ツナ缶の油切りはする?しない?そもそも、油切りって必要なんでしょうか。
ツナ缶は、たんぱく質が豊富なことから、トレーニングをしている人やダイエットをしている人の間でも注目されています。
だからこそ知っておきたい、ツナ缶の油切りについて。油切りは必要なのか、必要なら、簡単なやり方は?そんな疑問にお答えします。
目次
ツナ缶の油切りはする?しない?
ツナ缶は、まぐろやかつおをオイル漬けにしたもの。このオイル、どうしてますか?
ツナ缶の油には栄養があり旨味も豊富なため、油切りをするのはもったいないという方もいるでしょう。一方で、ツナ缶の油はしっかり切る方もいるでしょう。
ツナ缶の油切りをする場合としない場合では、どんな違いがあるのでしょうか。
ツナ缶のカロリー比較
ツナ缶には、オイル入りと水煮があります。オイル入りは油を使っているので、必然的に脂質が多くなります。では、カロリーはどのくらい違うのか見てみましょう。
ツナ缶1缶当たりのカロリー比較
オイル入り | 水煮 | |
---|---|---|
カロリー | 261kcal | 53kcal |
脂質 | 20.2g | 0.2g |
※参考商品
オイル入り…シーチキンファンシー1缶当たり
水煮…素材そのままシーチキンマイルド…1缶当たり
オイル入りと水煮の1缶当たりのカロリーは、なんと5倍近い違いがあります。また、脂質は20gも違うため、油切りをしない場合は脂質過多になってしまうことも。
オイル入りのツナ缶は、油切りをすることでカロリーダウンできるので、カロリーや脂質が気になる場合はしっかり油切りをするといいですね。
ツナ缶の油は体に毒になる?
ツナ缶に使用している油は大豆油や綿実油で、必須アミノ酸であるリノール酸が豊富。
体内で作れない必須アミノ酸であるリノール酸は、コレステロールを低下させる・心臓病予防などの健康効果が期待されているとても大事な栄養素。
しかし近年、リノール酸を過剰に摂取すると免疫細胞の働きが悪くなり、アトピー性皮膚炎や花粉症などを起こしやすくなるという話もあります。
日本人はリノール酸を過剰に摂取している傾向にあるため、目標摂取量の見直しが提言されています。ツナ缶の油は決して毒ではありませんが、積極的に摂取する必要もありません。
ツナ缶の簡単な油切り方法
筆者は、ツナ缶の油はしっかり切る派です。しっかりです。それも、ごく単純な方法で。簡単で時間もかからないツナ缶の油切り方法をご紹介します。
缶の蓋を利用する
時間をかけずにサッと油切りをしたい。でも洗い物も出したくないという方におすすめの方法です。
ツナ缶の蓋を3/4くらい開けたら、蓋を押し付けるようにして缶を傾けてください。ぎゅーっと蓋を押し付けることで、しっかり油切りができますよ。
少し手は汚れるかもしれませんが洗い物もでませんし、何より簡単です。ただし、缶の縁でケガをしないように気を付けてくださいね。
スプーンを利用する
手軽に油切りをしたいけど、手が汚れるのはちょっとという方には、スプーンを利用する方法がおすすめ。
とはいえ、家にあるスプーンではうまく油切りができなかったり、油切りの最中にツナがこぼれてしまったりと思うようにいきません。
「ツナ缶の油切りが上手にできるスプーンがあったらなぁ」なんて思いを形にした、便利なスプーンがあるんですよ。
缶の形状に沿ったフォルムに穴が空いているスプーンなので、蓋を開けた缶にスプーンを当てて傾けるだけでしっかり油切りができます。
スプーンの先端を使えば、缶のくぼみに残りがちなツナも綺麗にすくえるのもポイント。開けにくい缶のプルタブを起こすこともできるので、とっても便利なんです。
ダイソーやセリアなどの100均で購入が可能。しかし、人気商品のため品切れになっていることもあるため、見かけたらゲットすることをおすすめします。
ツナ缶の油切りした油の利用方法
ツナ缶の油は必ずしも必要ではないにしても、ツナの旨味が染み出た油は美味しいし、何とか活用したいという方に、ツナ缶の油切りをした後の油の利用方法をご紹介します。
ツナ缶の油で炒め物
炒め物をする時、ツナ缶の油、もしくは油切りをしないツナ缶をまるごと使うことで、ツナ缶の旨味を余すところなく味わえる炒め物ができます。
白菜やキャベツとの相性は抜群で、一緒に炒めて塩こしょうするだけでもちょっとしたご馳走になりますよ。
炒飯などに利用するのもおすすめ。調味料が少なめでも美味しくできるから、塩分制限などをしている方にはよいですね。
ツナ缶の油でドレッシング
ツナ缶の油切りをした油で、ドレッシングもできるんです。シンプルな野菜サラダに、ツナの旨味が加わって食べ応えがアップしますよ!
- 油切りしたツナ缶の油…1缶分
- ポン酢…15cc
- レモン汁…5cc
- 砂糖…5g
上記の材料を全部混ぜるだけで、簡単にドレッシングが出来上がります。ツナ缶の旨味を感じるドレッシングなんて、市販では味わえないので是非試してみてくださいね。
ツナ缶の油で味噌汁のコクアップ
味噌汁に油なんて邪道では?と思う方もいるかもしれませんが、実は味噌と油はとっても相性がいいんです。
作り方は簡単。味噌汁の仕上げにツナ缶の油を適量入れるだけ。味噌汁のコクが格段にアップして、深い味わいに変身します。
ツナの旨味が溶けだした油は味噌汁の味を複雑にしてくれ、心がポカポカするような温かみを与えてくれますよ。
ツナ缶の油でランプ
ツナ缶の油は、ランプ代わりにもなります。
ランプとして使い終わった後のツナは美味しく食べられるので、無駄もありませんよ。アウトドアで楽しむのもいいですし、防災グッズとして常備しておくのもよさそうですね。
最初に、ティッシュでこよりを作ります。缶の高さの2.5倍~3倍の高さになるようにしましょう。次に、ツナ缶に穴を開け、こよりを差し込みます。
穴を開けるには缶切りやキリを使いますが、ない場合は缶の蓋を少し開けて、プルタブを利用してこよりを差し込んでください。
こよりにしっかり油が染み込んだら、いよいよ点火。
初めは勢いよく燃えますが、5分ほどすると落ち着いた優しい明かりになります。ツナ缶の大きさにもよりますが、持続時間は40分~1時間程度です。
ツナ缶の油の捨て方
ツナ缶の油をそのまま流しに捨ててしまうのは絶対にやめましょう。配水管が詰まりを起こすだけでなく、嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
- ビニール袋
- 古新聞や古い布切れ
ナイロン袋の中に古新聞や要らなくなった布などを入れ、そこでツナ缶の油切りをします。油切りができたら、ビニール袋の口をしっかり縛って生ごみとして捨てましょう。
手間は少なく、洗い物もゼロ。ビニール袋は使用済みのものでOKなので、無駄もありませんよ。
ツナ缶は油切りしてヘルシーに使おう!
ツナ缶の油は、栄養もあり風味も豊か。ついそのまま使ってしまいたくなりますが、カロリーだけを見てもしっかり油切りをするのがおすすめ。
どうしても油の風味が欲しい時は、まるごとではなく油を少し取り分けて使うとよいですね。