冷たい飲み物には、ガムシロップが溶けやすくて便利ですね。アイスコーヒーを買うと付けてくれるガムシロップや、夏にまとめ買いしたガムシロップが余ったことはありませんか。
糖質制限やダイエットなどで使わなかったガムシロップは、砂糖の代わりに料理に使うことができます。ただし砂糖とは成分が違うので、使うときには気を付けたいポイントがあります。
この記事を読むとガムシロップを使うときに気を付けたいことや、ガムシロップを使った料理のレシピがわかります。
目次
ガムシロップはどんな使い道に適してる?
現在流通しているガムシロップは、「果糖ブドウ糖液糖」を水に溶かしたものがほとんどです。果糖ブドウ糖液糖も糖分ですが、砂糖とは少し違います。
一般的に流通しているガムシロップには、カロリーゼロの商品もあります。カロリーゼロのガムシロップは、主成分が「エリスリトール」の製品が一般的です。エリスリトールも砂糖とは性質の違いがあるため、理解した上で使うと失敗がありません。
ではガムシロップを料理に使うときに、気を付けたいポイントを見ていきましょう。
温かい料理にはNG?
一般的なガムシロップに使われている果糖ブドウ糖液糖は、40度以下の低温になると甘味を強く感じる性質があります。
逆に温度が高くなると甘味を感じにくくなるため、温かい料理にガムシロップを使う時には使う量を多めにするといいでしょう。
糖分が気になる人は、ガムシロップは冷たいスイーツやドリンクに使ったほうがよさそうです。
カロリーゼロのガムシロップの主成分エリスリトールは、温度によって甘さが変わるとの報告はありません。カロリーゼロのガムシロップは温かい料理にも冷たいドリンクやスイーツにも、同じ量を使って甘味を感じることができますよ。
カロリーゼロのガムシロップは使い方に注意
カロリーゼロのガムシロップの主成分エリスリトールは、煮詰めても飴化しない性質を持っています。エリスリトールを水に溶かして煮詰めていっても、いつまでもとろみが無いさらさらの液体のままです。
ネット上で「ガムシロップで作るカラメル」のレシピを見かけますが、カロリーゼロのガムシロップでは作ることができませんので注意が必要です。
またエリスリトールには低い温度で結晶化する性質があり、じゃりじゃりとした食感になってしまいます。とろみがあると結晶化しにくくなるため、ガムシロップでは増粘剤などを入れて冷たい飲み物にも使えるようにしているのです。
ガムシロップの使い道【スイーツ編】
冷蔵庫を開けたらコロリとガムシロップが出てきたとか、使い残したガムシロップがテーブルの上に置きっぱなしになっているなんてことありますね。飲み物に使わないなら、簡単スイーツを作ってしまいましょう。
ガムシロップは低い温度で甘味が増すので、冷たいスイーツにぴったりです。ここからはガムシロップを使った、家庭で簡単にできるスイーツのレシピを見ていきましょう。
簡単に作れる!ゼリー
鍋を使わずにレンジで作れる、簡単なゼリーの作り方です。入れるジュースの種類を変えれば、いろいろな味を楽しめますよ。
【材料】2人分
・ジュース(家にあるものでOK):200ml
・粉ゼラチン:5g
・水:大さじ3杯
・ガムシロップ:1個
【作り方】
1.耐熱容器に水を入れ、粉ゼラチンを振り入れて軽く混ぜ5分程度置いてふやかします。
2.レンジで40~50秒加熱して、よく混ぜます。
3.ガムシロップとジュースを入れてかき混ぜ、容器に分けて冷蔵庫で冷やし固めれば完成です。
【ポイント】
100%のオレンジジュースなど、酸味の強いものはガムシロップの量を増やしてもOK。ゼラチンの上に水を入れるとだまになりやすいので、必ず水を入れてからゼラチンを振り入れてください。
【つい手が出ちゃう】大学いも
大学いもと言えば、揚げて作るので油の始末が面倒な印象があります。揚げずにフライパンで炒めて作る方法なら、後始末も簡単でらくちんです。
【材料】
・さつまいも:1本
・油:大さじ1杯
・ガムシロップ:2~3個
・醤油:小さじ1杯
・黒ごま:適量
【作り方】
1.さつまいもを皮が付いたままで1cm幅の輪切りまたは斜め切りにし、さらに1cm角のスティック状に切ります。
2.耐熱容器にさつまいもを入れ、レンジで2~3分加熱します。
3.フライパンに油を入れ、熱したらさつまいもを重ならないように入れます。
4.あまり動かさないようにしながら、カリカリになるまで中火で両面焼きます。
5.フライパンにガムシロップと醤油を入れて全体にからめます。
6.最後に黒ごまを入れ、軽く混ぜたら完成です。
【ポイント】
甘いのが好みの方はガムシロップを多めに入れましょう。あらかじめレンジでさつまいもを加熱するので、できてから中が固いこともなく簡単に作れますよ。
レンジでできるリンゴのコンポート
リンゴを食べきれなくて使い道に困ってしまうことってありますね。余ったリンゴと余ったガムシロップを、同時に消費できるレシピです。リンゴの食感が変わるので、つるっとおいしく食べられますよ。
