【料理の種類別!】お酢の代用として使える調味料をご紹介!
この間酢の物を作ろうと思ったら、酢を切らして困ったことがあったわ。酢が無い時の代用品って何かあるかしら?家に常備している調味料で代用できるの…?

お料理の時に調味料が足りない時って困りますね。来客の時や急ぐ時などは、お店に買いに行けない場合もあります。

 

お酢が無い時の代用は、何を使えばいいのでしょうか。この記事では日本に流通する代表的なお酢の代用方法や、料理別の代用方法を詳しく解説します。

代表的な和洋6種類のお酢とそれぞれの代用方法

代表的な和洋6種類のお酢とそれぞれの代用方法

お寿司や酢の物、ドレッシングなど、毎日の食卓にお酢は欠かせない大活躍の調味料です。

日本では近年海外からさまざまなお酢が入ってきて、お店のお酢のコーナーにはどれを選んでいいかわからないほど様々な種類のお酢が並んでいます。

 

まずはお店などで見かける代表的なお酢6種類について、代用方法やどんなお酢なのかなどを詳しく見ていきましょう。

米酢と穀物酢の違いとその代用

日本人が日常使っている、いわゆる「普通のお酢」には「米酢」と「穀物酢」があります。一番ポピュラーなのが穀物酢で、日々使っている酢と言えば穀物酢を指すことが多いようです。

 

米酢と穀物酢は原料に違いがあります。米酢は米だけを使って作られているのに対し、穀物酢は小麦や酒粕、米やとうもろこしを混ぜて作られます。

 

米酢は香りが強く、穀物酢はあまり香りがありません。米酢の香りは加熱によって揮発するため、加熱する料理には穀物酢を、加熱しない料理には米酢を使うとそれぞれの良さが引き立ちます

 

米酢や穀物酢はお互いに代用ができます。また米酢も穀物酢も無い時には、リンゴ酢や白ワインビネガーを代用品として使えます。

黒酢やバルサミコ酢、赤ワインビネガーは色が濃くコクのある味のため、代用として使った場合に料理の色を変えることがあるので注意が必要です。

コクのある黒酢の代用にはコツが必要!

黒酢も穀物酢の一種です。原料は玄米だけを使ったものと大麦や小麦で作ったものの2種類があり、13年の長い期間発酵させて作られるコクのあるお酢です。

 

日本で作られる黒酢はほとんどが玄米を原料にした黒酢で、酸味が強いのが特徴です。中国などで作られる黒酢は大麦や小麦、もち米を使ったものもあり、さっぱりとした味わいです。

 

黒酢はコクがあるため、他の酢で代用する時には一手間かけましょう。色の白い酢を代用として使うならウスターソースなどを足して、コクをプラスすると近い味になります。ウスターソースは味が強いので使い過ぎに注意してください。

またバルサミコ酢を代用として使うなら、レモン汁を少し足すのがおすすめです。バルサミコ酢は熟成の度合いによって酸味や甘味が違うため、味見をしながら調整しましょう。

リンゴ酢や白ワインビネガーはフルーツのお酢

リンゴ酢はリンゴを原料に、白ワインビネガーはブドウを原料にして作られたお酢です。フルーツを原料としているため、フルーティな香りとさっぱりした酸味が特徴と言われています。

 

アメリカで酢と言えばリンゴ酢、フランスなどヨーロッパで酢と言えばワインビネガーが一般的です。

リンゴ酢と白ワインビネガーはお互いに代用ができます。穀物酢を代用品として使う場合は、レモン汁やポッカレモンを少し足すと似た風味を出せますよ。

バルサミコ酢は長い期間をかけて熟成

バルサミコ酢はブドウを原料にして、数年から十数年の長い期間をかけて醸造されたお酢です。深いコクとフルーティな香り、甘味があるのが特徴です。

 

バルサミコ酢が無い時は、赤ワインにはちみつや穀物酢を入れることで代用が可能です。

 

※こちらにバルサミコ酢の代用について詳しくまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。

料理別に解説!お酢の代用品【和食編】

料理別に解説!お酢の代用品【和食編】

一言にお酢と言っても、日本で流通しているお酢には様々な種類があります。火を通して使うのに適したお酢や、火を通すと香りが飛ぶことから火を使わない料理やドリンクにして飲む方が良いお酢など様々です。

 

ここからは私たちが日常口にすることが多い和食の料理別に、お酢の代用品として使える食品について見ていきましょう。

ちらし寿司に使うお酢の代用品は?

