この記事では、オリーブオイルがない!というときに備えて、他のオイルで代用する方法をご紹介します。
安心してください。オリーブオイルがなくてもイタリアンは作れます。
また、健康志向の方向けに、バターなどの動植物性油脂をオリーブオイルで代用する方法もお伝えしていきます!
目次
オリーブオイル切れでも大丈夫!料理別の代用油アイデア
レシピではオリーブオイルを使うように書いてあっても、切らしてしまっている場合はどうしたらいいのでしょうか。
用途別で他のオイルで代用する方法をご紹介していきます。
オシャレな前菜カルパッチョを作りたい
生のお刺身と合わせて食べる場合は、「ごま油」を使った代用法がおすすめです。
風味は少し異なりますが、他のオイルよりも香り高いため、オリーブオイルと同様に生魚の臭みを消してくれる効果が期待できます。
オリーブオイルの代わりにごま油でカルパッチョを作ると、ごま油のこってり感と独特の濃厚な香りが引き立ちます。
味付けも醤油や薬味を加えるなどして「和風カルパッチョ」に仕上げるのが、ごま油を代わりに使った時の美味しく仕上げるコツです。
サラダ用のドレッシングを作りたい
ドレッシングを作るときにオリーブオイルを使うのは定番ですが、他のオイルで代用したい場合には、MCTオイルやアマニオイル、太白ごま油を使うのがおすすめです。
これらのオイルはオリーブオイルと同じく抗酸化作用が強いため、健康面で同じようなメリットを得られます。
これらのオイルの特徴は「加熱NG」という点。火を入れてしまうと風味が損なわれてしまうオイルだからこそ、生のままで美味しく食べられるドレッシングに活用しましょう。
イタリアンの定番パスタを作る
パスタを作るときにオリーブオイルを切らしている場合は、サラダ油や菜種油で代用することができます。
どちらも癖のないオイルなので、パスタソースの味付けでカバーする、そしてローズマリーやオレガノなどのハーブを加えることで、よりお店のような風味を追加することもできますよ。
カラッとフリット(天ぷら)を作りたい
イタリアンフリットは、たっぷりのオリーブオイルで揚げることが多いですが、切らしている場合は米油やサラダ油、コーン油で代用することが可能です。
どの代用油も香りにクセのないオイルのため、オリーブオイルの代用として使っても食材の味を変えることはありません。
その時にローズマリーを油に入れておくと、良い香りがフリットに移るのでおすすめです。
オリーブオイル以外のオイルで代用するイタリアンレシピ
イタリアンといえばオリーブオイルをたっぷり使ったメニューが多いですが、レシピ次第で代用油でも美味しく作ることができます。
オリーブオイルを切らしている時に備えて、一度作っておくと安心ですよ。
薬味を効かせたごま油カルパッチョ
新鮮な刺身が手に入ったら作りたいカルパッチョ。オリーブオイルの代用油としてごま油を使う場合は、和風な薬味を合わせて和風カルパッチョにするのがおすすめです。
【材料】(2人前)
・お好みの刺身 1パック
・大葉 3枚ほど
・みょうが 1本
★レモン汁 小さじ1
★酢 小さじ1
★ごま油 小さじ1
★塩こしょう 一つまみずつ
【作り方】
1.大葉とみょうがを細かく刻む
2.調味料(★)をボールに入れてかき混ぜる
3.皿に刺身を盛りつけ、大葉とみょうがを乗せる
4.上から2のドレッシングを回しかける
5.冷蔵庫で30分ほど冷やす
完成したらすぐに食べたくなってしまいますが、時間にゆとりがある場合は、冷蔵庫で30分ほど寝かすことで、ドレッシングが刺身に染み込み、より美味しく召し上がることができます。
コーン油で作るエビの天ぷら
揚げ物は少し難しい…と感じる方もいるかもしれませんが、出来立てはサクサクで美味しいので、是非挑戦してみてください。
オリーブオイルをコーン油で代用する場合は、独特の香りがつかないため、ハーブを追加するのが美味しく仕上げるコツです。
【材料】(2人前)
・エビ 8尾
・コーン油 適量
(下処理用)
