タバスコにはこんなに種類が！辛さレベルや特徴について一挙大公開！

こんな経験はありませんか？

お店によっては、非常に多くの種類のタバスコを取り扱っているところもあり、タバスコのもつバリエーションに、驚かされます。

今回は、そんなタバスコの種類と特徴について、あなたにぴったりのタバスコが見つかるよう、詳しく解説していきます！

タバスコの種類と特徴は？管理栄養士が解説します！

タバスコで、一番よく見かける種類は、「ペッパーソース」と呼ばれる、辛味と酸味のバランスが絶妙な、赤いソースですよね。

実は、このペッパーソース以外にも、タバスコには、様々な種類・バリエーションがあるのです。こちらでは、それぞれのタバスコの特徴について、詳しくご紹介していきます。

タバスコの定番品：ペッパーソース

ご家庭やレストランなどでお馴染みの、いわゆる定番の種類ともいえる、赤いタバスコです。

保存料や着色料を一切使用していないのが特徴的です。辛味と酸味のバランスが絶妙であるため、様々な料理に利用することができ、それが長年愛されている秘訣となっています。

このタバスコに使用されている唐辛子は、タバスコペッパーという品種で、３cmほどの小ぶりな実と、厚めの皮が特徴的。熟すに伴って、実の色は、黄色～オレンジ色～赤色へと変化していきます。

ペッパーソースの一般的な楽しみ方は、何と言っても、ピザやパスタにかけて食べることですよね。他にも、グラタンなどのホワイトソースとも相性バツグンです。

マイルドな青唐辛子タバスコ：ハラペーニョソース

メキシコを代表する青唐辛子である、ハラペーニョを使用した種類の、緑色のタバスコです。

辛味は比較的マイルドで、ピクルスのような酸味と風味も楽しめるのが特徴的です。

ハラペーニョ自体は、長さ６cm、直径３cm程度で肉厚であり、生であれば、日本でいうピーマンのように調理して食べることも可能です。

このハラペーニョソースは、ピザにかける以外にも、パスタのソースに混ぜてサルサ風にアレンジしたり、サラダやグリル料理、フライなどにかけても楽しむことができます。

食欲そそるタバスコ：ガーリックペッパーソース

ガーリック風味の種類のタバスコであり、カイエン、タバスコ、ハラペーニョの、３種類の唐辛子をブレンドして作られているところにも注目したい一品。

ガーリックの風味が食欲をそそります。ニンニクを使う料理には、基本的にどれも相性が良いため、和食や中華料理など、幅広く使えるところも嬉しいですね。

燻製の香りが決め手！：チポートレイペッパーソース

スモーキーな香りが楽しめる種類のタバスコです。

原材料を見る限りでは、一体どこにスモーキーの秘密が隠されているのか、一見分かりにくいですよね。

実は、このタバスコに使われている唐辛子そのものが、燻製されており、この燻製された唐辛子のことを、チポートレイ（チポトレ）と呼ぶのです。

まるで、お肉料理のために作られたといっても過言ではないほど、ステーキなどによく合います。辛さ自体はまろやかであり、その辛さの中に現れるスモーキーな香りが、非常によくマッチしたソースだといえるでしょう。

フルーティーな辛旨タバスコ：ハバネロソース

ペッパーソースの２倍以上の辛さをもち、香辛料やフルーツの風味も楽しめる種類のタバスコです。

このソースに使われているハバネロの実は、大きさ２～６cmで、丸みを帯びた形が特徴的であり、超激辛唐辛子として、世界的にも有名です。

猛烈な辛さの中にも柑橘系を思わせるような、フルーティーな香りをもつなどの特徴もあり、多くのフルーツソースとも相性が良いため、このハバネロソースには、様々な原材料がブレンドされています。

刺激的な辛さの中にも、どこかトロピカルで、南国の雰囲気を楽しめるのも魅力的ですね。これだけ多くの原材料が使われていることもあり、カレーやスープなど、味に深みを出すために利用するのもおすすめです。

ただし、辛さには注意が必要ですね。

最恐のタバスコ！？：スコーピオンソース

ペッパーソースの、約１０倍の辛さをもつといわれている種類のタバスコです。

このタバスコに使用されている、圧倒的な辛さをもつとされる、スコーピオンと呼ばれる唐辛子は、約３年間にわたり、世界で最も辛い唐辛子として、ギネス世界記録を保持していたほどです。

