皆さんはもう「バターどら焼き」を食べましたか?
空前のあんバターブームが到来し、パンだけでなく和菓子の定番・どら焼きにもその流れが来ています。最近は、テレビ番組やSNSでも有名店のバターどら焼きが紹介されていますね。
そこで、この記事ではバターどら焼きの魅力、おいしいバターどら焼きが買えるお店を紹介していきます。
目次
あるようでなかったバターどら焼きはこんなお菓子
バターどら焼きは、どら焼きの皮の間に小豆あんとバターをサンドした、和洋折衷なお菓子。
全国の和菓子店が自店のどら焼きにバターを入れて販売を始めており、各店の個性を楽しむことができます。朝生菓子(作った日に食べる生菓子)として作っていることもあり、スーパーではあまり見かけません。
バターどら焼きの魅力は、どら焼きの素朴な甘さとバターのコクが相まって、和菓子にないふくよかさを編み出しているところ。
それだけで甘いのにハイカロリーなバターが入っている「悪魔的な美味しさ」にはまる人が続出しているんですよ。
バターどら焼きは和洋折衷の進化系和スイーツ
「どら焼きとバターの組み合わせは不思議だな」と思う方がいるかもしれませんが、あんとバターの組み合わせ自体は特に目新しいものではないんです。
大正時代にはすでにあんバタートーストの原型が誕生しており、日本人はパン、あん、バターの組み合わせが美味しいことを知っていました。
1980年代には生クリームをサンドした「生どら」がブームになり、乳製品を使った和菓子も違和感なく受け入れられるようになっていきます。
その後、バタークリームやコッペパンのブーム再来によってあんバターの組み合わせがブレイクしました。
そして2018年に中尾清月堂がホット専用のバターどら焼きを発売した頃から、バターどら焼きが脚光を浴びるようになりました。
どら焼きは、生どら、バターどら焼き、と和洋折衷なスイーツに進化し続けているのですね。
初めてバターを挟んだのは老舗の和菓子屋さん
どら焼きは、平安時代に誕生したとされる歴史の深いお菓子です。スタイルが大きく変化することはなく、シンプルにあんや栗を挟んだものが長らく親しまれてきたようです。
近代になってから、老舗の和菓子屋がどら焼きにバターを挟むことを思いつきました。
岐阜県の「みのかも金蝶堂」と山形県の「サトー菓子店」が、そのように名乗りを上げています。いつ発祥したのか、最初に作ったのはどちらか、ということははっきりしていません。
どら焼きにバターを入れたら間違いなく喜ばれる…そう感じた職人さんは1人ではなかったのですね。
焼く?常温?それとも冷やす?おすすめの食べ方
バターどら焼きは食べ方によってさまざまな味わいが楽しめます。
たいていのどら焼きはあんの上にバターがのっているので、食べるときにバターを上にすると、お口の中にバターの風味がダイレクトに広がります。
また、あんを上にするとあんの味が勝って和菓子特有のさっぱりした味わいが楽しめます。また、常温で食べるほか、お好みで温めたり冷やしたりしても美味しくいただけます。
電子レンジで30秒~1分ほど加熱するとバターがじゅわっと溶け出しますし、オーブントースターで焼くと皮がカリッと香ばしくなりますよ。
冷蔵庫で冷やすとバターがベタつかず、暑いときに美味しいひんやりスイーツになります。
全国の人気店が販売しているバターどら焼きをご紹介
全国にはバターどら焼きを販売しているお店がたくさんありますが、ここでは特に人気の高いお店をピックアップしてご紹介します。お近くのお店、気になったお店があったらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
ローソンでも人気!シャトレーゼ「北海道バターどら焼き」
数あるバターどら焼きの中で2021年に最も注目されたのが、シャトレーゼの「北海道バターどら焼き」です。
2021年6月放送の人気番組内で、試食した一流職人たち全員がその美味しさを認め、全国的な大ヒット商品となりました。全国のフランチャイズ店、ローソン各店舗で1個から気軽に購入できます。
とら模様に焼いたふわふわの生地、自家炊きの粒あん、ふわっと香る北海道産バタークリームのバランスが絶妙でペロッと食べられますよ♪
シャトレーゼは、自然素材にこだわったお菓子を手ごろな価格で提供する菓子メーカー。安くて美味しいことで、テレビ番組でも度々紹介されています。
洋菓子のイメージが強いお店ですが、小豆やあんには特にこだわりを持っており、どら焼きは得意な商品でもあります。
ちなみにローソンでは「バターとら焼き」という商品名で販売されていますが、商品自体は同じようです。
「北海道産バターどらやき 1個 税込129円」
本社:株式会社シャトレーゼ
住所:山梨県甲府市下曽根町3440-1
全国に約600店舗を展開
焼き立て♪老舗菓匠きくたろう「バターどら焼き」
「菓匠 きくたろう」は北九州市に本店を構える老舗の和菓子店。「小柳かりんとう」や色とりどりのおはぎ、おしゃれなスイーツカフェが有名ですが、土日限定の「バターどら焼き」も注目を集めています。
ふわふわした生地の間に、つやつやした自家製粒あん、はみ出だすような大きめバターをin。「バターの塩味がたまらない♪」と好評です。
焼き立ての美味しさが楽しめますが、数量がなくなり次第に販売が終了してしまうので、来店はお早めにどうぞ。
「焼き立てバターどら焼き 1個 税込216円」
菓匠きくたろう 本店
住所:福岡県北九州市小倉南区上曽根新町11-11
TEL:093-474-6006
営業時間:10:00〜19:00 (あんバターどら焼きは11時30分から焼き始め)
定休日:不定休
二つの老舗が作る「若穂 あんバターどら焼き」
長野市の若穂という地域には、バターどら焼きを販売する老舗和菓子店が二店舗あります。どちらも有名な若穂銘菓、あなたはどちらを食べてみたいですか?
