生姜シロップの飲み方のコツは?おすすめの生姜ドリンクもご紹介!
健康ために今日から生姜シロップを始めよう!

…というあなた。でも、ちょっと待って。

生姜シロップって、一体どのくらいの量を、どんな風に飲めばいいの?

そんな疑問について、管理栄養士が詳しく解説していきたいと思います!

生姜シロップの飲み方のコツは?

生姜シロップの飲み方のコツは?

生姜シロップの適量は?

生姜シロップは一般的に、1日あたり大さじ1~2杯程度が適量であるといわれています。ただし、この量は、体質によって大きく変わってくるので注意が必要です。

生姜シロップの健康効果の1つとして、胃腸のはたらきを活発にすることがあげられますが、胃腸が弱い体質やその時の体調などによっては、刺激が強く感じられることもあります。

そのような場合は、まずはティースプーン1杯くらいから試してみることをおすすめします。

逆に、胃腸の強い方や体格の大きい方などは、大さじ2杯の生姜シロップでも効果があまり感じられない場合もあります。その場合は、1日大さじ3杯くらいまで増やしてみてもよいかもしれません。

ご自分の体調や体質を知るためには、まずは少量ずつ始めてみて、1番効果の感じられる量を把握するとよいでしょう。

ただし、生姜シロップは健康に良いからと、ついたくさん摂取してしまう方も多いかもしれませんが、生姜シロップの摂りすぎには注意してください。

効果があまりに強すぎると、かえって副作用を招く恐れがあります。生姜シロップの適量は、商品ラベルやパッケージなどに記載されていますので、必ずそちらを確認するようにしてください。

生姜シロップを摂取しすぎた場合の副作用については、こちらの記事に詳しくまとめています。

生姜シロップを飲む回数は?

生姜シロップを飲む回数は、数回に分けて飲む方が、1度に多く飲むよりも副作用のリスクを減らし、効果をより実感しやすくなります。1日数回に分けて飲むことにより、生姜の効果を長く持続させることができるからです。

生姜シロップの健康への効果とは、血行を良くして身体を温めることや、それによって得られる免疫力の向上や代謝の改善、胃腸の調子を整えることなどがあげられます。

これらの効果を生みだす生姜の健康成分は、主に3つあります。それは、ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオールと呼ばれる成分です。

これら3つの成分は、わたしたちが生姜シロップを飲んでから、体内で消化を経て吸収された後、およそ3時間ほど効果を持続させる特徴があります。

このことから、生姜シロップを数回に分けて飲む際は、3時間以上経ってから次の摂取を行うことで、効果をより長く感じることができるということですね。

ベストな時間帯やタイミングは?

生姜シロップに限りませんが、就寝前3~4時間は、何も食べないほうが良いでしょう。これは、寝ている間に、胃腸をしっかりと休ませてあげることが大切であるからです。

生姜シロップは少量だし、寝る前でも飲み物なら大丈夫?とつい思ってしまいがちですが、生姜の作用は、わたしたちが思っている以上に強く出てしまう可能性があります。

また、就寝前に、生姜シロップの糖分を摂取することで、虫歯や体重増加などのリスクも考えられるのです。

ですので、就寝前の摂取ではなく、1日数回に分けて摂取するなど、根本的な体質改善を見据えて日ごろから摂取した方が、より効果的であるということですね。

空腹時と食後の摂取での違いはある?

こちらに関しては、目的に応じて調整して頂けると良いと思います。

胃腸が強い方で、かつ即効性を求める場合や、しっかりと生姜の効果を感じたい方には、空腹時の摂取をおすすめします。なぜならば、空腹時の方が、胃や腸からの生姜シロップの吸収率が高まっているからです。

一方、胃腸の弱い方や、効果を穏やかに感じながら、長期的な体質改善へと繋げていきたいと考える方には、胃腸への負担が少ない食後が適しているといえるでしょう。

また、栄養素の性質として、単独での摂取よりも、多くの栄養素を同時に摂取した時の方が、より様々な効果を発揮できることもあるのです。

そういった意味では、食後の方が多くの食材と一緒に体内で吸収されるため、総合的な健康効果への期待ができるでしょう。

飲み合わせで相性はある?

まず、生姜シロップと他の食品との「味」の相性では、非常に万能に合わせることができるという特徴があります。

日ごろ愛用している飲料に、生姜シロップを少量加えることで、より風味が増し、美味しく飲むことができるのです。また砂糖の代わりに利用できることも、嬉しいメリットですよね。

では、「栄養面」での相性はどうでしょう。栄養面でも、実は様々な相乗効果が期待できるのです。生姜シロップは、先ほど紹介した成分以外にも、ポリフェノールやオリゴ糖なども含んでいます。

ポリフェノールの効果

強い抗酸化力をもつため、体内に過剰に発生した活性酸素を取り除き、血管の健康を保つことでガンや生活習慣病の予防に役立ちます。

また、ポリフェノールには美肌効果など、皮膚や血管の細胞を若々しく保つ働きもあるので、同じようにポリフェノールを含む飲料に加えて飲むことで、より効果が期待できるでしょう。

オリゴ糖の効果

腸内に存在している乳酸菌(善玉菌)が育つためのエサとなります。そのため、乳酸菌飲料と一緒に飲むことで、善玉菌とそのエサであるオリゴ糖を同時に摂取できるメリットも生まれます

このように、生姜シロップは、味においても栄養面においても、様々な飲み物との相性がバツグンであることが分かりましたね。

次項では、改善したい症状やお悩み別に、最適な生姜シロップの飲み方について、管理栄養士の視点から詳しくお伝えしていきたいと思います!

