毎年寒い季節になると、自販機やコンビニに温かいコーンポタージュが並びますよね。けれども、夏場はあまり見たことがない…。それもそのはず!缶入りコーンポタージュは基本的に秋冬の商品なのです。
しかし、缶入りコーンポタージュは、暑さで食欲がなくなる夏にもおすすめの飲料なのです!
この記事では、夏場に缶入りのコーンポタージュを飲むメリットや、夏でも購入できるおすすめの商品についてご紹介します。また、缶入りコーンスープの粒を残さず飲む方法も合わせて伝授しますね。
目次
缶入りコーンポタージュは夏も活用できる便利飲料!
缶入りのコーンポタージュが夏にもおすすめの理由はどのような点にあるのでしょうか?まずは、夏にコーンポタージュを活用するメリットや夏におすすめの飲み方についてご紹介します。
缶入りコーンポタージュは夏の朝食にピッタリ!
朝食は体内時計をリセットして身体を目覚めさせ、脳を活性化させるために必要不可欠!
朝食を抜くと、仕事や勉強に集中できない、身体の生活リズムが崩れる、太りやすくなる、便秘になりやすいなどの身体の不調につながります。
しかし、朝はただでさえ時間がない上に、夏場は暑さのせいで食欲がなくなり、朝ごはんを食べたくない!という人も多いのではないでしょうか。そのような時にこそ、缶入りコーンポタージュはおすすめです!
スープなら食欲がない時でも飲みやすいですし、缶入りコーンポタージュを常備しておくと、準備いらずで手軽に朝食を摂ることができます。
冷蔵庫で冷やして飲む方法もおすすめ!
暑い時は、熱いものではなく冷たいものが欲しくなりますよね。フランス料理の「ビシソワーズ」や、スペイン料理の「ガスパチョ」のように、冷製のポタージュスープは世界的に見てもスタンダードな飲み方と言えます。
もちろん、コーンポタージュも冷たくしてもおいしく飲めます。缶入りのコーンポタージュは温めずにそのまま飲んでも、冷蔵庫で冷たく冷やしてもOK。冷蔵庫に入れておくと、思い立った時に飲めるので便利です。
夏バテ&熱中症の予防にも役立つ!
夏に体調不良を引き起こす大きな原因となるのが、夏バテと熱中症ですよね。コーンポタージュの主原料であるとうもろこしには、夏バテや熱中症の予防に役立つ栄養素がたくさん含まれています。
コーンポタージュを飲んで夏バテ予防!
夏バテとは、夏の暑さに伴う身体の不調のこと。倦怠感、食欲不振、頭痛やめまいなどが主な症状で、疲労や睡眠不足、血行不良、外気と冷房の温度差などによる自律神経の乱れが原因です。
夏バテによる疲労回復や食欲不振、血行不良、自律神経の乱れなどの改善に役立つ栄養素がビタミンB群。コーンポタージュの主原料であるとうもろこしにはビタミンB群がたくさん含まれています。
夏バテになると食欲がなくなって栄養不足に陥り、さらに夏バテがひどくなるという悪循環に陥ることも少なくありません。
缶入りコーンポタージュなら、あまり食欲がない時でもすぐに飲める上にビタミンB群も補給できるため、夏バテの予防や改善が期待できますね。
朝食のコーンスープで熱中症対策!
