今回はそんな疑問にお答えします。お鍋に、肉料理・魚料理・麺料理にも!色々な料理に合う柚子胡椒ですが、冷蔵庫に在庫があったと思っていたのに無かったり、量が足りなかったり…。
この記事では、そんな時に代用できる食材や調味料やその特徴を紹介します。完全に同じ味にはなりませんが、意外な食材での代用も紹介していますので是非参考にしてください。
目次
柚子胡椒の代用としてつかえる「食材」
柚子胡椒の代用品にはいろいろなものがあります。柚子胡椒は”柚子の皮・青唐辛子(もしくは赤唐辛子)・塩”で作られており、九州地方で昔から使われている調味料です。
柚子はないけれど、唐辛子が家にある場合は柚子胡椒と同じ製法で作れる方法を紹介します。”すだち・レモン・みかん”などの柑橘系でお試しください。
代用品1「すだち」
すだちにはビタミンCやクエン酸が多く含まれており、その量はレモンの1.5倍になります。さらに、皮の部分には”スダチチン”という栄養素が含まれており、発がん抑制・アルツハイマー病・脂質代謝異常などに効果があるという研究結果が出ています。
”すだち胡椒”は料理に付けるだけでなく、ドレッシングやソースとして使用しても美味しく召し上がれますし、牛・鶏・豚のソテーなどとも合いますので薬味として料理に添えてみてください。
また、”かぼす”はすだちと大きさが違うだけなので、こちらもすだちと同じように代用品として使用出来ます。皮を使用する場合は残留農薬がある場合がありますので、よく洗ってから使用するようにしてください。
代用品2「レモン」
レモンがある場合も柚子胡椒と同じ製法で柚子の代わりにレモンで代用してみてください。レモンの白い部分には苦味がありますので、なるべく黄色い皮の部分のみ使用してください。
レモンの皮には”抗酸化作用・抗がん作用・骨を丈夫にする作用”があり、ビタミンCは果汁より皮に多く含まれています。”レモン胡椒”は爽やかな仕上がりになるのでパスタなどと和えて召し上がってみて下さい。一味違った味を楽しめます。
他にもサンドウィッチの具材に絡めて挟んでも美味しいですよ。しかし、レモンは輸入品が多く防カビ剤が付着しています。取り除きたい場合は”皮だけの状態にし、沸騰したお湯で15分ほど茹でる”を2回繰り返してから使用してください。
国内産の場合もよく洗うなどして残留農薬に注意してください。レモンはなくてもレモン汁がある場合は唐辛子を刻んで入れると爽やかな風味と辛さが出ますので、柚子胡椒の代わりになります。
代用品3「みかん」
意外な食材ですが、みかんでも柚子胡椒の代用は可能です。その際、みかんのヘタは使わず皮の部分のみ使用します。白い部分もなるべく取り除くことによって、より風味がよくなります。
みかんの皮にはビタミンCやビタミンE・ポリフェノールが含まれているのでアンチエイジングなどの効果が期待できます。食物繊維も豊富で整腸効果や高血圧を予防してくれる作用があります。
”みかん胡椒”も爽やかで風味豊かな仕上がりになり、洋風の料理に合いますので、鮮魚のカルパッチョなどと合わせて召し上がりください。しかし、みかんも国内産か確認して、よく洗ってから使用してください。
手作りしたものは1週間ほどおくとより美味しくなります。必ず冷蔵庫に保管して、塩分量にもよりますが2週間前後で食べきるようにしてください。
柚子胡椒の代用として使える「調味料」
代用品にするなら、風味と辛さを兼ね備えているもの、もしくは辛さを持つものと風味をもつものを組み合わせたほうがいいでしょう。
代用品1「わさび」
柚子の風味をあまり気にせず、辛さを重視の方にはわさびでも代用可能です。わさびにはたくさんの効能があり、今の時期ですと”6-MSITC”という成分が花粉のたんぱく質に触れると、アレルギーを起こさない物質に変化し、抗炎症作用により花粉症を予防するという研究結果も出ています。
加熱してしまうと辛さが飛んでしまうので、出来るだけ最後の仕上げの時に加えるのがいいと思います。どの家庭でも一本は常備されていることが多いと思うので、代用しやすいのではないでしょうか。
代用品2「からし」
おでんや肉まんなどにも辛さと旨さをプラスしてくれるからしですが、辛さがあるので柚子胡椒の代用として使用できるでしょう。 からしには、脂質や糖質の分解を助けてくれる作用がありますので、代用する際には揚げ物など脂っこい料理に使用するのをおすすめします。
しかし、適量なら問題ありませんが、多量のからしを頻繁に摂取すると味覚が鈍くなってしまいますし、お酒と一緒に摂取すると血行がより促進されてしまい痒みが出る場合があるので注意が必要です。
代用品3「豆板醤」
中国の調味料の豆板醤ですが、柚子胡椒と同じ、またはそれ以上に辛味が強いです。豆板醤は”そら豆・麹菌・唐辛子・味噌”を混ぜ合わせて作られており、塩分は多めですが、柚子胡椒も同じように塩分が多いので代用する場合は同じように使用しても問題ありません。
柚子のような爽やかな風味を足したければ、柑橘系の果汁を足して使用してください。豆板醤には食欲増進効果がありますが、辛みも塩分も濃いので少しづつ入れて味の確認が必要です。
代用品4「ポン酢」
柚子を使用した調味料は少ないですが、ポン酢は醤油にレモン・ライム・スダチ・カボスそれに柚子などの柑橘系の果汁にみりん・かつお節・昆布などの旨味成分を加えたものになります。
辛さが欲しい場合は一味や七味を加えると、柑橘系のいい風味と辛味がプラスされ、より柚子胡椒に近いものになります。チヂミやとんかつなど、少しさっぱりしたい料理に代用すれば後味も爽やかで美味しいのではないでしょうか。
代用品5「かんずり」
かんずりという調味料は、初めて聞くかたも多いと思いますが、”唐辛子・柚子・麹”を混ぜ合わせて発酵させて作られており、上越地方では一家にひとつは常備されているというほど一般的で古くから伝わる辛味調味料です。
”西の柚子胡椒””東かんずり”と言われるほど似ているので代用品として申し分ないのではないでしょうか。かんずりは、和洋折衷どの料理にも合うと言われていますので、炒め物・焼き物・煮物どの調理方法にも代用できます。
まとめ:柚子胡椒の代用品はたくさんある!
柚子胡椒が無い時に代用できる食材・調味料を紹介しました。
・食材はすだち、レモン、みかん
・調味料はわさび、からし、豆板醤、ポン酢、かんずり
みかんの皮で”みかん胡椒”が出来るのは驚きだったのではないでしょうか。味がガラリと変わってしまう場合もあるので、料理に合うものを代用として使用してみてください。