食塩1gは意外と量が多い?種類によって違う重さや色々な食塩も!
減塩しなくちゃいけないんだけど、食塩1gってどのくらいの量なのかしら?計量スプーンで計ることが出来るの…?

最近は減塩が推奨されて、日々の料理の時に味付けにも気を使いますね。醤油などの調味料は減塩タイプを使うことで対応できますが、食塩はどのように使えばいいでしょうか。

 

ナトリウム量をアプリに入力して管理している人も増え、料理に使う食塩1gも正確に計りたいとの要望もあります。この記事では食塩1gの量がどのくらいか、小さじでの計り方や様々な塩の情報についてお伝えしていきます。

食塩1gの計り方

食塩1gの計り方

毎日の料理で醤油や砂糖は大さじや小さじで計りますが、食塩はあまり計らずに使っていることが多いのではないでしょうか。たいていは指でつまんで入れるか、ビンの食塩を一振りしますね。

 

最近は減塩志向の高まりもあり、日々使う食塩の量に気を使います。食塩1gはいったいどのくらいの量なのでしょうか。食塩1gの量や計り方、便利なグッズを詳しく見ていきましょう。

食塩1gってどのくらい?小さじでいうと?

小さじ一杯の食塩の量は約5gと言われており、食塩1gは「小さじ1/5」です。食塩には大粒やさらさらした塩などがあり、製品によって多少の違いがありますので大体の目安としてお考え下さい。

 

小さじ1/5の計り方は、まずすりきり一杯の食塩を小さじに入れ四等分します。3/4の食塩を器に戻して、小さじに残った食塩からほんの少し削って器に戻すことで計れるのだそうです。

 

ほんの少し削るってどのくらいなのか、少しわかりにくいですね。何かもう少しいい方法はないのでしょうか。

食塩1gが計れる計量スプーン

小さじを使って食塩1gを計るとき、精製塩はさらさらしているので崩れてきて計りにくいですね。ちゃんと正確に計れているかどうかも心配です。

 

食塩小さじ1杯が約5gなら、1gを計れる計量スプーンがあれば面倒なこともなく計ることができます。調べてみたところ、ネットで取り寄せできる1cc1g)の計量スプーンがありましたのでご紹介します。

 

プラスチック製や金属製など様々な種類がありますので、ご自分の使う環境に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

塩ひとつまみと少々の違い

料理のレシピを見ていると「塩ひとつまみ」や「塩少々」と書かれていることがあります。ひとつまみと少々、違いがあるのでしょうか。

ひとつまみと少々

塩ひとつまみ:人差し指と中指、親指の3本の指でつまんだ量(約1g

塩少々:人差し指と親指でつまんだ量(0.5g~0.6g)

この違いは誰が決めたのか調べてみましたが、昔から言われていることで由来はよくわかりませんでした。食塩1gは3本の指でつまむことで、おおよその量を計ることが出来るようです。

 

人それぞれ指の太さは違いますので、自分の指での正確な量を知っておくと便利です。「ひとつまみ」と「少々」、それぞれ10回つまんで何グラムになるか計りましょう。計った数字を10で割れば1回あたりの平均の量が分かりますよ。

調味料に含まれる食塩1gの量は?

科学技術庁「日本食品標準成分表」によると、主な調味料の食塩1gに相当する量は以下の通りです。

食塩1g当たりの調味料

・濃口しょうゆ:小さじ1

・味噌:大さじ1/2

・とんかつソース:大さじ1

・和風ドレッシング:大さじ2

・マヨネーズ:大さじ3

・ケチャップ:大さじ2

・ポン酢:小さじ2

減塩を気にしている人は計量スプーンが手放せないですね。毎日のこつこつが健康へとつながりますので、丁寧に計りながらおいしい料理をいただきましょう。

色々な食塩の成分って?

色々な食塩の成分って?

スーパーに買い物に行くと、いろいろな種類の塩が売られています。日本では1997年までは塩は専売公社の作った1種類だけでしたが、現在では専売制度が廃止され消費者は色々な商品の中から食塩を選べるようになりました。

 

かつて専売公社が作っていたいわゆる「食卓塩」は、現在は「塩事業センター」によって製造販売されるようになっています。

 

ここからは現在日本で販売されている主な塩の種類と、その成分や特徴について見ていきましょう。

精製塩(食卓塩)の成分は?