その後、２０１３年に、キャロライナ・リーパーという唐辛子により、ギネス世界記録を更新されてしまいましたが、タバスコとしてラインナップされている中では、このスコーピオンソースが、断トツで最も辛いものとなっています。

その辛さは、一滴垂らした時から目に見えるほど。ペッパーソースにはない、ドロッとしたテクスチャーと濃い赤色！口に入れたら…続きは、ぜひ試してみてください！試すとういよりは、もはや挑戦です！

以上、６種類のタバスコについて、辛さや、その他の特徴を中心にご紹介しました。この中で、あなたはいくつご存じでしたか？

この他にも、それぞれのタバスコの特徴として、賞味期限にも違いがみられるものもあります。タバスコの賞味期限について詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。

種類別！タバスコの辛さレベルを一挙ご紹介！

唐辛子の辛さを表す「スコヴィル値」とは！？

よく、「辛さ〇倍」などの表現を目にしますが、実は、辛さを表す基準があることをご存じですか？

その、辛さを表す基準のことを、「スコヴィル値」といいます。このスコヴィル値の決め手となるのが、唐辛子の辛み成分であるカプサイシンなのです。

実際に、１９１２年、スコヴィル味覚テストとして、それぞれの唐辛子エキスを、辛味を感じなくなるまで砂糖水に溶かし、それが何倍であるのか、を実験することで、値を算出していたようです。

被験者は複数人であったとされていましたが、どうしても人の主観に頼るものであったり、何より、被験者の舌を酷使しなければならないなど、様々な問題点があげられていました。

現在では、高速液体クロマトグラフィーにより、カプサイシン量を電気測定する、という、ジレット法などが取り入れられ、人の主観に頼ることなく、スコヴィル値を算出できるようになりました。

このスコヴィル値は、これらの歴史を作り上げた化学者である、ウィルバー・スコヴィル氏から名が付けられたという、由来があります。

今回は、この「スコヴィル値」をもとに、辛さについてお話ししていきたいと思います。

代表的な唐辛子のスコヴィル値ってどれくらい？

スコヴィル値を表す単位として、「SHU（Scoville heat units）」が使われています。では、わたしたちがよく口にする、唐辛子のスコヴィル値は、何SHUなのでしょうか？

日本でよく使われている、代表的な唐辛子である鷹の爪のスコヴィル値は、４０,０００～５０,０００SHUとされています。

一方、定番のタバスコに使われている、タバスコペッパーのスコヴィル値は、３０,０００～５０,０００SHUです。

このように比較してみると、鷹の爪とタバスコペッパーの辛さは、とても似ているようですね。このことが、日本の家庭料理やレストランで、長年タバスコが愛されている理由のひとつかもしれませんね。

その他、ハラペーニョは５,０００～２５,０００SHU、激辛唐辛子とされているハバネロは、１００,０００～３５０,０００SHU。

そして、最も辛い唐辛子だといわれているスコーピオンは１,５００,０００～２,０００,０００SHUと、やはり驚きの数値が検出されていることが分かりました。

ただし、スコヴィル値は、同じ唐辛子であっても、生育地の土壌や気候などにより、１０倍以上もの差がどうしても生じてしまうといわれています。そのため、あくまで参考値として、知っておくとよいですね。

タバスコ６種類の辛さを、スコヴィル値にて徹底比較！

では、先ほどご紹介した６種類のタバスコの辛さについて、スコヴィル値をもとに、早速ランキング形式でみていきましょう！

やはり、世界一辛い唐辛子として、ギネス世界記録を保持していただけあって、スコーピオンはソースになっても、その辛さは顕在であることが分かりましたね。

また、このようにしてみてみると、唐辛子そのものがもつスコヴィル値は、タバスコとして他の原材料と混合されることにより、辛さがマイルドになって、食べやすく調整されているということも分かりました。

まとめ：タバスコは種類が豊富で、こんなにも個性が豊かだった！

タバスコのイメージは、とにかく「辛い」というものが代表的でしたが、今回の比較を通して、いかがだったでしょうか？

あなたのお好みの辛さレベルを知った上で、どのような楽しみ方をしたいのか…など、タバスコを選ぶ基準が、またひとつ増えたのではないでしょうか。

料理やシチュエーションに応じて、使い分けをおこなっていくことで、あなたもより、タバスコマスターになれること間違いなしですね。ぜひ色々なタバスコを試してみてください。