最近話題の「味噌ポン酢」ってご存じですか?
タレントのマツコさんの番組で紹介されたり、阿佐ヶ谷姉妹のおすすめ調味料としてイチオシされたりした味噌ポン酢。さまざまな雑誌でも取り上げられて話題になっています。
この記事では、味噌ポン酢がどんな調味料なのかということから、おすすめの食べ方やネットのお取り寄せ味噌ポン酢までご紹介していきます。
目次
味噌ポン酢ってどんな調味料?
味噌と言えば、日本人の毎日の食卓に欠かせない食品ですね。味噌汁を毎日食べる人も多いでしょう。
ポン酢は鍋料理などで大活躍のさっぱりとした調味料です。ゆずやすだちなどの柑橘類に醤油の入った「味ぽん」が有名です。
この味噌とポン酢を合わせた調味料が味噌ポン酢。ではまず味噌ポン酢の味や使い方について見ていきましょう。
味噌とポン酢って相性はいいの?味は?
酸味のある味噌といえば「酢味噌」が定番ですね。タコやイカの酢味噌和えなどは食べたことがある人も多いでしょう。
このように、実は味噌と酢は相性がいい組み合わせですので、味噌とポン酢ももちろん相性はばっちりです。
味噌ポン酢は酢味噌の酸味をやわらかくした味に、ゆずなどの柑橘系のさわやかな香りがするイメージです。酢味噌が和風なのに対して、味噌ポン酢は日本料理にも洋食にもあう万能調味料として使えると話題です。
どんなふうに使うの?
味噌ポン酢はさまざまな料理に使いやすい調味料です。一般的な味噌より柔らかく、ポン酢よりとろみがあることで、ソースのような使い方が出来ます。
出来上がった料理にそのままかけて使うほか、鍋などのつけだれとしても大活躍します。特に餃子に合うと評判で、最近は餃子のたれとしてお店などでも出て来ることがあるそうです。
そのほかサラダのドレッシング、炒め物の味付けや浅漬けなどなど、使い道が非常に多い調味料です。
自家製味噌ポン酢の作り方とアレンジレシピ
味噌は日本では古くから食べられてきた伝統食で、江戸時代に製法が確立したと言われています。ポン酢は昭和になってから開発された新しい食品です。
味噌とポン酢をブレンドした味噌ポン酢は、味噌のまろやかな味にポン酢のさわやかな酸味が合わさって、さまざまな料理に幅広く使える万能調味料です。
ここからは味噌ポン酢を自宅で作るレシピや、味噌ポン酢に合う料理を見ていきましょう。
自家製味噌ポン酢の作り方
味噌ポン酢は自宅で簡単に作ることができます。
【材料】作りやすい量
・味噌:大さじ1杯
・ポン酢しょうゆ:大さじ1杯
・砂糖(みりんでもOK):小さじ1杯
材料をよく混ぜれば完成です。砂糖やみりんの量はお好みで調節してください。一味唐辛子を少々混ぜるとアクセントになりますよ。
ドレッシングとしてアレンジするコツ
つけだれやかけだれとして、さまざまな料理に活用できる味噌ポン酢はドレッシングとしても使いやすい調味料です。
サラダに基本の味噌ポン酢をかけてもおいしいですし、マヨネーズやすりごまを入れて混ぜれば一味違うおいしさですよ。
どの食品とも相性のいい味噌ポン酢ですので、サラダに使う野菜は冷蔵庫にあるものでOK。豆腐サラダやささみなどを使った温サラダにもおすすめです。
野菜と豚肉の炒め物に
豚肉と野菜の炒め物を味噌ポン酢で味付けすると、絶品のおいしさです。ご飯がどんどん進みますよ。炒める野菜は冷蔵庫にあるもので大丈夫です。今回はナスとピーマンを使ったレシピをご紹介します。
【材料】2人分
・薄切り豚バラ肉:1パック(100~150g)
・ナス:1~2本
・ピーマン:2個
・味噌ポン酢:大さじ2
【作り方】
1.ナスは食べやすい大きさに乱切り、ピーマンは芯を取って1cm幅に、豚肉は2~3cm幅に切ります。
2.熱したフライパンに豚肉を入れ、油が出てきたら皿に取ります。
3.ナス、ピーマンの順にフライパンに入れ、炒めます。
