味噌鍋のしめ(〆)で悩んだことはありませんか?
鍋料理にしめは欠かせませんよね。肉や魚、野菜などの旨味がたっぷりと入った鍋のしめは、鍋料理の後にしか味わえない特別な一品です。
この記事では、味噌鍋の定番の〆から、ひと味違ったしめまで、簡単にできる味噌鍋のしめのレシピをご紹介します。
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目次
味噌鍋のしめをおいしく作るポイントは?
最初に、味噌鍋のしめをよりおいしく作るポイントをいくつかご紹介しましょう。
味の調整を忘れずに!
味噌鍋は、タレで食べる水炊きやしゃぶしゃぶと違って、味噌味のスープで具材を煮込んで、スープといっしょに味わうタイプの鍋料理ですよね。
最初はちょうどよい濃さのスープを用意しても、食べているうちにだんだん煮詰まって濃くなったり、逆に、野菜の水分が出て薄まったりしがちです。
せっかくしめを味わおうと思っても、味が濃すぎたり薄すぎたりするとおいしさが半減してしまいます。しめの食材を入れる前に、スープの味見をするのを忘れないようにしましょう。
スープが減りすぎてしまったときのことを考えて、最初から味噌鍋のスープを多めに作って、しめ用に取っておくのもおすすめです。
具材はそのまま?取り出す?
鍋のしめを作るとき、鍋に残った具材をどうするか?悩んだことはありませんか?2020年にyahooニュースの「みんなの意見」で行ったアンケートによると、次のような結果になったそうです。
このアンケートを見ると、約6割の人が締めは具材を食べ終わってから(全部取り除いてから)作っていることがわかりますよね。
「具材を追加して作る」という回答では、「卵や薬味を追加する」といった答えが見られました。
具材を取り出す派が優勢のようですが、これはもう、お好みでOKと言えますね。ただし、肉や魚から出た脂が多い場合や、アクが出ている場合は、取り除いた方がシメをおいしく食べられます。
スープがどろどろになるのを防ぐには?
鍋の締めに使う食材は、ごはんや麺類などの炭水化物が一般的ですよね。しめの食材を入れたときにドロドロの状態になるのが好きではない!という人はひと手間加えることで、スープがドロドロになるのを防げます。
しめを入れたときに味噌鍋のスープがドロドロになってしまう原因は、しめの食材の表面に付いているデンプンが味噌鍋のスープに溶け出してしまうことが原因です。
これを防ぐには、ごはんや麺類などの表面を水で洗ってから入れるとよいでしょう。
やっぱりこれだよね!味噌鍋の定番のしめ3選
鍋料理の〆の魅力といえば、具材の旨味をたっぷりと含んだスープのおいしさをそのまま味わうことですよね。まずは、定番の味噌鍋のしめのおいしい作り方をご紹介します。
定番中の定番!シンプルな味噌うどん
味噌といえば、和食に欠かせない調味料ですよね。肉や魚や野菜の旨味をたっぷりと含んだ味噌鍋のスープに、和食の定番のうどんがシメとして合わないわけがありません。
うどんは大きく分けると、茹でうどん(スーパーなどで売られている袋入りの茹でうどん)、冷凍うどん、生うどん、乾麺の4種類がありますが、味噌鍋の〆に使うのは茹でうどんか冷凍うどんがおすすめです。
うどんを入れてから数分煮込んで、味噌煮込み風にすると、味がしっかりと浸み込みます。薬味として、2~3cmくらいの斜め切りにした青ネギを入れると、味噌味にとてもよく合いますよ。
中華麺で味噌ラーメン風に!
