健康食としてはもちろん、万能調味料としてとても便利なにんにく醤油。作り方も簡単なことからご自宅で手作りされる方が増えています。
ただ、せっかく寝かせて風味が増したのに、使い終わったらまた一から作り直しというのが少し面倒…という方も多いのではないでしょうか?
そこで是非試して頂きたいのが、にんにく醤油の継ぎ足しです。この記事では、手作りにんにく醤油をより長く楽しめる継ぎ足し方法とその保存期間、コツや注意点などをご紹介します。
目次
にんにく醤油の継ぎ足し方法と注意点
にんにく醤油の継ぎ足しとは?
「にんにく醤油の基本的な作り方や使い方」については、こちらの記事にまとめていますので、気になる方はまずはこちらをご覧ください。
にんにく醤油は長く寝かせれば寝かせるほど風味や旨味が増し、健康増進効果もアップするというのはご存知でしょうか?
とはいえ、保存期間もありますし、長く寝かせる前に食べ終わってしまうこともしばしば。そこで行われるのが、使いかけのにんにく醤油に継ぎ足しをする方法です。
継ぎ足しをすることで、これまで寝かせてきた期間を無駄にすることなく使いながらも更に長期間熟成させることが可能になるのです。
"醤油"の継ぎ足し方法とコツ
にんにく醤油の継ぎ足し方法ですが、やり方はとてもシンプルで簡単。にんにく醤油の醤油が減ってきたタイミングで、上から醤油を継ぎ足すだけです。
ただし、ただそのまま醤油の継ぎ足しをするのではなく、新しい醤油を鍋で一度煮立たせてからしっかり冷まし、それを継ぎ足しに使用した方が醤油が殺菌されてより長期間の保存に適した状態になりますのでおすすめです。
"にんにく"の継ぎ足し方法とコツ
醤油漬けにしたにんにくはそのまま食べても美味しいですし、擦ったり刻んだりして料理に加えても大変美味しいので、すぐに使い終わってしまい醤油のみが残っている、という方も多いのではないでしょうか?
にんにく醤油の継ぎ足しは、醤油だけでなくにんにくでも行うことが可能です。
こちらもやり方は非常に簡単で、通常のにんにく醤油作りと同様、生にんにくの皮をむき、根元を切ったものを残っているにんにく醤油に入れれば良いだけです。
ただし、にんにくの場合も継ぎ足し前に数日天日干しをして水分を飛ばし、しっかり乾燥させたものを使った方がより長期間の保存に向いているのでおすすめします。
にんにく醤油を継ぎ足す際の注意点
にんにく醤油を継ぎ足す際には以下の点について注意していただくと、より安心して長期保存をすることができます。
1.容器の注ぎ口に注意
新しい醤油を注ぐ際に容器の注ぎ口に醤油がついたままにしておくと、菌が繁殖してしまう場合があります。そのため、醤油が付着してしまった場合は綺麗な布巾などでしっかりと拭き取っておきましょう。
これは継ぎ足しの時だけでなく、普段にんにく醤油を使用する際にも注意することが大切です。
2.継ぎ足しや取り出す際の注意
醤油やにんにくを容器に継ぎ足す時や、逆に浸かっていた醤油やにんにくを取り出す際には、作成したにんにく醤油に雑菌が入り込まないよう、必ず清潔なスプーンやお箸を使うように気を付けましょう。
3.大きな容器よりも小さな容器に保管しましょう
大きな容器で保存をしていると、にんにく醤油に菌が入ってしまったり、空気に触れる度に徐々に進む醤油の酸化が、せっかく作った、大きな容器のにんにく醤油全体に影響してしまいます。
そのため長期保存をしたい場合は、いくつかの小さい容器に分けて保存することをおすすめします。また、小分けをすることでこのあとご紹介するにんにく醤油のアレンジも試しやすくなりますよ。
継ぎ足したにんにく醤油の保存方法と保存期間
継ぎ足したにんにく醤油の保存方法
継ぎ足したにんにく醤油の保存方法は、やはり冷蔵庫保存がおすすめです。
継ぎ足し前のにんにく醤油も、常温保存ですと1~2か月以内には使い切りたいもの。しかし冷蔵庫で保存すれば半年~1年ほど保存が可能になります。
醤油は元々発酵食品ですし、塩分も含まれているため菌の繁殖をある程度抑えられることから、にんにく醤油そのものについては腐りやすかったりカビやすいということはありません。
とはいえ醤油は酸化しやすい性質があり、酸化した醤油は風味が落ちてきます。冷蔵庫に保存するだけで、常温保存と比べて空気に触れにくくなりますので、折角のにんにく醤油の美味しさを損なわないよう冷蔵庫で保存しましょう。
また、醤油の酸化を防ぐためにおすすめなのが、酸化防止の密封ボトルに入った市販の醤油容器をにんにく醤油の保存容器として利用することです。
