そう思ったことはありませんか?味噌鍋をたくさん作り過ぎてしまって、無駄になってしまってはもったいないですよね。
もしも、味噌鍋が余ってしまった場合、他の料理にリメイクすると、翌日もおいしく食べることができます。この記事では、味噌鍋をリメイクする方法をいろいろとご紹介します。
目次
味噌鍋を無駄にしないための3つのリメイクテクニック
リメイクとは、余り物の料理に手を加えて他の味付けや他の料理に作り替えることを言いますよね。
作った味噌鍋が無駄にならないようにするためには、味噌鍋が余らないようにちょっとしたリメイクをして食べきる方法と、余ってしまった味噌鍋を他の料理に作り替えるリメイクの方法があります。
それぞれの方法をご紹介していきます。
残さないリメイクその1:しめを工夫して残さない!
鍋料理の仕上げに、うどんやごはんなどを入れて〆(しめ)を楽しむ人も多いですよね。味噌鍋も肉や野菜のエキスがたっぷりと染み出たスープに、うどんや雑炊はとてもよく合います。
味噌鍋の最後に、うどんやごはんを入れるだけでも十分においしいのですが、少し手を加えてリメイクすると別の味を楽しんだり、変わり種のしめを作ったりすることもできます。
味噌鍋のしめのレシピは、以下の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
残さないリメイクその2:「ちょい足し味変」で気分を変える!
味噌鍋を食べているときにできるリメイクの方法として、途中で鍋の味を変えて食べる方法もあります。いわゆる「味変」ですね。
味噌鍋は比較的味が濃厚なので、食べている途中に飽きてしまって、たくさん食べられない、という人もけっこういるようですね。そのようなときは、別の調味料や食材のちょい足しがおすすめです。
ちょい足しすることで、大した手間もかけずに鍋の味がグッと変化するので、味噌鍋を飽きることなく最後まで食べられる、というメリットがあります。
がっつりリメイク:余った味噌鍋を別の料理に作り替える!
味噌鍋が多すぎて食べきれない!というような場合は、思い切って翌日以降の食事用としてリメイクしてしまいましょう。つまり、味噌鍋の余りを流用して、まったく別の料理に作り替えてしまうのです。
残った味噌鍋は、出汁やスープの味はもちろん、肉や魚の旨味、野菜の甘味、そして味噌のコクが全部詰まっているので、アレンジ方法も多彩。
簡単アレンジで翌日の朝食や昼食にしてもよいですし、まったく別の料理に作り替えて翌日の夕食にするのもおすすめです。
当日の味噌鍋リメイク術!おすすめの味変をご紹介
次に、味噌鍋を残さないための工夫のひとつ、「味変」の方法をご紹介します。
味噌鍋を食べている途中に調味料や食材をちょい足しすると、味噌味以外の風味も味わえますよね。鍋に直接入れてもOKですが、取り分け用の小鉢にその都度入れると、さらにいろいろな味わいを楽しめます。
薬味の王道!柚子胡椒
寄せ鍋やしゃぶしゃぶなどのあっさり系の鍋に、柚子胡椒を入れて食べる人は多いのではないでしょうか。柚子のさわやかな香りとピリッと辛い青唐辛子は、こってりとした味噌鍋にもよく合います。
柚子胡椒は、味噌の種類や出汁の種類にかかわらず、どのような味の味噌鍋にも合う鉄板のちょい足し食材です。
味噌鍋に薬味として最初から入れてもよいのですが、最初は別の薬味で味わってから2杯目3杯目に柚子胡椒を足すと、柚子胡椒のサッパリとした辛さで、さらに食欲が進みます。
ごま油で中華風味に!
ごま味噌鍋や、味噌風味のごま豆乳鍋が好き!という人も多いのではないでしょうか。味噌とごまはとても相性のよい食材ですよね。ごまから絞ったごま油も、味噌鍋との相性がとてもよい調味料です。
味噌鍋の味に途中で変化を付けたい場合は、ごま油をひと回しかけてみましょう。すると、一気に中華風味に早変わりします。
さらに、中華麺を入れて軽く煮込み、しめに味噌ラーメンを楽しむのもおすすめです。お好みで、にんにく、豆板醤、ラー油、バターなどを入れると、さらなる味変も楽しめますよ。
キムチを入れてキムチ鍋に!
