サンドイッチやおにぎりの具材として人気のツナマヨ。
特に、コンビニのツナマヨおにぎりは、巷でよく行われている多くの「好きなおにぎりの具材ランキング」で、ことごとく上位に君臨しているほどの人気っぷりです。
しかし、その一方で、家でツナマヨを作るとコンビニのツナマヨほどおいしくできない、何か物足りない、という声もよく聞かれます。
そこで、この記事では、ツナマヨをおいしく作るポイントやおすすめの隠し味についてご紹介します。
目次
おいしいツナマヨの極意!ツナマヨのおいしい作り方のポイントとは?
ツナマヨは、その名のとおりツナとマヨネーズを混ぜたもの。材料を切ったり加熱したりする手間も必要なく、誰でも簡単に作れる便利食材です。
しかし、簡単なはずなのになぜかおいしくできない、と思ったことはありませんか?どのようにすれば、おいしいツナマヨを作れるのでしょうか?
ツナマヨが失敗する原因はどこにある?
SNSを見てみると、自分で作ったツナマヨがおいしくないという投稿が意外に多く見られます。
失敗例の多くが、ツナマヨがベチャベチャになったというもの。
おにぎりやサンドイッチにした時に、ツナマヨの周りのごはんやパンまでもベチャベチャになっておいしくない上に、見栄えも悪くなりますよね。逆に、パサパサでおいしくない、という失敗例も多々見られました。
ツナマヨがベチャベチャになる要因は主に2つ。ひとつはツナ缶のオイル(調味液)の切り具合、そして、もうひとつはマヨネーズの量です。
ツナ缶の魚の身と調味油の割合は、だいたい7:3から8:2くらい。つまり、約2~3割が油や調味液なのです。
また、マヨネーズにも15~20%の水分が含まれています。以外に多いですよね。ですから、ツナ缶のオイルの切り具合やマヨネーズの量が、ツナマヨのでき上がりに大きく関わってくるのです。
オイルの切り方が軽かったり、マヨネーズが多すぎたりすると、ツナマヨはベチャベチャになってしまいます。
逆に、ツナマヨがパサパサになってしまう場合は、オイルを切りすぎているか、マヨネーズが少なすぎることが原因として考えられます。
ツナマヨをおいしく作るポイント!黄金比レシピもご紹介
では、ツナ缶のオイルの切り具合やマヨネーズの量をどのくらいにすれば、おいしいツナマヨができるのでしょうか。ポイントはツナ缶の油をどの程度切るのか、ということになります。
ツナ缶の油をしっかりと切るパターン
ツナマヨがベチャベチャになるのがイヤ、ツナの食感を楽しみたい、という場合は、ツナ缶のオイルはしっかりと切りましょう。
2枚重ねたキッチンペーパーの上にツナ缶をあけて、キッチンペーパーで油を吸い取る方法が洗い物も少なくなるので便利です。
しかし、取り除いた油を捨てることになりもったいないので、ザルにあけてしばらく放置しておく方法がおすすめです。取り除いた油は他の料理で再利用できます。
油をしっかりと切ったツナは、同量のマヨネーズと混ぜましょう。
ツナとマヨネーズが1:1の割合ですね。そうすると、ベチャベチャになることも、逆に水分が少なすぎてパサパサになることも防げます。
ツナ缶の油を軽く切るパターン
ツナ缶のうま味を逃したくない、しっとりとした食感が好き、という場合は、ツナ缶のオイルは軽く切る程度にしておきましょう。
ツナ缶のフタで中身を押さえて、余分な油を切るようにするとよいですね。
残った油でツナマヨがベチャベチャになるのを防ぐために、マヨネーズで和える前にミニホイッパーや数本束ねた菜箸で油っぽくなくなるまでしっかりと混ぜて、ツナと残った油をよくなじませておきましょう。
ツナと油がしっかりとなじむまでよく混ぜたら、70gのツナ缶1缶分に対し、マヨネーズを大さじ1~2杯混ぜます。
マヨネーズは少なめですが、その分ツナ本来のうま味をしっかりと楽しめ、しっとりとしたツナマヨになります。
おすすめのツナマヨ隠し味15選+α ~調味料編~
家で、ツナとマヨネーズを混ぜてツナマヨを作っても、コンビニのツナおにぎりのツナのようにおいしくできない、何かが物足りない!と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。
そのような時には隠し味を入れる方法がおすすめ。ツナマヨは、隠し味を入れることでグッとおいしくなります。ツナマヨに入れるとおいしくなる、おすすめの隠し味をご紹介します。
ツナマヨの隠し味は、特別なものではなくても問題ありません。家に常備してある調味料をほんの少し入れるだけで、おいしさがアップします。
ただし、入れすぎるとツナマヨの味が負けてしまうので注意してくださいね。
最も手軽な隠し味!『しょう油・麺つゆ・ポン酢・ナンプラー』
最も手軽に入れられる隠し味がしょう油です。しょう油には、塩味、うま味、甘味、苦味、酸味という味の5大要素がすべて含まれていると言われています。
いろいろな味が複雑に入り混じるとコクが生まれます。そのため、ほんの少し入れるだけでもツナマヨの味が良くなります。
しょう油の代わりに、麺つゆやだししょう油もツナマヨの隠し味としておすすめです。しょう油を入れるよりもややまろやかな味わいになります。
また、ポン酢は柑橘系の香りを、ナンプラーはエスニックな風味を楽しめます。
深い味わいになる隠し味!『みそ』
みそは、しょう油と同じく大豆を主原料とした発酵食品。ですから、ツナマヨにほんの少しのみそを隠し味として入れると、しょう油と同じようにコクがグンとアップします。