生姜シロップの効果的な飲み方を、お悩み別にご紹介!

生姜シロップの効果的な飲み方を、お悩み別にご紹介!

胃腸が弱い方へ

・ジンジャーミルク

胃腸が弱い方には、ジンジャーミルクがおすすめです。ジンジャーミルクは、コップ1杯の温めた牛乳に、スプーン1杯の生姜シロップを溶かして飲みます。

牛乳には、胃の粘膜を保護する働きがあります。この働きが、生姜により刺激を感じやすい方にとっては、それを緩和させることができるため、適しています。

また、牛乳に含まれるカルシウムは、神経の緊張や興奮を抑える働きもあるため、身体を温めて、リラックスして入眠したい場合には、ジンジャーミルクを就寝3~4時間前くらいに飲むとよいでしょう。

また、ジンジャーミルクはすでに牛乳が入っているので、空腹時・食後問わず、お好きなタイミングで飲むことができるというメリットもあります。

便秘気味の方へ

・ヨーグルトジンジャードリンク

便秘が気になる方には、ヨーグルトジンジャードリンクがおすすめです。飲むヨーグルトなど、乳酸菌が入っている飲料に、はちみつ生姜などのオリゴ糖を含む生姜シロップを少量加えます。

そうすることで、腸内では善玉菌とオリゴ糖の相乗効果が生まれ、腸内環境の改善により、便秘解消効果が期待できるのです。

また、ヨーグルトジンジャードリンクは乳製品ですので、胃腸の弱い方でも安心してお飲みいただけることも嬉しいですね。

生活が不規則な方へ

・ジンジャーティー

睡眠不足や不規則な生活、ストレスを過剰に感じていたり、喫煙がやめられない方など。そんな方は、活性酸素が体内で多く発生している可能性があります。そんなあなたにおすすめな飲み物は、ジンジャーティーです。

こちらは、コップ1杯の紅茶に、生姜シロップをスプーン1杯加えるだけで簡単に作ることができます。紅茶には、多くのポリフェノールが含まれており、とても強い抗酸化作用があります

生姜にも同じくポリフェノールが含まれるため、ジンジャーティーには、より強い活性酸素の撃退が期待できるです。忙しい毎日に、ホッと一息、心も身体も安らぐジンジャーティーはいかがですか?

・赤ワインを使った「ジンジャーカクテル」

こちらは、お酒になりますが、赤ワインと炭酸水を1:1もしくはお好みの割合で作り、そこにスプーン1杯の生姜シロップを加えて混ぜます。

赤ワインの抗酸化作用は、とても強いです。こちらも、生姜と赤ワインのポリフェノール効果が期待できる、嬉しい飲料となっています。

温かくして摂取したい方には、温めた赤ワインにそのまま生姜シロップを加えて飲める、ホットワインも良いですね。

甘いものがやめられない方へ

・お砂糖代わりに

ついつい、コーヒーに砂糖を入れたり、甘いカフェオレなどを持ち歩いてしまう…。そんなあなたに、生姜シロップは重宝するかもしれません。

コーヒーシュガーや、市販のカフェオレなどに入っている砂糖は、血糖値を上げやすく、糖尿病や中性脂肪を増やすリスクがあるのです。

毎日少量の砂糖であれば、問題はあまりないかもしれませんが、砂糖には依存性もあるため、最近甘いものの量が増えてきた…という方は、お砂糖代わりにぜひ生姜シロップを入れてみてください。

生姜シロップに使われている砂糖の多くは、黒砂糖やきび砂糖、オリゴ糖です。これらの砂糖は、コーヒーシュガーやカフェオレなどに使われている砂糖に比べ、血糖値の上がり方は緩やかになり、満腹感も得られます。そのため、糖尿病や中性脂肪へのリスクを軽減できるのです。

とはいえ、いずれも砂糖ですので、カロリーは同じ。砂糖1gあたり4kcalを含みます。どちらにせよ、摂取量には気をつけた方が良いですね。

どうしても甘いものを摂りたくなる方は、摂取量に注意しながら、まずは生姜シロップに代えることから試してみてください。

喉の違和感を感じる方へ

・そのままスプーンで!

あれ?のどの調子がおかしい?そんな、風邪のひき始めには…もはや、そのまま生姜シロップをスプーンで飲んでいただくことをおすすめします!これだけでも、十分な健康飲料です。

温めるなど、加熱されることなくそのまま摂取する生姜シロップには、強い殺菌・抗菌・抗炎症作用があります。これらの作用が、喉へと直接働きかけることにより、喉の違和感を感じるときの助けになってくれるのです。

また、生姜シロップには適度なとろみがあります。このとろみをのどにあてがうように、ゆっくりと飲んでみてください。喉がじわじわと温まっていくのを感じ、なんだか喉が守られている感覚も得られるのではないでしょうか。

「食の天草 にじ」さんの生姜シロップは、加糖タイプですので、直接スプーンで飲む際には飲みやすくおすすめです。

まとめ:飲み方次第で生姜シロップの効果は無限大!?

健康のために、せっかく用意した生姜シロップ。どうせなら、上手に活用して、美味しく健康的に飲みたいですよね。

今回は、そんな生姜シロップの飲み方や、症状に合わせたドリンクメニューを紹介しました。ご自分の体調をよく観察しながら、ぜひ試してみてくださいね。

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