味噌鍋を簡単に韓国風に早変わりさせてしまうこともできます。ちょい足しする食材は、もちろんキムチです。
キムチのなかでも味噌鍋にちょい足しするのにおすすめなのは、白菜や大根のキムチです。味噌鍋のなかにキムチを汁ごと入れてしまいましょう。
さらにピリ辛にしたいのなら、コチュジャンを入れてもいいですね。キムチ風味の味噌鍋には豆腐やトッポギがよく合います。
トッポギがない場合は、普通の餅でもOKですし、しめにうどんや中華麺を入れるのもおすすめです。
翌日のごはんに!味噌鍋のリメイクレシピをご紹介
続いて、残った味噌鍋を活用して別の料理に作り替える、リメイクレシピをご紹介します。味噌鍋というと和風のイメージですが、和食だけではなく、洋食や中華料理などいろいろな料理にアレンジができます。
味噌鍋の余りは、出汁だけではなく残った具材ごとそのままリメイクするのがおすすめです。ただし、翌日以降にリメイクする場合は、鍋の残りが傷んでしまわないように冷蔵庫で保存するようにしてくださいね。
翌日の朝食に!残り汁で作る豆乳スープ
味噌鍋の残りを丸ごと使ってリメイクする簡単スープをご紹介します。手間いらずの時短レシピなので、翌日の朝食にもピッタリです。
【材料】(2~3人分)
鍋の残り汁 300~400cc
豆乳 200cc
塩・コショウ 少々
【作り方】
1.鍋の残り汁を鍋に入れて火にかけ、
2.一煮立ちしたら豆乳を入れて、沸騰しない程度に温める。
3.塩・コショウで味を調える。
【ポイント】
・豆乳を加えてから沸騰させると、たんぱく質が固まるので注意してください。
・ベーコン、白菜、豆腐などの具材を加えてもよいでしょう。
・豆乳がなければ、牛乳でもOKです。
味噌鍋の旨味たっぷり!スンドゥブにリメイク
味噌鍋の残り汁には、肉や魚の旨味と野菜の甘味がたっぷりと入っています。旨味たっぷりの出汁を使って韓国の鍋料理「スンドゥブ」にリメイクしてみましょう。
【材料】(2人分)
あさり 200gくらい
酒 100cc
長ねぎ 1/2~1本
しめじ 1/2パック
ニラ 1/2束
豚バラ肉薄切り 100g
絹ごし豆腐 1丁
ごま油 大さじ1
☆にんにく 少々
☆しょうが 少々
☆コチュジャン 大さじ1
★味噌鍋の残り汁 300ccくらい
★水 1カップ
★鶏ガラスープの素 小さじ1
韓国粉唐辛子 大さじ1/2~1
【作り方】
1.あさりは砂出し(※)をして、殻をこすり合わせてよく洗っておく。
2.豚バラは食べやすい大きさに切り、長ねぎは斜め切り、ニラは3~4cmに切っておく。
3.しめじは石づきを落とし、数本ずつほぐし、豆腐は4~5cmくらいの大きさに切る。
4.鍋に砂抜きしたあさりと酒を入れて蓋をして火にかけ、口が開いたら火を止める。
5.別の鍋にごま油を熱し、☆を入れて弱火で加熱して香りを出す。
6.中火にして豚肉、長ねぎを炒め、★としめじを加えて煮立たせる。
7.豆腐、韓国唐辛子を入れる。豆腐が温まったらあさりを汁ごと入れ、さらにニラを入れて火を止める。
※【あさりの砂出しの方法】
1.水2カップに食塩小さじ2を入れて、3%の食塩水を作る。
2.1にあさりを入れてアルミホイルで蓋をし、常温で1時間ほど静かに置いておく。
※夏場で気温が高い場合は、涼しい場所に置くか、時々冷蔵庫に入れて水温が上がり過ぎないようにする。
【ポイント】
・韓国粉唐辛子は、日本の粉唐辛子よりも辛さが控えめです。ない場合は一味唐辛子などを少々入れて辛さを調節してください。
・食べるときに生卵を入れると、よりマイルドになります。
コクを生かして和風スープカレーにリメイク!