夏は、寝ている間にもたくさんの汗をかきます。大塚製薬によると、気温29℃での8時間の睡眠で、水分は500mlも失われるそうです。
熱中症は午前中の熱中症も意外に多く、朝食を摂っていない場合に熱中症になりやすいこともよく知られています。
ですから、朝ごはんを食べることで、熱中症対策に必要な水分、塩分、エネルギーをすることはとても大切なことです。
しかし、暑くて寝苦しかった日は、朝ごはんを食べる気になれないこともありますよね。そのような時のために、缶入りコーンポタージュを冷やしておくと便利です。
朝食はしっかりと摂ることが理想ですが、どうしても食欲がなくて食べられない、という場合は、冷たいコーンポタージュ、バナナ、おかゆなど食べやすいものを食べるとよいですね。
冷房による冷え対策には温かいコーンポタージュがおすすめ
逆に、冷房や扇風機のあたりすぎで体調を崩してしまうこともありますよね。特に女性は、冷房などが原因の夏場の冷え性に悩む人も多いですよね。
冷房や扇風機で身体が冷えた時は、温めたコーンポタージュがおすすめです。熱いスープを飲んで内臓が温まると、末端の血管まで熱が行き渡りやすくなるので、手足の冷えも改善できます。
また、とうもろこしに含まれる「ナイアシン」というビタミンBは血管を拡張する作用があるため、血行を促進して冷え性を改善する効果が期待できます。
爆発に注意!缶入りコーンポタージュの温め方と注意点
缶入りコーンポタージュを温める場合は、鍋に開けてコンロで温める方法、缶のまま熱いお湯で湯煎をする方法、電子レンジで温める方法、鍋に移してコンロで温める方法があります。
商品によって温め方は異なる場合があるので、かならず注意書きを確認するようにしてください。特に、電子レンジで温める時はコーンスープが突沸する場合があるので、注意が必要です。
コーンポタージュの突沸(爆発)を防ぐには、温めすぎないようにすることが大切です。突沸を防ぐには、設定時間を短めにして様子を見ながら加熱するようにしましょう。
1000Wなど高出力での温めは避けてください。また、温める前によくかき混ぜておくことも、突沸を防ぐために有効です。
万一、温めすぎてしまった場合はすぐに動かさず、温度を均一にならすために数分間放置してから動かすようにしましょう。
通販が便利!夏でも買える缶入りコーンポタージュ2つ
秋から冬にかけて自販機やコンビニでよく見かけるホットの缶入りコーンポタージュはほとんどが秋冬限定。春や夏には製造していません。
6月くらいまでは秋冬用のコーンポタージュが残っている場合もありますが、在庫がなくなった時点で販売終了となります。
しかし、夏場でも購入できる缶入りコーンポタージュが2商品だけあります。ご紹介しますね。
ポッカサッポロ 『やさいのじっくりコトコト コーンポタージュ』
2020年に発売され好評を得ていた「じっくりコトコト冷製缶」シリーズ2022年2月にがリニューアルされ、「やさいのじっくりコトコト」シリーズになりました。
「じっくりコトコト冷製缶」シリーズと同様に、自販機やスーパー、ドラッグストアなどで通年販売されています。缶入りの冷製ポタージュスープを販売しているのは、2022年夏時点でポッカサッポロだけです。
『やさいのじっくりコトコト コーンポタージュ』は、13種類の野菜が溶け込んだコーンポタージュで、厳選されたスイートコーンをたっぷり使用し、ブイヨンとクリームでまろやかに仕上げています。
コーンの粒もたっぷりと入っているので飲みごたえは十分!広口のリシール缶(キャップタイプ)を使っているので、コーンの粒を残さずに最後まで飲める点もうれしいですね。
谷口農場 『豆乳仕立てのコーンスープ』
「谷口農場」は北海道旭川市にある農場で、米の他、トマトやとうもろこしなどの野菜を栽培しています。『豆乳仕立てのコーンスープ』は、農場で収穫した新鮮なとうもろこしをたっぷりと使ったコーンポタージュです。
谷口農場のとうもろこしは、「ドルチェドリーム」という品種。冷涼な気候で自家製の肥料で育てたとうもろこしは、とても甘くてジューシーです。
原材料は、とうもろこし、豆乳、バター、塩のみ。素材の味を最大限に生かしたぜいたくなコーンポタージュです。豆乳は自社農場産の大豆で作っていて、バターと塩も北海道産のものを使用しています。
梅雨の時期までは秋冬用の在庫が残っていることも!