みそやしょう油はもともと和食の調味料なので、ごはんとの相性は抜群です。
ツナマヨは洋食の食材ですが、みそやしょう油を少し入れることで、和食との相性が良くなります。おひたしなどの和食のおかずにも活用しやすいですよ。
甘みそ、辛みそ、白みそ、赤みそなど種類によってツナマヨの味も変わるので、お好みで入れるとよいですね。だし入りの液体みそも、ツナマヨの隠し味として使いやすいのでおすすめです。
コンビニおにぎりに近付く人気の隠し味!『トマトケチャップ・オイスターソース』
「ツナマヨの隠し味にトマトケチャップを少し入れると、コンビニのツナマヨおにぎりにそっくりの味になる。」と、数年前にTVで紹介されていた方法です。
マヨネーズとケチャップを混ぜて作る調味料としてオーロラソースが有名ですよね。マヨネーズとケチャップはとても相性が良い調味料です。
また、ケチャップにはトマトのうま味成分であるグルタミン酸がたくさん含まれているので、ケチャップを少し加えることで、ツナマヨのうま味が増え、コクのある味わいになります。
ケチャップの代わりにオイスターソースをほんの少し混ぜる方法もおすすめです。
意外に合う隠し味!『焼肉のタレ』
魚と焼肉のタレはミスマッチのように思えるかもしれませんが、実は、焼肉のタレもツナマヨの隠し味としておすすめの調味料です。
焼肉のタレにはしょう油や砂糖などの調味料の他に、野菜や果物のエキスや香辛料などがたっぷりと入っているので、焼肉のタレを少し入れるだけで味に深みが出てコクがアップするという訳ですね。
ごはんにツナを乗せて、マヨネーズと焼肉のたれをかけて食べる人も多いようです。
マグロと牛肉は味が似ていると言われているので、ツナマヨに焼肉のタレが合うのも不思議ではないのかもしれませんね。
鉄板の隠し味!『カレー粉』
カレー粉もツナマヨの隠し味としてよく合います。ポテトサラダやマカロニサラダの隠し味としても人気が高いように、マヨネーズとカレー粉は相性の良い組み合わせです。
ただし、ツナマヨの隠し味としてカレー粉を使用する場合は、入れる量に注意してください。カレー粉は風味が強いので、入れすぎるとツナマヨの味がカレーの風味に負けてしまいます。
カレー粉は粉末カレー粉でも良いですが、調味料をブレンドした顆粒タイプで使いやすい料理用のカレーパウダーも便利です。
味のベースを作る隠し味!『和風だしの素・コンソメ・鶏ガラスープの素』
ツナマヨにコクを出したいなら、顆粒だし系の調味料を隠し味に加えてもよいでしょう。和風だしの素、コンソメ顆粒、鶏ガラスープの素のどれを使ってもツナマヨの味に深みが出ます。
おにぎり、パン、野菜など、ツナマヨを合わせる食材によって、和風だしの素とコンソメ顆粒と鶏ガラスープの素を使い分けても良いですね。
しょう油やみそなどの調味料と併用すると、さらにおいしくなりますよ。
”ほんの少し”がポイントの隠し味!『砂糖・はちみつ・みりん』
SNSやインターネットを見ていると、コンビニのツナマヨおにぎりには甘みがあると感じている人も多いようですね。
家で作るツナマヨに甘みを出すために、砂糖やはちみつを混ぜている人も多いようです。砂糖だけを入れるのではなく、しょう油や麺つゆなどといっしょに入れる人が大半のようですね。
砂糖やはちみつを隠し味に使う場合は、入れる量に注意が必要です。砂糖やはちみつは甘味が強いので、入れすぎると甘さが勝ってしまいおいしくなくなってしまいます。
あくまで”隠し味”程度でほんの少しの量に留めておきましょう。
また、砂糖の代わりにみりんを入れる人もいるようですが、みりんにはアルコールが約14%入っているので注意してください。
ツナマヨの隠し味になるその他の調味料
SNSやインターネットでは、ツナマヨの隠し味として使うその他の調味料として、酢(レモン)、ごま油なども紹介されていました。
サッパリとしたツナマヨにしたい場合やマヨネーズの酸味が足りないような場合には、お酢もしくはレモン汁を混ぜるとよいですね。
ごま油はほんの少し加えることで、風味が変わるのでおすすめです。ごま油だけを入れてもよいですし、他の隠し味を入れたところに香り付けのためにごま油を加えてもよいでしょう。
おすすめのツナマヨ隠し味7選 ~香辛料・スパイス編~
しょう油やみそなどの調味料をツナマヨの隠し味にすると、マヨネーズだけのツナマヨよりも、味に深みやコクを出せます。
一方、香辛料を隠し味にするとツナマヨの味のアクセントとなり、調味料とは違った風味を付けることができます。
香辛料にはいろいろな種類のものがありますが、ツナマヨの隠し味として合うものは、どこの家にも常備している以下のような香辛料がおすすめです。
ピリッとしたアクセントに!『七味・一味・山椒・ブラックペッパー』
本来の使い方と同じように、ツナマヨにお好みの量を加えることでピリ辛風味を楽しめるだけでなく、全体の味も引き締まります。
和風には、七味・一味・山椒、洋風にはブラックペッパーと使い分けてもよいですが、和洋問わずにどんな食材とも合わせやすいので、お好みで選ぶとよいでしょう。
これらの香辛料はツナマヨに混ぜるだけでも風味が大きく変わりますが、しょう油など他の隠し味と併用する方法もおすすめです。風味のよいこだわり七味はご飯がとまらなくなりますよ!