・小麦粉 大さじ2程度
・塩コショウ 適量
(衣用)
・薄力粉 70g
・片栗粉 大さじ1.5
・ベーキングパウダー 8g
・塩コショウ 一つまみずつ
・イタリアンパセリ 適量
・ドライバジル 適量
・水 120㏄
・コーン油 大さじ2
【作り方】
1.エビの背ワタを取って、流水で洗う
2.ペーパータオルで水けをきってから、塩コショウを振り小麦粉をまぶす
3.衣用の材料をすべてボールに入れて混ぜる
4.小麦粉のついた2のエビを、3にくぐらせ衣をつける
5.170度の油でじっくりと揚げる
6.食べる前に塩コショウで味を調整する
7.パセリとドライバジルを散らしたら完成
オリーブオイルではなく、風味の少ないコーン油で揚げ物を作ると、さっくりとした味わいに仕上がります。お好みでブラックペッパーを散らすことで、お酒に合う味に仕上がります。
サラダ油で作るペペロンチーノ
イタリア料理の定番であるペペロンチーノスパゲッティは、ニンニクの香りと鷹の爪のぴりっとする辛さが特徴的なパスタです。
オリーブオイルで作るのが定番ですが、手元にない場合はサラダ油で代用することもできます。その場合は、ニンニクを多めに入れるのと、イタリアンハーブで風味を追加するのがポイントです。
【材料】(2人前)
・にんにく 5片
・鷹の爪 お好みで1,2片
・ドライオレガノ 適量
・スパゲティ 200g
・水 鍋のサイズに応じて1L~
・サラダ油 適量
・塩 一つまみ
【作り方】
1.鍋に水をたっぷり入れて、沸騰させる
2.沸騰したら塩を加えて、スパゲティを茹でる
3.ニンニクの皮をむいて、薄切りにする
4.フライパンにニンニクを入れ、たっぷりサラダ油をかけて中火にかける
5.油がふつふつしてきたら、弱火にしてじっくり加熱する
6.ニンニクに色がついてきたころに、鷹の爪も加える
7.ゆで汁をお玉2杯分フライパンに加え、油と汁を混ぜ合わせる
8.茹で上がったスパゲティをフライパンに加え、かき混ぜる
9.スパゲティ全体にオイルが混ざったら上からオレガノを散らし完成
チューブ入りのニンニクでも作れますが、しっかりとしたペペロンチーノの味を楽しみたければ、やっぱり生ニンニクを使うのが一番です。
お菓子作り!原材料をオリーブオイルで代用可能?
「自宅用だからもう少しヘルシーなお菓子つくりをしたい」という方に、ぜひ挑戦してもらいたいのが、バターをオリーブオイルで代用する方法です。
オリーブオイルを使うことで、濃厚でもっちりしたバター入りのお菓子に比べて、比較的あっさりとした仕上がりになりますよ。
バターをオリーブオイルで代用するときの分量
固形であるバターを、液体のオリーブオイルで代用する場合は、どれくらい入れたらいいの?と悩むものです。
・溶かしバターであれば同量のオリーブオイルで代用
・パンを作るときの固形バターは、6割ほどの重さに減らす
・ケーキやお菓子を作るときの固形バターは、5割ほどの重さに減らす
重さを減らす理由としては、バターは固形状態だと重さに空気も含まれているからです。同量で作ってしまうとオイル量が多すぎてしまい、ずっしり思い出来上がりなってしまいます。
オリーブオイルで代用しやすいメニュー
バターをオリーブオイルで代用する場合、バターのリッチな濃厚感がない代わりに、オリーブオイルのあっさりとした雰囲気に変わります。
この代用方法は軽い食感のビスケットやサブレなどのクッキー系や、ふわふわと軽さが楽しめるマフィンやシフォンケーキなどに向いています。
バターの濃厚な香りがない分は、バナナやレーズンなどの果物や、カカオやシナモンなどのスパイスを追加することでカバーできます。
大人用のおやつであれば、洋酒を加えるのもおすすめです。
オリーブオイルで作るバナナマフィン
バターをオリーブオイルで代用する分、もっちりとした風味を出すにはバナナを入れるのがおすすめです。しっかりと食べ応えもあって、腹持ちもするマフィンの作り方をご紹介します。
【材料】(6個分)
・小麦粉 150g