缶入りのコーンポタージュは、基本的には秋から冬にかけてのみ製造販売される季節商品ですが、7月の初旬くらいまでは、インターネット通販で在庫が残っていることがあります。
・ポッカサッポロ『じっくりコトコト とろ~りコーン』
・ダイドードリンコ『濃厚デリ コクとろコーンポタージュ』
・伊藤園『特濃コーンポタージュ』
・アサヒ『アサヒ コクうま コーンポタージュ』
・キリン『世界のKitchenから 濃厚コーンポタージュ』
・サントリー『ビストロボス コーンスープ』
・コカ・コーラ『GO:GOOD ごくっ!とコーンポタージュ』
夏用の冷製コーンポタージュではなく、普通のコーンポタージュが飲みたい場合は、早めに買っておくとよいでしょう。
缶入りコーンポタージュの賞味期限は約1年なので、万一飲み残しても、次の冬までそのまま保管しおけるので無駄にはなりませんよね。
秋冬用のコーンスープは、自販機やコンビニでは温めて販売されていますが、冷たく冷やして飲むこともできます。また、暑いからさっぱりと飲みたい!という場合は、冷たい牛乳を足して飲む方法もおすすめです。
コーンポタージュ缶は裏ワザなしでも最後まで飲めるって本当?!
ところで、最近のコーンポタージュ缶は、コーンの粒が残りにくいように作られていることをご存じでしょうか?
どうしても残ってしまうコーンの粒。SNSやインターネット上にはコーンの粒を残さないように飲める裏ワザもたくさん紹介されています。
その一方で、各メーカーが、裏ワザを使わなくてもコーンの粒を残さずに最後まで飲み切れる工夫を施しているため、以前よりもコーンの粒が残りにくくなっているといいます。これは本当なのでしょうか?
ポッカサッポロは「ジャンピング缶」を採用!
ポッカサッポロは、粒コーンポタージュの粒を残さずに飲めるように、飲み口に近い部分に段差を付けた「ジャンピング缶」を採用しています。
段差を付けることによりコーン粒が跳ね上がり、出やすくなるという仕組みです。
ポッカサッポロの秋冬向けの商品である『じっくりコトコト シャキシャキ粒のとろ~りコーン』の缶の裏面には、「上手に飲む方法」が紹介されています。
まず、開ける前に缶をよく振ります。缶を開けたら、缶の上部を持って上部を軸にして缶を軽く傾け、手首を使って(持っている部分は固定したまま)コーンスープの缶を時計回りに細かく回しながら飲むとよいそうです。
伊藤園も缶のくびれでコーンの粒を出しやすく!
伊藤園の『特濃コーンスープ』の缶は、飲み口部分の約1センチ下の部分にくびれを作り、傾けた時に内部でコーンの粒が飛び上がる仕組みの缶を使っています。
ポッカサッポロが採用している「ジャンピング缶」と同じ理論ですね。
伊藤園によると、伊藤園の缶入りコーンポタージュは粒がよく出る容器を採用しているので、飲む時に缶を回すなどすることは特に必要ないそうです。
開封前に缶をよく振り、そのまま飲むだけでコーンの粒は最後まで残りにくいそうです。
サントリーは粘度の高いコーンポタージュを採用
サントリーの『ビストロボス コク旨い、粒たっぷりコーンスープ』の缶は飲み口の小さいごく一般的な形状で、ポッカや伊藤園のように粒が出やすいような工夫がされているわけではありません。
しかし、メーカーいわく、よく振って飲むと粒が残りにくいとか。スープにとろみを付けることで、スープといっしょににコーンの粒が流れ出やすいように工夫しているそうです。
しかし、SNSを見ると、『ビストロボス コク旨い、粒たっぷりコーンスープ』は、コーンの粒が残ってしまうという口コミが多々ありました。
やはり、缶に工夫がされていないとコーンの粒が残りやすいのかもしれませんね。
それでも残る場合は裏ワザを駆使すると便利!