味噌鍋のコクをそのまま生かして、野菜がゴロゴロと入った和風スープカレーにリメイクしてみましょう。
【材料】(2人分)
鶏もも肉 1枚
塩・コショウ 少々
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
なす 2本
かぼちゃ 2切
じゃがいも 1個
ピーマン 1個
茹で卵 1個
味噌鍋の残り汁 400~500cc
カレー粉 大さじ1
麺つゆ 小さじ2
油 大さじ1
【作り方】
1.鶏肉は室温に戻して4等分し、塩・コショウで下味を付けておく。
2.玉ねぎは薄切り、ピーマン・なす・茹で卵は半分に切り、なすとピーマンはフライパンで焼いておく。
3.にんじん、じゃがいも、かぼちゃは大きめに切り、レンジなどで下茹でしておく。
4.フライパンで鶏肉を強火で皮目から焼き、両面に焼き色が付いたら取り出しておく。
5.鶏肉を取り出したフライパンで玉ねぎを炒め、カレー粉を入れてさらに炒める。
6.味噌鍋の残り汁と麺つゆを入れ、沸騰したら鶏肉を戻し、弱火で10~15分ほど煮込む。
7.スープ皿に、でき上がったスープカレーを入れ、鶏肉、野菜、茹で卵を彩りよく盛り付ける。
【ポイント】
・カレー粉の量はお好みで加減してください。
・野菜は下茹でする代わりに素揚げにしてもOKです。
洋風に大変身!クリームシチューにリメイク
味噌は牛乳とも相性がよいので、味噌鍋の残り汁を使うとコクのあるクリームシチューにリメイクできます。
【材料】(2人分)
鶏もも肉 200g
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/3本
じゃがいも 小1個
ブロッコリー 1/4株
バター 10g
薄力粉 大さじ2
味噌鍋の残り汁 300cc
牛乳 200cc
スライスチーズ 1枚
塩・コショウ 少々
【作り方】
1.鶏肉はひと口大に切り、塩・コショウで下味を付けておく。
2.玉ねぎはくし切りにする。にんじん・じゃがいもはひと口大に切り、レンジなどで軽く下茹でをしておく。
3.ブロッコリーは小房に分けて下茹でしておく。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏肉と玉ねぎを中火で炒め、火が通ったらバターと小麦粉を加えてさらに炒める。
6.ダマができないように味噌鍋の残り汁を少しずつ加え、にんじんとじゃがいもを入れて弱火で10分程煮込む。
7.仕上げに牛乳、スライスチーズ、ブロッコリーを入れて、2分ほど煮込む。
【ポイント】
・水ではなく味噌鍋の残り汁で煮込むため、野菜は事前に軽く下茹でしておきます。
・味が薄いようなら、最後に塩・コショウで味を整えてください。
ほんのり味噌風味!あんかけ焼きそばにリメイク
コクと旨味がたっぷりと含まれている味噌鍋を出汁として利用した、中華風のあんかけ焼きそばの作り方をご紹介します。
【材料】(2人分)
豚肉薄切り 80g
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/3本
もやし 1/2袋
キャベツ 1/8個
しいたけ 2個
小松菜もしくは青梗菜 1/2束
ちくわ 2本
サラダ油 大さじ1
味噌鍋の残り汁 300cc
☆酒 大さじ2
☆麺つゆ 小さじ1
☆オイスターソース 大さじ1
片栗粉 大さじ1
中華麺 2食分
ごま油 大さじ3
【作り方】
1.豚肉は2~3cmに、ちくわは斜めに薄切りにする。
2.玉ねぎ、にんじん、しいたけは薄切り、キャベツは細切り、小松菜は4cmの長さに切る。
3.中華麺は袋を少し開けて、600wの電子レンジで、一袋につき1分程度加熱しておく。
4.フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒め、他の野菜を火の通りにくい順に入れて炒める。
5.味噌鍋の残り汁と☆の調味料を加えて一煮立ちしたら水溶き片栗粉でとろみを付ける
6.別のフライパンにごま油を入れ中華麺をほぐしながら炒め、両面に焼き色が付くまで焼く。
7.両面がカリッと焼き上がったら皿に盛り、5のあんをかける。
【ポイント】
・もやしとキャベツはシャキシャキとした食感が残るように、炒め過ぎないようにしましょう。
・でき上がったあんをごはんにかけると中華丼になります。その場合は、でき上がってからごま油をかけてください。
まとめ:味噌鍋のリメイクレシピは多彩!
ついつい、作り過ぎてしまいがちな味噌鍋ですが、上手にリメイクすると無駄にならずにすみますよね。出汁と具材の両方が余ってしまったら、具材もそのまま使ってリメイクをしてしまいましょう。
味噌鍋のしめに雑炊やうどんを作ってもさらに残ってしまいそうな場合は、しめを作る分だけ残して、リメイク分は別に取っておくとよいですね。
ご紹介したレシピ以外にもいろいろとリメイクする方法があるので、いろいろと試してみてくださいね。