味噌鍋のしめに、中華麺(中華そば)を入れるのも人気の食べ方です。うどんとはまたひと味違った味わいを楽しめますよ。
味噌鍋のしめとして中華麺を入れるメリットは、いろいろなアレンジを楽しめること。
仕上げにバターを入れると、味噌バターラーメンになりますし、敢えて、肉や野菜を残しておいた味噌鍋に中華麺を入れてもいいですね。
鶏ガラスープベースの味噌鍋はもちろん、カツオや昆布などの和風だしベースの味噌鍋にもよく合います。
中華麺を入れる場合は、煮込む時間をうどんよりも短めにするのがおすすめです。薬味はネギでもおいしいですが、ニラを入れてもいいですね。
味噌味も合う!卵雑炊
鍋の〆に雑炊というと、醤油味や塩味ベースの鍋を思い浮かべるかもしれませんが、味噌鍋のしめにも雑炊はとてもよく合います。
味噌鍋のシメで雑炊を作る場合は、仕上げに溶き卵を加えることで、スープの旨味をしっかりとごはんに閉じ込めます。基本のレシピをご紹介しますね。
【材料】(2人分)
・ごはん 茶碗1杯分
・味噌鍋の残りのスープ 適量
・卵 1個
・青ネギ 適量
【作り方】
1.ごはんは水で軽く洗ってほぐし、ザルにあげて水気を切っておく。
2.味噌鍋のスープを火にかけ、煮立ったら1のごはんを入れる。
3.弱火で数分煮込んだら、溶き卵を回し入れて一煮立ちさせ、蓋をして火を止める。
4.卵がお好みの固さになるまで、そのまま数分間蒸らす。
【ポイント】
・ごはんがスープをよく吸うので、スープの量に対してごはんがやや少なめと感じるくらいがちょうどよい量です。
・味噌鍋のスープは味がしっかりと付いているので、あっさりめの味が好きな人は煮込む時間を短くするとよいでしょう。
ちょい足しで簡単!バリエーション広がる味噌鍋のしめレシピ4選
味噌鍋のしめを作る際、少しだけ食材を足すことで、さらにいろいろなバリエーションのしめを楽しめます。味噌鍋とは少し違った味わいを楽しめるのもよいですよね。簡単にできるちょい足しレシピをご紹介しましょう。
辛い物好きにおすすめ!ピリ辛中華風雑炊
豆板醤とごま油を少し足すだけで、中華風のしめ料理になります。
【材料】(2人分)
ごはん 茶碗1杯分
味噌鍋の残りのスープ 適量
豆板醤 小さじ1
ごま油 適量
卵 お好みで
【作り方】
1.ごはんは水で軽く洗ってほぐし、ザルにあげて水気を切っておく。
2.味噌鍋のスープを火にかけ、煮立ったら豆板醤と1のごはんを入れる。
3.弱火で数分煮込んだら、蓋をして火を止めて数分間蒸らす。
4.最後に、ごま油を回しかける。
【ポイント】
・お好みで卵を入れてもOKです。
・豆板醤の量はお好みで加減してください。
イタリアン風に!味噌チーズリゾット
和風の味噌鍋にチーズをちょい足しすることでイタリアン風のしめができ上がります。いつもの味噌鍋と気分を変えたいときやチーズ好きの人におすすめです。
【材料】(2人分)
ごはん 茶碗1杯分
味噌鍋の残りのスープ 適量
牛乳または豆乳 100cc
ピザ用チーズ 大さじ2
オリーブオイル 小さじ1
ブラックペッパー 適宜
【作り方】
1.ごはんは水で軽く洗ってほぐし、ザルにあげて水気を切っておく。
2.味噌鍋のスープに牛乳(豆乳)100cc、1のごはんを入れて中火にかける。
3.一煮立ちしたら、チーズを入れて火を止め、オリーブオイルを入れて全体を混ぜ合わせる。
4.お好みでブラックペッパーをかけて食べる。
【ポイント】
・チーズや牛乳の量はお好みで加減してください。
・あまり沸騰させすぎないように注意してください。
豆乳でまろやかに!ごま豆乳担々麺風
味噌鍋のスープに、ごまと豆乳をちょい足しすると、ごま豆乳担々麺風のしめになります。
【材料】(2人分)
味噌鍋の残りのスープ 適量
豆板醤 小さじ1/2
豆乳 100cc
すりごま 大さじ2
中華麺 1~2玉
