冷凍食品の賞味期限はどれくらい?消費期限との違いも注意

おうちごはんの強い味方である冷凍食品ですが「いつまででも食べられる」と勘違いしている方はいらっしゃいませんか。

なんとなく「冷凍しておけばOK」と思いがちですが、実は賞味期限がついています。さらには、保存方法によっては賞味期限内でも品質が落ちてしまうこともあるんです。

この記事では、冷凍食品の賞味期限の考え方と、出来るだけ美味しく食べられるような保存方法をご紹介していきます。

とても簡単なテクニックですが、意識するだけで、封を開けたときに「霜がはってしまった…」という事態を減らすことができます。

冷凍食品の賞味期限はどれくらい?消費期限との違いも注意

冷凍食品の賞味期限はどれくらい?消費期限との違いも注意

すぐに食べられるという手軽さだけでなく、どんどん美味しく進化している冷凍食品

コストコや業務スーパーなどの大袋で大量購入したり、スーパーやドラッグストアの半額セールでまとめ買いしたりと「気づいたら冷凍庫の中が冷凍食品だらけ」なんてことになっていませんか。

「いつか食べよう」と冷凍庫に眠らせてしまいがちですが、冷凍食品も食品です。賞味期限がついていることをお忘れなく!

冷凍食品の賞味期限は約1年

冷凍食品の賞味期限は一般的に「約1年」と設定されています。加工状態や包装状態によって少し変動しますが、大体1年と覚えておけば間違いありません。

賞味期限とは、未開封の状態で保存した場合「美味しく食べられる期間」のことを指します。

よって、一度では使い切らないようなお弁当用のおかずなど、1度封を開けてしまったものは、再度冷凍したとしても1年持たないのでご注意ください。

生鮮食品と比べるとよほど長い賞味期限の為「なんとなくいつまでも大丈夫」と思ってしまいがちですが、意外と冷凍庫の奥底に眠らせてしまうと、あっという間に過ぎてしまう時間です。ぜひ、ご自宅の冷凍庫の中を確認してみて下さい。

冷凍食品の消費期限は「賞味期限+半年」

冷凍食品の消費期限は「約1年半」とされています。メーカーの定める賞味期限(美味しく食べられる期間)に加えて、約半年は「食べても安全な期間」とされています。

ただし、適切な保存状態が保たれないと、食品の舌触りや味がどんどん悪くなっていきます。冷凍庫に入れっぱなしにしていた食材が、パサパサになっていた!なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。

消費期限内だからと安心せずに、実際に袋から出してみて、見た目や臭いなどをしっかり確認するようにして下さい。

賞味期限内でも冷凍食品は3,4か月で食べきるのがおすすめ

美味しく食べられるはずの賞味期限内でも、保存状態によっては、もっと早い段階で品質劣化してしまうことも多くあります。

冷凍食品の保存は温度管理がカギですが、家庭用の冷凍庫で一定の温度を保つことは難しいというのが、主な原因です。せっかく買ってきた冷凍食品が傷んでしまってはもったいないもの。

買って来たらしまい込まずに、3,4か月以内に食べきることを意識していきましょう。これなら、忘れていた!ということもなく、美味しい状態のままで食べきることができます。

手作り品の賞味期限はどれくらい?半年以上保存しても大丈夫?

作り置きをしたおかずや、多めに炊いた白米を冷凍する方も多いと思います。「なんとなく凍らせれば長持ちする」と思いがちですが、実は2,3週間で食べきることが推奨されています

冷凍しているので菌の繁殖などは押さえられますが、家庭用の冷凍庫で凍らせるだけでは、品質の劣化が著しいというのが正直なところ。やはり業務用の急速凍結とは訳が違います。

便利な作り置きですが、せっかくなら美味しい内にたべきりたいものです。3週間以内に食べきれる量を作るようにしていきましょう。

冷凍食品を賞味期限まで美味しくキープするコツ

冷凍食品を賞味期限まで美味しくキープするコツ

冷凍食品の賞味期限は約1年とかなり長く、保存方法を少し意識するだけで、品質の劣化を抑えることができます

せっかく買ってきた冷凍食品は、美味しく食べたいもの。少しの手間をかけることで、美味しい状態をキープできるようになります。

冷凍食品の大敵は温度!保存温度を意識しましょう

冷凍食品が劣化する原因の一つは温度です。スーパーから持ち帰るところから、冷凍庫での保存中に、できるだけ溶かさないことが、カギとなります。

冷凍食品のパッケージをよく見てみると「-18℃で保存して下さい」と書いてあるのをご存知でしょうか。これは冷凍食品の菌の繁殖を防ぎ、なおかつ品質劣化しないレベルの温度とされています。