ちらし寿司などの酢飯を作るときには、最近はすし酢を使うご家庭が多いかもしれません。すし酢は穀物酢や米酢に、砂糖や塩で味付けをしたものです。

 

酢やすし酢が無い時に酢飯を作るには、レモン汁とはちみつ、塩を混ぜると代用ができます。レモン汁は酸味が強いので、味を見ながら少しずつ混ぜていきましょう。レモン汁はポッカレモンでも大丈夫です。

 

フレンチドレッシングは酢に油と塩を混ぜたものですので、フレンチドレッシングに砂糖を混ぜればすし酢の代用になります。ドレッシングには油や香辛料が入っているため、洋風のお寿司になりますよ。レモンドレッシングも使えます。

酢の物に使える代用品は?

酢の物の味付けには、三杯酢を使うことが多いですね。三杯酢は、酢と醤油とみりんを111で混ぜたものです。

 

酢の物に使う酢の代用品は、ポン酢に砂糖またはみりんを入れるのが一番ぴったりの味になります。和風ドレッシングもそのまま使えますよ。

 

酢の代わりにレモン汁を使って、醤油とみりんまたは砂糖を混ぜてもさっぱりした酢の物になります。すし酢に少しお醤油を足すのもいいかもしれません。

 

梅干しがあったら、梅の果肉を細かく刻んで和えてもさっぱりとした味わいで酢の物に似た味になります。

ゆで卵にお酢?

ゆで卵を作るときにお湯にお酢を入れることで殻がむけやすくなるほか、割れた部分から白身が飛び出すのを防ぐことが出来るそうです。

 

酢にはたんぱく質が固まるのを早める作用があるため、割れた卵から出た白身を早く固め外に流れ出すのを止めると言われています。

 

ゆで卵に使うお酢の代用品は、食塩やでんぷん、レモン果汁も使えるとのことです。ゆで卵をむく時に白身まで一緒に取れてしまってイライラしている人は、一度試してみてくださいね。

長生き味噌汁に入れるリンゴ酢が無い時は?

テレビで放送されて「健康にいい」「ダイエット効果がある」と話題になった「長生き味噌汁」。材料は赤味噌と白みそに玉ねぎをすりおろしたものとリンゴ酢を混ぜて作ります。

 

放送の翌日にはスーパーの棚からリンゴ酢が消えたと言われ、人気のほどが伺えます。長生き味噌汁を作るのに使うリンゴ酢は10食分あまりで、大さじ1杯ほど。たったそれだけのリンゴ酢なら家にあるもので代用できると便利ですね。

長生き味噌汁にリンゴ酢を入れる理由は、リンゴ酢に豊富に含まれるカリウムと抗酸化作用のあるリンゴポリフェノールが同時に摂れるからなのだそうです。

 

つまりカリウムとリンゴポリフェノールが入っているものを使えば、代用できることになります。

お酢の健康効果も同時に摂ることを考えると、普通のお酢に100%のリンゴジュースを入れるのが健康効果を損なわずに近い味にできそうです。

 

リンゴジュースの代わりに、本物のリンゴをすりおろして使うのもOK。リンゴポリフェノールは皮に多く含まれますので、皮ごとすりおろすのがおすすめですよ。

レンコンの下ごしらえに使うお酢の代用は?

レンコンを使った料理をするとき、酢水につけることであくが抜けて茶色く変色するのを防ぐことができます。レンコンのあく抜きに酢の代用品はあるのでしょうか。

 

レモン汁を酢の代用として使うと、レンコンの穴の中まできれいに白くなるのでおすすめです。また酢の代わりに、小さじ一杯の重曹でもあく抜きが出来ますよ。

 

あく抜きにはレンコンを白くする効果がありますが、水にさらすことでレンコンの栄養素が逃げてしまうデメリットもあります。

 

酢の物やサラダなどレンコンを白くきれいな状態で料理したい場合は、あく抜きをして調理をしましょう。きんぴらや煮物などのお醤油で色が付く料理に使うなら、あく抜きをしない方が栄養素が逃げないのでおすすめです。

料理別に解説!お酢の代用品【洋食編】

ナムルに入れるお酢の代用は?

