.塩こしょうした牛肉を炒め、1を入れてざっと炒める
3.牛肉のブイヨンを入れ、灰汁を取りながら煮込む
4.火を止め、カレールウを入れて5分ほど置く
5.弱火にしてとろみがつくまで混ぜながら煮込む
ポイント
- 灰汁を取ることで水分が減ることを考慮しましょう
- 牛肉にカレー粉をまぶして焼くと一層スパイシーになります
魚介のブイヨンを使ったレシピ2選
魚介のブイヨンは海の香りあふれる深い味わいが魅力。この風味を生かした、美味しくて簡単なレシピを集めました。
スイッチオンでできる魚介ブイヨンのピラフ
材料を入れてスイッチを入れるだけで、本格的なシーフードピラフができちゃいます。疲れた日の夕飯や、休みの日のランチにもピッタリですね。
材料(2人分)
- 米…150g
- 魚介ブイヨン…約200ml
- シーフードミックス…80g
- 玉ねぎ…1/4個
- マッシュルーム…2個
- コーン…20g
- 塩こしょう…少々
- バター…10g
- パセリ(みじん切り)…適量
作り方
1.お米は洗って浸水させ、水気を切る
2.玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームはスライスする
3.シーフードミックスは熱湯をかけて解凍する
4.炊飯釜に米を入れ、2合の線まで魚介ブイヨンを注ぐ
5.2と3、コーンと溶かしたバターを入れる
6.炊飯器のスイッチを入れる
7.炊き上がったらさっくりと混ぜ、仕上げにパセリを散らす
ポイント
- 白ワインを加えると香り豊かに仕上がります
- シーフードミックスは完全に解凍できてなくても大丈夫です
- 腐敗を防ぐため、仕込んだらすぐ炊くようにしましょう
海鮮風味のベトナムフォー
魚介の旨味を生かしたベトナムフォー。ナンプラーを加えることでより複雑な味わいが楽しめます。ライムの香りで爽やかさもアップ、暑い夏にもおすすめです。
材料(2人分)
- フォー…120g
- むきエビ…2尾
- あさり…10個程度
- もやし…100g
- 青梗菜…40g
- 水菜…10g
- パクチー…お好みで
- ライム…1個
- 魚介のブイヨン…720ml
- ナンプラー…40ml
作り方
1.むきエビは背ワタを取り、青梗菜は適当なサイズに切る
2.水菜、パクチーもお好みのサイズに、ライムはスライスしておく
3.鍋に魚介のブイヨンとナンプラーを入れる
4.2にむきエビとあさりを入れて火にかける
5.あさりの口が開いたらフォー、もやし、青梗菜を入れる
6.火が通ったら5を器に入れる
7.スライスしたライム、水菜、パクチーをトッピングする
ポイント
- あさりの口が開いたら手早く調理しましょう
- ライムの代わりにレモンでも美味しくできます
- 小ネギや、季節によってはミョウガをトッピングするのもおすすめです
味噌汁にも合う!?魚介のブイヨン♪
ブイヨンといえば洋風だと思っていませんか?実はブイヨンは味噌汁の出汁としても優秀なんです。
いつもの出汁の代わりにブイヨンを使うだけだから簡単。具材にも決まりはありません。魚介ブイヨンのほのかな海の香りが、いつもの味噌汁を劇的に変えてくれます。
普段は味噌汁に入れることは少ない牛乳やチーズを合わせてもOK!洋風味噌汁に早変わりします。
固形ブイヨンだからこそできるレシピも!
ブイヨンを使えば美味しくなることはわかるけど、自分でとるのは手間だし時間もないよという方も安心してください。
市販のブイヨンでも十分美味しく仕上がりますし、市販されている固形ブイヨンだからこそできる手軽なレシピもあるんです。
熱々とろ~りエビグラタン
むきエビときのこたっぷりのグラタン。ホワイトソース作りが苦手な人でも失敗なく作れるレシピです。固形ブイヨンを加えることで、味に深みが出るんですよ。
材料(2人分)
- マカロニ…100g
- むきエビ…200g
- 玉ねぎ…1個
- マッシュルーム…2個
- 舞茸…20g
- しめじ…20g
- 白ワイン…50ml
- バター…10g
- 薄力粉…15g
- 牛乳…600ml
- 固形ブイヨン…1個
- 塩こしょう…少々
- ピザ用チーズ…適量
- パン粉…適量
- パセリ…適量
作り方
1.むきエビは背ワタを取っておく
2.玉ねぎとマッシュルームはスライスする
3.舞茸としめじは手で裂くなどしてばらしておく
4.鍋でマカロニを茹でておく
5.フライパンにバターを入れ1を炒める
6.2、3を加えて炒め、塩こしょうする
7.白ワインを入れたら砕いた固形ブイヨンを入れて溶かす
8.7に小麦粉をふり入れ、粉っぽさがなくなるまで炒める
9.8に少しずつ牛乳を入れる
10.とろみがついてきたらマカロニを加えてざっくり混ぜる
11.バター(分量外)を塗った耐熱皿に8を入れる
12.チーズ、パン粉、パセリを乗せ250度のオーブンで15分ほど焼く
ポイント
- 固形ブイヨンは溶けやすいように砕いておきましょう
- ホウレンソウ、コーンなどを入れてもOK
- 牛乳はとろみを確認しながら少しずつ入れましょう
溶けやすさなら顆粒ブイヨン
わざわざ手作りしなくても本格的なブイヨンを味わえる固形ブイヨン。手軽に使えるのは嬉しい限りです。
しかし固形ブイヨンは硬く、少量の水分に溶かしたい時などは苦労します。砕くのも簡単ではありませんね。
そんな時に便利なのが顆粒ブイヨンです。少量の水にもサッと溶け、溶けだまりができません。手早く調理したい時にも便利です。
ブイヨンのレシピは多様!少しの工夫でワンランクアップ!
野菜ブイヨン、牛肉のブイヨン、魚介のブイヨン、固形ブイヨンのレシピをそれぞれご紹介しましたが、実は『このレシピにはこのブイヨン』という明確な決まりはありません。
どのブイヨンをどんな料理に合わせるか、工夫次第でどんどんと味の幅が広がるのです。ちょっとの工夫やコツで、いつものご飯をワンランクアップさせてみませんか?