【材料】
・リンゴ:1個
・ガムシロップ:2~3個
・レモン汁:小さじ1杯
【作り方】
1.リンゴは皮と芯を取り除いて、8等分に切り分けます。
2.耐熱容器にリンゴ、ガムシロップ、レモン汁を入れ軽く混ぜます。
3.ラップをふわっとかけて、レンジで2分加熱します。
4.レンジから取り出し、リンゴの上下を替えてさらに2~3分レンジで加熱します。
5.リンゴが柔らかくなって透明感のある状態になったら、あら熱を取って冷蔵庫で冷やして完成です。
【ポイント】
酸っぱいのが苦手な人はレモン汁を入れなくても大丈夫です。甘い味が好きな人はガムシロップの量を増やしましょう。お好みでラム酒などを少し入れると、大人のスイーツになりますよ。
ガムシロップの使い道【料理編】
ガムシロップは冷たい飲み物に入れる以外にも、料理にも砂糖の代わりに使うことができます。温かい料理に使う時は少し多めの量を使うとしっかりと甘味が感じられますよ。
余ったガムシロップを捨ててしまうのはもったいないので、使い道に困ったらどんどん料理に使ってしまいましょう。ここからは簡単に作れておいしい、ガムシロップを使った料理のレシピ3種を紹介します。
【朝食に】フレンチトースト
朝食にフレンチトーストって、おしゃれな感じがしますね。お子さんのおやつにも大人気の、ガムシロップを使ったフレンチトーストをレンジで簡単に作りましょう。
【材料】2人分
・食パン:2枚
・牛乳:100ml
・卵:1個
・ガムシロップ:2個
【作り方】
1.食パンを食べやすい大きさに切り分けます。
2.牛乳、卵、ガムシロップを深めの耐熱容器に入れ、よく混ぜます。
3.2.に食パンを入れ、箸でひっくり返しながらしっかりと液を吸い込ませます。
4.ラップをふわっとかぶせてレンジで30秒加熱します。
5.一度取り出して上下を返し、さらに30秒~1分加熱したら完成です。
【ポイント】
食べるときにはちみつやバターを乗せてもおいしいです。お好みでバターを熱したフライパンで表面に軽く焼き色をつけると、香ばしくて本格的な出来上がりになりますよ。
【子供も大好き】ニンジンのグラッセ
ニンジンのグラッセは鍋で作るとなかなか火が通らないし、いつまでも硬くて時間がかかりますね。電子レンジを使えば、ほかの料理を使っている合間にグラッセが作れて便利です。
ニンジン嫌いなお子さんも、ガムシロップを使ってグラッセにすればおいしく食べられます。付け合わせにも、ヘルシーなおやつにもなる一品です。
【材料】
・ニンジン:1本(約100g)
・ガムシロップ:2~3個
・バター:1かけ
・塩:少々
【作り方】
1.ニンジンは皮をむいて、短冊切りまたは輪切りにします。
2.耐熱容器にニンジン、ガムシロップ、バター、塩を入れ、軽く混ぜます。
3.ふわっとラップをかけて、レンジで2分加熱します。
4.一度取り出して中身をかき混ぜ、さらにレンジで1~2分加熱したら完成です。
【ポイント】
ニンジンは面取りをすると熱の通りが良くなりますが、面倒ならそのままでも大丈夫です。レンジで加熱した後まだニンジンが固いようなら、もう1分加熱してください。
【おかずの定番】鶏の照り焼き
鶏の照り焼きはおいしくて、大人から子供まで人気のあるおかずです。モスバーガーでは数あるメニューの中で、テリヤキチキンバーガーが3位の人気だそうです。
ちなみに1位はモスバーガー、2位はテリヤキバーガーです。日本人のテリヤキ好きはすごいですね。砂糖の代わりにガムシロップを使って、鶏の照り焼きを作りましょう。
【材料】
・鶏もも肉:1枚
・片栗粉:大さじ1
・塩:少々
・コショウ:少々
・サラダ油:大さじ1杯
(たれ)
・醤油:大さじ2杯
・ガムシロップ:2個
・みりん:大さじ2杯
・酒:大さじ1杯
【作り方】
1.鶏肉に片栗粉と塩コショウをまぶし、余計な粉ははたき落としておきます。
2.フライパンに油を熱し、鶏肉を皮目を下にして中火で3~5分焼きます。
3.皮目にこんがり焼き色がついたら、ひっくり返して2~3分焼きます。
4.途中油が出てきたらキッチンペーパーでふき取るとたれが良く絡みます。
5.醤油、ガムシロップ、みりん、酒を入れ、沸騰したら鶏肉を返してたれを煮詰めながら絡めます。
6.たれにとろみがついたら火を止め、食べやすいサイズに切り分けてお皿に盛れば完成です。
【ポイント】
片栗粉をまぶすときはビニール袋に入れて振り混ぜると、後の片づけが楽で便利です。
まとめ~思ったよりガムシロップの使い道は多い
ガムシロップはつい余してしまって使い道に困るイメージがありましたが、実は意外と使い道が多いことがわかりました。
スイーツや料理のほかにも定番の冷たいドリンクに使ってもいいですし、お酒が好きな人ならカクテルに入れてもいいですね。
余った残り物のガムシロップも、砂糖の代わりとして使えば大活躍します。水に溶けやすくて使いやすいガムシロップを、ぜひ使ってみてくださいね。