家でお菓子作りをする際、
という状況になったことはありませんか?
筆者はいつ開封したのかわからないような使いかけのベーキングパウダーが冷蔵庫の奥で眠っていた…という経験があり、わざわざ買っても出番がたまにしかないため、買うのを躊躇してしまうことがよくあります。
そこでこの記事では、急遽必要になったのにベーキングパウダーがないという時や、ベーキングパウダーをわざわざ買いたくないといった場合に使える代用品をいくつかご紹介します。
代用として使う際の注意点や代用としてはNGのものなどもご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください!
目次
ベーキングパウダーがない時のおすすめ代用品4選!
それでは早速ベーキングパウダーの代用として使えるものをご紹介していきましょう。
なお、よく使われる重曹(炭酸水素ナトリウム)については、そもそもベーキングパウダーに含まれているものの一つとなりますので、ここでは省きます。
ドライイースト
ドライイーストはベーキングパウダーがない時に代用として使うことができます。
ベーキングパウダーと同様に常備している方は少ないのではないかと思いますが、最近は自宅でパン作りをされている方が増えているそうなのでご紹介させていただきます。
というのも、ドライイーストはパンを作る時に欠かせないもので、パン生地をふくらませたり香りや風味を出してくれる酵母になります。
もちろんパンだけではなくお菓子作りにも使うことができます。
しかし、ベーキングパウダーとドライイースト、どちらもガスを発生させて生地をふくらませますが、ふくらみ方やキメの細かさなどには違いがあり、ドライイーストの方がややしっかりめの弾力がある仕上がりになります。
また、ドライイーストは使い過ぎると膨らみ過ぎてしまい分量の調整が難しいことと、化学的な作用で炭酸ガスを発生させるベーキングパウダーと違って酵母の力を使うため発酵に時間がかかることも覚えておきましょう。
その他の注意点としては、ドライイーストは発酵の際に糖分を分解してガスを発生させるため、完成する頃には甘味が減っています。それを想定して味付けを行うようにしてください。
これらのことに注意すればドライイーストはベーキングパウダーの代用品として充分役割を果たすことができますよ。
ホットケーキミックス
ベーキングパウダーの代用としてだけはなく、もはや生地そのものを代用して作ることができるのがホットケーキミックスです。
既にベーキングパウダーや小麦粉、砂糖なども美味しくできるようバランスよく配合されていてるので、余計な手間や味付けを省けるメリットがあります。
デメリット、というほどではありませんが、やはり仕上がりはホットケーキ風味になりますので”何を作る目的で代用するのか”は選ぶ必要があります。
ベーキングパウダーの代用して使用する際は、レシピの中の小麦粉と同様の量で使用してみてください。
卵白
卵白を泡立ててメレンゲにすることで、ベーキングパウダーの代用として使用することができるようになります。
卵であればお家に常備されている可能性が高く、手に入りやすいということもあってすぐに使いたい時にはとても便利な代用品です。
卵白(メレンゲ)を代用として使うとベーキングパウダーよりはふんわり感は劣りますがケーキ類のスポンジなどをふくらますことができますし、クッキー作りに使用すれば生地が崩れにくくサクサクとしたクッキーを作ることができます。
卵白を使う際はしっかりと泡を立てて、メレンゲをつぶさないよう生地と混ぜすぎずにさっくりと混ぜるようにしましょう。混ぜすぎてメレンゲがつぶれるとふくらみにくくなるため要注意です。
炭酸水
意外なところで炭酸水もベーキングパウダーの代用として使うことができます。
ベーキングパウダーが炭酸ガスによってふくらむことを考えると炭酸ガスが含まれている炭酸水でもふくらむ、という原理ですが、ベーキングパウダーと違って液体ですので代用として使用する場合はレシピの中の牛乳などの水分と同じ量になるように調整してください。
生地をこねる際に必要となる水を炭酸水に置き換えて使うことでも、生地がふくらむ手助けをしてくれます。
ただしベーキングパウダーと同じくらいのふくらみやふんわり感などは期待できないため、どうしても他の代用品が用意できない時のいわば最後の手段のような形で使うと良いでしょう。
ベーキングパウダーの代用に使えそう?でもNGな食品3つ!
材料や特徴からベーキングパウダーの代用として使えそうなものたちは他にもあります。
ですがこれからご紹介するものは残念ながらベーキングパウダーの代用として使用できるような効果はありません。せっかくの生地をダメにしてしまわないよう、試す前にやめておきましょう!
マヨネーズ
卵焼きなどに入れるとふんわり仕上がるマヨネーズ。ですがベーキングパウダーの代用としては使えません!
マヨネーズは基本的に卵、油、お酢で作られており、生地をふくらませるために必要な炭酸ガスを発生させる効果のある材料は含まれていないからです。
重曹と合わせることで化学反応を起こして炭酸ガスを発生させ、ベーキングパウダーの代用として使用することができるようになりますが、マヨネーズの風味がついても大丈夫なものを作る時のみ、このような使い方をすると良いでしょう。
片栗粉
見た目が似ている片栗粉。とろみもつくのでベーキングパウダーの代わりに使えるのでは?と思う気持ちもわかります。しかしながら、片栗粉はとろみをつけることはできますが生地をふくらませることはできません。
そのためベーキングパウダーの代用としては使えませんが、お菓子作りに使用するとサクサクした食感を出してくれるため、クッキー作りなどに活用してみてくださいね。
コーンスターチ
コーンスターチも片栗粉と同様にとろみをつける効果があることで知られており、ベーキングパウダーの代用として思い浮かぶかも知れません。
しかしこちらも片栗粉と同様にでんぷんで作られたもの。とろみつけやサクサク食感に仕上げるお菓子作りには大いに役立ちますが、ベーキングパウダーのような生地をふくらませる役割はまったく果たせませんのでご注意ください。
まとめ:ベーキングパウダーの代用品は、使い方に注意して目的別に使い分けよう!
いかがでしたでしょうか?
ベーキングパウダーがない時に、代用として完璧に代わりを果たせるものというのはなかなか難しいのですが、作るお菓子の種類や目的に合わせて代用品を選んだり、使う際の注意点を意識しながら作ることでいくつか代用可能なものはあります。
また、ご紹介したように使えそうで使えないといったものもありますので、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。