すりたての生姜は香りもよく辛みもしっかりと効いていて美味しいですよね。
冷ややっこにのせたり、うどんの薬味として使用したり、豚の生姜焼きを作るときにはかかせないすりおろし生姜ですが、毎回使う度にすりおろし器でするのは結構手間がかかります。
便利で手軽なチューブも発売されていますが、やはり生の生姜のすりおろしと比べると風味には劣ります。生姜に最適なすりおろし器を選んでいつもの料理をワンランクアップさせませんか?
目次
生姜のすりおろし器の選び方
生姜のすりおろし器を選ぶときの基本
すりおろし器を選ぶときは力をいれてもグラグラしない安定したものにすると楽にすりおろし生姜を作ることができます。またおろした後に繊維をどのくらい残したいのかもポイントになります。
生姜の繊維をつぶしながらおろしていく昔ながらの日本式(わさびおろしのように突起状の目がたくさん付いているもの)では繊維が多めに残り存在感のあるすりおろし生姜に、
繊維を切りながらおろしていく西洋式(チーズのおろし器のような刃が付いているグレーダーと呼ばれるもの)は繊維が細かくなりやすいため、なめらかで口当たりの良いすりおろし生姜になります。
料理にとことんこだわりたい!そうお考えの方はすりおろし器を使い分けると良いですよ。
刃の形状で選ぶ
すりおろし器の刃の形状によって出来上がりが異なってきます。刃の小さなタイプは細かく滑らかに、刃の大きなものは少し食感の残った荒めのものになります。
刃の形状によって食感が大きく変わってくるので、ジンジャーティーのような口当たりがいいすりおろし生姜が必要な時は刃の小さなもの、食感の残るドレッシングを作りたいときは刃の大きめのものを選ぶといったように、用途によって何種類か持っておくと料理がより楽しくなります。
また、刃が小さい方が力を入れなくともすりおろしやすいという特徴もあります。大根おろしを作るための鬼おろしを使ったことがある方はかなり力が必要なイメージがあるのではないでしょうか?
薬味おろしのような刃の小さなものほうが、鬼おろしのような刃の大きなものより簡単にすりおろすことができます。
素材で選ぶ
すりおろし器は素材によってそれぞれメリットとデメリットがあります。代表的な素材としては、プラスチック、ステンレス、アルミ、セラミック、銅、といったものがあります。
すりおろし器の素材は価格にも関わってくるため、消耗品としてどんどん使いまわしたいのか、長く愛用していきたいのかによっても選ぶ基準は変わってきます。代表的なすりおろし器の素材について簡単にまとめたものを紹介します。
1.プラスチック
メリット:安価で手に入りやすい
デメリット:金属製のものと比べると耐久性は劣る
2.ステンレス
メリット:丈夫でさびにくい。臭いが付きにくい。
デメリット:きめが少し荒くなってしまう
3.アルミ
メリット:耐久性があり、安価で軽く取扱いやすい。
デメリット:他の金属に比べると刃が柔く潰れやすい
4.セラミック
メリット:重量感があり高耐久。臭いも残りにくい。
デメリット:刃の目が甘いことがある。落とすと割れてしまう。
5.銅
メリット:耐久力に優れている。抗菌作用も。プロも使用することが多い。
デメリット:値段が高い
上記を整理すると…
◎コスパ重視の場合:
→ プラスチック、アルミ
◎品質重視の場合:
→ 銅、セラミック
銅製のすりおろし器は刃が鋭く切れ味がいいため、生姜をすりおろす際に細胞に余計なダメージを与えず栄養成分をそこなわない、口当たりのよいすりおろし生姜がつくれますよ。
一度にすりおろせる量で選ぶ
生姜のすりおろし器を選ぶときには大きさや形状もチェックしてみましょう。
すりおろし器には様々なサイズのものがあります。生姜は一度にたくさん使う野菜ではないので生姜や薬味専用ですりおろし器を選ぶ際は小さめのサイズでも問題ないかと思います。
別の大根や長いもといった野菜をすりおろすにも使うのであれば少し大きめのサイズを選んだ方が便利です。
すりおろし器の中にはスプーン状やへら状になっているものもあり、それらは料理をしながらさっとすりおろすことができるのでお忙しい方や、一人暮らしで少量しかすりおろすことがない方におすすめです。
生姜にはフードプロセッサーという選択肢もあり