溶けては凍ってを繰り返すことでどんどん劣化が進んでしまうので、今すぐ取り入れられる小さなテクニックをご紹介します。

冷凍食品の品質をキープする4つのコツ:

保冷袋・保冷剤を持って買い物に行く

 → 持ち帰る時に解凍してしまうのを防ぐため

冷凍庫の開け閉めは最低限にする

 → 冷蔵庫の温度を一定に保つため

食材を入れる時はしっかり冷ましてから

 → 冷蔵庫の温度を少しでも上げないため

冷凍庫はできるだけぎっちりと詰める

 → 隣り合うもの同士が保冷剤の効果を発揮し、温度を保つため

冷凍食品の大敵は空気!適切な保存方法を伝授します

冷凍食品が劣化する原因のもう一つは空気です。空気に触れることで、乾燥が進み、水分が抜けて食感が悪くなったり、油脂が酸化してしまいます。

未開封の場合は問題ないのですが、一度開けたものの、食べきれなかったものは注意が必要です。

一度開封したものに関しては、出来るだけ早く食べきることをオススメします。ただし、大袋などで使い切れない場合は、封が空いたまま冷凍庫に戻すのではなく、一手間かけましょう。

■手軽にできる冷凍食品の『空気』対策(2つ):

    小分けにしてラップで包む

     → ラップで密着することで空気との接触を減らすため

    空気を抜きながらジップロックにいれる

     → できるだけ空気に触れないようにするため

    こんな冷凍食品は食べてもOK?賞味期限切れ前でも要確認!

    こんな冷凍食品は食べてもOK?賞味期限切れ前でも要確認!
    料理する人
    冷凍食品の賞味期限は1年あるから大丈夫でしょう

    …と思ってしまいがちですが、冷凍庫に入れている時間が長くなればなるほど、着々と品質は劣化していきます。たとえ賞味期限内だったとしても、食べる前には状態を確認しましょう。

    冷凍食品に霜がついてしまった場合

    冷凍庫から取り出した食品にびっしりと霜がついていて「いったいこれは何?」と首を傾げたことがある人も多いはず。

    冷凍焼けと言われる現象で、長い間冷凍保存することで発生します。毎日の開け閉めなどによって、冷凍庫の中の温度が変わることで、食品が何度も溶けて凍って…を繰り返したことが原因です。

    食品の中の水分が溶け出し、再度凍ったものが霜の正体です。霜で覆われてしまった食品は、食べられない訳ではありませんが、水分が抜けだしてしまっていることもあり、食感がイマイチかもしれません。

    臭いや見た目などを確認の上で、大丈夫そうであれば、早めに食べきってしまう方が良いでしょう。

    冷凍食品の袋がぱんぱんに膨れている場合

    冷凍庫に入れておいただけなのに、いつの間にか袋がパンパンになっているという場合もあります。

    これは食品についている細かい氷が昇華(氷が溶けて水にならずに、気体になること)して、袋の中の空気が増えたことが原因です。

    あくまでも空気が増えただけで、怪しいガスが出た訳ではないので、霜がはっているケースと同じく食べられない訳ではありません。袋を開けてみて食品の状態を確認した上で、自己責任で食べることは可能です。

    ただし、解凍・冷凍を繰り返していることで、食品の乾燥が進んでしまっているので、本来の美味しさからは、かけ離れている可能性が高いです。

    冷凍庫に長く置いておくほど、袋が膨らむリスクが高まるので、やはり買ってきたら出来るだけ早く食べることが大切です。

    まとめ:賞味期限まで冷凍食品の品質を維持するには保存方法がカギ

    冷凍食品は冷凍庫で適切な保存をすれば、賞味期限までの約1年間と長持ちする便利な食材です。

    ただし「適切な保存」というのが、家庭の冷蔵庫だと難しく「霜がはってしまった!」「袋がパンパンに膨らんでいる!」などのトラブルが付き物です。

    冷凍庫の温度が変わることで、冷凍食品が解凍・再冷凍を繰り返してしまうと、賞味期限内であってもどんどん品質は劣化してしまいます。せっかく買ってきた冷凍食品を美味しく食べるためには、冷凍庫の温度を出来るだけ均一に保つことが大切です。

    また、冷凍食品は一度開封すると、空気に触れてしまうので乾燥や酸化のスピードがぐっと上がります。小分け保存するなど、極力空気に触れない保存法を活用しつつも、開封済のものは出来るだけ早めに食べきることをオススメします。

    1年間の賞味期限はありますが、長期保存に頼りすぎず、長くても3,4か月くらいで消費していくことが、冷凍食品を美味しく食べるコツと言えるでしょう。

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