粒の入った缶入りコーンポタージュは、昔よりもコーンの粒は残りにくくなってはいます。
しかし、1粒も残さないで最後まで飲むことは難しく、多少は残ってしまうという声も多いようですね。ですから、コーンの粒が残りにくい裏ワザを覚えておくと便利かもしれませんね。
コーンの粒が残りにくい裏ワザとは、飲む前に飲み口の下の部分を少し凹ませる方法。2012年にSNSで紹介されて話題になりました。
指で力を加えるだけでOKの手軽な方法なので、実践している人も多いようです。また、ポッカサッポロが推奨しているように、試験管やフラスコのように缶を回して渦のような流れを作る方法で飲む人も多いようです。
実は、段差やくびれのある形状の缶を使うことも、缶を凹ませる方法も、ぐるぐると回して飲む方法も、すべて「流体力学」という物理学的な理論に基づいた方法です。
理にかなった方法なので、いろいろと試してみるとよいかもしれませんね。
超簡単でおいしい!牛乳で作るコーンポタージュ缶も人気!
缶入りのコーンポタージュはそのまま飲めるタイプの他に、牛乳を加えて作るタイプのコーンポタージュも売っています。牛乳を加えるだけで本格派のコーンポタージュができ上がるのでとても便利です。
本格派の味わい!キャンベル『コーンポタージュ』
カルディやスーパーなどでよく見かける濃縮タイプのスープ缶です。2倍濃縮タイプで、同量の牛乳を入れるだけで本格的なコーンポタージュを簡単に作れます。
粒コーンがたっぷりと入ったクリーミーなコーンポタージュで、スイートコーン本来の甘みを味わえます。
牛乳を加えて作るので、レストランのコーンポタージュに近い味を楽しめますね。夏は冷たい牛乳を混ぜて冷製コーンポタージュとして飲む方法もおすすめです。
大人数に便利!ハインツ『クリームコーン コンデンススープ』
デミグラスソースやホワイトソースでおなじみのハインツが提供している業務用の濃縮コーンポタージュ。キャンベルの『コーンポタージュ』と同じく2倍濃縮タイプです。
厳選されたとうもろこしをペースト状にして生クリームを加えたコーンスープで、コーンの甘さ、生クリームのコクとまろやかさを味わえます。
水でも作れますが、牛乳を加えるとさらにまろやかになります。もちろん、冷たい牛乳を混ぜるだけでもOKです。
1缶で作れるコーンポタージュの量は約8人前。たっぷりと作りたい場合に便利ですね。
残った場合は、別の容器に移し替えて冷蔵庫に入れておくと、数日間は保存が効きます。フリーザーバックに入れて冷凍してもよいかもしれませんね。
あっさり派におすすめ!はごろも『シャキッとコーンスープの素』
はごろもの『シャキッとコーンスープの素』は、濃色タイプのコーンポタージュではなく、コンソメを加えたクリームコーン缶です。
最初からコンソメが入っているので、同量の牛乳を入れて混ぜるだけでコーンポタージュスープを作れます。
クリームコーンに牛乳を加えて作るので、濃厚なポタージュスープではなくあっさりとしたタイプ。サッパリとしたものが食べたくなる夏場にはおすすめのコーンポタージュスープです。
まとめ:コーンポタージュ缶で暑い夏を乗り切ろう!
これまでは冬の定番商品だった缶入りのコーンポタージュですが、ポッカサッポロが冷製のスープを売り出したことで、冷製缶スープの需要は急激に伸びているそうです。
今後は、夏用のコーンポタージュ缶も増えてくるかもしれませんね。
コーンポタージュは、食欲が減退する夏の暑い時期の食事のサポートとしておすすめ。夏バテの解消だけでなく冷房による冷えの解消も期待できます。ぜひ、試してみてくださいね。