使いたいときに毎回生姜をすりおろすのは少し大変です。特に生姜は繊維も多く硬いためすりおろすのに手間もかかります。大量にすりおろし生姜を作る機会が多い方にはフードプロセッサーを使うことをおすすめします。
※コスパよく、洗いやすく、使いやすいのはレコルトのフードプロセッサーですね。インテリアとしてもかわいいです。これは本当におすすめです。
フードプロセッサーの大きな魅力はほんの数秒で簡単に大量の野菜がすりおろせるということです。生姜以外にもにんにくや、大根おろし、すりおろしりんごなど、いろいろなものに使えるので時短アイテムとしても活用できます。
お使いのフードプロセッサーにすりおろし用のブレードが付属していない場合は、特に生姜は繊維の多い野菜であるため、一度に大量にすりおろそうとはせずに様子をみながら量を調節してください。
大量に生姜を手に入れた際はフードプロセッサーで一気にすりおろして冷凍しておけば長い間保存することもできます。
冷凍保存するときは冷凍用保存袋などに入れて薄く伸ばした状態で保存しておくと必要な時にすこしずつ砕きながら使えて便利です。
※インターネットでも、生姜は2kg等のまとめ売りで安く売られていたりします。生姜は産地や品種によっても結構味が変わりますので、そのあたりを知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
すりおろし器に生姜が絡まる原因と対処法
生姜が絡まる原因
生姜は大根などと比べると繊維の量が多く、また長いため、すりおろし器に絡まりやすいです。
生姜は繊維をつぶすようにすりおろしていくため、すりおろし器の刃の隙間に繊維が引っかかってしまうことがあります。生姜の繊維の向きと垂直になるようにして、すりおろすと絡みにくくなります。
絡まってしまった時の対処法
すりおろし器の刃の間に生姜の繊維が絡まって取れなくなってしまったときには、細かいブラシなどを使用するのがおすすめです。
スポンジなどで強くこすってしまうと、逆にスポンジがけずれてしまうため、こびりついてしまった場合は水につけておいてから掃除するといいですよ。
また、そもそも生姜の繊維を絡みにくくするという方法もあります。生姜を冷凍させてからすりおろすと、生姜の中の水分が凍っているため生のものよりすりおろしやすく繊維も絡みにくくなります。
完全に解凍されてしまうと柔らかくなってしまい扱いにくくなるので手早くすりおろすのがコツです。
すりおろし器がない!生姜のすりおろしに使える意外なものは?
すりおろし器がない時はどうする
一人暮らしの方や普段あまり料理はしないという方はそもそもすりおろし器を持っていないなんてこともあるかもしれません。
そんな時はご家庭にある他のものでもすりおろし器の代用になるのをご存知ですか?わざわざすりおろし器を買いに走らなくても急場をしのげるキッチングッズをご紹介します。
包丁を使う
実は包丁だけですりおろし生姜がつくれるんです。方法はとっても簡単で生姜をみじん切りにした後、包丁を横にして生姜を押し潰すだけです。
お好みの細かさになるまで、切る&潰すということを繰り返せばお手軽にすりおろし生姜ができます。ちゃんとしたすりおろし器を使ったものに比べると滑らかな状態ではないため薬味などには向きませんが、料理の香りづけや肉や魚の臭み取りには十分です。
ピーラーを使う
ピーラーを使うなんてかなり意外な気がしますよね。ピーラーを使用する方法ですが、使うのはピーラーの刃ではなく持ちての滑り止めの部分です。
多くのピーラーは滑り止めのため、持ちてのところにごつごつとした突起が付いています。その部分を利用して生姜をすりおろすことができます。
少しずつしかすりおろせませんが少しだけ生姜を料理に添えたいときにはおすすめです。
まとめ:生姜のすりおろし器は使う料理にあわせて選ぶとベスト
香味野菜の代表として色々な場面で活用される生姜のすりおろし器の選び方のポイントから、大量にすりおろしたいときのおすすめ方法、またすりおろし器以外の道具でおろし生姜を作る方法などをまとめてご紹介しました。
使うすりおろし器によって食感や口当たりが変わってくるので使いたい用途に合わせて複数のすりおろし器を使うと料理がもっと楽しくなるかもしれませんね。