和食以外にも洋食や韓国料理などでも、お酢を使うことがあります。お酢の酸味は食欲を増進して、食欲のない時でもさっぱりと食べることができます。

 

ここからは和食以外の料理でお酢の代用になる食品について見ていきましょう。

ナムルに入れるお酢の代用は?

ナムルは韓国では定番の家庭料理です。日本でもビビンバの具材としてよく使われるため、知っている方も多いでしょう。

 

ナムルは野菜を下ごしらえしたものを味付けした料理の総称で、もやしやほうれん草などさまざまな野菜にそれぞれ別々に味付けをして作られます。

もやしや大根など、野菜の種類によっては酢を仕上げに使うものもあります。酢は必ず入れなければならないわけではなく、家に酢を切らしているならあえて代用調味料を入れなくてもナムルとして食べることが出来ますよ。

ドレッシングに入れる酢がないときは?

ドレッシングに入れるお酢の代用になるのは、どんなものがあるでしょうか。一番最初に思いつくのはレモン汁ですね、柑橘系のかぼすやすだちなども代用できそうです。

 

和風ドレッシングならポン酢があれば、油とお砂糖を入れればドレッシングに代用できます。梅肉もお酢の代わりとして使えそうですね。

 

最近ではお酢が苦手な人のためにお酢を使わないドレッシングも市販されています。叙々苑の「野菜サラダのタレ」は醤油やごま油、ニンニクにうま味調味料を混ぜて作られているそうです。

肉のさっぱり煮に使う酢の代用は?

肉のさっぱり煮は、お酢をたっぷり入れた調味液で肉を煮込む料理です。酢の酸味でさっぱりと食べることが出来て、食欲のない季節にぴったりの料理です。

 

さっぱり煮に使う酢の代用は、定番のレモン汁の他ににがりを使うことができます。にがりを使ったさっぱり煮は酢のすっぱさが無いので、酢の苦手な人にもおすすめです。

 

にがりにはお肉をやわらかくする効果があるため、さっぱり煮以外にも肉の下ごしらえをする時にも使えます。

 

台湾ではにがりの代わりに酢を使って豆腐を固める料理があるそうです。お酢とにがりはお互いに代用ができる食品なのですね。

ジャムに入れるレモン汁の代用に酢は使える?

手作りのジャムは美味しいですね。一度手作りすると、おいしさに市販のジャムはもう食べられなくなることもあります。

 

ジャムは果物と砂糖にレモン汁を入れて作ります。レモン汁の役割はレモン汁に含まれるペクチンでジャムを固めることと、クエン酸でジャムの色を良くする効果があります。

 

レモン汁が無い時には、ポッカレモンなどのビン入りのレモンジュースで代用できます。また同じ柑橘類のミカンやオレンジ、すだちやかぼすの果汁も代用で使うことが出来ます。食用のクエン酸でも代用が可能です。

 

酢をジャムに入れるレモン汁の代用にできるかどうかですが、風味が違うためあまりおすすめしません。ただしリンゴ酢などのさわやかなお酢は、酸味を付ける目的でなら使うことができます。

まとめ~お酢の代用品にはいろいろなものがある

和食にも洋食にも欠かせないお酢は、幅広い用途があって毎日の食卓に大活躍しています。料理の時にお酢を切らしてしまったら、レモン汁やポン酢、ソースや梅肉などで代用できることが分かりました。

 

料理によっては代用すると料理の風味が変わることがあるので、代用品を使う時には味見をしながら少しずつ使いましょう。酢の酸味が苦手な人には、代用品を使った料理の方が口に合うこともあるかもしれません。

 

今回ご紹介した食品の他にも、酢の代用として使える食材は色々あります。ぜひ色々試してみてくださいね。

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