和洋問わず使える!『わさび・からし(マスタード)・しょうが』
わさびやからしやしょうがなどもツナマヨの隠し味としておすすめです。
これらの香辛料はどれもツナマヨによく合うのでお好みで選ぶとよいでしょう。ツナマヨに加えることで味にパンチを出せます。
ツナマヨの隠し味に使用する場合は、スーパーなどで手に入りやすいチューブタイプのものでOK。冷蔵庫に常備してあることが多く、手軽に使えるの便利ですよね。
おにぎりやサンドイッチだけでなく、ツナマヨを野菜の和え物やパスタに使用する場合も、わさびやマスタードなどをちょい足しするとおいしくなります。粒マスタードで食感を楽しむのもいいですね。
おすすめのツナマヨ隠し味7選 ~ちょい足し食材編~
ツナマヨの隠し味には、調味料や香辛料の他にもさまざまな食材が使用できます。家に常備している食材を隠し味としてちょい足しすると、いつもの違うツナマヨの風味を楽しめます。
コクを出したい時におすすめ!『粉チーズ・ヨーグルト』
ツナマヨにコクを出したいのであれば、粉チーズ(パルメザンチーズ)を入れる方法もおすすめです。調味料で付けるコクとはひと味違った味わいになります。
粉チーズがない場合は、スライスチーズなどを細かくして入れてもよいでしょう。ツナマヨトーストやツナサンドイッチだけではなく、おにぎりにもよく合います。
また、ヨーグルトを隠し味として加えると、マイルドな味わいのツナマヨになります。
ヨーグルトを加える場合はザルで数時間水切りをして入れてください。ベチャベチャにならないようにマヨネーズの量も調整するとよいですね。
いつもと違う風味を楽しめる!『かつお節・すりごま』
調味料を隠し味として加えたツナマヨにかつお節やすりごまをちょい足しすると、いつもとは違う風味を楽しめます。
かつお節とすりごまのどちらか片方でもよいですし、両方入れてもおいしくなります。
合わせる調味料は、しょう油や麺つゆ、ポン酢、みそ、わさびなど和風のものがおすすめです。
すりごまを入れると水分が取られるので、パサつく場合はツナ缶の油やマヨネーズを足すなどして調整するとよいでしょう。
ひと手間かけておいしく!『大葉・たまねぎ・たくあん』
大葉や玉ねぎ、たくあんなどもツナマヨのちょい足し食材としておすすめです。
これらの食材は香りが強いので、しょう油やみそなどを隠し味として加えたツナマヨに混ぜると、いつものツナマヨとは違う風味を楽しめます。
特に、ツナマヨとたくあんの組み合わせは、韓国のおにぎり「チュモッパ(チュモクパプ)」や、韓国の海苔巻き「キンパ」でよく使われている人気の素材です。
細かくちぎった韓国海苔や白ごまなどをいっしょに入れると、簡単にチュモッパが作れます。
まとめ:隠し味は無限大!家にある食材でツナマヨをさらにおいしくしよう!
ツナマヨはツナ缶とマヨネーズを混ぜるだけで簡単に作れる上に、おにぎり、サンドイッチやパン、サラダやパスタ、副菜などさまざまな料理に使えるのでとても便利ですよね。
ツナマヨをおいしく作るには、ツナ缶の油の切り方やマヨネーズの量を調整して、ベチョベチョにならないようにすることが大きなポイントです。
ツナ缶の油はしっかりと切る方法と軽く切る方法とがあるので、お好みで使い分けてくださいね。
また、調味料や香辛料を隠し味として入れると、ツナマヨがさらにおいしくなります。
隠し味は単独で入れてもよいですし、数種類を組み合わせる方法もおすすめです。いろいろ試してみて、ぜひ自分のベストツナマヨを作ってみてくださいね。