ごま油 小さじ2
ラー油 適宜
【作り方】
1.味噌鍋のスープに、豆板醤、すりごま、豆乳を入れて火にかける。
2.沸騰しかけたら中華麺を入れ、弱火で数分麺を温め、最後にごま油を入れる。
3.お好みでラー油をかけて食べる。
【ポイント】
・沸騰すると豆乳のたんぱく質が固まるので、あまり沸騰させないように注意してください。
・ピリ辛にしたい場合は、豆板醤の量を増やしてください。
韓国風のしめに!キムチチゲうどん
味噌鍋のしめにキムチをたっぷりと入れて、韓国風のキムチチゲうどんを作ってみましょう。
【材料】(2人分)
味噌鍋の残りのスープ 適量
キムチ 適量(50~100gくらい)
中華麺 1~2玉
ごま油 小さじ2
卵 1~2個
ネギ、ニラなど 適量
【作り方】
1.味噌鍋のスープを火にかけ、沸騰したらキムチと中華麺を入れる。
2.一煮立ちさせたら、卵を割り入れて火を止め、ネギやニラ、ごま油を入れて蓋をしてしばらく蒸らす。
【ポイント】
・辛さを出したい場合は、コチュジャンや韓国唐辛子などを入れてもよいでしょう。
カロリー控えめ!ヘルシーな味噌鍋のしめ2選
最後に、うどんや雑炊よりもカロリーが低めの味噌鍋のしめを2種類ご紹介します。あっさりと食べたい人やダイエット中の人におすすめです。
しめの蕎麦は漬け蕎麦がおすすめ!
蕎麦の出汁は醤油味というイメージが強いですよね。ですが、味噌味も意外に蕎麦と合います。
そばを味噌鍋のしめとしてそのまま入れてももちろんよいのですが、少し趣向を変えて漬け蕎麦にすると、蕎麦のおいしさをしっかりと味わえます。
【材料】(2人前)
味噌鍋の残りのスープ 適量
めんつゆ 小さじ2
長ねぎ 1本
ごま油 適量
そば(乾麺・生そばなど) 2人分
【作り方】
1.長ねぎは3cmくらいの長さに切り、ごま油を敷いたフライパンで、焦げ目が付くくらいに焼いておく。
2.鍋の残りのスープにめんつゆと1の長ねぎを入れて一煮立ちさせる。
3.そばはパッケージに書かれている方法で茹で、水でしっかりと洗って表面のぬめりを取り、冷水でしめておく。
4.冷たいそばを熱々の味噌ダレに漬けて食べる。
【ポイント】
・焼きネギとともに、豚バラ肉を焼いて入れるのもおすすめです。
ダイエット中におすすめ!ごま味噌春雨スープ
味噌鍋のしめはガッツリと食べたいけれど、カロリーが気になる!そんな人におすすめのしめは春雨です。
春雨は茹でて戻すと水分をたっぷりと含むため、カロリーが低めであるにもかかわらず、食べ応えがあるので満足感はしっかりと得られます。
【材料】(2人分)
緑豆春雨 50~60g
味噌鍋の残りのスープ 適量
卵 1個
青ネギ、ニラなど 適量
豆板醤 お好みで
ごま油 小さじ1
【作り方】
1.味噌鍋の残りのスープを火にかけ、沸騰したら緑豆春雨をそのまま入れる。
2.2分ほど沸騰させて、春雨がやわらかくなるまで煮込む。
3.溶き卵、青ネギ(ニラ)、ごま油を入れて蓋をし、火を止めて数分間蒸らす。
【ポイント】
・緑豆春雨を使うと煮崩れにくくなります。
・春雨は水分を吸うので、スープの量はやや多めがおすすめです。足りない場合は、水と鶏ガラスープを足すとよいでしょう。
・お好みで豆板醤を入れてピリ辛にしてもOKです。
まとめ:味噌鍋のしめはアレンジ自在!多彩な味を楽しもう!
味噌鍋は、出汁と味噌に、肉や魚や野菜の旨味がプラスされ、まろやかでコクの深い味わいが特徴ですよね。しめは、和風の味噌味だけではなく、中華風にも洋風にも多彩なアレンジができるのが魅力です。
ごはんや麺などを入れるだけでも十分おいしいのですが、少し手を加えてアレンジすると、また違った味わいを楽しめます。ご紹介した味噌鍋のしめは、簡単に作れるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。