「東洋堂製菓舗」は30年以上前から「若穂銘菓あんばた」を販売しています。皮、あん、バターにボリュームがあって食べごたえ抜群。
地元ではスーパー等でも取り扱っていますが、すぐ売り切れてしまうほどの人気ぶりです。
「若穂銘菓あんばた 1個160円」
東洋堂製菓舗
住所:長野県長野市若穂綿内8520
TEL:026-282-2050
営業時間:8:30~19:00
定休日:火曜日
東洋堂製菓舗のすぐ近くにある「峯村清月堂」は、伝統と遊び心がコラボした創作和菓子を得意としています。
皮にコーヒーを練り込んだ「あんバターどら焼き」は全国菓子博覧会で大臣栄誉賞も受賞。香り高い生地としっかりした粒あんが絶妙にマッチしています。
「あんバターどら焼き 1個 156円」
峯村清月堂(みねむらせいげつどう)
住所:長野県長野市若穂綿内8492
TEL:026-282-2027
営業時間:8:30~18:30
ラ コリーナ近江八幡の限定品!たねや「どらバター」
滋賀県にある「ラ コリーナ近江八幡」は自然と一体化した、新しいかたちの商業施設です。和菓子店たねやが運営しており、メインショップではラ コリーナ限定商品の「どらバター」を販売しています。
ふっくらした生地の間には、甘さを控えたあんとバタークリームがたっぷり。SNSで「超美味しい」「また食べたい」とコメントする人が続出しています。
オンラインショップでも販売していますが、できたての美味しさはまた格別ですよ。ラ コリーナ限定商品を味わいたい方は、ぜひ遊びに行ってみてください。
「どらバター 1個 税込205円」
「ラ コリーナ近江八幡」内メインショップたねや
住所:滋賀県近江八幡市北之庄町615-1
TEL:0748-33-6666
営業時間:9:00~18:00
定休日:年中無休
生地がふっくら♪梅林堂「バタどら」
埼玉県の「梅林堂」は、生サブレ「やわらか」で親しまれている菓子メーカーです。定番商品として「八宿どらやき」を取り扱うほか、期間限定、店舗限定でバターをプラスした「バターどら」も販売しています。
バターどらは、ふっくらした皮、甘すぎない粒あんとコクのある有塩バターの組み合わせが絶妙。寒い時期は少し温めて食べるのもおすすめです。
八宿どらやきはしっとりした皮と大粒のあんが身上、バターどらと食べ比べてみるのもいいですね。
「バターどら 1個 税込150円」
梅林堂(ばいりんどう) 箱田本店
住所:埼玉県熊谷市箱田6丁目6-15
TEL:048-521-4651
営業時間:10:00〜18:00
生地はとら模様♪ずんだ茶寮「バターとら焼き」
「ずんだ茶寮」は、ずんだ(枝豆)を使ったずんだ餅、ずんだシェイクのイメージが強いのですが、実は期間限定で販売される「牛酪(バター)とら焼き」も隠れたヒット商品となっているんですよ。
牛酪とら焼きは、とら模様を焼きつけた薄めの皮に、たっぷりの粒あんと濃厚なバターを挟んだ、ずんだの要素一切なしのどら焼きです。
漢字で「牛酪」と表記するところにバターへのこだわりを感じます。小さめに見えますが、バターのボリュームで満足感もバッチリ♪
「牛酪(バター)とら焼き 1個 税込150円」
仙台駅ずんだ小径店
住所:宮城県仙台市青葉区中央1-1-1仙台駅3F
TEL:022-715-1081
営業時間:9:00~20:00
定休日:年中無休
※仙台国際空港店、東京大丸店など全国の店舗で期間限定販売
冬だけのお楽しみ!天平庵「フレッシュバターみかさ」
奈良県に店舗を展開する「天平庵」は冬季限定のバターどら焼き「フレッシュバターみかさ・大和三山」を販売しています。
国産の厳選素材で作ったみかさ(どら焼きの別称)に国産バターをin。クリーミーなバターとみずみずしい粒あんのハーモニーが絶妙です。皮にプリントされているのは天平庵のロゴマーク。
バターなしの「みかさ・大和三山」とセットでも販売されています。冬には食べ比べしてみたいですね。
「フレッシュバターみかさ・大和三山 1個 195円(税込)」
天平庵 三輪本店
住所:奈良県桜井市吉備576-1
TEL:0744-49-2535