「精製塩(食卓塩)」は、現在日本で作られている塩の90%以上を占めています。一般家庭で一番多く使われているのが、精製塩と言っても良いでしょう。

 

精製塩の原料は海水です。メキシコなどの乾燥地帯で海水を天日干しにし、それを輸入して使っています。「イオン交換膜法」と言われる製法を使い「塩化ナトリウム」だけを取り出し、さらさらにするための添加物を入れて作られています。

 

成分は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、ナトリウムが39000mg、カリウムが2mg、マグネシウムが87mg、銅が微量に含まれています。

 

マグネシウムは「炭酸マグネシウム」で、塩の表面を炭酸マグネシウムで覆うことで塩の結晶同士がくっつかないようにする働きがあるそうです。

「減塩」の「塩」?

近年各メーカーから「減塩の塩」が販売されています。「塩なのに減塩ってどういうこと?」と思う方も多いでしょう。

 

減塩の塩は塩化ナトリウムが50%弱と「塩化カリウム」が50%弱の割合で含まれています。塩化カリウムは塩と同じような塩辛い味がするもので、海水や岩塩から抽出して作られています。

 

また塩をサラサラにするための炭酸マグネシウムが約1%含まれるほか、味の調整のために炭水化物が含まれるものもあるようです。

 

ナトリウムは体の中の水分を増やす働き、カリウムには水分を排出する働きがあります。ナトリウムだけ摂るより、ある意味バランスが取れていると言えるかもしれませんね。

 

ただし腎臓に疾患のある人は、カリウムの量に注意が必要ですので慎重に選んでください。

海水塩ってどんな塩?

海水塩は、海水を原料にして作られた塩です。精製塩も海水を原料にしているので、海水塩の一部と言えます。

 

自然塩の海水塩には海水を天日で乾かして作る「天日塩」や、海水を釜で煮詰めて作る「自然海塩(伝統海塩)」などがあります。

 

成分は各製品によって含まれる割合は違ってきますが、塩化ナトリウムのほか、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどが含まれています。

 

天日塩は長い期間をかけて塩を干して作るもので、高温多湿の日本では作れません。日本で作られる自然塩の海水塩は、釜で炊いたものです。

日本にはない?岩塩

岩塩はもともと海だった場所が干上がって、地面の上に固まった塩です。世界に流通する2/3の塩が岩塩から作られていると言われています。日本には岩塩はありません。

 

岩塩は世界中で採掘されますが、有名なのはヒマラヤやアンデスのピンク色をした岩塩でしょう。岩塩は結晶化する際に土中の成分が混ざることで、様々な色や成分の違いがあります。

 

ピンクソルトやレッドソルトには通常の海水塩に含まれるナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムのほか、鉄やマンガンが含まれています。ピンク色の元になっているのはこの鉄やマンガンの作用なのでしょうか。

 

またブラックソルトには鉄やマンガンは入っておらず、代わりに硫黄の香りがすることから黒い色の元は硫黄なのかもしれません。

ウユニ湖が有名【湖塩】

湖塩は塩を含む湖から取った湖水を乾燥して作られた塩です。このような湖を「塩湖」といい、様々な理由で塩分濃度が高くなった湖です。

 

湖に川から少しずつミネラルが流れ込んで、長年の間に湖水の塩分やミネラル分が濃い濃度になったと言われている場所もあります。また、もともと海だった場所が閉じ込められて湖になったため、塩分濃度が高くなった場所もあるようです。

 

塩を含む湖は死海やカスピ海などが有名ですね。ウユニ湖も絶景が話題になり、テレビでも取り上げられているので知っている方が多いでしょう。

 

湖塩も海水と同じで、天日で乾燥させたり釜で煮たりして塩にします。湖塩の主な成分はナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムで、産出する地域によって鉄分やマンガンなどが含まれることがあります。

まとめ~減塩中は食塩1gでも正確に

毎日の食事の食塩量を気にする人が増え、以前は目分量で料理をしていた人も調味料をきちんと計量スプーンで計るようになってきています。

 

1日の食塩の推奨摂取量は男性が7.5g、女性が6.5gですので、食塩1gと言ってもおろそかにできない数字です。

食塩は通常の計量スプーンでは計りにくいため、小さい計量スプーンなどを利用すると正確な量を計ることができます。大雑把にせず、きちんと計って使うことで健康管理をしていってくださいね。

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