・ベーキングパウダー 8g
・バナナ 2本
・砂糖 50g
・オリーブオイル 50g
・牛乳 50g
・卵 1個
【作り方】
1.オーブンを170度に余熱する
2.ボールにバナナを入れてフォークでつぶす
3.オイル、砂糖、卵、牛乳を入れて混ぜる
4.ふるいにかけながら小麦粉とベーキングパウダーを加える
5.全体が混ざったら、マフィンカップへ入れる
6.170度のオーブンで20分ほど焼いたら完成
ベーキングパウダーさえ忘れなければ、マフィンは比較的簡単に作れるお菓子の一つです。ぜひお子様と一緒に遊びながら作ってみてくださいね。
オリーブオイルでシフォンケーキ
シフォンケーキのおいしさは、あのふわふわの食感です。バターの代わりにオリーブオイルを代用して作ることで、よりライトな口当たりのケーキに仕上がりやすくなります。
【材料】(1型分)
・卵 4個
・砂糖 60g
・牛乳 50㏄
・小麦粉 60g
・オリーブオイル 35㏄
【作り方】
1.卵をわって、白身と黄身に分けておく
2.ボールに白身を入れて、泡だて器でメレンゲを作っておく
3.別のボールに黄身を入れ、砂糖を加えながら泡だて器で混ぜる
4.黄身のボールに、牛乳とオリーブオイルも加え、引き続き混ぜる
5.4に小麦粉を少しずつ加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる
6.泡だて器からへらに持ち替えて、5に2のメレンゲ半分を加える。
7.泡がつぶれないよう切るようにまぜ、残り半分も合わせる。
8.全体が混ぜ合わさったら、シフォン型に記事を流し込む。
9.180度に余熱したオーブンに入れて、まず10分焼く。
10.アルミホイルをかぶせて、160度に下げて20分焼いたら完成
シフォンケーキの繊細な柔らかさを出すためには、すべての工程をゆっくりと行い、ふんわり感をつぶさないように注意する必要があります。
材料を加える時は、ドサッと入れるのではなく、そーっと少しずつ入れるのを心掛けてください。
オリーブオイルを使ったことでヘルシーに仕上がっているので、その分たっぷりと生クリームを合わせて食べると美味しいですよ。
オリーブオイルでクッキー
クッキーを作るときに気になるのがたっぷりと入れるバター。オリーブオイルで代用すれば、事前にバターを常温に戻して置いたり、溶かしバターを作る手間が省けてラクチンです。
思い立ったらすぐ作れる気軽なクッキーは覚えておくと、おもてなし上手になれます。
【材料】(1回分)
・小麦粉 150g・ベーキングパウダー 8g
・砂糖 50g
・卵 1個
・オリーブオイル 50g
・塩 ひとつまみ
・お好みでナッツやドライフルーツ、チョコレートなど
【作り方】
1.オーブンを180度に余熱する
2.材料を上から順にボールに入れながら、都度かき混ぜる
3.全体的にまとまったらお好みでトッピングを加える
4.大きめのスプーンで生地をすくい、オーブンシートに並べる
5.180度のオーブンで15分ほど焼いたら完成
ナッツ類は事前に細かく砕いてから加えると、ザクザクとした歯ごたえが楽しいクッキーに仕上がります。オリーブオイルとナッツには良質な脂質が含まれているので、罪悪感なしで食べられるクッキーの完成です。
まとめ:覚えておくと便利なオリーブオイル代用法!
レシピを見ていて「作りたい!」と思っても、手元にオリーブオイルがないからと言って諦めていませんか。
もちろんオリーブオイルの風味があるに越したことはありませんが、ほとんどの料理は他のオイルで代用することができます。
用途別で代用オイルを覚えておくと、困った!というときに代用案を思いつくことが出来ますよ。
合わせて、お菓子つくりを手軽にヘルシーにしたい場合には、バターをオリーブオイルで代用するテクニックも覚えておくと便利です。
レシピに忠実になることも大切ですが、自宅での料理は「ラクチン」に「楽しく」が続けるコツです。足りないものは、他のもので補うアイディアを覚えておきましょう。