営業時間:9:00~19:00
定休日:元旦のみ休業
通販サイトなら名店のバターどら焼きもお取り寄せ可能
通販サイトを利用すれば、全国どのお店のバターどら焼きも気軽にお取り寄せできますよ。ここでは総合ショッピングモールから注文できる人気のバターどら焼きをご紹介します。
粒あんがふっくら!ふたば茶亭「塩バターどら焼き 福来ら」
お取り寄せの中でもリピート率の高いのが「ふたば茶亭」の「福来ら(ふっくら)ドラ焼き」です。
福島県双葉町にある「ふたば茶亭」は1982年創業の名店。現在は、姉妹店の洋菓子工房を経営する2代目・真柄シェフが、その味を引き継いでいます。
福来らドラ焼きのポイントは、もっちりした皮とふっくら炊いた自家製あん。そのあんの粒感にはまるファンも多いんですよ。
絶妙な甘じょっぱさ!ハタダ「どら一 塩バター」
「ハタダ」の「どら一(いち) 塩バター」は、楽天市場にランキング入りしたこともある実力派のバターどら焼きです。
ハタダといえば「ハタダ栗タルト」を販売する四国の老舗菓子メーカーとしておなじみ。
懐かしい味のどら焼きに、ブームが再来しているバタークリームをコラボさせ、絶妙な甘じょっぱさのどら一塩バターを開発しました。まさにハタダの新名物として新しいブームを呼び起こしているところです。
ポイントは、かくし味に使っている伯方の塩。ほど良い塩気が、また食べたくなるどら焼きに仕上げています。涼しい期間の限定販売品なので、売っているのを見つけたときにはぜひ注文をおすすめします。
十勝の大粒小豆が美味!和菓子菜の花「小田原うさぎ」
「小田原うさぎ」は、うさぎの焼き印も素朴な純バター入りのどら焼き。
販売元は、小田原・箱根に店舗を展開する「和菓子・菜の花」です。菜の花は、ほかにも月やうさぎにちなんだ名前のお菓子を作っていて、温泉客や観光客が足を運ぶ人気店となっています。
小田原うさぎは十勝産の大粒小豆や薬蜜などの厳選された素材が使われていて、すっきりした甘さと分厚いバターのコクが魅力です。少し温めてから食べるとバターが溶けて絶品ですよ。
こちらは神奈川県小田原市・ふるさと納税の返礼品となります。
有塩バターと栗が贅沢♪みのかも金蝶堂「ばたあどらやき」
どら焼きにバターを初めて挟んだ有名店「みのかも金蝶堂」のどら焼き2種「ばたあどらやき」「是一幅ライン河」の詰め合わせです。
ばたあどらやきは、10年かけて開発した皮に100%有塩バター、刻み栗入りの自家製あんを挟んだ、2代目店主の自信作です。
香ばしく焼けた皮は厚みがあってボリュームたっぷり。「この皮が好き」というリピーターもいます。栗も入ってリッチですが、バターがしつこくないのでペロッと1個食べられますよ。
是一幅ライン河はバターが入っていないどら焼き。黒糖入りの皮に栗入りのあんを包んでいます。こちらは岐阜県 美濃加茂市・ふるさと納税の返礼品となります。
5色のお洒落な洋風どらやき♪茜丸「YODORA」
クラシカルなどら焼きとは見た目も味も違う、進化系のどら焼きもあります。
「茜丸」の「YODORA」は濃厚バタークリームとあんをたっぷりサンドした、おしゃれな洋風どら焼きです。クリームにはフルーツやナッツがブレンドされて、まるで洋菓子のよう。
「茜丸」は大阪で超有名な和菓子店。CMのインパクトもさることながら、63種類揃えたあん、丁寧に作り上げた和菓子の味には定評があります。看板商品の「茜丸五色どらやき」とはまた違った魅力が楽しめますよ。
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まとめ:懐かしくて新しいバターどら焼きはみんな大好き!
バターどら焼きは懐かしくて新しいお菓子。洋風すぎず、なんだかホッとする味ですよね。
北京オリンピックでは、女子カーリングのロコ・ソラーレがもぐもぐタイムにどら焼きを食べていたことが話題になっています。バターどら焼きもブームに終わらず、定番の和菓子として愛され続けるのではないでしょうか。
自分でどら焼きにバターを挟んで食べるのもいいですが、プロの味にはかないません。ぜひ名店の味をチェックしてみてくださいね!