注ぎ口を外せばにんにくを入れられますし、使う際もドバっと出てしまうことなく量の調整も行いやすいのでとてもおすすめです。
継ぎ足したにんにく醤油の保存期間
にんにく醤油が減ってきては継ぎ足し、また減ってきては継ぎ足し…を繰り返して、中には10年以上も長期保存をしている方もいらっしゃるそうです。
10年も継ぎ足され続けたにんにく醤油と聞くと、もはや老舗料理店の秘伝のタレレベルですよね。
どんな味がするのか筆者も非常に気になりますが、おそらく長期的に漬け込むことでその家庭独自の風味が生まれているように思います。
このように、一度にんにく醤油を作ってしまえば、保存方法に気を付けている限り、保存期間や賞味期限をほぼ気にすることなく使い続けることができるのも、手作りにんにく醤油の大きなメリットになります。
これからにんにく醤油を作るという方も、継ぎ足すことで年代物の自分だけのにんにく醤油を作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
にんにく醤油継ぎ足しアレンジ
基本のにんにく醤油を楽しんだあとは、継ぎ足しで一味アレンジを加えてみるのはいかがでしょうか?小さな容器に取り分けて保存し、色んな風味を試してみるのもおすすめです。
生姜×にんにく醤油
にんにくと相性が良く、共に健康食材である生姜を入れると、更に元気になれそうなパワーアップしたにんにく醤油へと進化します!
入れる際には生姜の皮をむき、薄くスライスするか細切りをすると味も早く染み込みますし、料理にも使いやすいです。
浸かった生姜は煮魚や生姜焼きなどに使っていただくと、にんにくの風味も加わってお箸が止まらない美味しさになりますよ。
シソ×にんにく醤油
にんにく醤油にシソを入れるとさわやかな風味がプラスされて、個人的には一番おすすめの組み合わせです!シソは1日置けば充分味が染み込みますので、すぐに食べられるのもポイント。
入れる際は切らずにそのままでも刻んでも大丈夫ですが、そのまま入れた方が取り出す際に楽かも知れません。シソ以外にも、大葉やエゴマの葉でも代用可能です。それぞれ混ぜて浸けてみても合いますよ。
一番のおすすめは、やはり炊き立てごはんのお供としての食べ方。
浸かったシソを刻んでごはんに混ぜても良し。切らずにそのままごはんを巻いて食べても良し。他におかずがいらないくらいの美味しさです!
更なるアレンジで、食べる際にお好みでごま油を少しかけていただくのもおすすめですよ。
鷹の爪×にんにく醤油
辛い物がお好きな方であれば、鷹の爪を入れることでにんにく醤油にピリッとした辛みが加わり味に深みが増します。
継ぎ足しの際にこれまでのにんにく醤油を他の容器に小分けしておけば、辛い物が苦手なご家族用にもとっておけるので便利です。
また、鷹の爪の辛み成分であるカプサイシンには防腐作用もりますので、長期保存をするには特におすすめの組み合わせです。
切らずにそのまま入れても良いですし、中の種をとって小口切りにして入れるのも辛味が全体に行きわたって美味しいです。
昆布×にんにく醤油
和食料理が好きな方におすすめなのが、にんにく醤油と昆布の組み合わせです。意外かと思われますが、昆布のだしで味に旨味が増して本当に美味しいのです。
昆布は乾燥しただし昆布をそのままお好みで数枚入れていただければ、2~3日置くだけで使うことができます。※昆布は2週間ほどたったら取り出してください。
このにんにく醤油に砂糖を加えて鶏肉を煮込むだけで格段に美味しいおかずになりますので、ぜひお試しください!
砂糖×にんにく醤油
ただでさえ万能調味料であるにんにく醤油ですが、砂糖を加えることで更に料理の味付けが簡単に決まるようになります。
お肉、お魚、卵、野菜などなど…ほとんどの食材と相性が良く味の調整が不要になるので、忙しい方や時短で料理をしたい方にはもってこいのアレンジです。
ただし、砂糖を加えることによってにんにく醤油の時よりも長期保存に向かなくなりますので、全部に混ぜてしまうのではなく、継ぎ足したにんにく醤油を小さめの容器に小分けしてから砂糖を加えて作っていただくのをおすすめします。
まとめ:にんにく醤油は継ぎ足しをすることで更に長く楽しめる!
いかがでしたでしょうか?
にんにく醤油の継ぎ足し方法は簡単で、かなり長期間保存できることが分かりました。せっかく作った美味しさを保つことができるのは嬉しいですよね。
また、ご紹介したように、アレンジを加えることで様々な風味を楽しむこともできます。ぜひ色々な組み合わせを試していただき、自分だけのお気に入りの味を見つけてくださいね。