4.野菜がしんなりしてきたら豚肉を入れて火を通し、味噌ポン酢を入れて混ぜ合わせれば完成です。
【ポイント】
お好みでごまや一味唐辛子を少々振ってもおいしいです。バラ肉の油(ラード)で炒めますが、油が出過ぎたときはキッチンペーパーで少し吸ってから野菜を入れてください。
【SNSで人気!】野菜の浅漬けにも
ツイッターなどで話題になった「味噌ポン酢の浅漬け」は、大根以外にもキュウリやセロリなど浅漬けの定番野菜ならどれもおいしく作れます。今回はセロリの浅漬けのレシピをご紹介します。
【材料】作りやすい量
・セロリ:1本
・味噌ポン酢:大さじ4杯
・ジッパー付きポリ袋:1枚
【作り方】
1.セロリは根の方に筋(すじ)があるので、包丁で皮をむきながら引っ張るようにして筋を取ります。(皮をむくのは根の方だけ)
2.セロリを食べやすい大きさに切り分けます。
3.ポリ袋にセロリと味噌ポン酢を入れてよく揉みます。
4.一晩冷蔵庫に寝かせれば完成です。
【ポイント】
セロリの筋を取ると食感が良くなりますが、難しいときは取らなくても大丈夫です。大根を使う時は千切り、キュウリなら5mm~1cm幅の斜め切りにすると漬かりやすいです。
市販の味噌ポン酢に悩む方には、この3つがおすすめ!
味噌のうまみに酸味が加わった味噌ポン酢はまだ馴染みのない調味料のため、なかなかご近所のスーパーなどで見かけることは少ないですね。
味見してみたいとか試しに使ってみたいときは、ネットで取り寄せるのがおすすめです。ここからは通販で買える味噌ポン酢3種を紹介します。
会津天宝【みそポン酢】
「会津天宝醸造」は福島県で1871年(明治4年)に創業した、会津味噌や麹製品を製造している蔵元です。会津の伝統を受け継ぎつつ、現代の人たちの好みに合う商品の開発をしています。
会津天宝の「みそポン酢」は会津天宝で作った味噌を使用した、柚子の香りが特徴の調味料です。合成保存料、化学調味料は不使用で、味噌の豊かなコクとポン酢の酸味の絶妙なバランスが食欲をそそります。
内容量は1本190mlで、1本880~1,028円で販売されています。
倉敷鉱泉【倉敷味工房 味噌ぽんず】
「倉敷鉱泉」は岡山県で1910年(明治43年)に創業した、清涼飲料水を中心とした食品のメーカーです。「鉱泉」とは昔飲料メーカーが使用していた名称で、現在でもその名前を使い続けている会社は珍しいのだそう。
倉敷鉱泉は「倉敷味工房」のブランド名で調味料の開発や製造をしており、「味噌ぽんず」は倉敷味工房シリーズの一つです。
コンセプトは「たとえ原価はかかっても、どこよりもおいしいものを作る」で、自然の恵みを最大限に生かしたこだわりの調味料です。
国産大豆使用の無添加味噌と高知産のゆずを原料に使い、化学調味料は使っていません。内容量は1本360mlで価格は810円で販売しています。
京都一の傳【白味噌ぽん酢】
「京都一の傳」は京都府で1927年(昭和2年)に創業した、西京漬けの専門店です。京都一の傳の「白味噌ぽん酢」は西京白味噌の老舗から取り寄せた、やわらかな甘みの白味噌を使用しています。
白味噌の上品な甘さに芳醇なゆず果汁と風味豊かなごまを合わせた、口当たりの軽やかさが特徴。製造しているのは京都のソースやドレッシングのメーカー「オジカソース」です。
内容量は1本220mlで、2本セットが1,440円で販売しています。
味噌ポン酢は新時代の調味料
味噌もポン酢も複雑な味で、それぞれに独特の塩味、甘味、うまみ、酸味を持っています。2つを合わせることでさらに複雑な味と、ポン酢のさわやかな柑橘の香りのする絶妙のおいしさになっているのが特徴です。
野菜や肉に、また和食にも洋食にも中華にも合わせやすい味噌ポン酢はまさに万能調味料としてさまざまな可能性を秘めています。まだあまり知られていない味噌ポン酢ですが、ぜひ一度その深い味わいを試してみてくださいね。